「ラップ」がここまで浸透したのかぁ・・・
今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/
最近、すっかりお茶の間レベルまで浸透したラップ。最近は特にテレビ番組の影響でフリースタイルバトルなどの人気も高まり、一種のブームとも言えるような状況となってきていますが、今回の1位はそんな状況を象徴するような結果となっています。
今週、アルバムチャートで1位を獲得したのがMAD TRIGGER CREW・麻天狼「MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼」。男性声優キャラによるラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」からのキャラソン。以前にも書いたのですが、HIP HOPとアニメファンって、ファン層的にもっとも遠い存在のように思っていたのですが、それがこのように結びつくという点にラップバトルがすっかり世間一般に浸透したということを感じさせます。ただ一方で、今後のことを考えると、正直言って、ラップというジャンルが消費されすぎている感があって、長期的にみるとこういう取り上げられ方は決してプラスになるとは限らないような感もあります。まあ、良くも悪くもHIP HOPもロックと同じようにポピュラーミュージックの「単なる一ジャンル」になったという感じもするのですが。初動売上7万2千枚で、同シリーズの前作、Fling Posse・麻天狼「Fling Posse VS 麻天狼」の5万5千枚(3位)からアップ。
2位初登場は男性アイドルグループ超特急「GOLDEN EPOCH」がランクイン。アルバムとしては初となるベスト3ヒット。初動売上3千枚は前作「Dramatic Seven」の4万1千枚(4位)からダウンしています。
3位は先週1位を獲得したTWICE「YES OR YES」が2ランクダウンながらもベスト3をキープしています。
続いて4位以下の初登場盤です。まず4位に刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀 「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~結びの響、始まりの音~」が入ってきました。ゲーム「刀剣乱舞」から派生したミュージカルの出演俳優によるアルバムで、刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀名義としては初のアルバムリリースとなります。初動売上は1万9千枚。同シリーズの前作刀剣男士 formation of つはもの「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~つはものどもがゆめのあと~」の1万6千枚(5位)からアップしています。
6位初登場はつばきファクトリー「first bloom」。ハロプロ系女性アイドルグループで、フルアルバムとしては本作が初。またアルバムでのベスト10入りも本作が初となりました。初動売上は1万6千枚。
7位には西川貴教が総合プロデュースを手掛けるアニメキャラによるアイドルプロジェクトB-PROJECTのドラマCD「KING of CASTE ~Sneaking Shadow~」が先週の27位からランクを大幅に上げてベスト10入り。一般発売日は11月14日だったのですが、11月10日、11日と池袋サンシャインシティで行われたイベント「アニメイトガールズフェスティバル2018」で先行販売していたため、先週、初動売上2千枚でランクイン。今週は売上枚数を1万4千枚に上げ、ベスト10ヒットとなりました。ちなみに同プロジェクトによる前作MooNs「GO AROUND」は初動売上6千枚(8位)でしたので、今週の売上はその初動売上を上回りました。
8位にはずっと真夜中でいいのに。「正しい偽りからの起床」がランクイン。ACAねと名乗る女性ボーカルを中心としたプロジェクトで、著名なボカロPやアニメーターなどが参加していることで、You Tubeの動画などから話題となった「謎のプロジェクト」。今回、デビューアルバムが初動売上1万4千枚でいきなりのベスト10ヒットを記録しました。
最後9位には絢香「30 y/o」がランクイン。前作から約3年半ぶりとかなりインターバルが空いてしまいました。結果、初動売上1万2千枚と、オリジナルアルバムとしての前作「レインボーロード」の3万3千枚(3位)から大幅ダウン。また直近のリリースとなるベスト盤「THIS IS ME~絢香 10th anniversary BEST~」の2万9千枚(3位)からもダウンという厳しい結果となっています。
今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
| 固定リンク
「ヒットチャート2018年」カテゴリの記事
- 男性陣が上位を占める(2018.12.26)
- 星野源旋風吹き荒れる(2018.12.27)
- 「U.S.A.」が大きく躍進するも・・・(2018.12.19)
- 「U.S.A.」効果がアルバムにも?(2018.12.20)
- 男性アイドル勢が目立つチャート(2018.12.14)
コメント