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2019年7月10日 (水)

新譜は少な目

今週のHot100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

先週から引き続き今週も新譜は少な目。純然たる初登場曲はわずか2曲というチャートになっています。

そのうち1曲は1位初登場。世界的に人気のある韓国のアイドルグループBTS「Ligths」が先週の81位からCDリリースにあわせて大きくランクアップし、1位を獲得しています。CD販売数、PCによるCD読取数、Twitterつぶやき数で1位を獲得したほか、ダウンロード数13位、ストリーミング数5位、You Tube再生回数10位と比較的万遍なく上位にランクインしてきています。オリコン週間シングルランキングでは初動売上62万枚で1位獲得。前作「FAKE LOVE」の45万4千枚から大きくアップしています。

ここ最近、戦後最悪の状態まで悪化した日韓関係ですが、BTS人気には全く影響を及ぼしていない模様。正直言って、この曲も平凡なミディアムポップでここまで人気が出ている理由がいまひとつわからないのですが、ただ日韓の政治的な関係とは全く関係なく人気を獲得しているという点は、個人的にはうれしく感じます。

2位は菅田将暉「まちがいさがし」が先週と変わらず2位をキープ。ストリーミング数が先週と変わらず2位を獲得したほか、ダウンロード数は2位から1位にアップ。You Tube再生回数も先週に引き続き1位をキープしており、ロングヒットの兆候が続いています。

さらに3位もOfficial髭男dism「Pretender」が先週と同順位に。ダウンロード数8位、ストリーミング数1位、You Tube再生回数4位は先週から変わらず。PCによるCD読取数が11位から8位にアップ。こちらもロングヒットが続いています。

続いて4位以下の初登場曲ですが、前述の通り今週は1曲のみ。8位にGLAY「JUST FINE」がランクイン。CD販売数は2位、PCによるCD読取数は6位ながらもラジオオンエア数25位、Twitterつぶやき数97位で総合順位はこの位置に。オリコンでは同曲が収録された「G4」が初動売上3万6千枚で2位初登場。前作「愁いのPrisoner」の2万8千枚(4位)からアップしています。

また今週はベスト10返り咲き曲もありました。まず5位にLiSA「紅蓮華」が先週の52位からランクアップし、5月6日付チャート以来、11週ぶりにベスト10に返り咲きました。こちらは先行配信でランクインしていたのですが、このたびCDがリリースされ、CD売上分が加味された影響。CD販売数は3位にランクイン。ただそれにつられてかダウンロード数も14位から7位に、Twitterつぶやき数も28位から3位にアップしています。オリコンでは初動売上2万5千枚で3位初登場。前作「赤い罠(who loves it?)」の3万5千枚(2位)よりダウン。

さらにFoorin「パプリカ」が12位から9位にランクアップ。5月13日付チャート以来9週ぶりのベスト10ヒットとなりました。米津玄師作詞作曲プロデュースによるNHK2020応援ソングプロジェクトであるこの曲。ベスト10入りはこれで2週目なのですが3月25日付チャート以来ベスト20入りを続けており、隠れたロングヒットとなっています。なにげにカラオケ歌唱回数で5位にランクインされているのも根強い人気の証拠でしょう。引き続きロングヒットは続きそうです。

さて今週も初登場が少なかったためロングヒット曲が目立っています。まずはあいみょん「マリーゴールド」は先週と変わらず4位をキープ。ストリーミング数3位、You Tube再生回数及びカラオケ歌唱回数の2位は先週から変わらず根強い人気をキープしています。

米津玄師「Lemon」も6位をキープ。カラオケ歌唱回数1位、You Tube再生回数3位は変わらないもののダウンロード数が6位から4位にアップ。ストリーミングとかではなくいまだにダウンロードでこの曲を買っている人が多くいるという事実には驚かされます。さらにKing Gnu「白日」も8位から7位にアップ。ストリーミング数は4位をキープ。You Tube再生回数は6位から8位にダウンしたものの総合順位では先週から順位を上げてきました。

今週のHot100は以上。明日はHot Albums!

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コメント

BTSはいわゆる握手会商法なんですがAKBのように買えば必ず参加できるというわけではなく、券で応募して抽選で当たった人だけというあたりで何枚も買ってるファンが多いようです

韓国勢のなかでも人気があるのは間違いないと思うんですが
日本でだけ露骨にファンに無駄な出費させるアイドル的なCDの売り方するのなんだかなぁって感じがします

投稿: 亮 | 2019年7月11日 (木) 23時14分

>亮さん
情報ありがとうございます。多分、日本以外はCDという形式がほとんど売れていなくて、日本だけは「CD」がいまでに売れているのでこういう形になっているのではないでしょうか。こういう形でCDの売上を守るのは逆に日本の音楽業界の変革を阻害する要因になっているような感じがするのですが・・・。

投稿: ゆういち | 2019年8月18日 (日) 23時25分

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