海と花火と音楽と
盆踊りだョ!全員集合
会場 内海海水浴場砂浜 日時 2018年8月17日(金)
お盆休みの1日。午後から暇となったので久しぶりに夏フェスらしきイベントに足を運んできました。「盆踊りだョ!全員集合」と題されたイベントは、地元名古屋のテレビ局メ~テレが主催し、最近では愛知ではすっかりおなじみとなったイベント、「森、道、広場」の実行委員会が強力したイベント。このイベントは8月17日、18日の2日間開催だったのですが、17日はちょうど日程的にもピッタリと合い、なかなかよさげなミュージシャンが参加していたため、足を運んできました。
もっとも会場といってもこのように海水浴場の真ん中に櫓のようなステージが組んであるだけの会場。
こんな感じで、特にこのイベントステージのために囲いがあったり、屋台が出ていたりするわけではありませんでした。
もっとも海水浴場なだけに、まわりに食べ物やアルコールを含めて飲み物を売っているところはたくさんあり、この日もビールや焼きそば、かき氷を片手にライブ参戦。ライブの合間には砂浜を歩いて海に浸って来たりもして、とても気持ち良く過ごしました。もっとも海水浴場なだけにいわゆる「パリピ」っぽい人が多くて、ちょっとおじさん、居心地悪い部分もありましたが(^^;;
サイプレス上野とロベルト吉野
イベント自体は11時頃からスタートしていたようなのですが、まずはサイプレス上野とロベルト吉野のステージを見るためにちょうど16時頃に会場に到着。会場に到着するとちょうどライブがスタートしたところ。ただ、最初はステージの前、少々寂しい感じのスタートとなりました・・・。
まずはライブでおなじみの「ぶっかます!」「よっしゃっしゃっす〆」からスタートし場を盛り上げます。そうすると最初は遠巻きで見ていた人たちも徐々に寄ってきてステージ前の人も増えてきて徐々に盛り上がってきたのはさすが。その後も簡単なMCをまじえつつ「上サイン」「Walk This Way(アセ・ツラ・キツイスメル)」と続き、さらに会場を盛り上げていきます。
その後のMCではテレビ番組「フリースタイルダンジョン」にも出演しているサイプレス上野の実力発揮とばかりにフリースタイルを披露。次から次へと繰り広げられるマシンガンのようなラップにその実力を感じさせます。さらにその後、会場で盛り上がっていた女の子に対してステージ上からフリースタイルでお誘いをかけるなどというユーモラスなことも。さすがに完全に即興のラップだっただけにクオリティーはちょっと下がったものの、それでもその場で繰り出す言葉の豊富さに舌を巻きました。
その後は「メリゴ」へ。SKY-HIをフューチャーした曲で、SKY-HIの歌パートのところではまるで彼が登場するかのような動作を見せたのですが、さすがに本人は登場せず、その部分はカラオケでした。さらに「ヒップホップ体操第二」「ドリームアンセム」と続き会場を盛り上げつつライブは終了。約40分のステージでした。
彼らのライブを見るのは約5年ぶり2度目。最初は正直観客も少なく、若干不安な感じだったのですが、気が付いたらステージ前にはたくさんの観客が集まっていて大盛り上がりのステージとなりました。なんといってもアゲアゲで楽しいラップの連続で、こちらも知らず知らずに手を振り上げてしまう楽しいステージ。以前見た彼らのステージもとても楽しかったのを覚えていますが、今回も文句なしに楽しいステージで短い時間でしたが大満足。おそらく彼らのことをさほど知らないような海水浴客も巻き込むそのパフォーマンスの実力を再認識したステージでした。
Seiho
続いて登場したのはSeihoというエレクトロのミュージシャン。彼の曲自体はビートミュージックと呼ばれるようなタイプの音楽のようですが、この日演奏していたのは、会場を盛り上げるためか、踊りやすいテクノミュージックがメインでした。
彼自身は細身の長身で長髪という、失礼ながら夏の海にあまりマッチしないいで立ちだったのですが(笑)、とにかく強いビートで気持ちよいテクノミュージックの連続で非常に心地よくステージ前で身体を揺らして踊っていました。正直、まだ日も高いうちで、一般の海水浴客がまわりに大勢いる中だったので踊るのも控えめだったのですが、暗い屋内だったら踊りまくっていただろうなぁ(^^;;
