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2019年11月20日 (水)

紅白出場組が躍進

今週のHot100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今年の年末の紅白歌合戦の出場者が先日発表されました。

紅白歌合戦 出場歌手41組決まる 初出場は8組

今週のHot100はその紅白出場組が大きく躍進したチャートとなりました。

まず1位初登場となったのが、その紅白への初登場を決めたKis-My-Ft2「Edge of Days」でした。まあ彼らの場合は紅白出場の影響というよりは純粋に新曲だから、ということなのですが…。テレビ東京系ドラマ「ミリオンジョー」主題歌。CD販売数、PCによるCD読取数及びTwitterつぶやき数で1位、ラジオオンエア数で83位を獲得。オリコン週間シングルランキングでも初動売上16万7千枚で1位獲得。前作「HANDS UP」の19万6千枚(1位)からダウンしています。

そして今週、何より躍進したのが紅白初出場を決めたOfficial髭男dism「Pretender」が3位から2位にアップ。ダウンロード数、ストリーミング数、You Tube再生回数、カラオケ歌唱回数で1位獲得という圧倒的な強さを見せつけています。さらに「宿命」が7位から3位に、「イエスタデイ」が8位から4位にアップ。2位から4位までヒゲダンの曲が並びました。もちろんストリーミング数は今週も1位「Pretender」2位「イエスタデイ」3位「宿命」とベスト3を独占。さらに10位以下に目を向けると12位に「ノーダウト」、14位に「115万キロのフィルム」と、ベスト20に5曲もヒゲダンの曲がランクインしています。

さらにこちらも初登場組、King Gnu「白日」も10位から5位に大きくランクアップ。特にYou Tube再生回数が8位から4位にアップ。紅白初出場のニュースを機に、You Tubeで試聴してみた…という方が多かったようです。そして5位という順位は5月27日付チャート以来となる自己最高位タイ。紅白出場を機に、さらに広い層に知名度を広げてきたようです。

さらには紅白初出場組のベスト10返り咲きも。まず今年、未就学児を中心に圧倒的な支持を受けたFoorin「パプリカ」が先週の14位から9位にアップ。10月7日付チャート以来7週ぶりのベスト10返り咲きで、通算8週目のベスト10入りとなっています。特にダウンロード数が17位から4位に大幅アップ。こちらも紅白出場を機に、支持層を広げそうな勢いです。

10位には同じく紅白初出場となったLiSA「紅蓮華」が21位から順位をあげてベスト10返り咲き。7月15日付チャート以来20週ぶりのベスト10返り咲きとなっています。特にダウンロード数で25位から5位に大幅アップ。彼女はここ数年の紅白で設けられている「アニメ枠」といった感じですが、こちらもアニメ支持層以外でも支持層が広がりそうです。

他にもベスト10圏外となりますが紅白初登場を決めた菅田将暉「まちがいさがし」が19位から11位に大きくランクアップしています。紅白といえば、最近では視聴率も一時期ほど奮わず、ネガティブな評判も多いのですが、それでも紅白出場のニュースでここまでチャートに影響を与えるあたり、まだ音楽番組として特別な存在であることを伺させます。一方、紅白初登場組でも日向坂46とGENERATIONSの曲は上位にランクアップしてきておらず、そういう意味でも同じ紅白初登場組でも、本当の意味で支持されてヒットしたミュージシャンは誰だったのか、如実に表れた結果となっています。

さて、他のロングヒット組は、まず米津玄師「馬と鹿」は5位からワンランクダウンの6位。残念ながら今年の紅白出場組に名前がなかったのですが、サプライズでの出場も噂されている彼。もっともこの曲のロングヒットは紅白とは直接は関係なさそう。ダウンロード数では相変わらず2位をキープしており、まだまだ強さを見せつける結果となっています。

またあいみょん「マリーゴールド」も9位から7位にアップし今週もベスト10入り。あいみょんは昨年、紅白に初登場したのですが残念ながら今年の紅白で名前がありませんでした。ただ、ここでも紹介している通り、「マリーゴールド」は今年1年を通じてヒットしていますし、「ハルノヒ」や「空の青さを知る人よ」もヒットを記録。米津玄師のようなテレビ自体にあまり出演したがらないミュージシャンならともかく彼女は昨年、通常の枠で紅白に出演しますし、今年の紅白落選は少々不可解な感もあります。

今週のHot100は以上。明日はHot Albums!

