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2018年2月 4日 (日)

2017年ベストアルバム(邦楽編) その2

昨日に続き2017年邦楽の私的アルバムベスト10。今日は5位から1位です。

5位 東京カランコロン01/東京カランコロン

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個人的には東京カランコロンがメジャーでほとんど売れなかったというのが不思議で仕方ありません。確かにこの手の正統派ポップスは一定の固定ファン層のいるロック系やアイドル、アニメ系と比べると、今の時代、なかなか売れないのかもしれませんが・・・。ただインディーズに戻っての本作は彼らの新たな一歩を踏み出そうという決意を感じる勢いのあるポップソングの連続。いままで以上にポピュラリティーを感じさせるインパクトある楽曲が並んでおり、まだまだこれからの活躍が期待できそうな傑作に仕上がっていました。

4位 エコーズ・オブ・ジャパン/民謡クルセイダーズ

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「民謡しなけりゃ意味ないね!」をキーワードに、日本の民謡とラテンやカリブなどの中南米の音楽やアフリカ音楽などのリズムを大胆に組み合わせて、全く新しいサウンドを作り出しているミュージシャン。この日本と中南米、アフリカという異色の組み合わせが驚くほどマッチして、いい意味でどこの国の人も気持ちよいと感じるリズムは変わらないんだな、ということを感じさせてくれます。日本の民謡の新たな魅力に気が付かされる傑作アルバムでした。

3位 Popcorn Ballads/サニーデイ・サービス

Popcornballads

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ストリーミングオンリーで突如リリースされたサニーデイ・サービスのニューアルバム。様々なジャンルの楽曲がごった煮的に収録されており、アルバムというよりはプレイリストといった印象を受けるのも、ストリーミングでのリリースならでは。なお、同作をリアレンジし、新曲も加えた上に曲順を並べ直した「完全版」が年末のCDでリリース。ストリーミングの時はほとんど無視だった音楽誌がCDがリリースされたことでようやく取り上げ始めたあたり、今の音楽誌の限界を強く感じてしまいました(ミューマガの年間ベストで取り上げられたのは、そんな中でも唯一、音楽誌の矜持を感じたのですが・・・)。

2位 SUPERMAN/水曜日のカンパネラ

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あくまでも私が勝手に決めている「私的ベスト」なんで何ら意味ない話かもしれませんが・・・3年連続の年間1位ならず!ただ、今回も文句なしの傑作アルバムをリリースしてきた水曜日のカンパネラ。このレベルの作品を毎年コンスタントにリリースするあたり、大きな驚き。特に今回は、音楽的に進化した「ジパング」「UMA」を経て、かつての彼女たちの路線に戻ったような部分も感じられたアルバムで、今の水カンの集大成ともいえる内容だったと思います。まだまだ彼女たちの勢いは止まらなさそうです。

そして・・・

1位 PINK/CHAI

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正直言って、年間1位は彼女たちにするか水カンにするかかなり迷ったのですが・・・やはりユニークなPVを含めて、今年最もはまった彼女たちのアルバムが、2017年の年間1位!「コンプレックスはアートなり」を合言葉に、アイドルブームが長く席巻する日本の音楽シーンの中、ある意味「アンチ」ともいえる女性像を提示した歌詞もユニークながら、アバンギャルドなガールズパンクとポップなメロディーを兼ね備えた楽曲も耳を惹きます。最近、増えてきたガールズバンド勢の中で、あきらかに一線を画する彼女たち。これからももっともっと日本の音楽シーンをかき乱してほしいです!

さて、あらためてベスト10を振り返ると・・・

1位 PINK/CHAI
2位 SUPERMAN/水曜日のカンパネラ
3位 Popcorn Ballads/サニーデイ・サービス
4位 エコーズ・オブ・ジャパン/民謡クルセイダーズ
5位 東京カランコロン01/東京カランコロン
6位 re:Action/スキマスイッチ
7位 平凡/ドレスコーズ
8位 豊穣なる闇のバラッド/中川敬
9位 TROPICAL LOVE/電気グルーヴ
10位 Mellow Waves/CORNELIUS

ほかのベスト盤候補作は・・・

THE KIDS/Suchmos
半世紀No.5/UNICORN
光源/Base Ball Bear
EMO/TOWA TEI
達磨林檎/ゲスの極み乙女。
人生/ウルフルズ
PLAY/藤原さくら
ノスタルジア/Okada Takuro
ダンサナブル/Rhymester
熱唱サマー/赤い公園
20/20/スカート
地方都市のメメント・モリ/amazarashi

全体的には良作も多かったものの、10枚選ぶのも迷うような豊作・・・といった感じでもなかったかな。ただ、そんな中、見事1位を獲得したCHAIは、歌詞の面でもサウンドの面でもこれからが実に楽しみになってくるバンドだと思います。

ちなみに過去のベストアルバムは・・・

2007年 年間1 
2008年 年間1  上半期
2009年 年間1  上半期
2010年 年間1  上半期
2011年 年間1  上半期
2012年 年間1  上半期
2013年 年間1  上半期
2014年 年間1  上半期
2015年 年間1  上半期
2016年 年間1  上半期
2017年 上半期

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コメント

ゆういちさん、こんばんは。

今年はCHAIが一位でしたか!ゆういちさんのレビューもちょっと頭一つ抜けてた感がありましたよね!なんか面白いバンドに出会えた喜びがひしひし伝わってくる感じで。

ちなみに僕の去年の総括としては、

“ガールズバンドに出会えまくれた年”

でした。それこそCHAIをはじめ、リーガルリリー、Hump Back、yonige、the peggiesなど様々なバンドが出てきて個人的には今一番あついジャンルなんじゃないかと思っています。

今年もたくさんの名盤に出会いたいですね!


投稿: 通りすがりの読者 | 2018年2月 5日 (月) 00時01分

初めてコメントします!いつも楽しく読ませてもらってます。
CHAIのアルバムは私も凄くハマりました!彼女達はライブも良いので是非見て欲しいです。かっこよさも可愛さもユーモアもあって彼女達の魅力がよく出てるライブです。

個人的に去年CHAIとタメを張るくらい印象的だったのが
吉澤嘉代子の「屋根裏獣」というアルバムです。
デビュー三年目ですが松本隆と共作などもしてる実力派で、女性アイドルより女性ミュージシャンが活躍して行くこれからの時代を示唆するようなアルバムだなあと思いました。
是非ゆういちさんにも聴いてみて欲しいです。

もしチェック済みでしたらすみません!
これからも更新楽しみにしています。

投稿: かに太郎 | 2018年2月 5日 (月) 04時44分

>通りすがりの読者さん
CHAIは本当にいいバンドでした!
最近はガールズバンドでいいバンドがいろいろ出てきましたね。ひとつのジャンルとして勢いがあります。チャットモンチーは残念でしたが・・・ただこれからもまだまだいいバンドがどんどんあらわれそうです。

>かに太郎さん
はじめまして!書き込みありがとうございます。
CHAIはライブもよいみたいで、私もぜひ一度見てみたいです!吉澤嘉代子は名前は聞いたことあるような、程度でまだ聴いたことありません。情報ありがとうございます!機会があれば是非聞いてみたいです。
また、よかったら遊びに来てくださいね!

投稿: ゆういち | 2018年2月 5日 (月) 22時15分

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