新譜は少なめ
今週もヒットチャート評。ただし全体的に新譜が少なかったため、Hot100、Hot Albums同時更新となります。
今週のHot100(2020年1月13日付)
http://www.billboard-japan.com/chart_insight/
まずはHot100。新譜が少なかった影響でロングヒット曲が目立つチャートとなりました。
まずは1位。Official髭男dism「Pretender」が4週連続の1位獲得。ストリーミング数、You Tube再生回数、カラオケ歌唱回数は今週も1位、ダウンロード数も2位にランクイン。さらに今週はこれに加え、年末の紅白出演などの影響か、CD販売数も55位にランクアップ。注目の高さを感じさせます。
一方、「宿命」は今週7位から8位に、「イエスタデイ」は6位から10位へとダウン。ついにストリーミング数も「宿命」が3位から5位、「イエスタデイ」が4位から6位へとダウンし、全体的に下落傾向の結果となっています。「Pretender」のヒットはまだまだ続きそうですが、ほかの2曲は、ここが踏ん張りどころといった感じでしょうか。
2位はKing Gnu「白日」が先週の4位からランクアップし、3週ぶりのベスト3返り咲き。ストリーミング数及びYou Tube再生回数2位、ストリーミング数3位と上位をキープ。紅白出演を機に、お茶の間レベルで知名度をあげてきた彼。2020年もヒットは続きそうです。
3位は菅田将暉「まちがいさがし」が先週の6位からランクアップ。ベスト3入りは7月15日付チャート以来、27週ぶりのベスト3ヒットとなりました。特にストリーミング数が8位から3位にアップ。こちらは明らかに紅白出演の影響でしょう。
続いて4位以下の初登場曲ですが、初登場は1曲のみ。7位にEXILE「愛のために~for love,for a child~」がCDリリースにあわせて先週の65位からランクアップし、初のベスト10入りとなりました。CD販売数は1位、ラジオオンエア数3位、PCによるCD読取数は9位でしたが、ダウンロード数27位、ストリーミング数86位で総合順位は7位に。ちなみに彼らのCDシングルは、なんと約3年5か月ぶり。その間のリリースは配信シングルのみとなっており、EXILEも、もうCDでは勝負しなくなったんだ…ということを感じてしまいます。オリコン週間シングルランキングでは、フライング販売の影響で先週(2020年1月6日付)のチャートで初動売上3万8千枚で2位初登場。前作「Joy-ride~歓喜のドライブ~」の6万7千枚(2位)よりダウンしています。
そして今週はベスト10返り咲き曲が。まさかのレコード大賞受賞が大きな話題となったFoorin「パプリカ」が先週の11位から5位にランクアップ。4週ぶりのベスト10返り咲きとなったと共に、5位はなんと自己最高位となります。特に今週、CD販売数が17位から3位にアップ。オリコンでも5千枚を売り上げて3位にランクインするなど、レコ大受賞や紅白を機に、多くの方がCDを買ったということなのでしょう。いままで未就学児やその親を中心としたヒットだったのですが、一気に知名度が老若男女に広がった感があります。
他にも今週はロングヒット曲の活躍が目立ちます。LiSA「紅蓮華」は先週の5位から4位にアップ。同曲もここに来て、自己最高位更新となりました。米津玄師「馬と鹿」も先週の10位から6位にランクアップ。彼は特にレコ大にも紅白にも絡んだわけではないのですが、「パプリカ」や菅田将暉のヒットで米津玄師の名前を取り上げられることも多くなり、その影響もあるのでしょうか。あいみょん「マリーゴールド」は先週から変わらず9位をキープ。彼女も今年、紅白に出場していませんが、この曲はまだまだ根強く支持されている模様。ヒットはまだ続きそうです。
今週のHot Albums(2020年1月13日付)
http://www.billboard-japan.com/chart_insight/
先週のHot Albumsから一転、今週は新譜が非常に少ないアルバムチャートとなっています。
そんな中で1位を獲得したのは新譜組。香取慎吾「20200101」が獲得です。CD販売数1位、ダウンロード数3位、PCによるCD読取数では13位を獲得。ご存じ元SMAPのメンバーによるソロデビュー作。氣志團、KREVA、スチャダラパー、WONKなどといった豪華なメンバーとコラボしたアルバムになっています。
2位はOfficial髭男dism「Pretender」が先週の3位からアップ。根強い人気を見せています。
3位には女性アイドルグループBiS「LOOKiE(SPECiAL CASE)」がランクイン。2月5日リリース予定のアルバムを、1月4日の1日限定で306円で限定リリースしたもの。ダウンロード数で1位を獲得し、総合順位でもベスト3入りしてきました。
続いて4位以下の初登場盤ですが、今週は残り1枚のみ。9位に俳優佐藤流司のバンドプロジェクト、The Brow Beatの「Adam」がランクイン。CD販売数は4位でしたが、ダウンロード数は13位、PCによるCD読取数は圏外となり、総合順位は9位に留まりました。オリコンでは初動売上5千枚で5位初登場。前作「Hameln」の7千枚(10位)からダウンしています。
一方、今週は新譜が少なかった影響でベスト10返り咲き組が多くランクインしています。まず4位にRADWIMPS「天気の子 complete edition」が先週の17位から4位にランクアップ。4週ぶりのベスト10返り咲きを果たしています。こちらは紅白出場の影響でしょうか。また7位には「アナと雪の女王2 オリジナルサウンドトラック」が11位から7位にランクアップし、5週ぶりのベスト10返り咲き。こちらは冬休みに入り、多くの親子連れが映画館に訪れた影響でしょうか。またKing Gnu「Sympa」が23位から8位に大幅ランクアップし、昨年2月4日付チャート以来、50週ぶりのベスト10返り咲きを果たしています。
ロングヒット組では椎名林檎のベスト盤「ニュートンの林檎~初めてのベスト盤~」。今週、9位から5位にランクアップ。こちらもまだまだヒットは続きそうです。
1月13日付Hot100及びHot Albumsは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
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