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2019年1月21日 (月)

Coldplay関連3作品

今日はColdplay関連のアルバム3作品の紹介。まずはライブ作品の2作品。

Title:Live In Buenos Aires
Musician:Coldplay

Title:Love In Tokyo
Musician:Coldplay

「Live In Buenos Aires」は2017年11月15日にアルゼンチンのブレノスアイレスで行われたライブの模様をフル収録したもの。一方、「Love In Tokyo」は日本限定リリースのライブ盤で、2017年4月の東京ドーム公演の音源も収録されているそうです。

で、私も完全に勘違いしていたのですが「Love In Tokyo」の方は東京ドーム公演の模様を収録した訳ではなく、東京ドーム公演を含む世界各地の公演のライブ音源を収録しているんですね。だから「Live In Tokyo」ではなく「Love In Tokyo」なんですね・・・。日本独自リリースなら東京ドーム公演を・・・とも思うのですが、ベストライブを収録しているという捉え方も出来るかもしれません。

さてColdplayのライブ音源を聴くと、やはりまず両者とも共通しているのですが、サウンドのスケール感が半端ないという点。決して仰々しいといった感じではないのですが、まずはバンドとしてのスケールの大きさを感じます。そして楽曲からは大きなスケールからくる包容力を感じられ、またライブ会場全体に幸福感が満ち満ちているのが音源からも感じられます。

そして彼らのライブ、会場全体の一体感もまた半端ありません。もともとポップで歌いやすい作品の多い彼らですが、ライブ音源を聴くと、ほとんどの曲で観客が一緒に歌っているのが大きな特徴。そのため、そのスケール感で観客を圧倒する、というライブではなく、観客と共に作り上げているという印象を強く受けるステージになっています。

今回の2枚のライブ盤。「Live In Buenos Aires」の方は、やはり南米のノリでしょうか、熱狂的な歓声が入っていたり、彼らがスペイン語でカウントを取っていたり、さらに「Amor Argentina」なるタンゴ調でスペイン語で歌われる新曲すら披露されています。逆に「Love In Tokyo」はベスト盤的に彼らのライブの魅力がコンパクトにまとめられている感じ。聴きやすい構成にまとまっていました。

ただどちらのアルバムもColdplayのライブの楽しさがストレートに伝わってくるような内容。これだけ楽しそうなステージなら、Coldplayのことをほとんど知らない人でも楽しめそうな感すらあります。Coldplayはまだ一度もステージを見たことはないのですが、これは一度見て見ないといけないですね。そう強く感じさせる魅力的なライブアルバムでした。

評価:どちらも★★★★★

COLDPLAY過去の作品
Viva La Vida or Death And All His Friends(美しき生命)
Prospekt's March
LeftRightLeftRightLeft
MYLO XYLOTO
Ghost Stories
A HEAD FULL OF DREAMS
Kaleidoscope EP

そしてもうひとつのColdplay関連の作品はこちら。

Title:Global Citizen-EP1

2012年より毎年開催されているチャリティー型音楽フェスティバル「Global Citizen Festival」。2015年からはColdplayのChris Martinがキュレーターとして参加しています。昨年は9月にニューヨークで開催されたのに加えて12月にネルソン・マンデラの生誕100周年を記念して「Global Citizen Festival Mandela 100」が南アフリカで開催。本作はそれに連携した4曲入りのEP盤となります。

今回、この4曲中3曲にLos Unidadesなる謎のミュージシャンが参加。ただこのバンド名がColdplayのメンバー4人により商標登録されている他、ストリーミングサービスのTidalでは収録曲の1曲「E-Lo」のソングライティングと演奏にColdplayのメンバー4名が記載。Los UnidadesがColdplayの覆面バンドであることは公然の秘密のようです。

特にこの「E-Lo」ではあのPharrell Williamsをフューチャーしたことでも話題に。ラテンやトライバルの要素を取り入れた独特の雰囲気のある楽曲なのですが、そんな中でもポップなメロがしっかりと流れているのはColdplayらしいといった感じ。4曲目の「Voodoo」でもトライバルなリズムが流れ、全体的にはアフリカ的をイメージした部分もあるのでしょうか。Coldplayらしいスケール感や多幸感はあまりなく、少々地味な印象も受けるのですが、ポップで耳なじみあるメロは彼らならでは。ファンならチェックして損のない作品といった感じでしょうか。

評価:★★★★

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