2018年上半期 洋楽ベスト5
恒例の上半期私的洋楽ベストアルバム。Spotify導入後、洋楽アルバムを聴く枚数が急増したため、今年から邦楽同様、上期5枚、通年で10枚のベストアルバムを選出することにしました。
5位 In Your Own Sweet Time/The Fratellis
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2006年にリリースした「Costello Music」でいきなり大ブレイクした彼ら。底抜けに楽しくポップな音楽が魅力的だったのですが、その後はその方向性を巡って迷走。2009年に活動を停止してしまいました。しかし、活動再開後は再びデビュー当初のような底抜けに楽しいポップなアルバムをリリースし続け、そしてリリースされた本作は、とにかくポップな楽しさを前面に押し出したアルバムになっていました。文字通り、無条件で楽しめるポップのアルバム。とにかく最初から最後まで楽しい傑作アルバムでした。
4位 Black Panther: The Album
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映画「ブラック・パンサー」にインスパイアされる形で多くのミュージシャンが楽曲を提供した企画盤。もっともKendrick Lamarプロデュースにより彼が多くの曲に参加しており、実質的にはケンドリックの新譜的な意味も強く、話題となりました。ただ一方では歌モノを多く取り入れてHIP HOPというよりもポップな側面も多く、さらに南アフリカのミュージシャンが数多く参加することにより、アフリカ的な要素が強く加わったアルバムになっています。ケンドリックの実力をしっかり反映しつつ、彼のアルバムとは異なる魅力が加わった傑作でした。
3位 EVERYTHING IS LOVE/The Carters
現時点でアルバムレビュー未了なのですが・・・先日、突如リリースされて話題となったBeyonceとJAY-Zの夫婦によるユニット、The Carters。ソウルフルなBeyonceのボーカルにJAY-Zのラップがからむスタイル。トリップミュージックなど今時の音を入れつつ、Beyonceのボーカルから感じられるソウルフィーリングが実に心地よいナンバーになっています。実力者同士の夫婦である彼ら。両者の才能がガッチリと組み合わさった傑作です。
2位 Resistance Is Futile/MANIC STREET PREACHERS
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日本人にとっては非常に印象の強いジャケット写真になっているマニックスの新作。マニックスといえば非常にインパクトのあるポップなメロディーを書くシンプルなギターロックバンドというイメージですが、本作はまさにその方向性をさらに推し進めたアルバムに。とにかく爽快感あるメロディーラインのインパクトが最初から最後まですさまじく、一気に楽しめるアルバムになっていました。
1位 Get With The Times/BEKON
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ケンドリック・ラマーの「DAMN.」に全面的に参加し大きな話題となったプロデューサーによるデビュー作。どこかレトロな雰囲気の漂うジャケット写真がまず目を惹くのですが、楽曲自体もレトロな雰囲気が漂いつつ、全体的にメロウさを感じるサウンドにとろけてしまうような出来になっています。一方ではHIP HOP的な要素を加えつつ、今風な要素を加えるなど、人気プロデューサーらしい懐の深さも感じます。聴いていて気持ちよくなる傑作でした。
そんな訳で今年上半期の私的ベストアルバム、いかがでしたでしょうか。各種メディアでも上期ベストアルバムの紹介がされていますが、正直なところ、ここの1位2位はあまりベストアルバムとして取り上げられていません・・・。ま、正直なところマニックスに関してはその理由はわかるような気もします。ただ、BEKONのアルバムに関してはもっと評価が高くてもいいと思うんですけどね。そのとろけるようなサウンドがたまりません!
ほかのベスト盤候補としては・・・
Drank/Thundercat
Little Dark Age/MGMT
Blood/Rhye
7/Beach House
Tell Me How You Really Feel/Courtney Barnett
Dirty Computer/Janelle Monae
Snares Like A Haircut/No Age
Ye/Kanye West
Love Is Dead/CHVRCHES
あたりでしょうか。ただ正直言うと、上期に関してはどれももちろん名盤なのですが、飛びぬけた傑作はなかったかな、というのも正直な感想です。
さてあらためてベスト5を並べてみます。
1位 Get With The Times/BEKON
2位 Resistance Is Futile/MANIC STREET PREACHERS
3位 EVERYTHING IS LOVE/The Carters
4位 Black Panther: The Album
5位 In Your Own Sweet Time/The Fratellis
下期もまた多くの傑作に出会えますように。
それでは、明日は邦楽のベスト5!
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