今週もヒゲダン大活躍
今週のHot100
http://www.billboard-japan.com/chart_insight/
先週に引き続き、今週もヒゲダンの活躍が目立つチャートとなりました。
今週、Official髭男dism「I LOVE...」が見事2週連続の1位を獲得。CDリリースにあわせてCD販売数が5位にランクイン。ストリーミング数が1位にアップし、さらにラジオオンエア数、PCによるCD読取数がいずれも1位を獲得。You Tube再生回数も3位にアップ。ダウンロード数は先週から変わらず2位だったものの、多くのチャートで上位に食い込んできました。Twitterつぶやき数は55位、カラオケ歌唱回数は45位と奮いませんでしたが、特にカラオケ歌唱回数は今後のヒットで上位にランクアップしていきそうです。ちなみにオリコン週間シングルランキングでも今週、初動売上1万5千枚で5位初登場。前作「宿命」の7千枚(15位)よりアップしています。
さらに今週は2位も「Pretender」がランクインし、2週連続で1、2フィニッシュを達成。ストリーミング数は1位から3位、ダウンロード数も4位から7位とダウンしたものの、You Tube再生回数、カラオケ歌唱回数は共に1位をキープしており、まだまだ根強い人気を感じさせます。そして「宿命」も先週の10位から9位にアップしたほか、今週はなんと「イエスタデイ」が先週の11位からワンランクアップで5週ぶりのベスト10返り咲き。これでなんとベスト10にOfficial髭男dismの曲が4曲同時にランクインするという結果になりました。
その圧倒的な強さを誇るOfficial髭男dismに対抗しているのがKing Gnu。今週も「白日」は3位をキープ。ダウンロード数は5位から6位にダウンしたもののYou Tube再生回数は2位をキープ。さらにストリーミング数が3位から2位にアップしており、先週1度抜かれた「Pretender」を抜き返しました。
さらに今週、King Gnuはさらに1曲「どろん」が先週の33位からランクアップ。6位にランクインし、ベスト10入りを達成しています。最新アルバム「CEREMONY」収録の楽曲で、映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」主題歌となっているナンバー。先日、「ミュージックステーション」でこの曲が歌われた影響もあり、ダウンロード数が圏外から13位、You Tube再生回数も8位にランクイン。ストリーミング数も16位から12位にランクインし、初のベスト10入りとなりました。
今週、ベスト10初登場はこのKing Gnuの「どろん」1曲のみ。ほかにロングヒット曲ではLiSA「紅蓮華」が5位から4位にアップ。ダウンロード数はワンランクダウンながらも4位、ストリーミング数も先週と変わらず4位をキープ。カラオケ歌唱回数は5位からついに2位にアップと、ロングヒットを続けています。
そんな訳で今週のベスト10は以上・・・なのですが、今週、ベスト10のうち、CD販売数でベスト10入りしているのがヒゲダンの新曲と7位にランクインしているSnow Man「D.D.」(CD販売数4位)の2曲のみという事態になっており、ますますCDの実売とヒットの実態が乖離しているチャートとなってきています。
ただ一方、CD販売数で3位に入っている桑田佳祐&The Pin Boys「悲しきプロボウラー」が総合順位では16位に留まるなど、ちょっと残念な結果にもなっています。同曲はラジオオンエア数でも2位、PCによるCD読取数でも12位にランクインしており、正直、ちょっとHot100はストリーミング数やYou Tube再生回数に比重を置きすぎなんじゃないのか??と感じない部分はないでもありません。
そしてちょっと厳しい話だと「悲しきプロボウラー」はダウンロード数では30位、ストリーミング数ではサブスクが解禁されているにも関わらず圏外という結果になっています。比較的、CDアイテムにも重きを置いた販売戦略になっているとはいえ、ネット系が弱いというのは、ファン層が比較的高年齢という影響も大きいのでしょう。他にも似たような例では氷川きよしもシングルではCD販売数が上位に来ても、総合順位ではネット系の順位が奮わないため上位に入ってこれない、という現象がみられます。そういう意味でも、中高年のファンの多いミュージシャンにとって、今のHot100の集計方法は上位をなかなか狙いにくい状況であり、そういう意味では、今の方法でも「全てのヒットを正確に」捉えているかは微妙な部分があるのは否めません。ただ、CDという形態が、今後ますます時代遅れになっていくという点だけは間違いなさそうですが...。
明日は、シングルに比べると、まだCDの売上がヒットとリンクしているHot Albums!
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