懐かしいナンバーの連続
B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day2
会場 Zepp Haneda(オンライン) 日時 2020年11月7日(土)19:00~
まだまだコロナ禍の影響でライブの本格的開催もなかなかままならぬ中、今回はB'z初の無観客配信ライブ。今回のライブではなんと毎週土曜日に5週連続のライブを実施。彼らの活動期間を5つの時代に区切り、それぞれの時代の曲をセットリストに組み込んだ、という趣向の凝った配信ライブとなっていました。Day1は見れなかったのですが、今回、まずはDay2を視聴。Day2の今回は90年代半ばの楽曲を集めたセットリスト。自分にとっても高校生から大学生の頃にリリースされた曲の連続で、かなり懐かしさを感じるセットリストになりました。
ライブ会場はZepp Haneda。バックは灰色でくすんだような壁のようになっており、まるで廃墟のような凝った雰囲気のステージになっていました。そんな中、まずは「LOVE IS DEAD」「おでかけしましょ」とかなり懐かしさを感じるナンバーからスタート。というか、久しぶりに聴きました・・・。逆の意味で、このコロナ禍らしい選曲といえば選曲といった感じもします。「おでかけしましょ」は、ある意味B'zらしいともいえる「ポップ」な曲で、ライブで盛り上がりそうだなぁ・・・と思いながら、楽しんで聴くことが出来ました。
そしてかなり懐かしい「Don't Leave Me」へ。かなりゆっくりと、そして力強く歌い上げるライブバラード。うーん、かなりボーカルの声量が必要とされるナンバーなのですが、30年近くたって、全く衰えを感じさせない稲葉浩志のボーカルに驚かされます・・・。さらに「闇の雨」と、こちらはかなりレア曲で、私自身もかなり久しぶりに聴いた感じも。ちょっと切なく歌い上げるバラードナンバーなのですが、こういうライブならではの選曲といった感じでしょうか。かなり意外でした。
バラードでしんみりした選曲から一転、簡単なMCを挟み、これまた懐かしさを感じる「You&I」、さらに「夢見が丘」へ。これもまたアルバム曲ながらも人気の高い、メランコリックなミディアムナンバーで、非常にうれしい選曲に思わず聴き入ってしまいます。その後、軽くMCで、今回のライブ会場の羽田に関するコメントをして、そのまま「love me,I love you」へ。ここで稲葉浩志はマイク片手にステージを飛び出し、Zepp Hanedaの中を歌いながら歩き回ります。ある意味、配信ライブらしい演出。「やりたくないことばかりが/次々と見つかるけれど」のフレーズでコロナ感染症対策のソーシャルディスタンスやマスクのお願いを指さしたりして、なにげにこの曲の歌詞、このコロナ禍でピッタリあてはまってしまうようなフレーズが登場するんですね・・・。
そこから雰囲気は一転。ブルージーなギターフレーズをしっかりと聴かせ、非常にブルージーな曲調の「もうかりまっか」へ。こちらも懐かしいナンバーなのですが、いまから聴くとかなりブルージーな曲調ながらも歌詞はコミカルなのがある意味B'zらしいですね。なぜか途中「港のヨーコヨコハマヨコスカ」ならぬ「羽田のヨーコヨコハマヨコスカ」のフレーズが入った後、暗くなったステージの中で、ランタン片手に、稲葉浩志のコロナ禍での愚痴のような「語り」が繰り広げられるという、今の時代らしい、コミカルな展開になっていました。
そして再びコミカルな演出から一転「The Wild Wind」へ。ステージ上に火がたかれて、かなり雰囲気のあるステージに。このステージ上に火をたくという演出は無観客だからこそ実施できたんでしょうか。続く「Home」は非常事態宣言の中で、自宅セッション動画をアップした曲で、この日は全員での演奏となりました。こちらも今回のライブにふさわしい選曲。まだ無観客ですが、ライブサポートメンバーを含めて演奏できた、という点では日常へちょっとだけ戻ってきたといった感じでしょうか。途中、曲中にMCが入って、稲葉浩志が各メンバーにStay Home中に何をやっていたかのインタビューなんかが入ったりして、これまた、今の時代らしい構成になっていました。
その後のMCではあらためてこの日のメンバー紹介。そしてそのまま「ミエナイチカラ~INVISIBLE ONE~」へと突入しました。ここらへんからライブは終盤戦に。さらに「スイマーよ!」「Liar! Liar!」とアップテンポな曲が続き、テンションはどんどん上がっていきます。そして「さまよえる蒼い弾丸」でさらにテンションは最高潮に達します。
そしてラストは「Calling」!最初、稲葉浩志はマイクを置き、地声で声をはりあげて歌い始めます。この曲も、ある意味、今のコロナ禍の時代を反映できそうな歌詞なのが印象的。稲葉浩志の力強い歌声と、松本孝弘のギタープレイが強く印象に残るナンバーで、まさに今回のライブのラストを飾るにふさわしいナンバーに感じました。
ライブは約1時間40分程度。非常に懐かしい曲の連続。レア曲なども少なくなく、久しぶりに聴いた曲も多くありました。また、演出や選曲なども、このコロナ禍の無観客配信ライブらしい部分も少なくなり、逆にこの状態だからこそ楽しめることが出来るステージだったように感じます。しかし、これらの曲のリリースから既に20年以上の月日が経過しているんですね・・・あらためて自分が年を取ったなぁと感じてしまいました(苦笑)。そして、変わらぬ稲葉浩志の歌唱力にはビックリ。ただ、さすがにルックスやMCの普通のしゃべるになると、それなりの寄る年波を感じてしまうのも事実なのですが・・・。
終始懐かしい気分に浸りながら楽しんだB'zのライブ。5週連続のライブということで、来週は残念ながら予定があり見ることが出来ないのですが、Day4やDay5も時間が許せば見てみたいなぁ。配信ライブというスタイルをしっかりと生かした、彼ららしい完成度の高いステージでした。
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