ライブレポート2019年

2019年8月17日 (土)

真っ暗闇の中で流れる音楽

あいちトリエンナーレ2019 サカナクション 暗闇-KURAYAMI-

日時 2019年8月8日(木) 会場 愛知県芸術劇場大ホール

いままでサマソニやフジロックでは見たことがあったのですが、ワンマンとしてははじめて足を運ぶサカナクションのワンマンライブ・・・なのですが、この日参加したライブはちょっと普通のライブとは色合いの異なるステージでした。今回のライブは愛知県で行われる現代芸術のイベント「あいちトリエンナーレ」の一環として行われたイベントで、「暗闇-KURAYAMI-」と題された今回のライブは会場全体を一切の光も通さない真っ暗闇として、その中で「音」を流す試み。サカナクションの楽曲は基本的に行わず、暗闇の中で音がどのように響いてくるのかを実験・体験するという、このイベント自体が「芸術作品」という試みだそうで、その内容に興味が沸き、ライブに足を運ぶことにしました。

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会場はあいちトリエンナーレのメイン会場のひとつである愛知芸術文化センターの中にある愛知芸術劇場のメインホール。事前にこの日のためのパンフレットも配られます。

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ステージ上では上に遠目ではよくわからなかったのですがおそらくラップトップが載せられたメンバーの数の分だけの黒い台が並べられただけのステージ。さらにそれを途中、黒子のような黒い服に顔にも黒い幕をつけたスタッフにより、台の上のラップトップを囲むような覆いがセットされます。また、会場にも黒子のような格好のスタッフが、通路毎に待機していました。

やがて開演予定時間を5分程度過ぎるとメンバーが登場してくるのですが、普通のライブで発生するような観客からの拍手が起こりません。観客はただひたすらこれからはじまることをかたずをのんで見守るという不思議な雰囲気でのスタートとなりました。

そして最初にスタートしたのは「プラクティス チューニング リズムのずれ」と題されたセッション。ここで会場は真っ暗闇に。5分程度、暗闇の中でチューニングの音やメトロノームが鳴り響く空間を体験します。ただここのセッションはメンバーというよりも観客にとっての肩慣らし。この「暗闇」という雰囲気で不安を感じた場合にはライブの参加を取りやめてもらうためのセッションで、実際、何人か会場を立ち去る方も見受けられました。

この「プラクティス」が終わると本編がスタート。「第一幕 Ame(C)」のスタートです。会場には雨の音や雷の音が流れますが、全くの真っ暗闇ではなく、時折、雨や雷の映像がステージ上に流れては暗闇となる展開に。そんな自然の音がただ流れるだけの展開から後半はリズミカルな4つ打ちの打ち込みのサウンドが暗闇の中で鳴り響くという不思議な展開へと続いていきます。

続く第二幕は「変容」と名付けられます。この日、唯一、サカナクションの曲が流れたのがこのセッションで「茶柱」と「ナイロンの糸」が演奏されます。会場も暗闇だけではなく曲にあわせた映像も流れますが、ただ、映像の合間には真っ暗となり、暗闇の中でおなじみのサカナクションの曲を聴くという体験となります。さらに「茶柱」の最中では会場にお茶がたてられ、お茶っ葉のいい匂いが会場に流れます。耳と鼻からのみ音楽を体験するという実験的な試みとなっていました。

第三幕は「響」と名付けられ、ここでずっと覆いに囲まれた黒い台の後ろで演奏していたメンバーがステージの前に出てきます。メンバーはそれぞれ鈴や太鼓などを持ち、それらの楽器をそれぞれが鳴らすというスタイルに。鈴が鳴らされた時は観客席に配置された「黒子」も持っていた鈴を鳴らし、会場全体が鈴の音色に包まれるという、少々神秘的な雰囲気が作り出されます。

そして最後の第四幕は「闇よ 行くよ」と題され、ここでは完全に暗転。真っ暗闇の中でギターやシンセ、ドラムスの音などの様々な音が鳴り響くという空間となりました。サカナクションの既存曲が流された第二幕を除き、基本的には「音」が奏でられたいままでと異なり、第四幕では完全な暗闇の中で非常に実験的な内容とはいえ「音楽」が流されており、おそらく彼らが一番やりたかったのはこの第四幕なのでしょう。

その全四幕からなるステージはほぼ1時間で終了。最後はステージの後ろの幕も明けられます。芸術劇場の舞台は奥行も非常に広く、メンバーはまず観客にお辞儀をした後、その広いステージの後ろの方に静かに去っていくというラストで会場の幕を下ろしました。

さすがに基本的に暗闇でのライブなので1時間程度が見る側としても限度なのでしょう。ライブとしては比較的短いステージだったと思います。ただ、「暗闇で音を奏でる」ということ自体が一種の「芸術作品」だった今回のライブ、会場には全く光が入らない真っ暗闇。そのため、暗い中で目が慣れても何も見えないという状況に。ただそんな中で奏でられる音が嫌でも全身全霊で受け止めざるを得ず、非常に普段のライブでは味わえない独特な体験をすることが出来ました。

全くの暗闇の中で音だけが流れてきただけに、ひとつひとつの音がとてもクリアに、かつそれぞれの音が意味を持つかのように耳に飛び込んできます。いわば神経を研ぎ澄まして音に聴き入るという状況を意図的に作り出し、それを観客が共有する状況。ある意味、すごい試みなのですが、そんな客席の雰囲気を含めてひとつの作品としてとても興味深く体験できたイベントだったと思います。

ちなみに同公演はこの日だけではなく全4日間、昼・夜2回公演の計7回(1日、昼公演がない日があるので)となっており、「同じ会場で4日間連続で実施することで初めて可能になる緻密な演出」とあるので、おそらく他の日はまた違った形での公演となったのでしょう。普段のライブでは経験できないとても不思議でおもしろいイベント。貴重な経験が出来たと感じると共に、今回のイベントが今後のサカナクションの活動にどのようにつながっていくのか、とても楽しみです。

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2019年8月 6日 (火)

酷暑の夜の夏祭り

湯~とぴあ宝 夏祭り

マジカル♡パレードBEACH/SEAMO

会場 湯~とぴあ宝駐車場(笠寺) 日時 2019年8月1日(木)

