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2018年4月22日 (日)

早くもソロデビュー15年(!)

Title:すてきな15才
Musician:YUKI

早くも・・・という表現がピッタリくるかと思います。ソロデビューから早くも15年を迎えたYUKI。5周年の時には「five-star」、10周年の時には「POWERS OF TEN」と区切りの年にベストアルバムをリリースしてきた彼女ですが、15周年となる今年もベストアルバムをリリースしてきました。「すてきな15才」とほかのベスト盤に比べると、とてもポップなタイトルが印象的ですが、今回のベスト盤は前のベストアルバム以降にリリースされたシングル「プレイボーイ」から最新シングル「フラッグを立てろ」までのシングルを発売順に収録したシングルコレクション。そのほか、以前のライブで歌われた未発表曲1曲に新曲2曲、TOKIOに提供した「手紙」のセルフカバーが収録されています。

そんな彼女のここ5年のシングル曲ですが、まずシングルの曲調の幅広さが目立ちます。ピアノとストリングスの音色が非常に爽快で心地よい「プレイボーイ」からスタート。ストリングスとバンドサウンドでスケール感あるバラードナンバー「STARMANN」など、この時期のナンバーはまずストリングスなどのサウンドで爽やかさを感じさせる曲が続きます。

しかしその後、「誰でもロンリー」はリズミカルなエレクトロポップに。「好きってなんだろう...涙」ではエレクトロサウンドにラップを取り入れたHIP HOPテイストの強い作品になっていますし、「となりのメトロ」はアコースティックテイストのサウンドが心地よいカントリー風のポップスに仕上げています。

最近のナンバーでは「フラッグを立てろ」はギターサウンドが軽快なロックテイストの強いポップチューンになっていますし、また新曲でもある「穴」はブルージーなギターサウンドが印象に残る楽曲に仕上がっていました。

どの曲もYUKIの年齢を感じさせないキュートなボーカルが魅力的に聴こえてきますし、またメロディーもポップで爽快なものばかり。ポップスシンガーとしてのYUKIの魅力を十分に感じさせるのは間違いありません。ただ一方でアルバム全体を通して感じてしまうのは、様々なタイプを器用に、そして無難にこなした結果として全体としていまひとつ、ミュージシャンとしての核が弱くなってしまっているように感じました。要するに、ここ最近のYUKIのシングル曲を聴くと、ミュージシャンとしてどの方向を目指したいか不明確。言い方は悪いのですが、無難に与えられたポップチューンをこなしているだけ、という印象すら受けてしまいます。

純粋なポップミュージックとして決して悪い出来ではないと思うのですが、ただ5周年、10周年の時のベストと比べると聴いていて安心できるような安定感は増したのですが、目新しさがなく、悪い意味での安定感も増してしまったのかなと思ってしまいました。

せっかくボーカリストとしてあれだけ魅力的な声を持っているんですから、もっといろいろと挑戦してもおもしろいと思うんですけどね。ここ最近の方向性をちょっと残念に感じてしまったベスト盤でした。

評価:★★★★

YUKI 過去の作品
five-star
うれしくって抱きあうよ
megaphonic
POWERS OF TEN
BETWEEN THE TEN
FLY
まばたき
YUKI RENTAL SELECTION


ほかに聴いたアルバム

BADAS(S)/JUN SKY WALKER(S)

今年、デビュー30周年を迎えたパンクバンドJUN SKY WALKER(S)。今年は30周年を記念して様々な企画が予定されているようですが、その第1弾としてリリースされたのが邦楽ロックを彼らがカバーしたカバーアルバム。RCサクセションやTHE MODS、ルースターズからブルハやBOOWY、ミスチルやスピッツにさらには意外なところでは松任谷由実「Hello,my friend」のカバーも収録。ユーミン以外は邦楽ロックとして抑えるべきところを抑えた王道的なセレクションとなっています。

全曲、しっかり「ジュンスカ節」でカバーしており、良くも悪くも一本調子的な部分もあるのですが、逆にそれゆえにカバーした曲のそれぞれの特徴がはっきりした感じが。RCサクセションの「ベイビー! 逃げるんだ。」などは誰が歌ってもRCらしさがこびりついていることを感じますし、BOOWYの「NO.NEWYORK」など、氷室京介の端整なボーカルで隠れていた楽曲のパンキッシュな側面に気が付かされます。スピッツやミスチルなどはメロディーメイカーとしての才能を再認識させられますし、MONGOL800「あなたに」はブルハ直系の音楽性を強く感じました。

ベテランらしい安定感のあるカバー。「Hello,my friend」のカバーも意外とマッチしていたのもユニーク。それ以外の曲に関してはさほど大胆な挑戦は行われていないものの、上に書いた通り、楽曲の意外な側面に気が付かされた、そんなカバーアルバムでした。

評価:★★★★

JUN SKY WALKER(S) 過去の作品
B(S)T
LOST&FOUND
FLAGSHIP
BACK BAD BEAT(S)
FANFARE

Attune/Detune /MONDO GROSSO

MONDO GROSSOの新作は前作「何度でも新しく生まれる」の続編的なアルバム。今回も女性ボーカリストを中心に数多くのゲストボーカルを配したアルバムになっています。全体的にはR&B調のポップチューンが多く、最新の・・・というよりは一昔前のサウンドという印象を受けてしまうアルバム。ただ大沢伸一らしいメロウなポップチューンは健在で、全体的にはメロディアスなポップチューンを楽しめるアルバムになっていました。

評価:★★★★

MONDO GROSSO 過去の作品
何度でも新しく生まれる

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