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2019年2月 2日 (土)

2018年ベストアルバム(洋楽編) その2

昨日に引き続き2018年の私的ベストアルバム洋楽編。今日は第2弾、5位から1位の紹介です。

5位 Resistance Is Futile/MANIC STREET PREACHERS

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まずは日本人にとってはジャケットが強い印象を受けるマニックスの新作。ある意味王道ともいえるギターロックのアルバムになっており、いい意味で安心感のある内容に。爽快でインパクトのあるメロディーラインが最初から最後まで貫かれており、ベテランバンドらしい安定感と、ベテランバンドらしからぬ瑞々しさすら感じるメロディーラインが大きな魅力の傑作アルバムになっていました。

4位 Get With The Times/BEKON

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ケンドリック・ラマーの「DAMN.」に全面的に参加し大きな話題となったプロデューサーによるデビュー作。レトロな雰囲気が漂うメロウなサウンドに聴いていてとろけてしまいそうな傑作アルバム。ただ・・・なぜか各種メディアの年間ベストに全く名前があがらないんですが・・・聴いていて気持ち良い文句なしの傑作アルバムだと思うんですが、なぜ?

3位 Joy as an Act of Resistance./IDLES

まだ当サイトでは未紹介なのですが、イギリスはブリストルで結成されたポストパンクバンドの最新作。迫力ある分厚いサウンドとシャウト気味なボーカルがいい意味でいかにもなパンクロックといった感じで、聴いていてそのロックなサウンドにとにかく気持ちよさを感じます。一方で歌詞については社会派な内容となっており、ロックらしいスタンスも健在。今後、さらに注目を集めそうなロックバンドによる傑作アルバムです。

2位 MassEducation/St.Vincent

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2017年にリリースされたアルバム「MASSEDUCTION」が高い評価を得た女性シンガーソングライターの新作。今回のアルバムはその「MASSEDUCTION」を全編ピアノやアコギを使ってリアレンジした企画盤。原曲とはかなり雰囲気の異なる内容に仕上がっているのですが、シンプルなアコースティックサウンドなだけに楽曲のコアな部分がより表にさらけ出された作品に。ただ結果としてメロディーメイカーとしての彼女の実力が存分に発揮されたアルバムとなっており、St.Vincentの実力を再認識させられた傑作アルバムとなっていました。

1位 A Brief Inquiry Into Online Relationships/The 1975

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以前から傑作アルバムが続いていたThe 1975ですが、本作は彼らがさらなる成長を遂げた文句なしの傑作アルバムに仕上がっていました。ジャズやAORからの影響を感じつつ、80年代の雰囲気を感じさせるポップなメロディーがまず大きな魅力に。その中でも楽曲毎にバリエーションを持たせた構成が大きな魅力で、間口は広いものの奥の深いアルバムに仕上がっていました。間違いなくThe 1975が新たな一歩を踏み出した傑作アルバムです。

そんな訳であらためてベスト10を振り返ると・・・

1位 A Brief Inquiry Into Online Relationships/The 1975
2位 MassEducation/St.Vincent
3位 Joy as an Act of Resistance./IDLES
4位 Get With The Times/BEKON
5位 Resistance Is Futile/MANIC STREET PREACHERS
6位 Hive Mind/The Internet
7位 Room25/Noname
8位 EVERYTHING IS LOVE/The Carters
9位 Black Panther: The Album
10位 Piano&A Microphone 1983/PRINCE

今年、各種メディアの年間ベストアルバムを見ると、全体的にバラバラでこれといったアルバムが少なかった印象を受けます。確かに今年リリースされたアルバムを振り返ると、良作は多かったものの、ずば抜けた傑作はなかったような印象も受けます。ただそんな中、1位に選んだThe 1975は、リリース時期が年末だった影響で各種メディアの年間ベストに間に合わなかった感も大きかったのですが、そのポピュラリティー、挑戦心合わせて文句なく年間1位にふさわしい、頭ひとつ抜けた傑作アルバムに感じました。

ほかにベスト盤候補としては・・・

Drank/Thundercat
Little Dark Age/MGMT
Blood/Rhye
7/Beach House
Tell Me How You Really Feel/Courtney Barnett
Dirty Computer/Janelle Monae
Snares Like A Haircut/No Age
Ye/Kanye West
Love Is Dead/CHVRCHES
High As Hope/Florence+The Machine
Lamp Lit Prose/Dirty Projectors
?/XXXTENTACION
Teatime Dub Encounters/Underworld&Iggy Pop
Be the Cowboy/Mitski
Kamikaze/EMINEM
Konoyo/Tim Hecker
Negro Swan/Blood Orange
boygenius/boygenius
About 30/Adekunle Gold
Maghreb United/Ammar 808

こう振り返ると、やはり良作は多い1年だったかな、という印象を受けます。さて今年はどんな傑作に出会えるか・・・楽しみです。

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