« 2019年ベストアルバム(洋楽編)その2 | トップページ | 2019年ベストアルバム(邦楽編)その2 »

2020年2月 3日 (月)

2019年ベストアルバム(邦楽編)その1

昨日までのベストアルバム(洋楽編)に続き、今日からは邦楽編です。

10位 ジェニーハイストーリー/ジェニーハイ

テレビのバラエティー番組から登場した企画モノユニット。ゲスの極み乙女/indego la Endなどで活躍している川谷絵音がプロデュースを担当している他、お笑い芸人2人が参加しているノベルティー色が強いバンドなのですが、川谷絵音の才能がさく裂しているゲスとindegoを足して2で割ったような作風が非常にユニーク。加えて、現代音楽家で、かの佐村河内守事件で知られる新垣隆がキーボードとして参加。彼の奏でるキーボードのメロも強いインパクトを与えており、企画モノユニットだからこその自由度が感じられます。正直、企画モノゆえか、音楽雑誌等には完全に無視に近い状況なのですが、アルバムの内容としてはかなりの傑作となっており、文句なしに2019年を代表する傑作アルバムに仕上がっていたと思います。

9位 underground/SPARTA LOCALS

聴いた当時の感想はこちら

2000年代に大きな注目を集めた福岡出身のインディーロックバンドの復帰作。デビュー当初を彷彿とさせるようなエッジの効いたギターサウンドを聴かせてくれており、若干勢いが落ちた感じのあった解散前に比べると、一気に勢いが復活した感のあるアルバムに仕上がっていました。一度の解散が彼らにとって全く無駄ではなかった、新たなSPARTA LOCALS復活を感じさせる傑作アルバム。これからの彼らの活躍も非常に楽しみになる作品です。

8位 Section#11/THE BAWDIES

聴いた当時の感想はこちら

ルーツ志向のロックンロールを真摯に継承し続けるTHE BAWDIES。その中でも彼らなりの個性やバリエーションを持たせるために、様々な試みを行っていた彼ら。その結果、ここ最近の作品は残念ながら初期の作品のように、ロックンロールの初期衝動をあまり感じさせないようなアルバムが続いていたのですが、今回のアルバムはまさに久々の快心作といえる傑作に。ロックンロールの初期衝動を感じさせつつ、モータウンビートやファンクなど、彼らの幅広い音楽性も感じさせる傑作アルバムに仕上がっていました。

7位 三毒史/椎名林檎

聴いた当時の感想はこちら

男性ミュージシャンとのデゥオと自身のみの作品を交互に並べる、いわば企画盤的な構成となっている椎名林檎の新作。「生と死」をテーマとしたコンセプチャルな歌詞を軸に、癖のある男性ボーカルが数多く参加する中で、そんな男性陣を物ともせず、彼女の個性をしっかりと出し、しっかりと椎名林檎の作品として仕上げてくるあたり、彼女の高い実力を感じさせます。まさに彼女にしか作りえなかった傑作アルバムです。

6位 834.194/サカナクション

聴いた当時の感想はこちら

2枚組となっている本作は、まさに意欲作という表現がピッタリとくる作品。アルバムタイトルは東京と、彼らが活動を開始した札幌の距離をあらわしている数値だそうで、2枚の作品は、それぞれ外を意識してポップな作品を集めた「東京」と、自分の好きに曲作りを行った「札幌」という構成になっています。まさにポップなサカナクションと、挑戦的なサカナクションという、彼らの二面性をアルバムの中でしっかりと表現できた傑作アルバムに。サカナクションの魅力が存分に発揮された作品となっています。

とりあえずは10位から6位は以上の通り。明日は5位からの紹介です。

|

« 2019年ベストアルバム(洋楽編)その2 | トップページ | 2019年ベストアルバム(邦楽編)その2 »

音楽コラム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2019年ベストアルバム(洋楽編)その2 | トップページ | 2019年ベストアルバム(邦楽編)その2 »