1位は圧倒的な強さで
今週のHot Albums
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まず今週1位は大方の予想通り、圧倒的な強さであのアルバムが1位獲得です。
1位は来年12月末をもって活動を休止するジャニーズ系アイドルグループ、嵐のオールタイムベストアルバム「5×20 All the BEST!! 1999-2019」が獲得。CD販売数及びPCによるCD読取数いずれも1位を獲得し、オリコンの週間アルバムランキングでも初動売上130万4千枚という圧倒的な数値での1位獲得となっています。これは直近のオリジナルアルバム「『untilted』」の66万8千枚(1位)を大きく上回る結果になっており、ちょうど10年前にリリースしたベスト盤「All the BEST! 1999-2009」の初動売上75万枚も大きく上回る結果となっています。
ちなみにSMAPが解散時にリリースしたベストアルバム「SMAP 25 YEARS」の初動売上66万8千枚も大きく上回る結果となっており、嵐の人気のほどを見せつけた結果となっていますが、ただ正直言って、嵐の曲と言われておそらく一番多く知られていそうなのがデビューシングル「A・RA・SHI」で、SMAPの「世界で一つだけの花」や「夜空ノムコウ」のような国民的ヒットと言える曲があるかどうかと言われるとかなり疑問。それにも関わらずCDの売上だけではSMAPを大きく上回ってしまう点、一部熱烈な固定ファンが支えている、ここ最近の音楽業界の傾向を表しているような印象を受けます。なんとなくSMAPが平成初期~中期のJ-POP全盛期を象徴するグループだとしたら、嵐は平成後期の、音楽業界全体が低迷し、音楽を売るのではなく一部の固定ファンにいかにCDというアイテムを買わせるか、ということに焦点を合わせた時代を象徴するアイドルと言えるかもしれません。
2位は浦島坂田船「$HUFFLE」が初登場。CD販売数2位、ダウンロード数27位、PCによるCD読取数17位を記録。主に動画サイトでの投稿で人気を博した男性4人組グループ。ネット初の割にはダウンロード数は伸び悩んでいるのはアイドル的なユニットだからというところでしょうか。オリコンでは初動売上7万9千枚でこちらも2位初登場。前作「V-enus」の5万5千枚(1位)よりアップしています。
3位はロックバンドMy Hair is Bad「boys」が初登場。CD販売数は4位、PCによるCD読取数は13位だったのですが、ダウンロード数では3位を獲得。総合順位でもベスト3入りを果たしました。オリコンでは初動売上3万枚で5位初登場。直近作はミニアルバム「hadaka e.p.」で同作の初動2万枚(5位)よりアップ。フルアルバムとしての前作「mothers」の3万1千枚(2位)からは微減となっています。
続いて4位以下の初登場盤ですが、まず5位にTHE ALFEE「Battle Starship Alfee」がランクイン。かなりプログレちっくなタイトルですが、デビュー45周年を迎えた彼らの記念すべき約3年半ぶりのオリジナルアルバム。CD販売数5位、ダウンロード数25位、PCによるCD読取数58位でこの位置に。ダウンロードやPCによるCD読取数が低い順位なのはやはり世代的に昔ながらにCDをプレイヤーで聴くファンが多いからでしょうか。オリコンでは初動売上3万6千枚で3位初登場。前作「三位一体」の2万9千枚(3位)よりアップしています。
8位にはHIP HOPグループDOBERMAN INFINITY「5IVE」がランクイン。CD販売数8位、ダウンロード数17位で総合順位ではこの位置に。結成5周年を迎えた彼らの初となるベストアルバムです。オリコンでは初動売上1万5千枚で8位初登場。直近のオリジナルアルバム「OFF ROAD」の1万枚(7位)からアップしています。
最後、9位10位にはイケメン役者育成ゲーム「A3!」より「A3! BRIGHT SPRING EP」「A3! BRIGHT SUMMER EP」がそれぞれ9位、10位にランクイン。前者がCD販売数6位、PCによるCD読取数63位、後者がCD販売数7位、PCによるCD読取数61位という結果になっています。オリコンでは「SPRING」が初動売上1万6千枚で6位、「SUMMER EP」が同じく初動1万6千枚で7位という結果に。同シリーズの前作「A3! VIVID AUTUMN EP」「A3! VIVID WINTER EP」はそれぞれ初動2万7千枚(2位)、2万4千枚(4位)という結果でしたので、それよりはダウンしています。
さて今週の初登場は以上ですが、ロングヒット組も。配信開始によりヒットチャートを上昇してきた安室奈美恵のベストアルバム「Finally」ですが、今週は残念ながら3位から7位にダウン。ただし、ダウンロード数は2位から1位にアップ。PCによるCD読取数も12位を記録しており、その強さを見せつけています。本作のロングヒットはまだまだ続きそうです。
今週のHot Albumsは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
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