若い世代に人気のバンドが1位2位
今週のHot Albums
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今週は、いわゆる若い世代に人気のバンドが1位2位に並びました。
まず1位はヤバイTシャツ屋さん「You need the Tank-top」。Tシャツ屋さんと名乗りながら、アルバムタイトルはいつもタンクトップな大阪出身の3ピースロックバンド。CD販売数1位、ダウンロード数10位、PCによるCD読取数7位で総合順位で見事1位獲得となりました。オリコン週間アルバムランキングでも初動売上4万5千枚で1位初登場。自身初の1位獲得。初動売上も前作「Tank-top Festival in JAPAN」の1万9千枚(6位)から大幅アップとなっています。
そして2位にランクインしてきたのが同じく若い世代に人気のバンド、UNISON SQUARE GARDEN「Patrick Vegee」。CD販売数2位、ダウンロード数3位、PCによるCD読取数3位といずれも上位にランクインしましたが、総合順位は2位に留まりました。オリコンでは初動売上3万枚で2位初登場。前作「MODE MODE MODE」の3万9千枚(2位)から、こちらはダウンしています。
3位も若い世代から、上の2バンド以上に圧倒的な支持を得ているミュージシャンでしょう。米津玄師「STRAY SHEEP」が先週の2位からワンランクダウン。ただし、CD販売数6位、ダウンロード数2位、PCによるCD読取数1位はいずれも先週と同順位をキープ。なお、先週まで並んでランクインしていたあいみょん「おいしいパスタがあると聞いて」は今週、5位にダウンしています。
そんな2枚のアルバムに割り込んで4位に初登場してきたのが松田聖子「SEIKO MATSUDA 2020」。デビュー40周年の記念アルバムになっており「瑠璃色の地球」「赤いスイートピー」「SWEET MEMORIES」などの彼女の代表曲のリメイクと新曲から構成される内容になっています。CD販売数3位、ダウンロード数9位、PCによるCD読取数15位で、総合順位は4位。オリコンでは初動売上2万5千枚で3位初登場。前作「Merry-go-round」の1万2千枚(10位)からアップ。オリジナルアルバムでのベスト3入りは、1996年の「Vanity Fair」以来14年ぶりという快挙となりました。
さて、若い世代に人気のミュージシャンの活躍が目立つ今週のチャートですが、一方ではアラフォー、アラフィフ以上の世代から支持を集めるバンドの活躍も目立ちました。前述の松田聖子も、まさにアラフォー・・・というよりも、もうアラフィフ世代以上の支持が多いアイドルですが、9位10位にはアラフォー、アラフィフ世代に人気の洋楽バンドのアルバムが並びました。
まず9位には90年代初頭に日本でも絶大な人気を集めたロックバンドBON JOVI「2020」がランクイン。CD販売数8位、ダウンロード数12位、PCによるCD読取数40位。オリコンでは初動売上8千枚で8位初登場。前作「This House Is Not for Sale」の1万2千枚(6位)からダウンしています。
そして10位にはQueen+Adam Lambert「Live Around the World」がランクイン。CD販売数9位、ダウンロード数26位、PCによるCD読取数68位。2018年に公開された映画「ボヘミアン・ラプソディ」で再び高い注目を集めた伝説のロックバンドQueen。ご存じの通り、フレディー・マーキュリーはもうこの世にはいませんが、Queen自体はボーカリストにアダム・ランバートを迎えて活動を続けています。本作は2014年から2020年までの様々なライブの模様を収録したライブアルバム。もちろん「Bohemian Rhapsody」や「We Will Rock You」といったQueenの代表作も収録されています。オリコンでは初動売上6千枚で10位初登場となっています。
そんな訳で、若い世代に人気のミュージシャンとアラフォー・アラフィフ世代向けのミュージシャンがそろい踏みになった今週のチャートでしたが、ほかの初登場盤は・・・まず7位に「Pulse:FINAL FANTASY XIV Remix Album」がランクイン。CD販売数は13位、PCによるCD読取数17位でしたが、ダウンロード数で1位を獲得し、ベスト10入りです。「FINAL FANTASY XIV」に使用された楽曲をリミックスしたアルバム。オリコンでは初動売上7千枚で9位初登場。「FINAL FANTASY XIV」関連では、「SHADOWBRINGERS: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack」の初動1万4千枚(4位)からダウンしています。
さらにベスト10返り咲き組として8位にロックバンド緑黄色社会「SINGALONG」が先週の65位からランクアップ。5月4日付チャート以来、23週ぶりにベスト10に返り咲いています。これは、配信先行でリリースされたアルバムでしたが、このたびCDがリリースされたため。CD販売数が7位にランクインし、ダウンロード数22位、PCによるCD読取数21位と合わせて、総合順位も8位にランクインしています。もともとCDでリリース予定だったものの、新型コロナウィルスの影響でCDリリースが延期に。それが遅ればせながらようやくCDでもリリースされたことによる影響です。オリコンでは初動売上1万枚で7位初登場。前作「溢れた水の行方」の3千枚(17位)からアップし、初のベスト10ヒットとなっています。
今週のHot Albumsは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
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