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2019年1月 9日 (水)

今週からアルバムチャートもBillboard基準となります。

タイトル通りです。いままでチャート評は、シングルはHot100、アルバムはオリコンと使い分けてきましたが、今週からアルバムもBillboardのHot Albumsを基準として紹介します。

ご存じのようにオリコンでは昨年12月よりダウンロード、スクリーミングを含めた「合算チャート」を公表。位置づけ的に従来の「週刊アルバムランキング」より上位に位置づけようとしています。一方、Billboardは従来よりCDリリースにダウンロード、PCによるCD読取数を加えたチャートを「Hot Albums」としています。

シングルチャートではオリコンの合算チャートはCD、ダウンロード、スクリーミングの単純な合算であって、You Tubeやラジオなどを加えた総合チャートであるBillboardと比べると、正直、従来のフィジカルな売上をいまだに重視しており、今のヒットシーンを捉えきれているとは思えません。ただアルバムチャートについては一長一短という印象。Billboardはスクリーミングをチャートに加えていませんし(スクリーミングではアルバム単位の集計が困難であるからと思われます)、オリコンではPCによるCD読取数という基準はありません。

オリコンは売上枚数が明記されていますし、従来のようにアルバムチャートはオリコンを基準し続けてもよかったのですが、シングルがBillboard基準なのでアルバムに関しても統一する意味もありBillboardのHot Albumsを基準として今年から使用させていただくことにしました。またシングルと同様、オリコンの週間アルバムランキングを参考に、初動売上比較は続けていこうと思っています。

そんな訳で、今週のHot Albumsです。

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今年も彼の人気はまだまだ持続していきそうです。

Hot Albumsで1位を獲得したのは星野源「Pop Virus」。CD販売数は2位ですが、ダウンロード、PCによるCD読取数ともに1位を獲得し、総合順位では見事1位を獲得しました。ちなみにオリコンの週間アルバムチャートでも、4万4千枚を売り上げ、2週連続の1位を記録しています。

2位は韓国の女性アイドルグループTWICE「BDZ」が先週の52位から大きくランクをあげて10月29日付チャート以来、10週ぶりにベスト10返り咲き。こちらは既存のアルバムに新曲「STAY BY MY SIDE」を加えてリニューアルしたリパッケージアルバムがリリースされた影響。相変わらずアコギな商売です。

3位はようやく初登場。タッキー&翼「Thanks Two You」がランクインです。滝沢秀明の芸能界引退に伴い引退を発表した彼らの最後となるベストアルバム。ただし通常盤でも全5枚組というかなりボリューミーな内容になっています。CD販売数は1位でしたが、ダウンロードでのリリースはなく、PCによるCD読取数は47位に留まり総合チャートでは3位止まり。オリコンでも初動売上4万2千枚で2位に留まっており、有終の美は飾れませんでした。ただし、前作「TRIP&TREASURE TWO」の1万9千枚(4位)からは大幅にアップしています。

4位はQUEEN「ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)」がランクイン。先週、オリコンでは7週目のベスト10ヒットとなりましたが、Hot Albumsでも今週、8週目のベスト10ヒットとなっています。さらにHot Albumsではフジテレビ系ドラマ「プライド」でQUEENの「BORN TO LOVE YOU」が起用されたことに伴い、2004年にリリースされ大ヒットした日本独自企画のベストアルバム「クイーン・ジュエルズ」が9位にランクインしており、QUEENのアルバムが2枚同時にランクイン。その強さを見せつける結果となっています。

5位にはKEY「Hologram AS USUAL」がベスト10初登場。韓国の男性アイドルグループSHINeeのメンバーによるソロデビュー作となります。CD販売数は4位でしたが、ダウンロード数は26位、PCによるCD読取数は61位に留まっており、総合では5位に。オリコンでは初動売上2万6千枚で4位にランクインしています。

7位にはMISIA「Life is going on and on」が初登場でランクイン。デビュー20周年を迎えた彼女の3年ぶりとなるオリジナルアルバム。CD販売数6位、ダウンロード数10位、PCによるCD読取数37位で総合順位はこの位置に。オリコンでは初動1万6千枚で6位初登場。直近作はジャズアルバム「MISIA SOUL JAZZ SESSION」で同作の7千枚(11位)よりはアップ。オリジナルアルバムとしての前作「LOVE BEBOP」の1万3千枚(5位)よりアップしています。MISIAはここ数作、7万→5万4千枚→1万9千枚→1万3千枚と凋落傾向が続いてきましたが、ここでようやく下げ止まりました。本作に収録されたTBS系ドラマ「義母と娘のブルース」の主題歌「アイノカタチ」のロングヒットが大きかったようです。

8位には米津玄師「BOOTLEG」が先週の12位からランクアップし、2週ぶりのベスト10ヒットに。CD販売数は13位に留まっていますが、ダウンロード数は5位、PCによるCD読取数は3位を記録しており、Hot100同様、米津玄師人気を反映したチャートとなっています。

10位には韓国のアイドルグループ東方神起「New Chapter #2:The Truth of Love」がランクイン。ダウンロード数で3位を獲得。ほかはチャート圏外ながらもベスト10入りです。同作は韓国でリリースされたアルバム。オリコンでは輸入盤が初動売上9千枚で12位にランクインしています。

今週のHot Albumsは以上。これからはHot Albumsを基準にヒットチャートを紹介していきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願いします。

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