まさかの名古屋公演!
PAUL McCARTNEY FRESHEN UP JAPAN TOUR 2018
日時 2018年11月8日(木) 18:30~ 会場 ナゴヤドーム
ついに行ってきました!ポール・マッカートニーライブ@ナゴヤドーム。実は彼のライブは2014年の大阪公演のチケットを確保していましたが、彼の体調不良のため急きょ中止という事態に涙をのんだことがあります。それから4年。一生に一度は見ておきたいと思っていたポール・マッカートニーのライブ。それもなんと、史上初の名古屋でのライブ(!)。もう、これは行くしかない、ということで満を持して会場に足を運びました。
当日は仕事で若干のトラブルがあり、会場に着いたのが18時50分頃。遅刻した・・・と思ったのですが、自分の席につくとほぼ同時にライブがスタート。約20分押しのスタートとなり、結果として無事、最初からライブを見ることが出来ました。席はステージのほぼ真横のスタンド席。ステージとの距離は比較的近いとはいえ、真横のため若干見にくい場所に。ただ、ポール本人をしっかりとこの眼に焼き付けることが出来ました。まずは本物のポール・マッカートニーを見ることが出来て、大感激です。
ライブはまず「A Hard Day's Night」からスタート。いきなりおなじみのビートルズナンバー。何度も聴いたことある曲。さすがに御年76歳のポールなだけにボーカルの艶は寄る年波には勝てない感じとはいえ、本人が、生で歌っているという状況に大感激しました。続いては「Juniors Farm」。WINGSの曲ですね。こちらも懐かしいナンバーを生で聴けて大感激です。
続いてのMCは、まずは日本語で「コンバンワ!ナゴヤ!」。ポールの口から「名古屋」の言葉が聴けたのも大感激。その後は英語で「古い曲、新しい曲、中間の曲、いろいろやるよ」。この日は会場のモニターに同時通訳によるMCの日本語訳もついており、若干怪しげな訳もあったりしたのですが(彼の新譜「Egypt Station」を曲名と勘違いした訳が登場したり)、ポールの言葉がすべてわかるというのはとてもうれしく感じました。
その後もその彼のMCの通り、基本的にポール・マッカートニーのビートルズ、WINGS、ソロ名義の曲を含めてのオールタイムベスト的な選曲に最新アルバム「Egypt Staion」の曲がからむ形での選曲に。また「最後のパートをジミ・ヘンドリックスに捧げます」としてビートルズの「I've Got A Feeling」を、さらに今の奥さん、ナンシーために書いたという「My Valentine」も。ちなみにナンシーも来日していてこの日のライブを観客席で見ていたそうです。
その後も「From Me To You」や「Love Me Do」などビートルズのヒット曲が惜しみなく披露される中、「この曲をジョンに捧げます」としてジョンの死後に書いた「Here Today」へ。この曲にはおもわず胸が熱くなってしまいます。
さらに「Lady Madonna」「Eleanor Rigby」などおなじみのナンバーにワクワクしながら、「Egypt Station」の曲「Fuh You」に入る前の短いMCで、なんとポールが「ツギハ シンキョク ダガヤ」とまさかの名古屋弁を披露(笑)。これには会場中、大盛り上がりとなりました。
そして「Being For The Benefit Of Mr. Kite!」に続くMCコーナーではウクレレが登場。それを簡単につま弾きつつ、「ジョージはウクレレが上手かったんだよね」とジョージ・ハリスンとの思い出を語ります。ジョージの家に遊びに行った時に一緒にウクレレを弾いたとか。そこからジョージ・ハリスンの「Something」へと突入。最初はウクレレでのアレンジに。バックにはジョージの写真も映し出され、しんみりとしてしまいました。