比較的長かった梅雨がようやく明けて酷暑となった8月の初日、SEAMOの無料ライブが見れる、ということで出かけてきました。「湯~とぴあ宝」という名古屋郊外の日帰り入浴施設が主催する夏祭りイベント、湯~とぴあ宝夏祭り。この施設の駐車場に簡単なステージといくつかの屋台を設置し、ステージでは様々な催しが行われるイベントです。

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会場はこんな感じで、ステージがあり、周りに食べ物などを売っている屋台がある感じ。ちょっとだけ夏フェスを意識(?)した感じもあるのですが、この日は圧倒的に家族連れが多く、夏フェスというよりも来ている人たちは街の夏祭りといった雰囲気の会場になっていました。

まず最初はマジカル♡パレードBEACHというユニットが登場。19時スタート予定だったのですが、5分程度早くスタートに。フロントに夏祭りらしい浴衣姿の女の子2人と巨体でモヒカン姿というインパクトのある男性DJの3人組。名前を聴くのも曲を聴くのもこの日がはじめてでした。

ステージは7月にリリースしたばかりのシングル「Fun!Fun!ビーチ」、明宝ハムのCMでもあるミディアムチューン「my sweet home」と続きます。楽曲的には良くありがちなJ-POPといった感じ。女性2人が基本的には歌い、途中、モヒカン姿のDJが軽くラップするスタイルなのですが、ラップは最小限で基本的には歌モノのポップス。「Fun!Fun!ビーチ」など明るいパーティーチューンといった感じで、そういう理屈抜きで楽しいパーティーチューンがメインなのかな・・・とも思ったのですが、そこまで底抜けに明るいといった印象もなく・・・。

あとちょっと残念だったのがステージ上の盛り上げ方がちょっと内輪的な感じがしました。ファンだけのライブなら悪くないのかもしれませんが、こういう不特定多数が集まるスタイルのステージではちょっと違和感が。ここらへん、まだステージ的にこなれていない印象も。それなりにポップで聴きやすい楽曲が続く楽しいステージだったとは思うのですが、残念ながら物足りなさも感じたステージでした。

そして彼女たちのステージが終わると、19時半頃からお待ちかねのSEAMOが登場!ステージに登場するととにかく会場を盛り上げます。そしておなじみの「ルパン・ザ・ファイアー」へ。音が悪くてサンプリングの音がほとんど聴こえなかったのが残念ですが、おなじみのヒットチューンで会場を盛り上げます。

この日はこういう夏祭りの会場ということもあって、おなじみのナンバーがメインの構成になっていました。続いては比較的最近のナンバーから「ON&音&恩」に「続・ON&音&恩」と続きます。ゲストラッパーの部分がどうしても録音になってしまう点、物足りなさを感じてしまうのですが、アップテンポなナンバーが続き会場を盛り上げます。途中のMCでは、地元民にはおなじみの「湯~とぴあたからっ!」というこの温浴施設のCMのジングルを叫ぶなど、地元出身らしい主宰者へのサービス(?)も。

その後は雰囲気が一転。「テノヒラ」でしんみり。さらにこちらもおなじみのヒット曲「マタアイマショウ」へと続きます。そしてラストは「威風堂々」をサンプリングした「CONTINUE」で締めくくり。分厚いサウンドで会場を盛り上げ、約40分程度のステージは幕を下ろしました。

こういう夏祭りの不特定多数が集まる会場で音も悪かったのですが、ただそれでも会場をしっかりと盛り上げていたSEAMOの手法はさすが!いい意味で非常にステージ慣れしているようにも感じました。この日は子供も多いということもあり、さすがに天狗のお面で登場することはなく、楽曲もはじめてでも聴きやすいタイプのナンバーがメイン。そのため「ルパン・ザ・ファイヤー」や「マタアイマショウ」を聴けたのはうれしかったです。

ただSEAMOは以前、SAKAE SP-RINGで見たのですが、その時に比べると「SEAMOのステージはこんなもんじゃないでしょ!」ということを感じてしまいました。ここらへんは音が悪いステージで、どうしても「万人向け」のナンバーをやらざるを得ない会場だったから、ということもあるのでしょう。特に最近のアルバムを聴くと、その勢いが再び増しているように感じるだけに、きっとワンマンではもっともっとすごいステージを見せてくれるのでは?ということを感じてしまう、おそらく彼にとっては8割程度の力でのステージだったように感じます。

もちろんそれなりに楽しめましたし、なにより無料のステージでしっかりと久々のSEAMOが見れたのはうれしかったのですが、ちょっと消化不良気味。うーん、これは一度ワンマンライブに行かないといけないかもしれませんね。ただこの酷暑の中、個人的にはビールを2杯も呑み、気持ちよいほろよい気分でイベントを楽しむことが出来ました。

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2019年7月14日 (日)

THE歌謡ショウ

長島温泉 歌謡ショウ 大石まどかショウ

日時 2019年7月2日(火)13:00~ 場所 長島温泉湯あみの島

今回のライブレポートは当サイトではかな~り異質なレポートです。先日、会社が休みの日に地元、長島温泉の日帰り入浴施設「湯あみの島」に行って来たのですが、そこでちょうど「歌謡ショウ」が行われていました。この「歌謡ショウ」、全国各地のこの手の温泉施設などでしばしば行われている、いわば演歌歌手のドサ回り。長島温泉の歌謡ショウもおそらくCMなどで多く流れていたりするので、地元名古屋の方には、そういったショウが行われていること自体はよく知られているのではないでしょうか。普段聴く音楽からは縁はないのですが、せっかくの機会、音楽ファンとしてはどんなイベントなのか好奇心もあって(また施設を使っていれば基本的にタダなので)ちょっと覗いてみました。

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会場はこんな感じで大きな宴会場みたいな感じ。宴会場の横には食事を提供するブースがあって、ここで食事をしながらステージを楽しめる作りになっていました。いわば和風のフードコートの中でのステージみたいな感じでしょうか。基本的に観客は年配の方がメイン。ただ、この日は平日だったので、「湯あみの島」に来ていた人も年配の方が多かったのですが・・・私くらいの40代あたりの方も、せっかくだから見ていくか、といった感じでちらほらいらっしゃいました。

この日登場してきたのは大石まどかという女性演歌歌手の方。残念ながら有名なヒット曲はありませんが、チラホラテレビにも出演されており、私も名前だけは知っていました。ステージは上の写真のように比較的派手な雰囲気のステージですが、演奏はもちろんカラオケ。たださすがといった感じでしょうか、声量ある力強い安定感ある歌声をしっかりと聴かせてくれました。

