オールタイムベストで1位獲得
今週のHot Albums
http://www.billboard-japan.com/chart_insight/
オールタイムベスト盤が見事1位獲得です。
今週1位を獲得したのはPerfumeのベストアルバム「Perfume The Best "P Cubed"」でした。CD販売数、ダウンロード数、PCによるCD読取数いずれも1位を獲得。2006年にブレイク以前の楽曲をまとめたベスト盤「Perfume~Complete Best~」をリリースしていますが、同作は彼女たちにとっての初のアルバムであり、それまでの既発表曲をまとめたコンピレーション的な要素が強いアルバム。本作はいままでのオールタイムベストとなり(といっても中田ヤスタカがプロデュースした後の作品のみとなりますが)、事実上、初のベスト盤といってもいいようなアルバムとなります。オリコン週間アルバムランキングでも初動売上9万7千枚で1位獲得。前作「Future Pop」の7万9千枚(1位)からアップ。ここ数作、アルバムの初動売上が22万6千枚→16万5千枚→12万2千枚→7万9千枚と右肩下がりの状況が続いていましたが、ベスト盤ということもあり、売上を持ち直し。購買者層が熱心な固定ファン以外に広がりにくいアイドル系はベスト盤の売上がオリジナルを下回るケースが多いのですが、彼女たちのベスト盤は直近のオリジナルよりもアップ。面目躍如の結果となりました。
2位初登場はりぶ「Ribing fossil」。動画投稿サイトへの歌唱動画のアップが話題となった「歌い手」の男性シンガー。CD販売数2位、ダウンロード数7位、PCによるCD読取数17位。オリコンでは初動売上2万4千枚で3位初登場。前作「singing Rib」の1万8千枚(4位)からアップしています。
3位は先週まで2週連続の1位だった竹内まりや「Turntable」が2ランクダウンながらもベスト3をキープしています。
続いて4位以下の初登場曲です。まず5位にジャズピアニスト上原ひろみの「Spectrum」がランクイン。CD販売数7位、ダウンロード数5位、PCによるCD読取数38位で総合順位でベスト5入り。2016年に上原ひろみザ・トリオ・プロジェクト名義でリリースした「SPARK」がアメリカビルボードの総合ジャズチャートで1位を獲得するなど、日本のみならず世界的に高い人気を集める彼女。最近は「ザ・トリオ・プロジェクト」名義でのリリースが続いていたため、ソロ名義では2009年の「Place to Be」以来、実に10年ぶりとなるアルバムとなりました。オリコンでは初動売上7千枚で8位初登場。上原ひろみのリーダー名義のアルバムでは前作「SPARK」の初動1万2千枚(4位)からダウンしています。
7位には韓国の男性アイドルグループSEVENTEENの韓国でのアルバム「An Ode」がランクイン。Billboardでは輸入盤はCD販売数にカウントされていないのですが、ダウンロード数で2位を獲得。PCによるCD読取数37位と合わせてCD販売数ランク対象外ながらもベスト10入りしてきました。オリコンでは初動売上5万2千枚で2位初登場。同じく韓国盤の前作「YOU MADE MY DAWN」の4万7千枚(1位)からアップしています。
8位も同じく韓国の男性アイドルグループ。2PM「2PM BEST in Korea 2~2012-2017~」がランクイン。彼らの韓国で発表された楽曲を収録したベスト盤で、2012年にリリースした「2PM BEST 〜2008-2011 in Korea〜」の第2弾。こちらは国内盤のためBillboardでもCD販売数で6位にランクインしていますが、そのほかのチャートにはランクインせず、総合順位は8位に留まりました。オリコンでは初動売上8千枚で7位初登場。国内盤の前作「GALAXY OF 2PM」の9万5千枚(1位)から大きくダウン。同じ企画の前作「2PM BEST 〜2008-2011 in Korea〜」の2万9千枚(5位)からも大きくダウンしています。
初登場最後は10位に、KREVA「AFTERMIXTAPE」がランクイン。ご存じKICK THE CAN CREWのMCとしても人気を博したラッパーによるニューアルバム。今年、ソロデビュー15周年を迎えた彼は9ヶ月連続リリースと題してシングルやベストアルバムなどをリリースしてきましたが、本作はその第10弾(9ヶ月連続なのに10弾というのは、9月にもう1作、映像作品をリリースしているため)。CD販売数9位、ダウンロード数6位、PCによるCD読取数83位。オリコンでは初動売上5千枚で9位初登場。直近のベスト盤「成長の記録 〜全曲バンドで録り直し〜」の4千枚(14位)からアップ。オリジナルフルアルバムとしては前作「嘘と煩悩」の1万1千枚(6位)から大幅ダウンという結果となっています。
続いてロングヒット盤です。まずは嵐のベスト盤「5×20 All the BEST!! 1999-2019」。こちらは先週の3位から4位にダウン。CD販売数4位、PCによるCD読取数2位を記録し、これで通算13週目のベスト10ヒットに。またRADWIMPS「天気の子」は6位から9位にダウン。CD販売数18位、ダウンロード数8位、PCによるCD読取数3位。こちらは10週目のベスト10ヒットとなっています。
また先週ベスト10に返り咲いた米津玄師「BOOTLEG」は11位に、BUMP OF CHICKEN「aurora arc」は14位にダウンしてしまいました。ただ、どちらもまだ根強い人気を誇るため、初登場の少ない週に再度のベスト10入りもありえるかも?
今週のHot Albumsは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
| 固定リンク
「ヒットチャート2019年」カテゴリの記事
- 今週も「鬼滅」効果で(2020.11.04)
- ベテランバンドの新作が1位獲得(2019.12.26)
- 今年最後のヒットチャートを締めくくるのは・・・(2019.12.25)
- 話題のグループからのソロデビュー(2019.12.19)
- 再び1位返り咲き(2019.12.18)
コメント