« 清涼感あふれる歌声で35年! | トップページ | 偉大な作曲家の人間的側面も知れる »

2022年1月16日 (日)

念願の初CHAIライブ!

冬のCHAIまつり2022

CHAI/Mom

会場 名古屋CLUB QUATTRO 日時 2022年1月14日(金)19:00~

今年の初ライブに足を運んできました!オミクロン株によるコロナ患者の急増に少々心配しつつも足を運んできたのがCHAIのライブ。2017年のアルバム「PINK」ですっかり彼女たちにはまってしまい、その後も一度ライブに足を運びたいなぁ・・・と思いつつも、なかなか行けるタイミングが合わず、彼女たちのライブを経験しないままになっていました。そんな中、ようやく彼女たちのライブに足を運ぶことが出来、まさに念願のCHAI初ライブ参戦となります。

この日は対バン形式のライブということで、まずはこの日のゲスト、Momが登場。女性っぽい名前のミュージシャンですが、男性ソロシンガーソングライターで、音を聴くのもはじめてながら、名前を聞くのもはじめて。ある意味、名前から音楽のタイプが全く予想できないだけに、どんなミュージシャンなのか、期待しつつステージを見ていました。

ステージは、ボーカルをつとめるMomにDJが1人つく形式のステージ。1曲目は非常にフォーキーな雰囲気の楽曲だったのでちょっと意外に感じたのですが、その後はHIP HOP的なトラックを取り入れたり、Momがギターをかかえてのロック風の楽曲があったり、メロウなR&B風の楽曲があったりと非常にバラエティーに富んだ作風を聴かせてくれました。彼自身、MCで「自分は軸足のないタイプのミュージシャンだから」というようなことを語っていました。確かに、いろんなジャンルの曲を取り入れた作風が特徴的で、どんなタイプのミュージシャンなのか、一言では説明しにくいタイプのミュージシャンと言えるかもしれません。

そんなバラエティー富んだ音楽性がおもしろさを感じる反面、メロのインパクトがちょっと弱く、またジャンルが広いゆえに若干音楽的な方向性がぼやけた感もあるのも惜しさを感じます。ただ、いろんなジャンルの音楽を積極的かつ柔軟に取り込んでいるその姿勢は非常にユニークで、今後の活躍に期待したいミュージシャンでした。これからその名前を聞く機会も増えるかもしれません。

さて、そんなMomのステージが1時間弱続き、ようやく待望のCHAIが登場!まずメンバー全員、銀色の三角帽子と銀色のポンチョといういで立ちで、まるで銀色のテルテル坊主ような格好で登場。メンバーが最初は「NO MORE CAKE」を歌いながらもダンスするというちょっと意外な展開に。その後も「ACTION」で同じように踊りながら曲を披露するスタイル。途中、「アイム・ミー」ではバンドサウンドを聴かせてくれたりするのですが、その後も「IN PINK」「Nobody Knows We Are Fun」「チョコチップかもね」と最新アルバム「WINK」からの曲が続いていきます。打ち込みのポップソングがメインでバンド色が薄くなってしまっていた「WINK」は、正直あまりはまれなかったアルバム。この日の「WINK」からの曲も、確かにバンドというよりは欧米のポップグループの曲のようなステージなのですが、これはこれで新たな挑戦という感じでおもしろいかも・・・なんてことをステージを見つつ感じていました。

その後、曲にのせてメンバーそれぞれ自己紹介をする自己紹介ソングを挟んだ後、おなじみの「N.E.O.」へ!この曲が聴けたのは非常にうれしかったのですが、それ以上に衝撃的だったのは、彼女たちのバンドサウンド、めちゃくちゃカッコいい!!まずユウナとユキのベース&ドラムのビートが非常にヘヴィーで迫力があり、グッと惹きこまれます。そんなサウンドにのるカナの奏でるギターサウンドが、ちょっとメロウな感じがまた印象的で、ロックバンドCHAIの演奏はまさに聴いていて震えがくるほどのカッコよさを感じました。

続く「END」もバンドサウンドをしっかり聴かせてくれつつ、「PING PONG」では一転、打ち込みのエレクトロサウンドを前面に押し出したダンスチューン。ライブ会場は一瞬にしてライブフロアに大変身。みんなメンバーと一緒に踊ります。

そしてここから雰囲気は一転、「Wish Upon a Star」「ほれちゃった」そして「Donuts Mind If I Do」としんみり聴かせる曲が続きます。前半の元気がよいCHAIから大きく異なり、ここら辺の曲は、純粋に彼女たちがメロディーラインでも勝負できることをあらためて感じさせる展開になっていました。

ここで終盤。ユナのMCのコーナーとなり、この日のようなCHAIの「まつり」でのみ販売される「皿」を紹介する流れに。そしてライブは本編ラスト「フューチャー」へ。ここでもしっかり分厚いバンドサウンドを聴かせつつ、まずは本編終了となりました。

もちろんその後はアンコールへ。最初はメンバーの登場し、MCに。彼女たち、名古屋出身のバンドということですが、この日の本編では、そういう「地元のライブ」という話は一切なし。ただアンコールのMCではバリバリの名古屋弁での会話に(笑)。名古屋めしの話題になったのですが、ただ、名古屋めしというのは、名古屋以外のミュージシャンが名古屋アピールするために取り上げそうな題材で、地元なんだからもっとマニアックなネタに走ってほしかったような(笑)。

で、アンコールラストは、Momが再び登場。Momをゲストボーカルにむかえ「sayonara complex」で締めくくり。最後はバンドサウンドをしっかりと聴かせつつ、約1時間半のステージが幕を下ろしました。

さら今回はじめてのCHAIのステージになるのですが、まずバンドとして非常にカッコよかった!!もともとバンドとしてライブが良いという話はよく聴いていたのですが、特に「N.E.O.」の入りでベースとドラムスがスタートするあたりなど、本当に身震いがするようなカッコよさでバンドとしての実力をいやというほど感じることが出来ました。

一方、この日は最新アルバム「WINK」からの曲も多く、この「WINK」からの曲の多くは、打ち込みのサウンドを用いていました。こちらの曲に関しても、彼女たちの興味とあらたな挑戦を感じさせるのですが、やはりバンド色を前面に押し出している曲に比べると、若干物足りなさも感じてしまいました。やはりロックバンドとしての路線を軸足にしつつ、楽曲のバリエーションとして「WINK」のような曲を箸休め的に聴かせてくれた方がよかったのでは?なんてことをライブからも感じてしまいました。

そんな訳で、噂どおり非常にカッコいいCHAIのステージで大満足でした。唯一残念だったのはステージが1時間半という短さだった点・・・Momも悪くはなかったのですが、次は完全なワンマンライブで聴きたいなぁ。コロナ禍の中で、現在の患者数の増え方ですと、またしばらくライブは「お休み」ということになりそうですが、コロナが明けたら、またぜひともCHAIのライブに足を運びたい!そう強く感じた素晴らしいステージでした。

|

« 清涼感あふれる歌声で35年! | トップページ | 偉大な作曲家の人間的側面も知れる »

ライブレポート2022年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 清涼感あふれる歌声で35年! | トップページ | 偉大な作曲家の人間的側面も知れる »