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最初は彼女の曲を4曲程度。合間に簡単なMCや曲の紹介を挟みつつ、客席に歓声をお願いしたりするものの、みんな湯上りでまったりとした雰囲気で見ているため、正直言ってさほど盛り上がらず・・・(^^;;もちろんみんなそれなりにステージは見ていたのですが、こういう場所で盛り上げていかなくてはいけないのって大変だなぁ・・・なんて思いながら見ていました。

後半は同じ事務所の都はるみの曲などのカバーも披露していたのですが、ただこの都はるみの曲も有名なヒット曲ではなく、知る人ぞ知る的な曲で私は全く知りませんでした。ここらへんはやはり業界の掟で、単純に他人のヒット曲をカバーすることは出来ないということなのでしょうか。ちょっと残念な感じも。

ステージは40分程度で終了。ただ、それなりに大きな拍手も沸き、みんなまったりしつつもそれなりに盛り上がってステージは幕を下ろしました。楽曲は正直言って、完全に様式化されたド演歌といった感じ。歌手としての力量はさすがといった感じなのですが、個人的には残念ながらさほどはまれず。ただ湯上りのひと時、力強いその歌声で楽しむことが出来たステージでした。

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2019年6月14日 (金)

完全に1人のみのステージ

斉藤和義 弾き語りツアー2019 "Time in the Garage"

会場 名古屋国際会議場センチュリーホール 日時 2019年6月4日(火)18:30~

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以前から足を運びたいと思っていた斉藤和義ワンマンライブ。いままではなかなかタイミングも合わず、足を運べなかったのですが、ついに行ってきました!今回足を運んだのは、彼がライフワークともしている弾き語りツアー。実は斉藤和義のライブは今から19年前(!)に一度、渋谷公会堂でワンマンライブを見たことがあるのですが、実にその時以来のワンマン。ただし、彼のステージ自体は2013年にTHE BAWDIESとの対バンライブを見ているので、その時以来のステージとなりました。

ステージは、今回のライブタイトルに沿ってか、古びたガレージのような舞台セットに。そこにソファーが2つとドラムセットが置いてありました。開演時間を5分ほど経ったころ、おもむろに自動車(それも古い)が止まる音がすると、舞台セットのドアに灯りがともり、そしてせっちゃんが登場。もちろん、会場は大歓声でのスタートとなりました。

まずせっちゃんはステージ真ん中のソファーに座ると、1曲目は「月光」からスタート。個人的にも大好きな曲で、その歌詞にまずは聴き入ります。さらに「愛に来て」と続きおなじみの「ずっと好きだった」に。

そんな感動的な曲と対照的だったのが序盤のMC。いきなりセンチュリーホールのことを「せん〇りホール」なんて言いだしたり、この日の楽屋のトイレにはウオシュレットがついていなかったらしく、直前にもよおしたため、「ア〇ルが崩壊しています」なんて言いだしたりと、とてもそのままここには書けないような下ネタの連続(笑)。せっちゃんらしいのですが、かなり飛ばしまくっていました。

その後も「レノンの夢も」や昔の曲ということで「何となく嫌な夜」で聴かせます。さらにここでリゾネーターギターを取り出し、リゾネーターギターの紹介。昔、エレキがなかった頃、音が小さくてホーンなどの中に伴奏としてしか用いられなかったギターに、反響板などをつけて音を増幅させることによりメインの楽器として用いられることになった・・・という説明の後で(ちなみにリゾネーターギターという固有名詞は出てこなかったな・・・)ムッシュかまやつの「やつらの足音のバラード」へ。哀愁感たっぷりのリゾネーターギターの大きな音でしんみり聴かせてくれました。

さらに「時が経てば」へ。物語調の歌詞も聴かせる内容なのですが、最後の「がんばれ」というメッセージ性強い歌詞も力強く響きます。その後は新曲「小さな夜」。こちらは「ベリーベリーストロング」の10年後をイメージして書かれた曲だとか。伊坂幸太郎の小説「アイネクライネナハトムジーク」の主題歌にもなっているこの曲。もともとはせっちゃんと伊坂幸太郎がコラボしようという話からこの小説が生まれたそうで、そんなエピソードや、今回映画音楽を担当することになったエピソードなどを交えつつ、この新曲を聴かせてくれました。

その後はドラムセットに座り彼のドラムプレイで「幸福な朝食 退屈な夕食」で盛り上がります。この曲、30歳の頃のギター演奏をおさめたマスターテープを流しつつ演奏するというスタイルで、新旧せっちゃんのセッションというユニークなスタイルに。続く「老人の歌」も同じく19歳の頃のマスターテープに今の彼のギタープレイを重ねたセッションとなっており、1人での弾き語りライブらしいユニークな試みになりました。

そしてライブは終盤に。ここからは「Good Luck Baby」や「Stick to fun! Tonight!」など盛り上がるナンバーでみんな立ち上がって会場のテンションも最高潮に。本編は「マディーウォーター」「Summer Days」と続きます。「Summer Days」では最後のミュージシャンの名前を羅列する歌詞のところで「ショーケン」「ミチロウ(=遠藤ミチロウ)」「シェケナベイビー(=内田裕也)」と最近鬼籍に入ったロックミュージシャンたちの名前を歌に入れて、彼らを悼むシーンもあったりしつつ、本編は幕を下ろしました。

もちろんその後はアンコールへ。アンコールではこの日のツアーグッズであるエプロンをつけてせっちゃんが登場(笑)。「空に星が綺麗」からスタート。さらにアコギ1本でしずかにしんみり歌う「歌うたいのバラッド」は非常に感動的でした。そしてラストは「Endless」で締めくくり。会場も大盛り上がりで約2時間半のステージは幕を下ろしました。

この日は弾き語りライブということで完全に彼1人のみのステージ。ただし、その中でも打ち込みを用いたり、リゾネーターギターみたいなユニークな楽器を取り出したり、ドラムやキーボードの演奏があったり、過去の彼の演奏とのセッションがあったりと、様々な見どころの多いステージで、最後までファンを飽きさせない内容になっていました。

