2019年上半期 邦楽ベスト5
昨日に引き続き、今日は邦楽のベスト5です。
5位 underground/SPARTA LOCALS
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2004年にデビューし、大きな注目を集めた福岡発のロックバンドSPARTA LOCALS。残念ながら2009年に解散したものの、2016年に復活。そして今年、約10年半ぶりとなる待望のニューアルバムがリリースされました。これがまさにデビュー時を彷彿とさせるようなエッジの効いたサウンドとビートのアルバムになっており、デビュー時の勢いを再び取り戻したかのような傑作アルバムになっています。これからまた再び、シーンをかき回してきそうなそんな予感のする1枚でした。
4位 三毒史/椎名林檎
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椎名林檎の新作は、男性ミュージシャンとのコラボ作と自身の単独作を交互にならべるという企画盤的とも言える内容に。ただ数多くの癖のあるミュージシャンたちとのコラボの中に、しっかりと椎名林檎としての個性と楽曲のバリエーションの多さを両立。さらには「生と死」をテーマとしたコンセプチュアルな歌詞も特徴的で、椎名林檎の魅力を様々な形で凝縮した傑作に仕上がっていました。彼女にしか作りえなかった、彼女の個性がアルバム全体からあふれ出してくるような、そんな作品です。
3位 834.194/サカナクション
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2枚組というボリューミーな作品となったサカナクションの新作は「意欲作」という表現が非常にピッタリと来る作品。タイトルの奇妙な数字の羅列は東京と、彼らが活動を開始した札幌との距離だそうで、2枚にわかれたアルバムの1枚目は「東京」をイメージした外へ向け意識的にポップにまとめ上げた作品に、一方、2枚目は「札幌」をイメージし、自らの好きなように曲作りを行った構成になっています。その結果、彼らの持つポピュラリティーな要素と挑戦的な要素が実に上手く混じり合った傑作アルバムに。ただポップな楽曲についても実は彼らなりの挑戦を強く感じさせる曲が多く、そういう意味でもまさに「意欲作」という表現がピッタリくる作品になっていました。
2位 30/電気グルーヴ
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ご存じの通り、ピエール瀧の逮捕のため残念ながらCDを持っていない方にとっては事実上、聴くことが出来ない「幻の作品」に・・・。結成30周年を記念してリリースされた本作は、彼らの過去のターニングポイントになった曲を現在の視点から「リメイク」した作品になっており、電気グルーヴの活動を俯瞰するのは非常に優れた1枚であると同時に、彼らの実力をいかんなく感じられる傑作アルバムになっていました。それだけに現在、販売中止という状況は非常に残念。1日も早い販売再開を望みたいところです。ちなみにAmazonなどで中古で高値で販売されていますが、少なくとも「聴く」だけならレンタルでは通常通り取り扱いがあるそうなので、そちらを利用することを推奨します。
1位 PUNK/CHAI
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前作「PINK」が傑作アルバムで完全に彼女たちにはまってしまったのですが、間にEPを挟み、それに続くニューアルバムは前作をやすやすと上回る傑作に仕上がっていました。昨今、とかくもてはやされがちな「かわいい」という者の味方にアンチを貫くスタイルに、前作以上に足腰の力が増したバンドサウンド、そして意外とポップでインパクトのある、邦楽ばなれしたカラッとした雰囲気のメロディーラインが大きな魅力に。聴いた当時に「このアルバムを評価せずに、どのアルバムを評価するの?」と書いたのですが、その考えは今も変わっていません。文句なしに今年上半期ベストアルバムです。
ほかのベスト盤候補としては・・・
あいつロングシュート決めてあの娘が歓声をあげてそのとき俺は家にいた/忘れらんねえよ
ドロン・ド・ロンド/チャラン・ポ・ランタン
THE ANYMAL/Suchmos
9999/THE YELLOW MONKEY
労働なんかしないで 光合成だけで生きたい/スガシカオ
Ride On Time/田我流
比較的、傑作揃いだった洋楽シーンと比べると若干物足りなさげか。ただ、それでも数多くの傑作に上半期は出会うことが出来ました。さて、あらためてベスト5を振り返ると
1位 PUNK/CHAI
2位 30/電気グルーヴ
3位 834.194/サカナクション
4位 三毒史/椎名林檎
5位 underground/SPARTA LOCALS
偶然ですが、タイトルに数字が入ったアルバムが多かったような・・・。下半期も多くの傑作アルバムに出会いたいですね!
ちなみに過去のベストアルバムは
2007年 年間1 2
2008年 年間1 2 上半期
2009年 年間1 2 上半期
2010年 年間1 2 上半期
2011年 年間1 2 上半期
2012年 年間1 2 上半期
2013年 年間1 2 上半期
2014年 年間1 2 上半期
2015年 年間1 2 上半期
2016年 年間1 2 上半期
2017年 年間1 2 上半期
2018年 年間1 2 上半期
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