そこからは一気に明るく、「みんなで歌おう」というMCに続き「Ob-La-Di, Ob-La-Da」へ。特に日本で人気の高いナンバーなだけに会場は盛り上がります。そしてその後もポールが一言「デラ サイコー」とまたまた名古屋弁の登場に会場が湧くと、WINGSの「Band On The Run」、そしてビートルズ「Back In The U.S.S.R.」。こちらはかなり激しいステージとなっており、終盤にかけて会場のテンションはどんどんと上がっていきました。
続いてはポールがピアノを弾きつつ「Let It Be」へ!この曲を生で聴けたというのはうれしすぎます!もうしんみりとその歌声に聴きほれました。さらに会場中にスマホのライトがチラホラと照らし出され、まるで星空のような美しい風景が広がりました。
本編ラストは「Live And Let Die」からまたもやピアノの弾き語りで「Hey Jude」へ!こちらも是非とも聴きたかったビートルズのナンバー。最後の「Na Na Na Na・・・」では大合唱も起こります。ちなみにアリーナ席ではこの曲にあわせて「NA」と大きく書いたプレートも登場。よくよく見ると「NA」に続き「goya」という小さな文字が書かれていて、名古屋のステージらしさを感じました(笑)。
もちろんその後はアンコールへ。ちょっと時間がかかるかな、と思いきや、数分程度であっさりと再登場。この日、座席にはA3の大きな白い紙が配布されており、アンコールの時に掲げるように指示されていたのですが、それを掲げると、アリーナに大きな日の丸と、スタン席には「JAPAN」の文字が浮かび上がる嗜好となっていました。
アンコールではビートルズの「Birthday」から、選曲がちょっと意外だった「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)」、そしてこの日、個人的に一番印象に残ったのは続くビートルズの「Helter Skelter」でした。
この曲、ご存じの通り、史上初の「へヴィーメタル」とも言えるビートルズ史上最も激しいナンバー。この日のステージでは予想以上にへヴィーなバンド演奏に。ポールも、なんと76歳にして、年齢を感じさせない力強いシャウトを披露。確かに「元祖へヴィメタ」という呼び名も納得の、激しい演奏を聴くことが出来ました。
そしてラストは、ビートルズの事実上最後のアルバムと言われる「アビイ・ロード」の、実質的にラスト3曲となる「Golden Slumbers」「Carry That Weight」そして「The End」で締めくくり。ある意味、「粋」な締めくくりの選曲になりました。最後の最後はステージ上に置いてあったドアラの人形(!)を手の会場を去ります。まさに名古屋らしい締めくくりとなった、約2時間半のステージでした。
まさにオールタイムベストという選曲に感動感動の2時間半。なによりも一生に一度は見ておきたかったポール・マッカートニーのライブが見れて感動の一言です。彼のようなミュージシャンに対しては、最近「レジェンド」という言葉がよくつかわれますが、彼に関しては「レジェンド」という言葉以上に、もう「歴史上の偉人」という表現の方がピッタリと来そう・・・。とにかく見れてよかった・・・そんなステージでした。
ただステージ自体は決して「昔の思い出に浸った」という感はあまりありません。最初に「寄る年波には・・・」とは書いたのですが、ステージ自体は非常にアグレッシブで、まだまだ現役のミュージシャンなんだな、ということを強く感じさせるステージ。最初の方は「さすがに声が弱いかな・・・」と思ったのですが、彼自体、徐々に調子にのってきたのか最後の方はそんなことを全く気にならなくなるような素晴らしいステージを見せてくれました。
もう76歳の彼ですが、まだまだ新曲も聴けそうですね。お元気そうなので、まだ何度か来日公演もありそう・・・。ただもっともおそらく名古屋は今回が最初で最後だろうなぁ。ちなみに名古屋ではかなりのフィーバーとなり、地元紙中日新聞では翌日の朝刊の1面で報道されていたのはちょっとビックリ。それだけ名古屋にとってはポールがやってきたというのは大きなニュースなんでしょうね。そのライブに参加できて本当によかったです!
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