本格的な活動再開か?
METAFIVE"METALIVE 2021"
会場 KT Zepp Yokohama(オンライン) 日時 2021年11月20日(土)20:00~
今回紹介する参加したオンラインライブは、いろんな意味で「話題」のライブと言えるかもしれません。今年7月に開催された東京オリンピック。その開会式の音楽を巡り、コーネリアス小山田圭吾の、過去に行った「いじめ」発言が、大きな問題となりバッシングを受けました。その結果、小山田圭吾の音楽活動は停止を余儀なくされたほか、7月に行われる予定だったMETAFIVEのライブや、さらに8月に予定されていたMETAFIVEのアルバムも発売中止にまで追い込まれました。
今回のライブは、その中止となった7月のMETAFIVEのライブ当日に、ライブが行われる予定だったKT Zepp Yokohamaで行われた無観客ライブの模様を配信されたもの。さらに今回、発売中止となったアルバム「METAATEAM」がついてくる・・・ということもあり、参加してみることにしました。
時間になると、まずはおもむろにメンバーが登場。全員、青色のカッターシャツに紺色のパンツという姿でおそろいで登場。ちなみに高橋幸宏は病気療養中のため、GREAT3の白根賢一がドラムのサポートにはいっていました。まずは、はじめて聴く曲だったのですが、こちらは最新アルバム「METAATEAM」の1曲目「Full Metallisch」、2曲目「The Paramedics」だったようですが、これが予想以上にカッコいい。かなり力強いバンドサウンドで展開されており、彼らが意外に「ロックバンド」としての側面が強いんだな、ということも実感しました。また、アルバムの出来の良さもうかがわせます。
その後は「Musical Chairs」「Maisie's Avenue」「Gravetrippin'」と続くのですが、いずれも軽快なバンドサウンドで聴かせてくれます。特に「Gravetrippin'」では小山田圭吾のギタープレイがかなり前面に押し出されたナンバー。久しぶりに動く彼の姿を画面から見ました。7月ということでバッシング騒動の真っ最中の頃の映像なのですが、この日のプレイはそんな状況を感じさせないアグレッシブなプレイを聴かせてくれます。
続く「Luv U Tokyo」はその小山田圭吾のボーカルからスタート。彼のアップが映し出されるのですが・・・失礼ながら、ちょっと老けたかなぁ・・・とはいえ、思ったよりも元気そうで、ちょっと安心しました。さらに「Albore」「Peach Pie」「Disaster Baby」と続いていきます。特に「Disaster Baby」はかなり迫力ある演奏を聴かせるロックバンド然としたステージに惹きつけられるかと思いきや、続く「Whiteout」では一転、ちょっとジャジーな雰囲気も加味したメロウでエレクトロな楽曲となり、METAFIVEというバンドの音楽性の広さを感じさせる展開となっていました。
「TURN TURN」では再び小山田圭吾のボーカル曲に。彼の弾くギターサウンドにエレクトロのサウンドも重なる、METAFIVEらしさを感じさせるナンバー。同じくギターサウンドが軽快に鳴り響く、ニューウェーブ風な「Don't move」へとつなぎ、ラストは「環境と心理」は小山田圭吾のボーカルを聴かせてくれる曲。最後はメンバーがシルエットで映し出される中、小山田圭吾だけがこちらに深々とお辞儀をしたのが強く印象に残りつつ、ステージは幕を下ろしました。
ライブ自体は1時間強。METAFIVEのライブパフォーマンスについては今回、はじめて見たのですが、予想していた以上に「ロックバンド然」とした感じのステージで、モノトーン的なステージの雰囲気と合わさって、非常にカッコよさを感じさせました。そして、久しぶりに見た動く小山田圭吾には、感じるものもありました。
ライブ後の感想を見ると、小山田圭吾に対して否定的なものは一切なく、あれだけバッシングした人はどこに行ったんだ?という感も強くしました。しばらくはテレビなどでの活動は難しいとは思うのですが、そういう意味ではライブやCD音源などの活動は今後、問題なく行えそうな感じもするのですが・・・このライブ配信を機に、METAFIVEとしても小山田圭吾としても本格的な活動再開を願いたいところ。思った以上にカッコいいパフォーマンスに終始惹きつけられるステージでした。ちなみにCDの方は12月中に送付されるそうで、そちらも非常に楽しみです。
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