また、1人でのステージということで比較的MC多めのまったり目のステージになるのかな・・・と予想していたのですが、思ったよりもMCは少な目で、全編、曲を歌いまくるステージに。現在52歳という彼ですが、年齢を感じさせないアグレッシブなステージでした。一方、MCの方は下ネタ満載で、ここではいろいろと書きにくいMCで(笑)。せっちゃんといえばツアーのたびにライブアルバムをリリースしているのですが、このライブアルバムにもっとMCも収録してほしいなぁ、と思っていたのですが、このMCの内容では、確かにアルバムには収録できないなぁ(^^;;

そんな訳で約2時間半、実に内容の濃いステージで、彼の魅力を満喫できたステージでした。あと、これはあくまでも私事なのですが・・・実はこのライブの前に仕事で非常に嫌なことがありかなり落ち込んでいました。そんな中、彼の曲ってあらためて聴くと、どうにも現状が上手くいかなくもがいている人に対する応援歌的な歌詞になっているんですよね・・・正直、かなり彼の歌が心に染み入り、ライブが終わった後、元気が出るようなステージでした。

本当に素晴らしいステージで大満足。次はバンド形態でのワンマンライブにも行ってみたい!やはり斉藤和義は素晴らしいミュージシャンだな、ということをあらためて認識したステージでした。

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2019年5月27日 (月)

oasisの曲もたっぷりと!

NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS JAPAN TOUR 2019

会場 愛知県芸術劇場大ホール 日時 2019年5月16日(木)19:00~

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 仕事の都合で少々忙しい時期が続いたので2ヶ月ぶりとなったライブ。今回足を運んだのは、ご存じ元oasisのお兄ちゃんことノエル・ギャラガーのソロプロジェクト、NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDSのライブ。oasisのライブには何度か足を運んだことがありますし、弟がかつて結成していたBEADY EYESのライブも一度サマソニで見たことがあるのですが、お兄ちゃんのソロは今回はじめて。oasis時代の名曲も数多く披露してくれるということも聴いていたので、楽しみにして足を運びました。

今回の席は3階バルコニー席の一番前。比較的ステージから近い位置で、かつ立っても座って見てもステージが完全に見えるという良席。この日はそのため曲によって座ったり立ったりしながら、自分のペースでステージを楽しんでいました。

この日は外タレのライブとしては珍しく、19時ピッタリにライブがスタート。会場が暗くなってメンバーが入場し、おもむろに最新アルバム「Who Built The Moon」の1曲目「Fort Knox」、さらには同じく2曲目の「Holy Mountain」へと続きます。この1曲目から2曲目への展開で会場の空気は一気にハイテンションに。まさにライブ向けとも言える構成になっており、どうしてもoasis時代の曲に注目があつまりがちなノエルのステージですが、この「Holy Mountain」で感じられるアゲアゲなテンションはoasis時代の曲に勝るとも劣らない魅力を感じられます。

特にこの前半、「Keep On Reaching」「It's a Beautiuful World」「She Taught Me How To Fly」と序盤は「Who Built The Moon」の曲順そのままの展開。お兄ちゃんのソングライターとしての魅力を存分に感じられ、テンションもどんどんあがっていきます。そこから最新曲「Black Star Dancing」は四つ打ちのリズムが特徴的なダンスチューン。エレクトロな原曲と比べてライブではバンドサウンドが軸となるため、よりタイトなサウンドになっているのが印象的ですが、まさにここまでノエルのソロ曲が決してoasis時代に負けていないと強く感じられる曲が並んでいました。

とはいってもやはりうれしいのはoasis時代の曲のカバー。まずは「Talk Tonight」「The Importance of Being Idle」「Little by Little」となかなか渋いセレクトのカバーが並びます。懐かしさを感じつつ、リアムボーカルの曲でもしっかりとノエルの曲になっているのも印象的でした。

その後は再び「Dead In The Water」をアコースティックギターで聴かせたり、「Everybody's On The Run」「Lock All The Doors」などといったノエルソロ曲が並びます。「If I Had A Gun...」の後に短いMCもあったのですが、ここでは先日、プレミアリーグで優勝をしたノエルが大ファンのマンチェスター・シティーのユニフォームを着た客がシティーの応援歌を歌い、ノエルがうれしそうな顔を見せるようなシーンもあったりしました(笑)。

後半はノエルのソロ曲「In The Heat Of The Moment」で盛り上げた後は再びoasis曲のコーナーへ。「The Masterplan」に続いては、大名曲「Wonderwall」が登場。これには観客席からも大きな歓声があがりました。そして本編ラストもoasisの「Stop Crying Your Heart Out」で締めくくり。ラストはoasisの曲の連続で盛り上げつつ、一度ステージは幕を下ろします。

もちろんその後はアンコールへ。比較的早くメンバーがステージに戻ってきて、再びライブがスタート。まずはノエルソロ曲「AKA...What A Life!」から。アップテンポで盛り上がるナンバーで再び会場を暖め、そしてoasis曲の「Half The World Away」へ。アコギメインの軽快なナンバーを聴かせたかと思えば、そしてお待ちかね「Don't Look Back In Anger」へ!個人的にもこの日一番聴きたかったナンバーなので、かなりテンションがあがります。サビは彼が歌わず、観客全員で合唱。もちろん私も思いっきり歌いました。さすが2番もサビの部分を観客に歌わせたので、サビは全部観客に歌わせて楽する気か?(笑)と思ったのですが、さすがに3番以降はノエル自身でしっかりと歌ってくれました。

そして本編ラストはThe Beatlesのカバー「All You Need Is Love」。アレンジを含めて原曲に忠実なカバーで、原曲同様のハッピーな雰囲気で約1時間40分のステージは幕を下ろしました。

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さて、はじめて足を運んだノエルソロのライブ。予想はしていたことなのですが、oasis時代の楽曲も多く歌ってくれて、懐かしく感じると同時に非常にうれしく感じました。ただ一方、ノエルソロの曲もあらためて聴いてみるとoasis曲に負けない魅力をしっかりと備えた曲が多く、彼のメロディーメイカーとしての実力を再認識するとともに、ソロ曲の魅力も再認識できました。

また今回取り上げたoasis時代の曲も、「Wonderwall」や「Don't Look Back In Anger」のような有名曲もある一方、比較的知る人ぞ知る的な曲も多く、曲の人気関係なく、本当に彼が気に入っている曲を選んでいるんだなぁ、というこだわりも感じることが出来ました。

1時間40分という長さは正直、ちょっと短くてあっという間のライブだったのですが、ただ名曲の連続のステージで満足度の高いライブでした。また、彼のステージを是非とも見てみたいです!

