2018年上半期 邦楽ベスト5
昨日に引き続き、今日は邦楽の上半期ベスト5です。すいません、今年の1位2位はいずれもまだここでは未紹介のアルバムになってしまいました・・・。
5位 Human/yahyel
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海外のビートミュージックからダイレクトに影響を受けた音楽性から賛否ある彼らですが、そういう前提を置いたとしても文句なしにカッコいい本作。よく比較されるジェイムス・ブレイクに比べるとソウル色が弱くなり、より硬質なエレクトロサウンドの色合いが強くなるのですが、そのどこか冷たさを感じさせるサウンドを含めて、邦楽離れしたサウンドに圧倒的なカッコよさを感じさせる傑作でした。
4位 the CITY/サニーデイ・サービス
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「DANCE TO YOU」「Popcorn Ballads」と傑作をリリースし続けているサニーデイ・サービスですが、またもや傑作アルバムをリリースしてきました。今回はアルバム全体としてHIP HOPの色合いが強く、なおかつノイズやエレクトロの要素を強く入れた挑戦的な作品が多く収録されています。ポップという側面では前々作、前作から薄れてしまったのですが、次のサニーデイの一歩を感じさせる意欲的な傑作でした。
3位 ロックブッダ/国府達矢
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以前はMANGAHEAD名義でも活動していたロックミュージシャンが15年の沈黙を破ってリリースしたアルバム。ロックなサウンドと「和」なサウンドが絶妙なバランスで融合されたサウンドが独自性あり素晴らしい傑作。そんなロックと和のバランスを保ちつつ、様々なサウンドに挑戦。なおかつポピュラリティーもしっかりと保った傑作アルバムに仕上がっています。これだけ才能を持ったミュージシャンが15年もアルバムをリリースできなかったとは・・・これを機に、新作をどんどん聴きたいのですが・・・。
2位 ガラパゴス/水曜日のカンパネラ
毎年のようにアルバムをリリースしながらも、毎回、傑作アルバムをリリースし続けている水曜日のカンパネラ。ユーモラス路線に回帰した感のある前作「SUPERMAN」からわずか1年4ヶ月。早くもリリースされた新作は前作までのサウンドとは異なる、また新たなサウンドを構築。今回の作品では全体的にどこかドリーミーな雰囲気のエレクトロサウンドを全面に押し出した作風。どこかエスニックな雰囲気のサウンドや、そのドリーミーなサウンドにマッチしたコムアイの歌声も大きな魅力に。さらなる進化を感じされる傑作でした。
1位 初恋/宇多田ヒカル
ここに来て、あきらかに宇多田ヒカルのレベルが一段階あがったような印象を受けます。特にそのボーカル。もともと定評のあった彼女のボーカルですが、ここ最近の作品では一種の「すごみ」を感じます。今回のアルバムはまさにそんな彼女のボーカルを全面に押し出した作品だったのですが、かつてのような「先駆的なR&B」というよりはボーカルの迫力を感じる「歌」が並ぶ作品でした。もっとも一方では今風のHIP HOP的な要素も取り入れており、しっかりと今の時代にアップデート。あらためてすごいミュージシャンだな、と感じさせる文句なしの傑作アルバムでした。
というわけで、今年の上半期1位は宇多田ヒカルのニューアルバム。ただ正直、洋楽と同様、ずば抜けた傑作というのはなかったような印象を受ける上半期。もっとも一方では傑作アルバムはかなりの豊作で、他にもベスト盤候補として・・・
Galaxy of the Tank-top/ヤバイTシャツ屋さん
Resources/Takaryu
enigma/MONKEY MAJIK
梵唄-bonbai-/BRAHMAN
わがまマニア/CHAI
デザインあ 2/Cornelius
愛をあるだけ、すべて/KIRINJI
WE STRUGGLE FOR ALL OUR PRIDE/STRUGGLE FOR PRIDE
Modernluv/TAMTAM
Wake Up/エレファントカシマシ
THE ASHTRAY/Suchmos
というわけで、どのアルバムもベスト5に並んでいても不思議ではない傑作アルバムばかり。この勢いは下半期も続くのでしょうか。楽しみです。
さて、あらためてベスト5を並べると
1位 初恋/宇多田ヒカル
2位 ガラパゴス/水曜日のカンパネラ
3位 ロックブッダ/国府達矢
4位 the CITY/サニーデイ・サービス
5位 Human/yahyel
また下期もたくさんの傑作に出会えますように。
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