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2019年6月 6日 (木)

今週も新譜は多め

今週のHot Albums

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

ここ2週、新譜ラッシュが続いていましたが、今週もベスト10のうち7枚までが新譜という新譜ラッシュとなっています。

まず上位にはアラフォー世代以上から絶大な支持を得ているベテランミュージシャンがズラリと並んでいます。まず1位初登場は今年デビュー31年目を迎えるB'zのニューアルバム「NEW LOVE」がランクイン。今回はエアロスミスのジョー・ペリーが参加するなど豪華なゲストも話題に。CD販売数及びPCによるCD読取数で1位を獲得し、総合順位でも1位に。オリコン週間アルバムランキングでも初動売上20万6千枚で1位獲得。前作「DINASOUR」の20万1千枚(1位)から若干のランクアップとなりました。

2位初登場は椎名林檎「三毒史」。こちらもデビューから21年目を迎え、ベテランの域に達している女性シンガーのオリジナルとしては約4年半ぶりとなるアルバム。CD販売数2位、PCによるCD読取数4位、ダウンロード数では見事1位を獲得。ただ1位のB'zはダウンロード販売は行われていないようですが。オリコンでは初動売上5万7千枚でこちらも2位初登場。直近のセルフカバーアルバム「逆輸入~航空局~」の4万8千枚(3位)や、オリジナルアルバムとしての前作「日出処」の4万2千枚(3位)よりもアップ。同作はストリーミングでも配信されており、かつ初回盤に特にDVDなどがついてくるわけでもない販売形態の中で、ここに来て初動売上アップは正直、ちょっと驚きです。

3位には布袋寅泰「GUITARHYTHM VI」がランクイン。こちらは上位の2組よりもさらに上の世代。本作は「GUITARHYTHM」シリーズとしては実に10年ぶりとなるアルバムで、さらに同作収録曲の「Thanks a Lot」ではBOOWY時代の盟友、松井常松と高橋まことが参加したということでも大きな話題となりました。CD販売数3位、ダウンロード数5位、PCによるCD読取数33位を記録。オリコンでは初動売上2万1千枚で3位初登場。前作「Paradox」の1万2千枚(7位)からアップしています。

続いて4位以下の初登場盤です。まず4位には韓国の女性アイドルグループRed Velvet「SAPPY」がランクイン。CD販売数で4位。ただし、ダウンロード数は61位、PCによるCD読取数は86位に留まっています。オリコンでは初動売上1万4千枚で4位初登場。日本デビュー作だった前作「#Cookie Jar」の2万6千枚(3位)からは大きくダウンとなりました。

5位にはZORN「LOVE」が初登場。般若主宰の昭和レコード所属の男性ラッパーによる新作。CD販売数は25位に留まりましたが、ダウンロード数が見事2位にランクインし、総合順位でベスト10入りしてきました。オリコンでは初動売上1千枚で28位初登場。前作「柴又日記」の1千枚(40位)から若干のアップ(1.4千枚→1.7千枚)。

6位にはレゲエグループ湘南乃風のメンバー、HAN-KUNの初のカバーアルバム「Musical Ambassador」がランクイン。CD販売数5位、ダウンロード数4位、PCによるCD読取数63位。レゲエの過去の名曲を・・・と言いたいところなのですが、これがベタベタな90年代のヒット曲がメインとなるカバー。現在、40歳の彼ですが、同年代として非常にわかりやすい選曲となっています。オリコンでは初動売上7千枚で5位初登場。前作「VOICE MAGICIAN V~DEEP IMPACT~」の4千枚(19位)からアップ。

初登場組最後は9位にSIRUP「FEEL GOOD」がランクイン。CD販売数及びダウンロード数6位、PCによるCD販売数65位。シンガーソングライターKYOtaroによるニュープロジェクトでR&Bやソウル、HIP HOPをベースとした楽曲を聴かせてくれるミュージシャンです。オリコンでは初動売上4千枚で7位初登場。

一方、ロングヒット組もがんばっています。まずback number「MAGIC」は今週8位に。残念ながら先週の2位から大きくダウンとなりましたが、新譜ラッシュの中、CD販売数は先週の13位から11位にアップ。PCによるCD読取数はワンランクダウンながらも2位をキープとまだまだがんばっています。またあいみょん「瞬間的シックスセンス」も5位から10位にダウンしたものの今週もベスト10入り。こちらもダウンロード数9位、PCによるCD読取数3位とそれぞれ先週からワンランクダウンながらもまだまだロングヒットを続けています。

今週のHot Albumsは以上。チャート評はまた来週の水曜日に。

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