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2018年2月25日 (日)

名盤「COPY」からもう16年・・・

Syrup16g COPY発売16周年記念ツアー 十六夜<IZAYOI>

会場 名古屋CLUB QUATTRO 日時 2018年2月15日(木) 19:00~

Syrup16g_live

今年2度目となるライブはSyrup16g。彼らのライブは実に2002年に足を運んで以来、16年ぶり(!)。そしてなにげにワンマンライブに足を運ぶのは今回はじめてとなりました。

今回のライブはタイトル通り、2001年にリリースされ、彼らの名前を一気に知らしめたアルバム「COPY」から16年が経過したということの記念ツアー。名古屋は昨年10月にダイヤモンドホールでワンマンを行い、今回はツアー2度目の名古屋ワンマン。会場は前回よりも小さいクワトロでのライブとなりました。

ライブはほぼ19時ピッタリにスタート。チケットは完売ということもあり、会場は満員。私がドリンクカウンターでビールを取っている間に1曲目はスタート。まずは「クロール」からスタート。さらに最新アルバム「delaidback」から「STAR SLAVE」へと流れる展開に。今後は簡単にボーカルの五十嵐隆が「名古屋~~帰ってきたぞ!」と叫んで会場を盛り上げます。

そのまま「ヒーローショー」「upside down」と同じく「delaidback」のナンバーが続きます。ここでまずはMCが。なぜかMCはドラマーの中畑大樹が担当。その間、五十嵐隆とキタダマキは黙々とチューニングをしつつ、最後はメンバー同士のからみもあり、MCに関しては意外と「普通」だな、という印象を持ちました。

その後も「これで終わり」「赤いカラス」と「delaidback」からのナンバー。この日は「COPY」の発売16周年記念ツアーということでてっきり「COPY」からの楽曲がメインになるかと思いきや、本編は「delaidback」からの楽曲がメイン。まあ、最新アルバムですもんね。このアルバムも名盤で、特に「赤いカラス」は個人的に気に入っていたのでこの日、ライブで聴けたのはとてもうれしく感じました。

続いての「前頭葉」はアップテンポの激しめのナンバー。力強いバンドサウンドを聴かせつつ、五十嵐隆もシャウトで声を張り上げます。その後も短いMCなどを挟みつつ「夢みたい」や「開けられずじまいの心の窓から」などやはり「delaidback」中心の構成に。本編ラストは「変拍子」で締めくくり。本編は1時間10分程度と、思った以上に短く終わってしまいました。

もちろん盛大なアンコールが起こります。比較的早いタイミングでメンバーが戻ってくると、ついに「COPY」からのナンバー「無効の日」に!原曲と異なり五十嵐のボーカルにはフェイクが入っていました(高音部がちょっとうまく出てなかったような印象も・・・)。さらに同じく「COPY」から「(I can't)Change the world」。この曲の後、五十嵐隆は「イエーイ!のってるか~い!」という非常にベタなシャウトで会場を盛り上げていました(^^;;

さらに同じく「COPY」から「Drawn the light」。原曲よりもさらに激しいサウンドとなり、バンドとしてのSyrup16gの実力をいかんなく発揮しています。さらに次の曲はイントロがはじまった途端に歓声が。個人的にもこの日、最も聴きたかった「生活」へ!この日、会場は一番盛り上がりました。

アンコールラストは「真空」で締めくくり。こちらもノイジーなバンドサウンドとシャウトで激しいナンバーで会場を盛り上げつつ、アンコールは幕を下ろします。

しかしこの後、さらにセカンドアンコールが。今回はまず五十嵐隆だけ登場。ギター1本で「きこえるかい」の弾き語りからスタート。やがてほかのメンバーが登場し、徐々に演奏に加わり、最後は3人のバンドサウンドで締めくくり。2時間弱のライブが幕を下ろしました。

上にも書いた通り、この日は「COPY」の発売16周年記念ツアーということでしたが、楽曲的にはむしろ最新アルバム「delaidback」を中心とした構成。「COPY」からの曲はアンコール後の4曲のみでした。個人的には「COPY」の曲を中心にやってくれるのかと期待していったのでちょっと残念。もっとも、個人的に一番聴きたかった「生活」が聴けただけで十分満足ですし、また「delaidback」も名盤なので、ここからの曲がいろいろと聴けたのはうれしかったですが。

彼らの演奏は迫力もあり、また3ピースとして3人の息もピッタリ。緊迫感みたいなものは薄い反面、ベテランバンドらしい安定感があり、激しい曲から聴かせる曲までしっかりとしたバックで五十嵐隆の歌を支えていました。またライブは気難しく、MCも少な目で黙々と展開していくのかな、と予想していて、確かにMCは決して長くはないものの、五十嵐隆を含め意外とフランクリーなMCが聴け、かつベタな盛り上げがあったりして、楽曲の雰囲気と反して明るさも感じられたのはちょっと意外でした。

かなり久しぶりの彼らのライブでかつワンマンライブ。思った以上に短めだったですが、中身は非常に濃いライブで満足して帰路につきました。次はもっと短いスパンで、また彼らのライブを見てみたいなぁ。初ワンマンでしたが、バンドとしての彼らの実力も実感できた素晴らしいステージでした。

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