謹賀新年
新年あけましておめでとうございます。今年も当「ゆういちの音楽研究所」をよろしくお願いします。
2021年は、紅白出場者発表やレコ大の候補曲決定の際などに「ヒット曲不在の1年」と言われました。確かに2021年のビルボードでは、ほぼ同じような曲が1年にわたってベスト10にランクインされ続けており、正直、かなりうんざりした1年にもなりました。特にBTSの活動が目立ったのですが、彼らにしても本人たちの人気はともかくとして正直「曲」自体がチャートでの動向と反して、それほど世間に知られていたのか、と言われるとかなり疑問。特にビルボードチャートではストリーミングがチャートを占める割合が大きくなっており、その結果、ストリーミングでの再生回数増加を狙うようなアイドル系が目立ってしまったような感もあります。
ただ、じゃあ本当に2021年にヒット曲がなかったか、と言われると、Adoの「うっせぇわ」や優里の「ドライフラワー」は間違いなく大ヒットを記録しており、ここらへんがなぜ年末の賞レースや紅白に完全に無視されたのかはかなり不思議な感はあります。優里の場合は、3股報道の影響でしょう。Adoは曲の過激さが、特に紅白には嫌われたのでしょうか?ここらへんはかなり芸能界の力関係も感じられて、かなり微妙な印象を受けてしまいます。
さて、今年の年末は、家でのんびりと紅白を・・・といっても興味のあるミュージシャンのところだけザッピングで見ていました。人選やら演出やらでいろいろと文句のつけられることの多い紅白ですが、価値観が多様化し、国民的なヒットがなかなか生まれずらい現在において、がんばっているという印象は毎年持っていて、個人的には好意的には見ています。
ただ、人選を見ていて今年ふと思ったのですが、演歌勢が少なくなっていて、年寄りの見るミュージシャンがいなくなっている・・・という話はよく聞くのですが、よくよく考えると、演歌勢以上に、私たちくらいの世代、40代後半から50代あたりの世代にとってピンポイントなミュージシャンがいないなぁ、ということを感じてしまいます。今年で言えば布袋寅泰あたりくらいで、その次の世代となると、ゆずやMISIAあたりまで飛んでしまいます。40代後半から50代あたりというと、団塊ジュニアからもうちょっと下の世代で、人口的にもボリュームゾーンなので、ここらへんの世代にドンピシャなミュージシャンを出してくれるといいのにな・・・なんてことも感じてしまいました。
でも、ここらへんでドンピシャというと、ドリカムはともかく、B'zやらミスチルやら、あまり紅白に出演したがらないようなミュージシャンが多いんですよね・・・。
そんなことを徒然に思いつつ、今年こそ、コロナ禍もひと段落して、よい1年になりますように。そして、素晴らしい曲に多く出会えますように。心から祈っています。
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