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2022年1月 8日 (土)

King Gnu大活躍

今週のHot100(2022年1月5日付)

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

続いては、2022年1月5日付チャートとなります。集計対象期間が12月27日から1月2日となるため、レコード大賞や紅白の影響を大きく受けた結果となっています。

そんな中、1位を獲得したのがKing Gnu「一途」。先行配信によりベスト10入りしていましたが、今週、CDのリリースがあり、CD売上分を加算した結果、見事1位となりました。CD販売数で1位を獲得したほか、ストリーミング数、You Tube再生回数でも1位を獲得。ダウンロード数とPCによるCD読取数が3位、ラジオオンエア数14位、Twitterつぶやき数54位という結果に。King Gnuは大ヒットした「白日」では最高位2位だったため、1位獲得は意外なことにこれが初となります。オリコン週間シングルランキングでも初動売上4万7千枚で1位初登場。前作「三文小説」の5万4千枚(2位)からはダウン。

さらに今週、「逆夢」も先週の12位からランクアップし3位にランクイン。ベスト10初登場となりました。ダウンロード数では見事1位を獲得したほか、ストリーミング数4位、ラジオオンエア数3位、Twitterつぶやき数55位を獲得。「劇場版『呪術廻戦 0』」エンディングテーマで、CDでは「一途」と同作が両A面扱いとなっています。呪術廻戦人気を強く印象付ける結果となりました。

そんなKing Gnu2曲に挟まれる形で2位にランクインしたのが先週まで1位だったAimer「残響散歌」。「一途」に押し出される形でストリーミング数が1位から3位、You Tube再生回数も1位から2位にダウンしています。ただ、まだまだヒットは続きそうです。

続いて4位以下の初登場曲ですが、冒頭にも書いた通り、レコード大賞や紅白歌合戦の影響を大きく受けた今週のチャート。唯一の初登場となったのもレコード大賞を受賞した男性アイドルグループDa-iCE「CITRUS」。先週の42位からランクアップし、ベスト10初登場となりました。ダウンロード数が86位から5位にアップ。他にもストリーミング数が32位から18位、You Tube再生回数も45位から10位に一気にアップしています。レコード大賞曲がベスト10入り未経験という時点で、レコ大の選考基準を疑わざるを得ないのですが、それはともかく、なんだんだいってもレコ大の影響力を感じる結果となっています。

さらにベスト10返り咲きとして、マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」が先週の13位から6位にランクアップ。4週ぶりのベスト10返り咲きとなっています。こちらはレコード大賞の新人賞獲得ミュージシャンによる最新曲。ダウンロード数が88位から24位にランクアップしているほか、ラジオオンエア数も圏外から24位にアップしています。もっとも、ストリーミング数は4位から5位、You Tube再生回数は30位から31位にダウン。もともとチャート上位でヒット中の曲だっただけに、こちらの指標にはレコード大賞の影響は限定的だった模様です。

また藤井風「きらり」が37位から9位に、Awesome City Club「勿忘」が34位から10位にランクアップ。「きらり」は9月15日付チャート以来、「勿忘」は4月28日付チャート以来のベスト10返り咲きとなっています。またこの結果「きらり」は通算11週目、「勿忘」は通算12週目のベスト10ヒットとなりました。ご存じの通り、どちらも今年の紅白歌合戦出演ミュージシャンによる歌唱曲。紅白の影響が大きく表れた結果となりました。

今年の紅白歌合戦は史上最低を記録するなどして悪い意味でも話題になりましたし、若者を中心としたテレビ離れも大きく叫ばれています。ただ、今週のHot100の結果を見ると、まだまだ紅白及びテレビ番組の影響力の大きさをまざまざと見せつけられる結果となりました。よくよく考えれば、紅白の視聴率が史上最低とはいえ、視聴率が34.3%ということは単純換算で3,400万人以上の人が一時点で紅白を見ているという訳です。一方、例えばHIKAKINや東海オンエアというトップクラスのユーチューバーの動画でも、動画1本あたりの再生回数は累計値で数百万再生回数程度。そう考えると、テレビの影響力は、冷静に考えればまだまだYou Tubeなどと比べると桁違いであることは間違いありません。「テレビはオワコン」などと揶揄する風潮は見受けられますが、Twitterのトレンドでもテレビで取り上げられた結果、一気に上位に食い込んでくることはしょっちゅうですし、テレビの影響力を軽視する風潮は、あまりにもネット世論に毒されている意見のように感じます。

さて、チャートに戻ります。続いてはロングヒット曲ですが、優里「ベテルギウス」は先週の3位からダウンしたものの今週も4位をキープ。これで9週連続のベスト10ヒットに。一方、「ドライフラワー」は先週から変わらず5位をキープし、59週連続のベスト10ヒットとなりました。

またBTS「Butter」は先週の9位からワンランクアップして8位にランクイン。こちらは通算32週目のベスト10ヒットとなります。

一方、先週まで土俵際の粘りを見せていたback number「水平線」は今週11位にダウン。ベスト10ヒットは19週連続でストップとなりました。

1月5日付のHot100は以上。明日は1月5日付のHot Albums!

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