こちらも新譜ラッシュ
今週のHot Albums
http://www.billboard-japan.com/chart_insight/
Hot100では新譜が目立った今週のチャートでしたが、アルバムチャートでも新譜が目立ちました。
そんな中、今週1位を獲得したのはavexのダンスグループAAAのメンバー、Nissy(西島隆弘)のソロベストアルバム「Nissy Entertainment 5th Anniversary BEST」が獲得しました。タイトル通り、ソロデビュー5周年のベストアルバム。たった5年、アルバム2枚しかリリースしていないのに2枚組のベストって何じゃそりゃって感じですが・・・。CD販売数1位、ダウンロード数9位、PCによるCD読取数13位ながらも総合で1位獲得となりました。オリコン週間アルバムランキングでも初動6万枚で1位獲得しています。
2位初登場は福山雅治「DOUBLE ENCORE」。MCを含めて収録したライブアルバム。4枚組というボリュームで、通常盤でも定価4,900円ということもあり2位に留まりました。CD販売数2位、ダウンロード数13位、PCによるCD読取数12位。オリコンでは初動4万9千枚で2位初登場。直近作はベストアルバム「福の音」で同作の初動17万8千枚(1位)からはさすがに大きくダウンしています。
3位も初登場。YUKI「forme」がランクイン。CD販売数は3位、PCによるCD読取数は10位だったもののダウンロード数で1位を獲得。比較的幅広い層からの支持をうかがわせます。オリコンでは初動売上2万2千枚で5位初登場。残念ながらオリジナルアルバムとしては2003年にリリースした「commune」以来のベスト3落ちとなってしまいました。直近作はシングルコレクション「すてきな15才」の1万6千枚(3位)で、そちらよりはアップ。ただ、オリジナルアルバムとしての前作「まばたき」の3万枚(1位)からはダウンしています。
続いて4位以下の初登場盤です。まず4位にはEve「おとぎ」がランクイン。ボーカロイドソフトを使い動画サイトに楽曲を発表する、いわゆるボカロPとして注目を集めているシンガー。今回は各種メディアでも大きなプッシュを受けています。ただ、「第2の米津玄師」的に売り出そうとする意図は見え隠れするようなないような・・・。CD販売数5位、ダウンロード数7位、PCによるCD読取数23位を獲得。オリコンでは初動売上2万枚で6位初登場。前作「文化」の7千枚(14位)から大きくアップしています。
5位には女性ボーカル+男性3人のロックバンド、ポルカドットスティングレイ「有頂天」がランクイン。CD販売数6位、PCによるCD読取数21位に対してダウンロード数3位を記録し、幅広い層の支持がうかがえます。オリコンでは初動売上1万5千枚で5位初登場。前作「一大事」の1万2千枚(4位)からアップしています。
6位初登場はスターダストプロモーション所属の男性アイドルグループM!LK「Time Capsule」。CD販売数4位、そのほかは圏外という結果に。オリコンでは初動売上2万2千枚で4位初登場。直近作は変名ユニットBLACK M!LKとしてリリースした「THE LOCK」で、同作の初動1万枚(6位)からは大幅アップ。M!LK名義の前作「王様の牛乳」の2万6千枚(3位)からはダウンとなっています。
8位にはNulbarich「Black Envelope」がランクイン。Suchmosと比較されることの多い、ロックにジャズやソウルの要素を取り込んだサウンドを奏でるバンド。CD販売数7位に対してダウンロード数6位と幅広い支持を伺えます。PCによるCD読取数は37位。オリコンでは初動8千枚で9位初登場。前作「H.O.T」の9千枚(7位)から微減となりました。
初登場ラストは10位にアメリカの女性シンガーソングライター、Ariana Grande「thank u,next」がランクイン。CD販売数は12位に留まりましたが、ダウンロード数は2位を獲得し見事ベスト10入りです。アリアナ・グランデといえば、最近、このアルバムに収録されている「7 rings」を「七輪」と日本語にしてタトゥーを掘ったところ突っ込みが殺到。もともと日本語を勉強するなど親日家だった彼女でしたが、この騒動のために日本語の勉強をやめてしまったという悲しい事態になってしまいました。周りに誰か「それは違うよ」という人がいなかったのか疑問にも思うのですが、異文化理解の難しさも感じます。オリコンでは初動5千枚で12位初登場。前作「Sweetener」の1万1千枚(5位)から大きくダウンしてしまっています。
新譜ラッシュとなった影響でロングヒット組は苦戦。まず先週2位だった星野源「POP VIRUS」は一気に7位にダウン。CD販売数は14位まで下がってしまいました。ただ、ダウンロード数は5位、さらにPCによるCD読取数は1位をキープしており、まだまだ巻き返しが期待されます。また、QUEEN「ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)」も4位から9位にダウン。こちらもCD販売数は9位、PCによるCD読取数は11位までダウンしたものの、ダウンロード数は4位を記録しており、まだまだロングヒットも期待できそうです。
今週のHot Albumsは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
| 固定リンク
「ヒットチャート2019年」カテゴリの記事
- 今週も「鬼滅」効果で(2020.11.04)
- ベテランバンドの新作が1位獲得(2019.12.26)
- 今年最後のヒットチャートを締めくくるのは・・・(2019.12.25)
- 話題のグループからのソロデビュー(2019.12.19)
- 再び1位返り咲き(2019.12.18)
コメント