RATMの曲で大興奮!
PROPHETS OF RAGE
会場 Zepp Nagoya 日時 2018年4月3日(火)19:00~
あのRage Against The MachineのメンバーとPublic Enemyのメンバー、さらにはCypress HillのB-リアルまでが参加したということで大きな話題となったスーパーグループPROPHETS OF RAGE。今回、彼らの来日ツアーが決行。名古屋公演も行われたということもあり足を運んできました。
今回は外タレ、かつ海外でも人気のバンドということもあり、会場には外国人の姿も目立ちます。開演直前に会場に入り、最初はビール片手にホールの外でのんびりとスタートを待っていたのですが・・・19時ちょっと前にいきなり会場から大きな音が。あわててホールに入るとDJロードによるDJプレイがスタートしていました。選曲はロックやHIP HOPをメインに会場を盛り上がらせます。
15分ほどのDJプレイの後、会場内に警告音のようなサイレンの音が鳴り響きます。やがてメンバーが登場し、まずは彼らのテーマ曲ともいえる「Prophets Of Rage」からスタート。個人的には予想通りのスタートとなりました。
そしていきなり2曲目はRage Against The Machineの「Testify」へ。いきなりのレイジのナンバーに会場は大興奮。序盤からテンションは一気にマックスになります。トム・モレロのギターリフが迫力あるギターリフを鳴らしつつ、B-リアルとチャックDのラップの息もピッタリ。オリジナルに負けず劣らずの大興奮のステージングを聴かせてくれました。
その後も「Living on the 110」「Half to the Chief」などProphets Of Rageの曲を演奏しつつ、一方では「Take the Power Back」や「Guerilla Radio」などレイジの代表曲を取り交えての選曲に。トム・モレロのカッコいいギターリフでレイジの曲を聴けたことも非常にうれしかったのですが、Prophets Of Rageの曲もレイジの曲と並べて聴いても決して負けていません。「Legalize Me」を力強い2人のラッパーによる息の合ったラップにより聴かせてくれた後は、今度はPublic Enemyの「Fight The Power」へ。こちらはチャックD主導により披露。途中、トム・モレロのギターソロではギターを大きく持ち上げて、ギターの裏面を見せたところ・・・そこには「Fuck Trump」の張り紙がはってありました。
前半はここで終了。B-リアルが「HIP HOPのクラッシックは好きか!?」と呼びかけを客席に行ったかと思うと、DJロードによるDJタイムへ。ここではPublic Enemyの「Bring The Noize」やHouse Of Painの「Jump Around」などHIP HOPのスタンダードナンバーが流れ、客席を盛り上げます。
そして後半戦へ。最初は2人のラッパーのみでステージが再開され「Sleep Now Fire」からスタートし、途中でトム・モレロが乱入し、まずは会場を暖めます。しかし、その後はステージ上の雰囲気は一転。トム・モレロの「知っていたら歌ってほしい。知らなかったら心の中で平和を祈ってほしい」というMCで、昨年亡くなったクリス・コーネルに捧げる形で「Like a Stone」をギターのみのインストで披露。その感情的な演奏にしばし聴き入ります。
後半も「Know Your Enemy」や「Bullet in the head」などレイジの曲が惜しみなく続き会場を盛り上げます。さらにCypreee Hillの曲でレイジもカバーした「How I could just kill a man」も聴かせます。間にはまんでくる「Unfuck The World」などProphets Of Rageの曲も決して負けていません。
最後は、これまたレイジの代表曲「Bulls On Parade」からラストは「最も危険な曲」という「Killing In The Name」で締めくくり。この日はダイブは禁止だったので、さすがにダイバーはあらわれませんでしたが、会場先方はモッシュで大盛り上がり。大興奮のうちにライブは幕を閉じました。
アンコールはなし。21時ちょっと前に終了したので、実質的に1時間45分程度のちょっと短めのステージでした。上にも書いた通り、Prophets Of Rageの曲よりもむしろRage Against The Machineの曲の方を多く演っただけに、「誰のライブだ??」と思うようなセットリストでしたが、B-リアル&チャックDのラップがのったレイジの曲も文句なしの出来になっており、大満足かつ大興奮のステージでした。
Prophets Of Rageは冒頭でも書いた通り、3つのグループのメンバーが結成した、いわゆるスーパーグループなのですが、バンドとしてのメンバーの息はすでにピッタリ。なによりも非常に高い演奏能力が魅力的で、この日もまずはリズムのグルーヴ感が耳を惹きました。なによりもこの日のステージの音量は決して高くなく、「爆音」といった感じではないにも関わらず、非常に強い音の圧力を感じました。要するに音量に頼らずとも迫力のあるバンドサウンドを奏でることが可能ということなのでしょう。彼らのバンドとしての実力を感じます。
そのリズム感といい音量に頼らない演奏の迫力といい、あらためて感じたのは日本の多くのバンドとの格の違い。いや、もちろん日本にも演奏力の高いカッコいいバンドは少なくありません。ただ、このレベルに至っているバンドは日本に何組いるか・・・。あらためてレベルの違いを実感してしまいました。
Prophets Of Rageの曲にもほかにもカッコいいナンバーはあったため、もっと聴きたかったなぁ、というあり、満腹というよりも腹八分といったライブだったのですが、それでも密度の濃いステージに大満足のライブでした。ちなみにこの日、B-リアルはMCで何度も「これが1番目の・・・」と言っており、あきらかに今後、何度も来日ライブをやってくれるような口ぶりだったのが印象的。どうもまだ、Prophets Of Rageの活動は続いていきそう。次のライブも断然期待しちゃいたいところです!
| 固定リンク
「ライブレポート2018年」カテゴリの記事
- 2018年ライブまとめ(2018.12.30)
- 弦楽四重奏で聴かせるコンサート(2018.12.15)
- ネタ満載の濃ゆい3時間(2018.12.12)
- アラフォー世代に懐かしいセットリストがうれしい(2018.12.07)
- まさかの名古屋公演!(2018.11.20)
コメント