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2021年10月 2日 (土)

NONA REEVES総集編

Title:Discography
Musician:NONA REEVES

前作「未来」でWARNER MUSIC JAPANとの契約が切れ、あらたにタワーレコード傘下のインディーレーベル、daydream park recordsへ移籍したNONA REEVES。インディーレーベルからのメンバーのソロアルバムのリリースは続いており、積極的な活動は目立ちましたが、NONA REEVES名義となると2019年のアルバム「未来」以来、約2年半ぶりのニューアルバムとなります。

今回のアルバムのテーマは「全曲、シングル曲をつくるつもりで制作されたアルバム」だそうで、今年で結成26周年を迎える彼ら。この四半世紀の彼らの楽曲を彷彿とさせるようなアルバムになっており、オリジナルアルバムでありつつ、NONA REEVESの活動を総括できるベストアルバム的な感覚で作られているアルバムになっていました。タイトルや、いかにもシングル曲的なフックの効いた曲の連続に、確かに聴いていて一瞬、ベスト盤ではないか、という錯覚を抱いたほどです(笑)。

実際、1曲目「Seventeen」などか、90年代あたりの渋谷系ポップを彷彿させるようなポップスで、彼らのデビュー期を彷彿させるような軽快なポップチューン。「New Journey」も、いかにも90年代初頭を彷彿とさせるようなシンセのサウンドが軽快なポップチューンで、こちらもどこか懐かしさを感じさせます。

「Music Family」もファンキーなリズムのポップチューンが実にNONA REEVESらしさを感じさせる曲ですし、前半の核となっているのが「Disco Amigo」。軽快なディスコチューンなのですが、一方、メロディーラインには歌謡曲的な要素も強く感じさせるインパクトあるポップチューン。NONA REEVESの中に残る歌謡曲からの影響を色濃く反映させた1曲で、こちらもまた、彼ららしいと感じさせる曲になっていました。

そして後半の核となるのがマーヴィン・ゲイとタミー・テレルの「Ain't No Mountain High Enough」のカバーでしょう。爽快で明るいモータウンのポップな名曲を選ぶあたりが彼ららしいのですが、デゥオ相手の真城めぐみのボーカルが印象的。西寺郷太のボーカルはソウルに歌い上げるタイプではなく、マーヴィン・ゲイのボーカルとは異なるのですが、その分を真城めぐみのソウルフルなボーカルで補っている感じ。彼ららしいカバーと言えるでしょう。

そんな訳で、「全曲、シングル曲をつくるつもりで制作されたアルバム」といううたい文句の通り、全体的にインパクトのあるポップな作品が並んでいるアルバムとなっており、フックも効いていて耳に残りやすいアルバムに仕上がっていました。一方では、NONA REEVESの活動を総括というコンセプトの通り、良くも悪くもNONA REEVESらしい作品が並んでいたため、目新しさという面ではちょっと物足りなさも感じるかもしれません。

そういう意味ではNONA REEVESの初心者には非常に聴きやすいアルバムだったといえるかもしれません。また、NONA REEVESのファンにとっても、昔の彼ららしい作品も混じっていたりするため、懐かしさを感じつつ聴けるアルバムのように感じます。インパクトが強い面と、その一方で若干マンネリ気味というマイナス要素のバランスで、評価は難しい面もあるのですが、最後まで素直にポップな彼らのメロをワクワクしながら楽しめるという意味で下の評価に。ポップで楽しい彼ららしさが良く出ている良作でした。

評価:★★★★★

NONA REEVES 過去の作品
GO
Choice
ChoiceII
BLACKBERRY JAM
POP'N SOUL 20~The Very Best of NONA REEVES
MISSION
未来

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