2019年ベストアルバム(洋楽編)その1
今年も恒例の私的ベストアルバムの紹介です。まずは洋楽の10位から6位まで。
10位 Two Hands/Big Thief
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ニューヨーク、ブルックリンを拠点として活動しているインディーロックバンド。フォーキーでかつシンプルな、美しいメロディーラインが耳を惹くバンドで、メロディーの良さゆえに、日本でも注目を集め始めています。実は今年、もう1枚アルバム「U.F.O.F.」をリリースしており、どちらも名盤。ただ、アコースティックなサウンドがメインの「U.F.O.F.」に比べて、バンドサウンドをより前に押し出した本作の方が、個人的にはより多彩な音楽性も楽しめて良かったように感じます。
9位 Patience/Mannequin Pussy
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こちらもアメリカ発のインディーロックバンド。荒削りでパンキッシュなサウンドがカッコよい、まさにロックの初期衝動を体現化したようなグループ。いまだにこんなバンドがいるんだ、と驚かされるような、80年代のパンクロックそのままというスタイル。一方、メロディーラインは至ってポップにまとまっており、こちらも日本での注目度は高まりそう。HIP HOP勢に押され気味なアメリカにおいて、ロックもまだまだ元気なんだ、ということを主張するような1枚でした。
8位 Weezer(Black Album)/Weezer
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まるでギャグのようなジャケット写真も目立つアメリカのパワーポップバンドWeezerの最新作。「パワーポップバンド」と書いたものの、本作ではパワーポップ色は皆無。ロックな作風よりもポップな作風の曲が目立つアルバムとなっており、そういう意味では賛否両論分かれるアルバムとなっています。ただ、Weezerのメロディーメイカーとしての才能がしっかりと発揮された傑作となっており、いい意味でポップバンドとしてのWeezerの魅力がつまった傑作となっていました。
7位 Africa Speaks/SANTANA
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アフリカ音楽を大々的に取り入れて話題となったSANTANAの最新作。プロデューサーにリック・ルービンを起用。また、マヨルカ島出身のスペイン人シンガー、ブイカを全面的にボーカリストとして起用しており、トライバルなリズムがまずは耳を惹きます。そんな中で切り裂くように響くカルロス・サンタナのギターも強く印象に残るアルバムになっており、SANTANAのサウンドとアフリカの音が高い次元で融合する傑作に仕上がっていました。既に「リビング・レジェンド」の位置にいる彼らですが、いまなお挑戦を続けるその姿勢には驚かされます。
6位 When I Get Home/Solange
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最近は、ともすれば姉のBeyonce以上に傑作アルバムのリリースが続くSolangeですが、3月に突如配信でリリースされた本作もまた、期待にたがわない傑作アルバムに仕上がっていました。エレクトロジャズを取り入れつつ、メロウで、酩酊感を覚えるサウンドが大きな魅力。さらに彼女の美しい歌声にも心奪われます。アメリカを代表するミュージシャンだからこそ、ある種の束縛があるBeyonceに比べて、かなり自由度の高い作品を作り続けているような印象を受ける傑作アルバムでした。
そんな訳で6位から10位の紹介は以上。明日は1位から5位の紹介です。
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