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2021年2月 5日 (金)

2020年年間ベストアルバム(邦楽編)その1

2020年の私的ベストアルバム。今日から2日間は邦楽編です。

10位 Loveless Love/曽我部恵一

こちらはアルバムレビュー未紹介。12月25日に配信リリースされたアルバムですので、ギリギリ2020年に間に合ったアルバムと言えるでしょう。今年はサニーデイサービスとしても傑作「いいね!」をリリースしましたが、ソロとしても文句なしの傑作をリリースしてきました。フォーキーな楽曲からエレクトロチューン、ロックな楽曲にシティポップと、ありとあらゆる作風の曲が詰め込まれている点はソロらしい自由さを感じつつ、日常を切り取りながらも、同時に社会へとつながっているような歌詞の世界も魅力的。ここ最近、サニーデイもソロも充実した作品が続いていますが、そんな彼の勢いを反映した傑作アルバムになっていました。

9位 oar/角銅真実

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今年、最も話題となったシンガーソングライターの一人。ウィスパー気味のボーカルがリスナーを惹きつけるアルバムで、オリジナル作はもちろんなのですが、なによりも傑作だったのがFishmansの「いかれたBaby」のカバー。メロディーラインの良さという楽曲のコアの部分を、彼女のボーカルで見事に引き出した名カバーに仕上がっています。決して派手なアルバムではありませんが、彼女のボーカルの良さがしっかり生かされた、実に良質なポップスの名盤となっています。

8位 Devil/ビッケブランカ

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上期のベストアルバムでも書いたのですが、2020年、曲単位でもっともはまった1曲が、本作にも収録されている「Ca Va?」。フランス語で「元気?」を意味する単語をタイトルとした曲なのですが、その発音を生かした非常にユーモラスなポップチューンとなっており、You Tubeで公開しているMVも何度も見るほどはまってしまいました。毎回、個人的に壺にはまりまくる美しいメロディーラインの軽快なポップを聴かせてくれるのですが、本作もその美メロは健在。文句なしの傑作アルバムに仕上がっていました。

7位 令和二年、雨天決行/amazarashi

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コロナ禍に襲われた2020年は、数多くのミュージシャンがそんな現状を歌ったアルバムを作成しましたが、そんな中でもっともダイレクトに綴ったのがamazarashiの本作ではないでしょうか。今年は傑作アルバム「ボイコット」をリリースしたばかりの彼ら。田舎出身者が都会に出てきて感じる孤独を綴った前作に続く本作も、コロナ禍の中で孤独に苦しむ人たちへのメッセージとして伝わってくる作品となっています。何年か経った後「こんなこともあったね」と思い出すような、そんなアルバムになっていてほしいのですが。

6位 操/岡村靖幸

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本格復帰2作目となるオリジナルアルバム。一時期のスランプ状態が嘘のように、今が全盛期では?と思わせるような勢いあるアルバムが続いています。本作でも、かつての80年代の岡村ちゃんを彷彿とさせるような楽曲を聴かせつつ、一方ではDAOKOとのコラボのような、しっかり現在のミュージックシーンにも軸足を置いた楽曲づくりを行っています。まだまだこの勢いは続きそう。これからの活躍も楽しみになってくる傑作でした。

そんな訳で、明日は5位から1位の紹介です!

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