ちなみに5月29日がお兄ちゃんの誕生日ということもあって、右のような写真をプリントしたタペストリーにメッセージの寄せ書きが出来るコーナーがあり、多くのファンが誕生日のメッセージを寄せていました。

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2019年3月26日 (火)

デビュー30周年でのライブツアー

the pillows REBROADCAST TOUR

会場 名古屋ダイアモンドホール 日時 2019年3月8日(金) 19:00~

Rebroadcast

久しぶりにthe pillowsワンマンライブに足を運んできました。彼らのワンマンライブは2011年の「HORN AGAIN TOUR」以来、約8年ぶり。最近、彼らのライブに足を運んでいないなぁ、というのと、最新アルバムの出来がなかなか良かったのもあって、久々のワンマンに出かけてきました。

会場はダイアモンドホール。以前のZeppよりは小さめの会場だったので売り切れるかな・・・と思いきや、残念ながら最後までソールドアウトにならず。会場も9割弱程度の入りといった感じ。ちょっと気になったのはthe pillowsって、今年30周年を迎えるベテランバンドなのですが、以前はベテランにも関わらずライブに来るファン層が20代、と若々しかったのですが、今回のライブはおそらく平均の年齢層が30代後半から40代くらいに・・・まあバンドの活動歴なりの年齢層なのですが、いろいろな意味で人気の面では一時期のような勢いは止まってしまった感も・・・ただ、もっとも会場には若い20代のファンも目立っていましたが。

そして、19時5分頃にライブはスタート。いろいろ考えつつもやはりライブがスタートすると気分は一気に盛り上がります。1曲目は最新アルバムでも1曲目だった「Rebroadcast」からスタート。そして彼らの代表曲のひとつである「I think I can」へ。アップテンポなナンバーの連続でまずは会場の空気が暖まります。

その後「Freebee Honey」を挟んで最初のMCへ。ここでは「みんな50代のバンドになってしまいました」というちょっと自虐的(?)な自己紹介が。デビュー30周年のベテランバンドなだけによくよく考えれば当然なのですが、それにも関わらず、いまだに若々しさを感じるロックミュージックをやり続けているというのが驚き。この日のライブも下手な若手バンドに負けない、若々しさと勢いを感じるステージになっていました。

続く「spiky seeds」の途中で、なんと山中さわおの耳のイヤホンが外れるというトラブルが。回線も途切れてしまったようで、いきなりしばらくのブレイクに。その間、ギターの真鍋吉明がギターのアルペジオでベートーベンの「悲愴」と「No Woman No Cry」を弾いて間を持たせるというちょっとうれしいサプライズも。カッコいいギタープレイに山中さわおも「ギタリストはこういうことが出来るから女にもてるんだよな」と嫉妬まじり(笑)の発言をしていました。

その後は最新アルバムから「Binary Star」に「Skim heaven」「王様になれ」と続き、続くMCでは空港でのトラブルの話が。飛行機が15分程度遅れるトラブルがあったそうですが、それに対して航空会社のカウンター担当者に怒鳴り散らす中年男性がいたそうで、ただその中年男性の名前がいつの間にか真鍋さんになっていて、真鍋さんに「俺はそんなことやってない」と突っ込まれるオチに・・・で、このエピソードに微妙にちなんでそうな「ニンゲンドモ」へと続きました。

そこからは「ぼくのともだち」「箱庭のアクト」「Starry fandango」「眩しい闇のメロディー」と最新アルバムからのナンバーが続きます。比較的聴かせるタイプのナンバーも並んだのですが、続く「MARCH OF THE GOD」で会場のテンションはまた一気にあがり、「WALKIN' ON THE SPIRAL」「プライベート・キングダム」と後半に向けて会場のテンションはどんどんと上がっていきました。

メンバー全員の紹介+それぞれの簡単なトークを挟み、「About A Rock'n'Roll Band」、最新アルバムから「BOON BOON ROCK」、そしておなじみ「No Surrender」と会場のテンションは最高潮に。そして本編ラストは最新アルバムのラストでもある「Before going to bed」へ。最後は山中さわおがステージの一番前でファンを煽り、大盛り上がりの中、ライブは一度幕を下ろします。

その後はもちろんアンコールへ。アンコールでは最新アルバムの中で、本編で唯一演っていなかった「Bye Bye Me」、そして「Star overhead」で締めくくり。メンバーがステージ上から去ると、山中さわお一人だけがステージに残り、マイクの前で自分の思いを語ります。曰く、この日は相当、声が出ていたそうで、調子のよいステージだったとか。また最新アルバムは反応もよく、ファンがthe pillowsに求めることと一致したためだろうと思うものの、今後は(も)自分の好き勝手に音楽を作っていくという話。また、ライブの最中、みんなの心が開き、日常では味わえない濃密なコミュニケーションが出来る瞬間がある、という話から、最後は自分たち以上にthe pillowsの曲を愛してくれてありがとう、という話で締めくくりました。

山中さわおが去った後、会場では「Rebroadcast」の曲が流れます。そして、その曲が終わった後は再びアンコールが。やがてメンバーが登場し、ダブルアンコールに突入します。

ダブルアンコールではまずはMC。メンバー全員ビールを飲みながらの登場となりました。今年30周年を迎える彼らですが、30周年の企画として予定されている横浜アリーナでのライブや制作中の映画の話。また、今度リリースが予定されているライブDVDの特典映像として、ファンからのアンケートに基づく人気投票の上位11位から20位までを当てる企画をやらなくてはいけない、なんて話が繰り広げられました。

そしてオーラスは「Locomotion, more! more!」で締めくくり。これまたアップテンポで最高に盛り上がるナンバーで、会場のテンションは最高潮の中、ライブは終了。約2時間10分程度。大盛り上がりのライブでした。

久しぶりとなった彼らのライブですが、ただ8年前と彼らの演奏は全く変わりありません。全員が50代と自虐的に語っていましたが、そんなことを全く感じさせない迫力ある、かつ若々しいステージで、おそらく20代のロックバンドと対バンしても違和感を全く感じさせなさそう。彼らのその若々しさには驚きすら感じます。

