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2019年6月14日 (金)

完全に1人のみのステージ

斉藤和義 弾き語りツアー2019 "Time in the Garage"

会場 名古屋国際会議場センチュリーホール 日時 2019年6月4日(火)18:30~

Saitokazuyoshi

以前から足を運びたいと思っていた斉藤和義ワンマンライブ。いままではなかなかタイミングも合わず、足を運べなかったのですが、ついに行ってきました!今回足を運んだのは、彼がライフワークともしている弾き語りツアー。実は斉藤和義のライブは今から19年前(!)に一度、渋谷公会堂でワンマンライブを見たことがあるのですが、実にその時以来のワンマン。ただし、彼のステージ自体は2013年にTHE BAWDIESとの対バンライブを見ているので、その時以来のステージとなりました。

ステージは、今回のライブタイトルに沿ってか、古びたガレージのような舞台セットに。そこにソファーが2つとドラムセットが置いてありました。開演時間を5分ほど経ったころ、おもむろに自動車(それも古い)が止まる音がすると、舞台セットのドアに灯りがともり、そしてせっちゃんが登場。もちろん、会場は大歓声でのスタートとなりました。

まずせっちゃんはステージ真ん中のソファーに座ると、1曲目は「月光」からスタート。個人的にも大好きな曲で、その歌詞にまずは聴き入ります。さらに「愛に来て」と続きおなじみの「ずっと好きだった」に。

そんな感動的な曲と対照的だったのが序盤のMC。いきなりセンチュリーホールのことを「せん〇りホール」なんて言いだしたり、この日の楽屋のトイレにはウオシュレットがついていなかったらしく、直前にもよおしたため、「ア〇ルが崩壊しています」なんて言いだしたりと、とてもそのままここには書けないような下ネタの連続(笑)。せっちゃんらしいのですが、かなり飛ばしまくっていました。

その後も「レノンの夢も」や昔の曲ということで「何となく嫌な夜」で聴かせます。さらにここでリゾネーターギターを取り出し、リゾネーターギターの紹介。昔、エレキがなかった頃、音が小さくてホーンなどの中に伴奏としてしか用いられなかったギターに、反響板などをつけて音を増幅させることによりメインの楽器として用いられることになった・・・という説明の後で(ちなみにリゾネーターギターという固有名詞は出てこなかったな・・・)ムッシュかまやつの「やつらの足音のバラード」へ。哀愁感たっぷりのリゾネーターギターの大きな音でしんみり聴かせてくれました。

さらに「時が経てば」へ。物語調の歌詞も聴かせる内容なのですが、最後の「がんばれ」というメッセージ性強い歌詞も力強く響きます。その後は新曲「小さな夜」。こちらは「ベリーベリーストロング」の10年後をイメージして書かれた曲だとか。伊坂幸太郎の小説「アイネクライネナハトムジーク」の主題歌にもなっているこの曲。もともとはせっちゃんと伊坂幸太郎がコラボしようという話からこの小説が生まれたそうで、そんなエピソードや、今回映画音楽を担当することになったエピソードなどを交えつつ、この新曲を聴かせてくれました。

その後はドラムセットに座り彼のドラムプレイで「幸福な朝食 退屈な夕食」で盛り上がります。この曲、30歳の頃のギター演奏をおさめたマスターテープを流しつつ演奏するというスタイルで、新旧せっちゃんのセッションというユニークなスタイルに。続く「老人の歌」も同じく19歳の頃のマスターテープに今の彼のギタープレイを重ねたセッションとなっており、1人での弾き語りライブらしいユニークな試みになりました。

そしてライブは終盤に。ここからは「Good Luck Baby」や「Stick to fun! Tonight!」など盛り上がるナンバーでみんな立ち上がって会場のテンションも最高潮に。本編は「マディーウォーター」「Summer Days」と続きます。「Summer Days」では最後のミュージシャンの名前を羅列する歌詞のところで「ショーケン」「ミチロウ(=遠藤ミチロウ)」「シェケナベイビー(=内田裕也)」と最近鬼籍に入ったロックミュージシャンたちの名前を歌に入れて、彼らを悼むシーンもあったりしつつ、本編は幕を下ろしました。

もちろんその後はアンコールへ。アンコールではこの日のツアーグッズであるエプロンをつけてせっちゃんが登場(笑)。「空に星が綺麗」からスタート。さらにアコギ1本でしずかにしんみり歌う「歌うたいのバラッド」は非常に感動的でした。そしてラストは「Endless」で締めくくり。会場も大盛り上がりで約2時間半のステージは幕を下ろしました。

この日は弾き語りライブということで完全に彼1人のみのステージ。ただし、その中でも打ち込みを用いたり、リゾネーターギターみたいなユニークな楽器を取り出したり、ドラムやキーボードの演奏があったり、過去の彼の演奏とのセッションがあったりと、様々な見どころの多いステージで、最後までファンを飽きさせない内容になっていました。

また、1人でのステージということで比較的MC多めのまったり目のステージになるのかな・・・と予想していたのですが、思ったよりもMCは少な目で、全編、曲を歌いまくるステージに。現在52歳という彼ですが、年齢を感じさせないアグレッシブなステージでした。一方、MCの方は下ネタ満載で、ここではいろいろと書きにくいMCで(笑)。せっちゃんといえばツアーのたびにライブアルバムをリリースしているのですが、このライブアルバムにもっとMCも収録してほしいなぁ、と思っていたのですが、このMCの内容では、確かにアルバムには収録できないなぁ(^^;;

そんな訳で約2時間半、実に内容の濃いステージで、彼の魅力を満喫できたステージでした。あと、これはあくまでも私事なのですが・・・実はこのライブの前に仕事で非常に嫌なことがありかなり落ち込んでいました。そんな中、彼の曲ってあらためて聴くと、どうにも現状が上手くいかなくもがいている人に対する応援歌的な歌詞になっているんですよね・・・正直、かなり彼の歌が心に染み入り、ライブが終わった後、元気が出るようなステージでした。

本当に素晴らしいステージで大満足。次はバンド形態でのワンマンライブにも行ってみたい!やはり斉藤和義は素晴らしいミュージシャンだな、ということをあらためて認識したステージでした。

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