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2019年2月21日 (木)

今後のシーンを担うミュージシャンが1位2位

今週のHot Albums

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今週のHot Albums。おそらく今度の日本のミュージックシーンを担っていきそうなミュージシャンが1位2位にならびました。

まず1位初登場はロックバンドONE OK ROCK「Eye of the Storm」。ご存知おそらく今、もっとも勢いのあるロックバンドの一組。CD販売数、ダウンロード数、PCによるCD読取数いずれも1位を獲得し、圧倒的な強さを見せつけました。オリコン週間アルバムランキングでも初動売上19万7千枚で1位を獲得しています。ちなみにオリコンではINTERNATIONAL VERSIONも初動2万8千枚で3位を獲得。ベスト3に2枚同時ランクインを果たしています。

ただし初動売上では前作「Ambitions」が23万2千枚(1位)を売り上げていたので残念ながらそちらよりはダウン。海外盤も前作では初動3万7千枚(4位)でしたので、こちらも残念ながらダウンしてしまっています。

そして2位も、今最も注目されている女性シンガーソングライターあいみょん「瞬間的シックスセンス」がランクイン。こちらはCD販売数及びダウンロード数は2位でしたが、PCによるCD読取数は3位となっています。オリコンでも初動売上6万1千枚で2位初登場。前作「青春のエキサイトメント」の2千枚(26位)を大きく上回り、アルバムシングル通じてCD販売数を集計しているチャートでは初のベスト10入りとなりました。ただ正直言うと、思ったほどは伸びなかったかな、という印象も。オリコンの合算アルバムランキングでは8万1千ポイントを獲得しているので、ダウンロード&ストリーミングで約2万枚相当を売り上げている計算に。こちらも「CD以上にダウンロードやストリーミングで聴かれている」というほどではありません。ヒットしている「マリーゴールド」や「今夜このまま」のファンがどれだけ「曲のファン」ではなく「あいみょんのファン」として獲得しているのか、今の段階ではちょっと不明な感があります。今後の彼女の動向が気にかかります。

3位初登場は日本でも人気のアメリカの女性シンガーソングライターAvril Lavigne「Head Above Water」がランクイン。CD販売数6位、ダウンロード数4位、PCによるCD読取数は34位でしたが、総合順位では見事ベスト3入りです。オリコンでは初動売上1万3千枚で7位初登場。前作「AVRIL LAVIGNE」の4万7千枚(2位)から大幅ダウンしています。ここ数作、22万3千枚→13万5千枚→4万7千枚→1万3千枚と凋落傾向が止まりません。もっとも洋楽の場合はストリーミングなどの影響も大きいのでしょうが。

続いて4位以下の初登場盤です。まず4位にはmagical2「MAGICAL☆BEST-Complete magical2 Songs-」がランクイン。テレビ東京系女児向け特撮ドラマ「魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!」から誕生したアイドルグループ。CD販売数が3位で、その他は圏外という結果に。オリコンでは初動売上2万2千枚で4位初登場。前作「晴れるさ」の1万5千枚(8位)からアップしています。

5位はTEAM SHACHI「TEAM SHACHI」がランクイン。いままでチームしゃちほこと名乗っていた名古屋在住のタレントで結成されているスターダストプロモーション所属の女性アイドルグループ。本作はTEAM SHACHI改名後の初CDとなります。CD販売数4位、ダウンロード数62位、PCによるCD読取数は圏外で総合順位はこの位置に。オリコンでは初動1万9千枚で5位初登場。直近作はベスト盤「しゃちBEST 2012-2017」の1万1千枚(4位)で同作よりはアップ。またオリジナルアルバムとしての前作「おわりとはじまり」の1万2千枚(10位)からもアップしています。

7位には我らが槇原敬之のニューアルバム「Design&Reason」がランクイン。CD販売数7位、ダウンロード数8位、PCによるCD読取数29位を記録。オリコンでは初動売上1万枚で10位初登場。前作「Believer」の1万6千枚(5位)からダウンしています。

今週の初登場組は以上。ほかに今週は返り咲き組が2枚。9位に韓国の男性アイドルグループGOT7「I WON'T LET YOU GO」が先週の21位からランクアップし2週ぶりにベスト10返り咲き。おそらく2月上旬からCD販売購入特典の発表が相次いでおり、それに合わせて追加購入したファンが増加したものと思われます。また米津玄師「Bootleg」が先週の11位から10位にランクアップし2週ぶりのベスト10返り咲き。おととしの11月3日以来、ずっと20位以内をキープしており驚異的なロングヒットを続けていますが、まだまだヒットは続きそう。

そしてまだまだがんばっているロングヒット組。まずは星野源「POP VIRUS」。今週は7位から8位にダウン。ただし、ダウンロード数は7位、PCによるCD読取数は2位をキープしており、まだまだ根強い人気をうかがわせます。一方QUEEN「ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)」は9位から6位に再度ランクアップ。CD販売数8位、ダウンロード数5位、PCによるCD読取数9位といずれもまだまだ上位にランクインしておりロングヒットはまだまだ続きそうです。

今週のHot Albumsは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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コメント

ゆういちさん、こんばんは。

あいみょんの売り上げについて僕的にはまあこのくらいかなって感じですね。今がキャリアハイだとは僕は思っていないので。彼女の今の状態は他のアーティストで例えるなら「ENTERTAINMENT」リリース時のセカオワ、あるいは「YANKEE」リリース時の米津玄師のような状態だと僕は思っています。この二組はこのあと更なる大ヒットを飛ばしましたので、彼女もおそらくこのあと更に飛躍するのではと僕は思っています。

投稿: 通りすがりの読者 | 2019年2月22日 (金) 23時48分

>通りすがりの読者さん
確かに、キャリアハイの一歩手前かもしれません。まだまだあいみょん人気は盛り上がりを見せるかもしれませんね。これからの彼女の活動も楽しみです。

投稿: ゆういち | 2019年3月 9日 (土) 23時26分

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