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2019年3月11日 (月)

今、最も勢いのあるラッパーの2作品

最近はテレビバラエティー「フリースタイルダンジョン」への出演で知名度を上げ、さらに今年は初となる武道館ワンマンを成功させたラッパー、般若。今回紹介するのは、そんな今最も勢いのあるラッパーの一人である彼に関するアルバム2作品です。

Title:般若万歳II
Musician:般若

まずはこちら、般若の客演曲を集めたMIX盤。 2013年に第1弾がリリースされているため、それから5年のインターバルを置いての第2弾となります。ただ、客演集といっても彼がゲストで参加している曲だけではなく、「LA$T BO$$」「震エテ眠レ Remix」など、般若名義の曲も収録されているほか、ラストは「七股の言い訳」という新曲まで収録されています。

また客演集といっても基本的には般若のヴァースを切り取った形での収録となっています。そのため、般若のアルバムのような感覚でも聴ける作品になっているほか、「Z DUB」(卍LINE / 般若 / SHINGO★西成 )のようなレゲエチューンやTHE BOSS名義のため般若の曲とは大きく異なる雰囲気のトラックが印象的な「NEW YEAR'S DAY feat. 般若」など、般若名義のアルバムでは聴かれないようなバラエティー富んだ展開になっているのもユニーク。多くのミュージシャンが般若を慕っていることがわかります。

もちろんゲストで参加しても般若らしさは健在で、「JAPAN feat. 般若, MARIA, 紅桜 & pukkey」 (DJ KEN KANEKO)では社会派のラップを聴かせ、「傷 feat. 般若」(SHINGO★西成)では自叙伝的なラップを披露しています。また客演ではなく本人名義ですが、「震エテ眠レ」はめちゃくちゃカッコよさげなタイトルだけど、何に震えているかというと、風俗のお姉ちゃんを呼んだ結果、性病に感染しているかどうかという不安という(笑)、ユニークなエロラップになっています。

そんな訳でバラエティー富んだ客演でしっかりと般若の魅力が伝わってくる客演集。全30曲63分というボリュームがありますが、MIX盤らしくテンポよく曲が切り替わりますので、まったくダレることなく最後まで楽しめるアルバムになっていました。

評価:★★★★★

で、そんな般若のニューアルバムもリリースされています。

Title:IRON SPIRIT
Musician:般若

筋トレが日課という般若が、筋トレに関する数々の著作物で知られるTestosterone氏とコラボ。筋トレをしながら聴く音楽というテーマでのアルバムがリリースされました。ちなみに筋トレに関する本も同時にリリースされています。↓

そんな訳でこのアルバム。「黙ってやれ」「覚悟」とまさに筋トレをやろうとする人をやる気にさせるような曲からスタート。その後も基本的に筋トレをテーマとした曲がズラリと並んでいます。

ちなみにお尻を鍛えると美しくなるよ、とラップする「OSHIRI」なんていうそのままストレートなユニークな曲もあったりして、ここらへんのユーモアセンスは健在。ただ一方終盤は直接的には筋トレにからまないような内容のラップもチラホラ。裏切られてもそんな奴はほっといて前を向こうとラップする「裏切り」や、ラストは彼の生い立ちを綴りながらも、そんな中でも大丈夫と前向きに背中を押す「大丈夫」など、かなり前向きな彼なりの応援歌的な曲が並びます。そういう意味では筋トレをしなくても心に響いてくるような曲も少なくありません。ただ、もちろん直接は綴られていませんが、これらの曲に関しても筋トレをやっている人たちに対する応援歌でもある訳ですが。

一方サウンド的には全体的にはダークな雰囲気の曲がメイン。曲によっては「覚悟」のような今時らしいトラップ風の曲などがあったり、「ワンモアレップ」のような軽快なエレクトロチューンもあったりします。

ただ、ここは気になるのですが、基本的にダークな雰囲気の楽曲はどう考えても筋トレ中の曲としてはちょっと合っていないような印象を受けてしまいます。すいません、そんなこと言う私は全く筋トレを行っておらず、筋トレをしながらこのアルバムを聴いた訳ではありませんが(^^;;ただ、筋トレをするのならば、もうちょっと一定のテンポを保ったような、明るい曲の方が合っているようにも思ってしまうのですが・・・。

そんな訳で筋トレのアルバムということで明確なテーマ性があるので万人受けのアルバムではないかもしれません。ただそんな中でも般若らしいユーモアさやそのリリックが心をうつような楽曲も収められており、オリジナルアルバムとしても十分楽しめるアルバムだと思います。そんな私は筋トレを全くやっていないのですが・・・このアルバムを聴きながら、一度、ジムに行ってみようかなぁ・・・。

評価:★★★★

般若 過去の作品
ドクタートーキョー
HANNYA
グランドスラム
THE BEST ALBUM
話半分


ほかに聴いたアルバム

F/フジファブリック

今年、メジャーデビュー15周年を迎える彼らのフルアルバムとしては約2年1か月ぶりとなるニューアルバム。各種メディアでは「最高傑作」という紹介をされている本作ですが、確かに今回のアルバムにかけるバンドの意気込みは強く感じます。シンセやストリングスも取り入れ楽曲のバラエティーとスケール感を広げ、わずか9曲入りながらも様々なタイプの曲が顔をのぞかせます。バンドとしての力の入れ具合はよくわかりますし、実際、それなりに力作に仕上がっているのは間違いないのですが・・・ちょっと最高傑作にしようと意識しすぎだったように感じてしまいました。

評価:★★★★

フジファブリック 過去の作品
TEENAGER
CHRONICLE
MUSIC
SINGLES 2004-2009

STAR
VOYAGER
LIFE
BOYS
GIRLS
STAND!!
FAB LIVE

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