最新曲から懐かしいナンバーまで披露
今回は最近見た音楽関連の映画の感想です。といっても、映画館で見たわけではなくオンラインでの上演。今回紹介するのは、スピッツのライブツアーの模様を映画として「SPITZ JAMBOREE TOUR 2021"NEW MIKKE"THE MOVIE」。今年6月19日に横浜アリーナで行われたライブ映像をそのまま映画とした作品で、劇場公開の後、「オンライン」での公開となり、今回はそのオンライン上映を見てみました。
この「オンライン上映」なかなかユニークで、普通、オンラインというと、決められた時間であればいつでも視聴可能というのが常なのですが、この「映画」は事前に上映時間が決められ、その時間毎にオンラインでチケットが販売されるスタイル。私は先日11月8日の21時の会で参加したのですが、本当の映画がはじまるように、ワクワクしながらパソコンの前でスタンバイしました。
最初はメンバーのステージ入りのシーンが短く写されると、そのままライブはスタート。まず「見っけ」「はぐれ狼」と最新アルバム「見っけ」からのナンバーが続きます。さらにちょっと懐かしい「エスカルゴ」へ。ロッキンなバンドサウンドを聴かせつつ、田村明浩のベースソロを挟んで「けもの道」とロックなスピッツが続いていきます。
「稲穂」を哀愁たっぷりに聴かせた後、短いMCを挟み、懐かしい「遙か」へ。その後も「快速」と再び「見っけ」からの曲を挟んだ後、「放浪カモメはどこまでも」「ワタリ」、さらにアルバム「見っけ」から「ラジオデイズ」と、しっかりとロックバンド、スピッツとしてバンドサウンドを聴かせるナンバーが続いていきます。
ここで再びMC。Mステに出演した時のエピソード。周りがみんな踊るミュージシャンばかりなのでスピッツも踊った方がいいのか、と思ったと草野正宗のコメントに「スピッツにそれは求められていない」という三輪テツヤからの冷静な突っ込みが入っていました。
そこから「優しいあの子」「ヒビスクス」「水色の街」「まがった僕のしっぽ」と比較的メロディアスに聴かせるナンバーが続きます。ここでちょっと長めのMCが入り、ここからは懐かしい楽曲が。まず「青い車」!ブレイク前の楽曲で、個人的にも大好きな1曲で、これはうれしい選曲です。さらに「YM71D」を挟み「ロビンソン」へ!そして「ありがとさん」に続き、「楓」へ!懐かしいナンバーと最新アルバムからの曲を交互に披露してくれる構成で、特に昔の曲に関しては感涙モノ。また最近アルバムの曲も、昔の曲に決してひけ劣っておらず、変らぬ彼らの実力を感じさせます。
懐かしナンバーはまだまだ続きます。MCを挟み「渚」「8823」「俺のすべて」と長年のファン感涙ものの曲が続きます。コロナ禍の中で会場のファンは声を出せない状況ですが、現地はもりあがったんだろうなぁ。そして本編ラストはこの時点での最新シングルとなる「紫の夜を超えて」で締めくくりとなりました。
そしてアンコールへ。アンコールはちょっと懐かしい「群青」からスタート。メンバー紹介の長めのMCを挟み、これまた懐かしい「うめぼし」へ。ラストは最新アルバム「見っけ」から「ヤマブキ」を披露し終了。約2時間半のステージでした。
といった感じで、完全にライブレポのようになってしまった今回の映画の感想。まあ、「映画」といっても事実上、ライブの模様をそのまま映像として流しただけで、そういう意味では「オンラインライブ」みたいなものと言えるかもしれません。映画館で見れたのならば、音響と大迫力の映像で楽しめたのかもしれませんが、家でパソコンで見るには、単なるライブ映像になってしまったかな、といった感があります。まあ、もちろん、それでも十分楽しめたのですが。
ちなみに映像作品ならではのカメラワークは変なカット割りなどはなく、比較的おとなしく、しっかりメンバーの動向を映したものになっており、そういう意味では安心して楽しめたライブ映像になっていました。また、懐かしい曲から最新のナンバーまでバランスよい選曲も非常によく、時代を超えて変わらないスピッツの魅力も感じられました。やはりスピッツのライブは楽しいですね。また、是非ともナマで彼らのライブは見てみたいです!
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