そして一方でセットリストについては8年前からガラリと変わっていました。この日のライブは最新アルバムからはもちろん、比較的最近の曲が多く演奏されていました。普通、デビュー30年のベテランバンドのライブだと、昔の懐メロがメインになってしまうケースがほとんど。しかし彼らは、いまなお懐メロメインにならず最近の曲を演奏し、かつファンも十分すぎるほど盛り上がるという「現役感」も驚くべき事実でした。その分、「ハイブリッドレインボウ」みたいなおなじみのナンバーが聴けなかったのはちょっと残念だったのですが・・・ただ、ライブとしては文句なしに楽しめました。やはりthe pillowsのライブは最高ですね!!次はもっと短いスパンで、また足を運びたいです。

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2019年3月 8日 (金)

実力派ガールズバンドのラストライブ

ZUKUNASI LAST ONEMAN SHOW!!!~ズクナシ出し尽くし大感謝祭~

会場 渋谷CLUB QUATTRO 日時 2019年2月21日(木)19:30~

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力強いボーカルと演奏で本格的なソウルミュージックを聴かせ、ブラックミュージックリスナーから根強い支持を得ている3人組女性バンド、ズクナシ。2002年のバンド結成後、今年活動17年目を迎えた彼女たちですが、残念ながらバンド解散を表明。そのラストライブに足を運んできました。場所は渋谷CLUB QUATTRO。といっても実はこの日、東京出張の予定があり、夜時間が空いたので、なにかよいライブはないか・・・と探していたら、ちょうどこのズクナシラストライブを知った、という運びになるのですが・・・。以前、「トヨタロックフェスティバル」で彼女たちのステージを見て、その力強いパフォーマンスに一気に惹かれ、一度またライブを見てみたい、と思っていただけに、このラストライブに足を運ぶことにしました。

渋谷CLUB QUATTROは、以前、東京にいたころは何度も足を運んでいたライブハウス。今回、ここへ足を運ぶのはおそらく10年以上ぶり。かなり久しぶりだったのですが、クワトロが入っていたビルはちょうど工事中で、クワトロ以外は休業中。最初、センター街を直進した方の側から入ろうとしたのですが、工事中でビルに入れず、ちょっと焦りました。

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この日はラストライブということもあり、4階のエントランスではいままでの彼女たちのライブの写真がパネルとなって展示されていました。ちなみにこのパネル、ライブが終わった後、販売もされていました。さすがに買って帰れませんでしたが・・・(^^;;

さて、この日のライブは最後ということもあり、残念ながら売り切れはしなかったようですが、会場はほぼ満員。全国からファンが集まって来たようで、会場は最初から熱気むんむんな状態。スタートはちょっと遅れて19時50分頃、ようやくメンバー登場となりました。

ライブはおそらくオープニングの定番曲でもある「kirakira」からスタート。さらに2曲目に「ソウルトレイン」へ。この曲は途中、ボーカルの衣美が客席に降りるのがお約束になっているようですが、この日もほぼ満員の客席に降り立ち、後ろまで歌いながら進んでいきます。ファンは手でトンネルをつくって彼女を迎え入れていたので、ファンも慣れたもの。序盤からいきなりテンションはあがっていきます。

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さらに序盤から「Miracles」や、みんなで小麦粉をこねるようなダンスを踊る「こむぎここねる」などライブではおなじみなナンバーの連続でラストライブらしい出し惜しみなしの展開に会場は序盤から大盛り上がり。さらに「おどりたいけどおどれないの」で会場を沸かせた後はちょっと長めのMC。この日はラストライブなだけに、ボーカルの衣美がいままでの活動を支えてくれたことに関する感謝の念を語っていました。

会場がちょっとしんみりなった後は、スケール感ある「はじまりの旅」で聴かせた後にカバー曲「People Get Ready」へ。ドラムスのマリコ、ベースの茜がそれぞれボーカルを取った後、衣美へバトンを渡す形の3人揃ってボーカルを取るスタイル。カーティス・メイフィールドによる名曲を日本語によりカバーした曲を感情たっぷりに見事に歌い上げていました。

その後は「ほろよい橋」や「愛すべき生活」などを聴かせた後、MCでは初期メンバーであるbusanpaの話に。この日は会場にも見に来ていたそうで、ひょっとしたらラストなだけにステージに・・・と思ったら残念ながらそれはなく、彼女がいたころの初期ナンバーということで「ざくろ恋唄」に。こちらはかなりダイナミックなロックチューンで、バンドとしての実力を感じる力強い演奏を聴かせてくれました。

さらにみんながハサミのポーズで盛り上がる「チョキチョキマンのテーマ」、そして彼女たちの曲の中でもっともファンキーともいえる「左折右折」へ。この曲は衣美の家の最寄り駅から自宅への帰り方を歌っただけのナンバー。実はこの最寄り駅、私が学生から卒業後、9年間住んでいた個人的に非常に思い入れの深い駅・・・だったのですが、この日、衝撃の告白が。なんと彼女、引っ越したとか(^^;;で、新しい最寄り駅から引っ越し先の自宅への行き方へ変更になっていたのですが、駅から出て、某工場のところを左折すれば着くらしく、ただただ「左折、左折」と繰り返す曲になっていました。

さて、この曲でライブは大盛り上がりとなったのですが、ここから一転、MCでは三宅伸治との出会いについて語った後、三宅伸治とのナンバーということで「Keep on movin'」や「おめでとう」へ。さらに続くMCでは衣美の子どもの話が飛び出し、そのままダンスチューン「ミラーボール・ベイビー」で再び会場は盛り上がります。

後半は「ただいまおかえり」「ありがとう」などバラード系のナンバーが続きます。フェスやイベントライブではアップテンポ系やファンキー系など盛り上がる曲がメインの彼女たちですが、バラード系のナンバーも実に魅力的。その力強いボーカルで感情たっぷりに聴かせてくれます。そして終盤はファンクナンバー「I need your soul」で再び会場を沸かせ、ラストは「Shine」で本編は締めくくられました。

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もちろんその後は盛大なアンコールへ。メンバー3人が再び登場すると、ここでラストのMCへ。メンバー3人がそれぞれ最後の挨拶。スグナシでの思い出なども語り、これが最後と思うとかなりしんみりしてしまいました。メンバーはそれぞれ、その後も音楽活動を続けるそうで、その後の予定も告知されていましたが、これからも積極的な活動が続くみたいで、メンバーそれぞれの活躍が期待されます。そしてラストを締めくくるのは、こでもライブの最後の定番らしい「WE SING ONE VOICE」。タイトル通り、サビはみんなで歌える、会場全体がひとつとなって盛り上げられるナンバー。会場全体が一体となってこの日のライブは幕を下ろしました。

