予想以上にロックでカッコイイステージ
ベッド・イン TOUR 2019「男女6人秋物語」
日時 2019年9月5日(木)19:00~ 会場 名古屋JAMMIN'
「日本に再びバブルの嵐を起こすべく、80年代末〜90年代初頭へのリスペクト精神により完全セルフプロデュースで活動中。」の自称地下セクシーアイドルグループ、ベッド・イン。バブル期の日本の空気感をそのまま取り入れた楽曲が大きな話題となっている2人組ユニットなのですが、以前から一度ライブにも足を運んでみたく、ようやくはじめてのライブに足を運ぶことが出来ました。会場は名古屋伏見のJAMMIN'。今回、はじめて足を運んだライブハウスです。比較的新しい箱のため、中はとてもきれいな感じ。キャパは300人程度。この日の客の入りは2/3程度でちょっと寂しいかな、といった印象。ただ見る分には余裕をもって見ることができたのでよかったのですが・・・。ただ客層が、これは完全に予想していたのですが、アラフォー世代以上がほとんど。ベッド・インの「ネタ」がわかるのって、40歳以上ですからね~。もちろん、もうちょっと若い世代もいたのですが、客層的には予想通りといった感じでした。
19時を5分程度過ぎたところで会場が暗くなります。まずはサポートメンバーの4人が出てきて、そしておもむろにベッド・インの2人が登場。まずは「CO・CO・ROグラデーション」からスタート。原曲と比べてロック度が増したパワフルなアレンジとボーカルとなっており、会場を沸かせます。さらにWinkのカバー「Sexy Music」に「GO TO HELL・・・!」と続き、序盤からいきなりヒートアップしてきます。
そしてMCなのですが、これがバブル期から90年代の流行語をちりばめつつ、下ネタ満載のかなりどぎついMC(笑)。2人ともそのキャラクターから一歩も出ずに、まさに「バブル期のセクシーアイドル」という様相を貫きとおしたMC。下ネタの連続に子持ちアラフォーでもちょっとドギマギしてしまったのですが(笑)、非常によく考えられているトークにある意味、感心してしまいました。
そんな下ネタ満載のMCとは裏腹に、「あゝ無情」「ZIG ZAGハートブレイク」とロックなナンバーが続くのですが、これがとにかくカッコいい!もともとロックバンド出身の2人だけにロック路線の方がある意味「本職」。ジャンル的にはこちらも80年代のハードロックといった感じなのですが、特に「ZIG ZAGハートブレイク」では中尊寺まいが思いっきりギターをかき鳴らすのですが、そのプレイスタイルに魅入ってしまいました。ディスコチューンの「真夜中のディスタンス」で会場全体を踊らせた後、ベッド・インの2人は会場を去ります。
↓ ちなみにバブル期アイテムの象徴的なジュリ扇がお決まりのアイテムで、この日は思いっきりジュリ扇が会場で舞っていました。
で、サポートメンバーだけ残ったかと思えば、いきなりサポートメンバーの一人、舐める派JAPANのMCとなりました。なるほど、ベッド・インの2人はあのキャラがあるから、もっとフランクリーなMCはサポートメンバーが担当する訳か・・・。で、なんとサポートメンバーのみで1曲、BOOWYの「B.BLUE」を披露。これがカッコいい+懐かしいカバーでアラフォー世代にはうれしい1曲でした。
さらにメンバーが登場するかと思えば、懐かしの「アメリカ横断ウルトラクイズ」で使われたアメリカの国旗をかたどった帽子をかぶったおじさんが登場。彼が司会者となり、ベッド・インの2人とサポートメンバー4人が2組にわかれてゲームで競うという「お楽しみコーナー」がスタートとなりました。「お楽しみコーナー」では最初は哺乳瓶による牛乳早飲み対決、次に指定されたキャラクターの絵をお手本なしで書いて、より似ている方が勝ちというお絵かき対決、さらに最後はベッド・インの2人により、身体につけた万歩計の歩数をいかに多くカウントさせるかという対決。結果、中尊寺まいチープが完勝。益子寺かおりチームの3人はゴムパッチンの罰ゲームを受けていました。
そんなバラエティー番組のような展開が続いた後に後半戦がスタート。後半戦もいきなり飛ばしていきます。懐かしいカバー曲「SHOW ME」からスタートしたかと思えば、「消えちゃうパープルバタフライ」「女豹-PANTHER-」「♂×♀×ポーカーゲーム」さらには「劇場の恋」と盛り上がるナンバーが連続。最初は後ろでおとなしく見ていた私も、徐々に盛り上がり、みんなと一緒に手を振り上げて盛り上がりはじめました。さらにここで、大きなフラフープのような輪っかにカーテンをぶら下げた装置が登場。懐かしのテレビ番組「スーパージョッキー」(もう名前すら半分忘れていた・・・)の「生着替え」コーナーとなり、ベッド・インの2人はここでお着換え。で、2人ともセクシーなビキニ姿で登場し、会場を沸かせます。
終盤は「GOLDの快感」「SEXY HERO」と来て、この日、最高のテンションとなった「C調び~なす」そしてラストは「ジュリ扇ハレルヤ」でジュリ扇がこの日一番、激しく会場で舞います。この日最高のテンションの中、本編は終了。メンバーは一度、会場を去ります。
もちろんその後は大きなアンコールならぬ「マンコール」へ。「マンコール」ではメンバー全員、この日のツアーTシャツを着て登場。「Kiss Me Kiss Me」、そして久宝留理子の大ヒット曲「『男』」のカバー。もともとハイテンポなロックチューンのこの曲ですが、この日もゴリゴリのロックアレンジで披露。特にこちらも中尊寺まいがTシャツ姿でギターを弾く姿がとてもロックで様になっており、カッコよさを感じました。そしてラストはこれまたロックなナンバー「男はあいつだけじゃない」で終了。その後、客席を含んで写真撮影が行われ、全編約2時間半。ボリューム満点のライブが幕を下ろしました。
そんな訳ではじめて足を運んだベッド・インの「おギグ」。一言、楽しかった~~~!予想以上に楽しめたステージ。ベッド・インの2人は最初から最後までバブル期のセクシーアイドルというスタイルを崩さず、MCでもバブル期から90年代の流行語を散りばめ、よくよく考えられたトークもとても楽しめました。
ただそれ以上に満足感があったのが、彼女たちの演奏。もともとロックバンド出身の2人なだけに、予想以上に本格的なロックのステージに。楽曲も原曲以上にバンドサウンドを前に押し出したアレンジになっており、MCでは「セクシーアイドル」になる2人ですが、演奏中は間違いなく「ロックバンド」としての(サポート入れて)6人の姿がありました。特にステージ上ではパワフルに歌う益子寺かおりとギターを弾きまくる中尊寺まいの姿の中には間違いなくロックミュージシャンとしての「顔」を何度も覗かせていました。
「地下セクシーアイドル」としてもユニークなMCやパフォーマンスでとても楽しめますし、その一方でロックバンドとしての実力も感じさせますし、予想以上に楽しめてはまってしまったステージでした。以前からおもしろいユニットと思っていたのですが、音楽的な実力も十分に感じられるステージ。正直、もうちょっと売れてもいいユニットだと思うんだけどなぁ。予想以上に楽しめた「おギグ」で満足して会場を去ることが出来ました。これはまた行きたいなぁ!近いうちにまた足を運びたいです。
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