終盤はミディアムテンポのメロウなトラックでチルアウト。最後にアンコール気味にアップテンポな曲を1曲披露して、ステージ自体は50分弱とちょっと長めのステージだったのですが、非常に心地よくあっという間にすぎていきました。
呂布カルマ
次に登場したのは男性ラッパーの呂布カルマ。以前から名前は知っていて、この日のお目当ての一人だったのですが、楽曲は一度も聴いたことなく、この日、はじめて彼のラップを聴きました。
彼のラップのスタイルは比較的ひとつひとつの言葉をはっきりと綴るスタイルで、そのためリリックは聴き取りやすい印象があります。自分語りの内省的な曲でダウナーな曲が多く、本人もMCで「お祭りなのでこんな曲ばかりで・・・」と言っていたりもしました。ただリリックは具体的でしっかりと言葉が耳に残るような曲が多く、音源も聴いてみたいと思わせるだけに十分な魅力を感じました。
この日のステージは1曲毎にMCを入れつつ、比較的聴かせるスタイルのステージ。彼が登場したのは18時過ぎだったのですが、ちょうど夕日が沈む中でのステージ。「俺のラップで太陽を沈ませる」とMCでは豪語(?)しており、気持ちの良い雰囲気の中でのステージになりました。
こんな感じでステージから正面に太陽は沈んでいきました。彼が豪語したとおり(?)、ちょうど彼のステージが終った頃に太陽が沈み、会場は徐々に暗くなっていきます。約30分程度のステージ。気持ちよい夕日をバックに楽しむことが出来たステージでした。
実はこの日は同じ内海海水浴場で花火大会(内海メ~テレ花火大会)が開催。この頃から花火目当ての人たちが大勢海水浴場を埋め始ます。その後、19時くらいから南知多町長の挨拶などもあり19時半から花火がスタート。この日は「花火と音楽の融合」をテーマとしたそうで、続く川辺ヒロシのDJをバックに花火が打ちあがるスタイルとなりました。
川辺ヒロシ
ラストはご存じTokyo No.1 Soul Setの川辺ヒロシによるステージ。バックには花火が打ちあがりつつのDJプレイとなり、観客は彼のDJプレイで踊りながら花火を見るというスタイル。ステージ上のスタッフもみんな花火を見ており、川辺ヒロシ本人も花火を見ながらプレイしているというユニークな(?)スタイルとなっていました。
楽曲はテクノ、ハウス系がメインでテンポよく踊りやすい音楽。非常に心地よく踊りながら、なおかつ花火を楽しみました。
花火はこんな感じで。あまり上手く取れませんでしたが・・・。右下がDJブース兼ステージです。
内海海岸の夜空に次々と花火が打ちあがります。
こんな感じで海上からそのまま打ちあがる花火もありました。
きれいな花火がたくさん見れて、かつ音楽で心地よく踊れて満足でした。
・・・が、これは川辺ヒロシの責任では全くないのですが、正直言えば、DJプレイと花火の融合というのは、あまり良くなかったように思います。川辺ヒロシがプレイする音楽は特に花火の打ち上げと合わせたものではなかったため、花火の打ち上げ音と音楽がミスマッチを起こしていましたし、なによりおそらく花火だけ目当てに来た観客にとっては音量マックスで会場を流れる音楽は花火鑑賞にとって決して求められたものではなかったように思います。
なにより私自身も大音量の音楽をバックに花火を見るよりも、やはり花火を鑑賞するなら、純粋に花火の打ち上げ音のみをバックに楽しみたいなぁ、と思ってしまったのですが・・・。音楽のステージがメインでバックに花火がサポート的にあがるスタイルだったり、花火と音楽が完全にマッチしているようなスタイルだったらよかったと思うのですが、花火がメインに音楽も花火とは別に鳴っているというスタイルは正直、いまひとつだったかも。来年からはやはり花火と音楽は別にしてほしい、かも。
そんな訳で、ちょっと不満点もありつつも、ステージは全体的に素晴らしいものばかりで、なにより花火や海も同時に楽しめ、足を運んだかいのあった非常に楽しいイベントでした。ただ、「盆踊りだョ!」といっている割には盆踊り的な要素が皆無だっただけに、来年は盆踊りも合間に入れてもおもしろいのではないでしょうか。とても心地よい夏のひと時を過ごすことが出来ました。
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