全28曲、3時間にも及ぶ超長丁場のステージ。ただ、ラストとは思えぬようなメンバー3人息のあった迫力あるステージで、立ちっぱなしはちょっと疲れたけど、あっという間の3時間でした。衣美がMCで「一度もメジャーデビューしたことないけど・・・」と語っていたのですが、正直、一部の音楽ファンには高い評価を得ていたものの、ブレイクには結びつかなかった彼女たち。ただ、最後の最後までこれだけのステージと曲をみせてくれるバンドがなぜ売れなかったのか、不思議に感じる非常に魅力的なステージでした。まあ、偉そうに言っていながらも、そういう私もこの日が彼女たちの初ワンマン。もうちょっと早くワンマンライブにも一度足を運んでおけばよかったなぁ・・・そう残念に感じた素晴らしいステージでした。

とはいえ、メンバーは今度も活動を続けるそうで、特にボーカルの衣美はドラムスのマリコを加えたメンバーで新バンドを結成したようで、そちらの活動も期待できそう。新バンドのライブにも是非足を運びたいなぁ。ライブが終わったのは11時頃。ホテルに帰ったのは12時を過ぎていたのですが、そんな長丁場の疲労感を感じさせないほど満足度の高い、ラストライブでした。

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2019年2月22日 (金)

美メロの連続で夢のような1時間半

TEENAGE FANCLUB JAPAN TOUR 2019

会場 名古屋CLUB QUATTRO 日時 2019年2月5日(火) 19:30~

Tfc_live

あのTEENAGE FANCLUBが結成30周年を記念したライブツアーを実施。名古屋でもライブが行われる!ということで足を運んできました。会場には開演予定時間の10分程度前に到着。会場のクアトロは満員・・・とまでは残念ながらいかず8割程度の入り。ただ多くのファンが詰めかけ、開演を今か今かと待ちわびていました。

開演予定時間ちょうどにまずはサポートアクトのTENDOUJIが登場。名前だけは聞いたことあるかな・・・という程度のバンドで、ステージを見るのはもちろん音を聴くのも今回はじめて。4人組のギターロックバンドなのですが、ギターの音などにあきらかにTEENAGE FANCLUBからの影響も感じられるポップなオルタナ系ギターロックバンド。名前はいかにも和風のバンドなのですが、楽曲は全英語詞で洋楽テイストも強く、TFC好きにはかなり楽しめるサウンドで好印象。全7曲30分のステージでしたが、音源も聴いてみたくなりました。

その後セットチェンジが行われ約20分。20時20分頃についにTEENAGE FANCLUBのメンバーが登場。ノーマン・ブレイクが舞台中央に、レイモンド・マッギンリーが下手に、デイビット・マクゴーワンが上手にと3人並び、バックはキーボードで新加入したエイロス・チャイルズとドラムスのフランシス・マクドナルドが並ぶという編成。メンバーは全員ラフな普段着の格好で、正直言って、申し訳ないのですがカリスマ性みたいなものはなく、正直言って、パッと見た感じ、趣味で集まったおじさんバンド・・・みたいな感じもしてしまいました(^^;;このいい意味で力の抜けた雰囲気がTEENAGE FANCLUBの良さかもしれません。

この日のステージはまず「Start Again」からタイトル通りのスタート。まずノーマンと新加入のエイロスが美しいハーモニーを聴かせつつ、会場を盛り上げます。さらにノイジーでロックテイストも強い「The Cabbage」へと続き、ロックバンドとしてのTEENAGE FANCLUBのステージをしっかりと見せてくれました。

ステージはMCも少な目で比較的淡々と続く感じ。ただ、ベテランバンドの彼ららしく、力の抜けたステージングが大きな魅力。「趣味で集まったおじさんバンド」みたい、と書いたのですが、ステージパフォーマンスもまさにそんな感じで、メンバー全員がまずは音楽を楽しんでいるようなステージが続きます。

基本的にノーマン・ブレイクとレイモンド・マッギンリーの2人がお互いにボーカルを取っていくスタイル。比較的ロックテイストの強いノーマンの曲に対して、ちょっと哀愁感もあり聴かせるナンバーが多いレイモンドの曲の対比が、ライブで聴くとあらためて実感させられます。ただ昨年、残念ながらもう一人のメインライターだったジェラード・ラヴが脱退しており、ジェラードの曲はこの日、1曲も演らなかった点、とても残念でした・・・。

中盤でとくに盛り上がったのが「Catholic Education」。ロックテイストの強いへヴィーなバンドサウンドを聴かせるナンバーで、基本的にポップなメロが大きな魅力の彼らですが、この曲では力強くダイナミックな演奏を聴かせ会場を盛り上げます。そこから一転、「Your Love Is the Place Where I Come From」としんみり聴かせるナンバーへと展開。ロックテイストの強い曲からTFCらしい美メロを聴かせるナンバーへと続きます。

さらにそこから新曲へ。この日、MCで何度もニューアルバムを作成中である話を軽く話していたのですが、おそらくそこに入る曲でしょう。TFCらしい切ないメロディーラインが魅力的なナンバーで、その美メロが耳を惹きます。おそらく次のアルバムに収録されるのでしょうが、次のアルバムもかなり期待できそうです。

後半は「Planets」「I Don't Want Control Of You」「Hold On」そして「I'm In Love」とメロディーを聴かせるナンバーが続きます。もちろんTFCといえばその美しいメロディーラインが最大の魅力。その美メロに聴き入る夢のような時間が過ぎて行きます。そして本編ラストは「Everything Flows」。こちらは比較的ロック色の強いナンバーで最後の最後に会場を盛り上げます。最後は分厚いノイズギターを会場に響かせ、まずは本編が幕を下ろしました。

もちろんその後はアンコールへ。比較的短い時間でメンバーが再び登場すると、まずは「The Fall」へ。こちらもしんみりと曲を聴かせた後は、彼らの代表曲である「The Concept」へ。会場は大歓声があがります。個人的にもこの日最も聴いてみたかった曲の1つだっただけに、大興奮。会場全体が盛り上がり、この日最大のクライマックスとなりました。そしてその後はノーマンがアコギに持ち替えて、最後は「Broken」で静かに締めくくり。最後は聴かせるナンバーで終わるあたりに彼ららしさも感じます。

