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2019年2月 1日 (金)

2018年ベストアルバム(洋楽編) その1

毎年恒例、年間私的ベストアルバムの紹介。今年からは洋楽もベスト10まで紹介します。まず10位から6位まで。

10位 Piano&A Microphone 1983/PRINCE

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もうPrinceが亡くなってから2年以上の月日が経ちました。本当に月日が経つのは早いものですが・・・本作はそんな中でリリースされたデモ音源集。1983年にピアノ弾き語りという形で収録されたデモ音源。通常、デモ音源というと「ファン向けアイテム」というものがほとんどなのですが、本作に関してはバックの演奏がピアノのみということもあり、むしろPrinceの楽曲の魅力のコアな部分だけがさらけ出された形の傑作に。Princeの偉大さを実感できる作品に仕上がっていました。

9位 Black Panther: The Album

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映画「ブラック・パンサー」にインスパイアされる形で多くのミュージシャンが楽曲を提供した企画盤。上半期ベストでも書いたのですが、Kendrick Lamarが数多くの曲に参加しており、実質的には彼の新譜という側面も強いアルバムに。一方では歌モノも多くいい意味で聴きやすく、また南アフリカのミュージシャンが多く参加することによりアフリカ的な要素が新たな魅力として加わっている傑作。ケンドリックの実力を感じつつ、彼のアルバムとは異なる新たな魅力を感じさせてくれました。

8位 EVERYTHING IS LOVE/The Carters

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名前を聴いて最初は誰?と思ったのですが、BeyonceとJAY-Zという大物カップルがなんとユニットを結成しリリースしたアルバム。Beyonceといえば直近のアルバム「Lemonade」も傑作でしたが、本作も負けず劣らずの傑作に。最新のHIP HOPの要素を入れつつ、一方では古き良きソウルミュージックの要素も取り入れた内容に。大物同士のユニットというと、どうも個性が悪い意味でぶつかり合い、1足す1が2未満になってしまうケースが多いのですが、そこはさすが夫婦。息の合ったコンビで、1足す1がしっかりと2以上になっていた傑作アルバムでした。

7位 Room25/Noname

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Chance The Rapperのアルバムにも参加し大きな話題となったシカゴの女性ラッパーによるデビューアルバム。ジャズやネオソウルの影響を受けたメロウなトラックに、ラップというよりもポエトリーリーディング的な要素も強い語るようなラップが印象的な1枚。今のHIP HOPの流れとはあきらかに一線を画するようなアルバムなのですが、歌心あるその内容に強く惹かれました。HIP HOPが苦手な方でも十分に楽しめそうなアルバム。優しい雰囲気のトラックもラップも心に響いてくる傑作でした。

6位 Hive Mind/The Internet

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Odd Futureに所属する5人組バンドによる約3年ぶりの新作。Odd Futureの・・・とはいえ、基本的にHIP HOPではなく歌モノがメインとなる作品なのですが、どこか90年代っぽさを感じさせる懐かしい雰囲気と今時のHIP HOP的なグルーヴ感を取り入れたサウンドが大きな魅力。非常に聴きやすいポップなアルバムなのですが、その反面、今風な音も取り入れるというほどよくバランスの取れた傑作アルバムに仕上がっていました。

そんな訳で今日は6位から10位の紹介。5位以降はまた明日に!

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