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コメント

紅白の出場者が決まって約2週間が経過した事もあり、話題のフレッシュ感いささか薄れて来ているような気もしますが、第一次発表の後の二次、三次発表でも今年話題を集めたアニメ映画『天気の子』絡みでのRADWIMPSの出場や、今年デビュー40周年というメモリアルイヤーでもある竹内まりや氏の出場とラインナップが充実しているようにも感じられます。まだ本番まで一か月程ありますので、何らかの追加出場者とかもいるのではないかとは思う所だったりするのですが。もし一番のサプライズとすれば、まりや氏の旦那様が演奏ゲストでの出演か、米津玄師の2年連続出演という事になるのでしょうか・・・・・。竹内まりや氏に関しては、今年は40周年という事もあって記念の特番を放送しており、他局の番組にも出演されていたりと勢力的に活動しているという印象がありました。
紅白はともかく、フジテレビのFNS歌謡祭やテレビ朝日のミュージックステーションのウルトラライブ(例年なら9月に放送されていましたが、放送枠の変更等によって年末のスーパーライブと合体させたのか今年は11時間とか)のラインナップが決まってくるようになるといよいよ年の瀬になったという気持ちにもなります。
年の初めのコメントにて私が今年の紅白の出場者について、勝手に予想をしましたが、殆ど一割も当たっていませんでした。せいぜい当たったのがLiSAぐらいでしたが、菅田将暉君と同様に近年は今年は出るんじゃないかと言われていた人なだけに数撃って当たった程度の事と考えています。結局TM NETWORKの31年ぶりの紅白出演は叶わない夢となってしまいました・・・・・。ゆういち様もおっしゃられているようにあいみょんの落選は私も不可解に思う所があります。「マリーゴールド」のロングヒットはともかくも「ハレノヒ」(歌詞に北千住駅が登場する楽曲としては現在の所随一なのでは、ちなみに北千住駅は私も通勤で乗り換えで日常的に使っています)や「空の青さを知る人よ」等ゆういち様が挙げられた楽曲も耳にする機会は結構あり、かつ年の初めくらいにはNHKの『SONGS』はもとよりもテレ朝の『タモリ倶楽部』にも出ていたりとメディアでも見る機会がそれなりにありましたので。


余談になりますが、紅白のニュースが最初インパクトが弱く感じられてしまったのは、発表の翌々日に来年の大河ドラマ『麒麟がくる』にてメインヒロインを演じる沢尻エリカさんが違法薬物所持で逮捕というNHK的にもとんでもない事件が起きたからとだと考えています。今年の3月には今年の大河ドラマの『いだてん』に出演していたピエール瀧氏が薬物で逮捕されるという事件がありましたが、こう大河出演者に相次いで不祥事が起きているのは何だかなぁと思えてならなかったりもします。瀧氏も事件を起こさなかったからNHKへの貢献度等を鑑みても今年の紅白に電気グルーヴが初出場を果たしていたのではないかと推測すると、とんでもない事をやらかしてしまったんだなぁと改めて思わざるを得ません。ちなみに瀧氏に関しては代役で逮捕前のシーンを撮り直しをしたとの事ですが、沢尻さんに関しても川口春奈さんが代役として撮り直すとの事のようです。なお沢尻さんはERIKA名義で音楽活動もしていたとの事なので、音楽絡みの話題として取り上げようと思いコメントした次第です。

投稿: MoTo | 2019年12月 1日 (日) 23時20分

>MoToさん
山下達郎も米津玄師も出場せず、昨年の紅白はちょっと視聴率も含めて少々寂しい結果になってしまったようですね。もっとも、今の時代を考えれば、十分すぎるほど高視聴率であることは間違いないのでしょうが。
ピエール瀧の件がなければ電気グルーヴが出場という可能性もあったんでしょうけどね。それは残念でした。もっとも、あまり紅白の舞台は似合わない感じはするのですが・・・。

投稿: ゆういち | 2020年1月 4日 (土) 23時53分

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