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2019年2月10日 (日)

予想以上にエンタテイメント性あるステージ

Superorganism JAPAN TOUR 2019

会場 名古屋CLUB QUATTRO 日時 2019年1月23日(水) 19:00~

Superorganism

おそらく、今、最も注目を集めている新人バンドの一組、Superorganism。イギリスBBCの「Sound Of 2018」にノミネートされ、さらにデビューアルバムはアークティック・モンキーズなどでおなじみのDominoからリリース。徐々にその人気を伸ばしています。さらにこのバンド、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドという多国籍のメンバーが参加していることでも話題となっており、特にボーカルOrono Noguchiは埼玉県出身の日本人ということでも、日本では大きな話題に。そんな彼女たちの来日ライブが行われ、2019年初ライブとしてさっそく足を運んできました。

そんな高い注目度を裏付けるようにライブはソールドアウト。会場内は超満員となっており、注目のバンドを一目見ようと数多くの音楽ファンが駆けつけていました。そんな中、比較的見やすい、ステージ正面のいい場所を確保。ライブがはじまるのを今か今かと待ちわびます。

ライブは19時を5分程度過ぎたところでスタート。最初はステージ後方全面をスクリーンとして突然、映像が流れ出します。そんな中で、メンバー全員銀色の帽子とマントをかぶる奇妙な格好で登場しました。バンドのメンバーは8人という大所帯。ステージ下手にバックコーラス兼ダンサーの3人が並び、ステージの後ろにはギターとシンセ、上手にドラムというちょっと不思議な感じのステージ配置となっていました。

そして映像はそのままバンドの名前を冠したナンバー「SPRORGNSM」からスタート。もともと様々な音がサンプリングされた自由度の高い音楽性がユニークなバンドなのですが、ただライブでは思ったよりもバンドの生音が前に出ていて、ロック的かつダイナミックな演奏に。予想していたよりも肉感の強いステージを聴かせてくれました。また、バックコーラス兼ダンサーの3人も妙にユニークなダンスを披露。バックに流れる映像を含めて、思った以上にステージを楽しめる「エンタテイメント性」のあるパフォーマンスを披露してくれました。

そのまま「Night Time」へと続くと簡単なMCに。ここでなぜかボーカルのオロノのMCはすべて英語で(笑)。ただ、観客からの呼びかけに対しては「うるせー」と一言日本語で返していました(笑)。

そんなオロノの英語での曲紹介に続いて「It's All Good」へ。さらに東京の電車の発車アナウンスがサンプリングされた「Nai's March」と続き「Nobody Cares」へと続きます。基本的にローファイ気味なダウナーな楽曲がメインなので、会場は比較的まったりとした雰囲気に。ただ「Nobody Cares」も原曲以上に演奏はヘヴィーなアレンジになっており、しっかりと聴かせるステージとなっていました。

その後の「Reflections on the Screen」の後はMCに。今度はちゃんと日本語でのMCとなりました。ちなみにオロノはかなりのふてぶてしい感じのぶっきらぼうなキャラクターでした。まあ、予想通りなんですけど(笑)。

さらに「The Prawn Song」に続く「Relax」では会場全体で曲にあわせて一緒にしゃがんで、そしてジャンプするという指示が。正直、そんなに「アゲアゲ」な曲ではないのですが、この日一番盛り上がっていました。「こういうことやらせると日本人は上手い」というのはオロノ談(笑)。

そして早くも本編ラスト「Everybody Wants to Be Famous」で締めくくり。もちろんその後はアンコールが。比較的すぐにメンバーが再びあらわれてアンコールは「Something for Your M.I.N.D」で締めくくり。ここで2匹のしゃちの大きなビニール風船が登場。この2匹のしゃちが観客の上を舞って(個人的には去年見たレキシのライブを思い出したのですが(^^;;)、会場は盛り上がりつつライブは幕を閉じました。

で、この日のステージ、アンコール含めてわずか45分。お金払ってみたワンマンライブではおそらくいままでで一番短かったかも。もっとも、30分強のアルバム1枚しかリリースしていないバンドなので、これは予想の範囲内。アルバム収録曲は全部演ってくれたし、十分満足して会場を後にすることができました。

はじめてみた彼らのステージ。まずは予想していたよりも楽しめたステージでした。上にも書いた通り、意外と生音が前に押し出されたロッキンでダイナミックなステージになっており、音的にも楽しめたライブに。また、演奏に合わせてステージバックに流れる映像や、バックコーラス兼ダンサー3人のダンスも楽しく、予想以上にエンタテイメント性あるパフォーマンスを見せてくれました。

それだけに1時間に満たないステージとはいえ、満足度の十分高いライブでした。あまり盛り上がらなそうなダウナーな曲がメインながらも、なにげにみんなでジャンプしたり、しゃちの風船が舞ったりと、会場も十分に盛り上がっていました。

これからの活躍も非常に楽しみなバンド。彼らをクワトロみたいに小さな会場で見れたのは非常に貴重な経験だった・・・と思える日が来るといいなぁ・・・。

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