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2021年10月19日 (火)

エバーグリーンなスピッツの魅力

Title:花鳥風月+
Musician:スピッツ

今回紹介するアルバムは、もともと1999年にスピッツがリリースしたスペシャルアルバムのリマスター盤。彼らのシングルのカップリング曲や他のミュージシャンに提供した曲のセルフカバーが収録された作品になっています。その当時、いわゆるベスト盤ブームで、様々なミュージシャンがベスト盤をリリースする中、彼らはそんなブームに対するアンチテーゼとして、あえてこういう形態のアルバムをリリースした、そうです。

このアルバムが既に20年以上前のアルバムということに驚いてしまいます・・・ついこの間、とはさすがに言わないまでも、そんな前になってしまうんだ・・・と我ながら年を取ったなぁ、という感慨深い気持ちになってしまいます。今回のアルバムは「+」ということで従来の「花鳥風月」にインディーズ時代の作品「ヒバリのこころ」の作品が追加された収録されており、今では入手困難な彼らのインディーズ作「ヒバリのこころ」がこれで全曲聴けるようになりました。

「花鳥風月」の感想は、今は消滅してしまったのですが、「ゆういちの音楽研究所」旧サイト時代にアップしていたので、それを再掲したいと思います。



スピッツの、他のアーティストに提供した曲や、シングルのカップリングで、アルバムに収録されなかったような楽曲のみを集めたいわゆる「B面ベスト」的な作品です。

シングルのカップリングでアルバムにおさめられなかったような楽曲っていわゆる「捨て曲」が多い中、彼らの楽曲は、非常にクオリティーも高く、かつ、非常に「スピッツらしい」楽曲になっています。スピッツらしさはタイトルをみただけでわかりますね。「猫になりたい」「野生のチューリップ」「おっぱい」「トゲトゲの木」・・・他のアーティストでは絶対に使いません。このような、強烈な彼ららしさが、スピッツの最大の魅力なのでしょう。

そしてやはりこのアルバムで聴いてほしいのは、PUFFYに提供した「愛のしるし」のセルフカバーでしょう。草野正宗本人が歌うことにより、非常に味のある楽曲になっています。この楽曲のあらたな魅力がひきだされていますね。 それ以外の曲ももちろん名曲揃いです。是非とも聴いてほしい1枚です。

・・・正直、あまり何も語っていないような感想ですが・・・。ただ、あらためてこのアルバムを聴くと、確かに多くの感想はいらないように思います。ただただグッドメロディーの名曲が並んだアルバム。シングルのカップリングとは思えないクオリティーの高さに、セルフカバーにしても、完全にスピッツの楽曲として歌われています。ある意味、彼らのこのスタイルは20年以上たった今でもほとんど変わりません。しかし、にも関わらずいまだに人気を維持し続けているというのは、このアルバムでも感じられる、圧倒的なメロディーラインの良さがあるから、なんでしょうね。

また、今回特徴的だったのがインディーズ時代の作品「ヒバリのこころ」。この収録曲が、スピッツの原点を感じるようでなかなかユニーク。スピッツというと、インディーズ時代はパンクロックバンドであり、THE BLUE HEARTSからの影響が顕著だった、という話を聴きます。メジャーデビュー後のスピッツからは想像も出来ないようなスタイルなのですが、ただこの「ヒバリのこころ」時代の曲を聴くと、間違いなく、確かにパンクロックの影響を強く感じます。曲によってはTHE BLUE HEARTSからの影響も顕著な作品もあり、今のスピッツからすると、かなり意外性ある作風に。もっとも、グッドメロディーの暖かさを感じるポップスという路線はその当時からも変わらず。そういう意味で、完全にスピッツの原点を聴くことが出来る貴重な音源ということが出来るでしょう。

「花鳥風月」の楽曲自体ももちろんですし、この「ヒバリのこころ」からの曲を聴くだけでも聴く価値ありの1枚。このアルバムから20年以上が、さらにインディーズ盤「ヒバリのこころ」から30年以上が経過しても変わらないスピッツの魅力を感じられるアルバムでした。

評価:★★★★★

スピッツ 過去の作品
さざなみCD
とげまる
おるたな
小さな生き物
醒めない
CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection
見っけ

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