サポートアクトが30分+セットチェンジ20分+TEENAGE FANCLUBのステージはアンコール込で1時間半。およそ2時間半弱のステージでした。言うまでもなくTFCは大好きなバンドのひとつだったのですが、この日はじめてライブを見て、あらためてその美しいメロディーラインに聴きほれてしまい、1時間半という時間があっという間に過ぎ去ったステージでした。個人的にはこの日、彼らの代表曲をあらためてじっくり聴いてみて、あらためて自分はTEENAGE FANCLUBというバンドが大好きなんだな、ということを再認識しました。

最初にも書いた通り、ほとんど普段着のようなステージ衣装で、趣味のおじさんバンドのステージのような力の抜けたステージ。にも関わらず、多くの人たちを魅了する美メロを奏で、この日会場に集まったファンみんなが魅了される素晴らしいステージでした。ジェラードの曲がやらなかったのは非常に残念ですが、ただ、新体制のステージながらも、メンバー全員がしっかりと息の合ったステージを見せてくれたと思います。おそらくそう遠くないタイミングでニューアルバムも聴けそうですし、そちらのアルバムも非常に楽しみ。美メロの連続で、まさに夢のような1時間半。非常に満足した楽しいステージでした。

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2019年2月10日 (日)

予想以上にエンタテイメント性あるステージ

Superorganism JAPAN TOUR 2019

会場 名古屋CLUB QUATTRO 日時 2019年1月23日(水) 19:00~

Superorganism

おそらく、今、最も注目を集めている新人バンドの一組、Superorganism。イギリスBBCの「Sound Of 2018」にノミネートされ、さらにデビューアルバムはアークティック・モンキーズなどでおなじみのDominoからリリース。徐々にその人気を伸ばしています。さらにこのバンド、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドという多国籍のメンバーが参加していることでも話題となっており、特にボーカルOrono Noguchiは埼玉県出身の日本人ということでも、日本では大きな話題に。そんな彼女たちの来日ライブが行われ、2019年初ライブとしてさっそく足を運んできました。

そんな高い注目度を裏付けるようにライブはソールドアウト。会場内は超満員となっており、注目のバンドを一目見ようと数多くの音楽ファンが駆けつけていました。そんな中、比較的見やすい、ステージ正面のいい場所を確保。ライブがはじまるのを今か今かと待ちわびます。

ライブは19時を5分程度過ぎたところでスタート。最初はステージ後方全面をスクリーンとして突然、映像が流れ出します。そんな中で、メンバー全員銀色の帽子とマントをかぶる奇妙な格好で登場しました。バンドのメンバーは8人という大所帯。ステージ下手にバックコーラス兼ダンサーの3人が並び、ステージの後ろにはギターとシンセ、上手にドラムというちょっと不思議な感じのステージ配置となっていました。

そして映像はそのままバンドの名前を冠したナンバー「SPRORGNSM」からスタート。もともと様々な音がサンプリングされた自由度の高い音楽性がユニークなバンドなのですが、ただライブでは思ったよりもバンドの生音が前に出ていて、ロック的かつダイナミックな演奏に。予想していたよりも肉感の強いステージを聴かせてくれました。また、バックコーラス兼ダンサーの3人も妙にユニークなダンスを披露。バックに流れる映像を含めて、思った以上にステージを楽しめる「エンタテイメント性」のあるパフォーマンスを披露してくれました。

そのまま「Night Time」へと続くと簡単なMCに。ここでなぜかボーカルのオロノのMCはすべて英語で(笑)。ただ、観客からの呼びかけに対しては「うるせー」と一言日本語で返していました(笑)。

そんなオロノの英語での曲紹介に続いて「It's All Good」へ。さらに東京の電車の発車アナウンスがサンプリングされた「Nai's March」と続き「Nobody Cares」へと続きます。基本的にローファイ気味なダウナーな楽曲がメインなので、会場は比較的まったりとした雰囲気に。ただ「Nobody Cares」も原曲以上に演奏はヘヴィーなアレンジになっており、しっかりと聴かせるステージとなっていました。

その後の「Reflections on the Screen」の後はMCに。今度はちゃんと日本語でのMCとなりました。ちなみにオロノはかなりのふてぶてしい感じのぶっきらぼうなキャラクターでした。まあ、予想通りなんですけど(笑)。

さらに「The Prawn Song」に続く「Relax」では会場全体で曲にあわせて一緒にしゃがんで、そしてジャンプするという指示が。正直、そんなに「アゲアゲ」な曲ではないのですが、この日一番盛り上がっていました。「こういうことやらせると日本人は上手い」というのはオロノ談(笑)。

そして早くも本編ラスト「Everybody Wants to Be Famous」で締めくくり。もちろんその後はアンコールが。比較的すぐにメンバーが再びあらわれてアンコールは「Something for Your M.I.N.D」で締めくくり。ここで2匹のしゃちの大きなビニール風船が登場。この2匹のしゃちが観客の上を舞って(個人的には去年見たレキシのライブを思い出したのですが(^^;;)、会場は盛り上がりつつライブは幕を閉じました。

で、この日のステージ、アンコール含めてわずか45分。お金払ってみたワンマンライブではおそらくいままでで一番短かったかも。もっとも、30分強のアルバム1枚しかリリースしていないバンドなので、これは予想の範囲内。アルバム収録曲は全部演ってくれたし、十分満足して会場を後にすることができました。

はじめてみた彼らのステージ。まずは予想していたよりも楽しめたステージでした。上にも書いた通り、意外と生音が前に押し出されたロッキンでダイナミックなステージになっており、音的にも楽しめたライブに。また、演奏に合わせてステージバックに流れる映像や、バックコーラス兼ダンサー3人のダンスも楽しく、予想以上にエンタテイメント性あるパフォーマンスを見せてくれました。

それだけに1時間に満たないステージとはいえ、満足度の十分高いライブでした。あまり盛り上がらなそうなダウナーな曲がメインながらも、なにげにみんなでジャンプしたり、しゃちの風船が舞ったりと、会場も十分に盛り上がっていました。

これからの活躍も非常に楽しみなバンド。彼らをクワトロみたいに小さな会場で見れたのは非常に貴重な経験だった・・・と思える日が来るといいなぁ・・・。

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