ある意味、懐かしさも
今週のHot Albums
http://www.billboard-japan.com/chart_insight/
今週の1位は90年代を代表するJ-POPバンドのベスト盤が獲得。
今週1位を獲得したのはGLAYのベストアルバム「REVIEW II~BEST OF GLAY~」が獲得。CD販売数1位、ダウンロード数5位、PCによるCD読取数3位。デビュー25周年を迎えてリリースされた「REVIEW」に続く形のGLAYのベスト盤。「REVIEW」というと1997年にリリースされた彼ら初のベスト盤。彼らの人気絶頂期にリリースされた同作は、オリコンの初動売上で200万枚を突破。社会現象にすらなった、90年代後半から2000年代にかけて、ミリオン、ダブルミリオンセラーを連発したJ-POPバブルを象徴するような作品。それに続く形となっている今回のアルバムは、オリコン週間アルバムランキングでも1位を獲得していますが、初動売上6万4千枚と、前作の10分の1以下。オリジナルアルバムとしての前作「NO DEMOCRACY」の3万9千枚(2位)よりアップしていますが、「REVIEW」と比べて見る影もありません。もっとも、絶頂期に比べてかなり落ち込んでしまったGLAY人気も要因ですが(といっても25年もたって、1位を獲得できるので十分人気はあるのですが)、それ以上にCD市場のあまりにも大きな変化を感じてしまいます。「REVIEWIII」がリリースされたとしたら、その時はもうストリーミングオンリー、とかなんだろうなぁ。
2位は独特な歌詞が人気のロックバンドamazarashi「ボイコット」がランクイン。CD販売数2位、ダウンロード数4位、PCによるCD読取数13位。約2年4ヶ月ぶりとなるニューアルバム。オリコンでも初動売上1万8千枚で2位初登場。前作「地方都市のメメント・モリ」(6位)から横バイ。
3位にはまだまだ「白日」がロングヒット中のKing Gnu「CEREMONY」が先週の4位からワンランクアップで2週ぶりのベスト3返り咲き。これで9週目のベスト10ヒットとなるのですが、9週のうち8週までもベスト3圏内という驚異的なロングセラーを続けています。CD販売数は8位ですが、ダウンロード数は2位、PCによるCD読取数も1位を獲得。まだまだロングヒットは続きそうです。
続いて4位以下の初登場盤です。まず5位には遊助ことタレント上地雄輔の「遊言実行」がランクイン。CD販売数4位、ダウンロード数34位、PCによるCD読取数85位。いままでのアルバムはすべてタイトルが「あの・・・〇〇ケド。」とつけていた、ある意味、非常に痛いタイトルだったのですが、9枚目にしてようやく「あの・・・」シリーズは終わったようです。オリコンでは初動売上9千枚で4位初登場。直近作はベストアルバム「遊助BEST 2009-2019 〜あの・・あっとゆー間だったんですケド。〜」で、同作の1万1千枚(11位)よりダウン。直近のオリジナルアルバム「あの・・こっからが山場なんですケド。」の1万枚(6位)より若干のダウンです。
6位にはスターダストプロモーション所属の男性アイドルグループM!LKの「Juvenilizm-青春主義-」が初登場。CD販売数は3位だったものの、それ以外のチャートは圏外となり総合順位はこの位置に。オリコンでは初動売上9千枚で5位初登場。前作「Time Capsule」の2万2千枚(4位)からダウンしています。
初登場最後は8位に韓国の男性アイドルグループ2PM「THE BEST OF 2PM in Japan 2011-2016」がランクイン。メンバーの兵役の影響から活動休止中の彼ら。日本デビューした2011年から活動休止した2016年までの間で日本でリリースした作品を集めたベスト盤になっています。CD販売数は5位でしたが、ほかのチャートは圏外となり総合順位はこの位置に。オリコンでは初動売上7千枚で7位初登場。前作は、韓国リリースの曲を集めたベスト盤「2PM BEST in Korea 2~2012-2017~」で、同作の8千枚(7位)より若干のダウンとなっています。
今週の初登場盤は以上。一方、ロングヒット盤は、相変わらず強いOfficial髭男dism「Traveler」で今週は先週の6位から2ランクアップで4位にランクイン。これで23週連続のベスト10入り。ストリーミングやYou Tubeなど、曲を聴くたびにカウントされる指標のあるHot100と異なり、CD販売やダウンロードなど、一度買ってしまえばそれで終わりのはずのアルバムチャートで、これだけロングヒットするのはまさに驚異的。まさに「国民的人気バンド」になりつつあります。
今週のHot Albumsは以上。チャート評は来週の水曜日に!
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