2018年の代表曲が続々と
一昨日、昨日もヒットチャートでしたが、Billboard Japanでは早くも次の週のチャートが更新となったため、チャート評もそれにあわせて3日連続で更新となります。なお、今週は集計対象週がお正月期間中ということで初登場が極端に少ないため、Hot100、Hot Albums同時更新となります。
(参考サイト)
http://www.billboard-japan.com/chart_insight/
今週のHot 100
予想通りでしたが、2週連続の1位となりました。
紅白でも大きな話題となった米津玄師「Lemon」が先週に引き続き1位を獲得。なんとダウンロード数、PCによるCD読取数、Twitterつぶやき数、You Tube再生回数、カラオケ歌唱数で1位を獲得。CD販売数も2位につけており、紅白出演の反響の大きさがわかります。ここに来てこれだけのヒットは驚くべき結果。ちなみにオリコンでも今週の週刊シングルチャートで2万3千枚を売り上げて2位にランクアップしてきています。
そしてその米津玄師に負けて1位獲得ならなかったのが2位DA PUMP「U.S.A.」。こちらも2018年の話題曲。こちらもTwitterつぶやき数、You Tube再生回数、カラオケ歌唱数で2位、ストリーミング数で3位を獲得。ただ、こちらもCD販売数で8位にランクイン。オリコンでも4千枚を売り上げて7位にランクインしてきています。
当サイトを見ていればお気づきかと思いますが、いままでこの2曲、ダウンロードやストリーミングもしくはYou Tube中心のヒットでありCDの売上は今ひとつでした。ただ今回、CDの売上を大きく上げてきたというのは、主に年末の紅白やレコ大の影響でお茶の間レベルに知名度を上げた結果、ダウンロードやストリーミングではなくCDで音楽を主に音楽を聴いているような、おそらく中年層や年配層に支持が広がってたということを意味するのではないでしょうか。「U.S.A.」もそうですが、「Lemon」も本格的に「国民的ヒット」になりつつあるようです。
ちなみに米津玄師は「Flamingo」も4位からワンランクダウンながらも5位にランクイン。こちらも「Lemon」ほどではないものの11週連続のベスト10ヒットとなっており、ロングヒットを記録しています。
そして3位はあいみょん「マリーゴールド」が7位からランクアップ。初となるベスト3ヒットとなりました。あいみょんは「今夜このまま」も7位にランクイン。こちらは5位からのランクダウンとなりましたが、これで9週連続通算10週目のベスト10入りとなりました。
さらに4位にはMISIA「アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)」が先週の19位からランクアップし、11月5日付チャート以来10週ぶりのベスト10ヒットを記録。特にダウンロード数が12位から2位、ストリーミング数が13位から4位と跳ね上がっており、ランクアップの主要因となっています。彼女も昨年の紅白でその圧倒的な歌唱力が評判となりましたが、まさに紅白の影響によるランクアップと言えるでしょう。
今週唯一の初登場が6位桑田佳祐&The Pin Boys「レッツゴーボウリング」。彼が主催するボウリング大会「KUWATA CUP」の公式ソングとしてリリースされた、タイトル通りのボウリング愛あふれる作品。ボウリングという題材もそうなのですが、平成最後の年に、どこか昭和の空気を感じる懐かしい雰囲気の曲となっています。CD販売数及びラジオオンエア数で1位を獲得したものの、ダウンロード数42位、PCによるCD読取数13位、Twitterつぶやき数58位にとどまっておりこの順位に。桑田佳祐も紅白でサザンとしてのパフォーマンスが大きな話題となりましたが、ソロシングルへの波及はなかったようです。オリコンでは初動3万8千枚で1位を獲得。ただし前作「君への手紙」の7万枚(2位)からダウンしています。
返り咲き組はもう1曲。9位に星野源「アイデア」が先週の40位から大きく順位をあげて昨年10月8日付チャート以来、14週ぶりにベスト10返り咲きとなりました。こちらも昨年の紅白で歌った楽曲であり、紅白効果が大きく出た模様。特にダウンロード数が5位、Twitterつぶやき数が9位と上位にランクインしており、ベスト10返り咲きの大きな要因となっています。
今週のHot Albums
アルバムチャートでも紅白効果が出ています。
まず1位は星野源「POP VIRUS」。これで3週連続1位獲得。CD販売数、ダウンロード数、PCによるCD読取数いずれも1位を獲得しており、その強さを見せつけています。オリコンでも今週も2万7千枚を売り上げて1位をキープ。
そして2位には米津玄師「BOOTLEG」が先週8位からランクアップし、11月12日付チャート以来、9週ぶりにベスト3に返り咲き。CD販売数5位、ダウンロード数及びPCによるCD読取数では2位を獲得。こちらはオリコンでも先週の21位から4位に大きくランクアップしており、紅白効果はアルバムにも大きな影響を与えています。
さらにこちらは紅白ではないのですが3位にQUEEN「ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)」が先週の4位からランクアップし、こちらは2週ぶりのベスト3返り咲きとなっています。QUEENはベストアルバム「クイーン・ジュエルズ」も先週の9位から7位にランクアップしており、2枚同時ランクインとなっています。
続いて4位以下の初登場盤ですが、今週初登場は1枚のみ。4位にアイドルグループでんぱ組.inc「ワレワレハデンパグミインクダ」が初登場でランクイン。CD販売数4位、ダウンロード数13位、PCによるCD読取数62位となっています。オリコンではフライング販売の影響で先週付チャートで10位にランクイン。今週は13位にランクダウンしています。
またベスト10返り咲きとしてDA PUMPのベストアルバム「THANX!!!!!!! Neo Best of DA PUMP」が先週の12位から5位にランクアップし、2週ぶりのベスト10返り咲きとなっています。こちらもやはり年末の紅白やレコード大賞出演の効果が大きいのでしょうか。
そんな訳で同時更新となったHot100、Hot Albumsは以上。チャート評は今度は来週の水曜日に!
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