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2018年1月 1日 (月)

謹賀新年

新年、あけましておめでとうございます。旧年中は当「ゆういちの音楽研究所」をご愛顧いただきありがとうございました。今年もなんとぞ当サイトをよろしくお願いします。

昨年に引き続き、今年も紅白を全くみないで終わってしまった年越しでした。2016年は星野源「恋」やRADWIMPS「前前前世」など近年として珍しいヒット曲の多かった1年でしたが、2017年はこれといったヒット曲がなかった年になってしまいました。ここ最近、レコード会社が注力するのは「良い音楽」ではなく手っ取り早く売上をあげられるアイドルなどになってしまった結果、お茶の間レベルのヒット曲が生み出すことをなかなか生み出すことが出来なくなってしまったのは本当に残念です。

個人的に昨年、音楽をめぐる環境がガラッと変わりました。大きな理由としては、正確にはおととしからなのですが、Spotifyをはじめたこと。これによって、昨年、特に洋楽を中心として購入するCDの枚数がガラッと減りました。今でも本当に好きなミュージシャンのアルバムは、応援するためにはお金を落とすべきだという考えもあってCDを買っているのですが、輸入盤などでCDをなんとか安く購入して聴いていたようなアルバムについては、軒並みSpotifyで聴くようになりました。

ただその結果として、聴いている音楽の量や幅は以前とは比較にならないほど広がりました。聴こうかどうか迷っていたようなアルバムに関しては、Spotifyにアップされていれば、とりあえず聴いてみようということになりました。例えば昨日のベストアルバムでもあげたCHAIや民謡クルセイダーズのアルバムについてはSpotifyがなければ聴いていなかったかもしれません。

また特にワールドミュージックのアルバムに関しては、CDの取り扱いがAmazonになく、ワールドミュージック専門店でも「再入荷待ち」になっているような作品ですら、Spotifyでは家にいながら難なく聴けてしまうようなアルバムも多く、その結果、CDではなかなか聴くことが出来なかったような作品も気軽に聴くこと出来ました。

とかく昨今のCDの衰退やそれに伴うCDショップの衰退、ダウンロードやストリーミングへの意向はネガティブに語られることが多いのですが、実際にSpotifyのようなストリーミングサービスを使ってみると、決してネガティブな側面ばかりではないと思います。特に音楽というものは有史以降続いており、「人に聴かせるための音楽」も、おそらくもう2、300年続いている中、レコードやCDといった記録媒体が登場してせいぜい100年程度。「アルバム単位で聴かせる」ということになってからはわずか50年程度。そう考えると、「CDやレコードなどの記録媒体でアルバムを聴く」という音楽の聴き方は、むしろ「音楽の聴き方」としてはここ最近にちょっとの間だけ流行った聴き方であって、技術や人々の嗜好によってその聴き方が変わっても何も不思議ではなく、また音楽の魅力も何ら変わることがないのではないでしょうか。そんなことを考えてしまった2017年。多分、CDがなくなってもCDショップがなくなっても素晴らしい音楽はなくならないと思いますよ。

そんな訳で、今年もまた、みなさまがたくさんの素晴らしい音楽に出会えますように。今年もよろしくお願いします。

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音楽コラム」カテゴリの記事

コメント

明けましておめでとうございます
今年もゆういちさんのレビュー楽しみにしております
Spotify導入とのことですが、私も普段聴かないジャンルにも手を出せる気軽さが気に入ってますが、ストリーミングに移行してからは特に洋楽に関してはあまりCDを買うことなくなりましたね。

紅白なんですが、2017年これといったヒット曲無かったのですが見所は十分多く、個人的には2016年よりもずっと楽しめました。実力派には余計な味付けの無いシンプルな演出でパフォーマンスに集中できましたし、司会も終始安定してて和やかな感じでしたよ。まあ今年の曲を歌ったアーティストは少なかったんですけどね(^_^;)

投稿: 亮 | 2018年1月 2日 (火) 02時17分

Spotifyもこれからドンドン配信が解禁される楽曲が出てくるといいですね。ビーイング系とか配信して欲しい。

投稿: ひかりびっと | 2018年1月 2日 (火) 21時34分

とは言えCDやレコードの物理的な収録容量のおかげでアルバムやシングルという文化が生まれ、それに親しんで来た身としては昨今の音楽業界の変遷を見ると寂しい気はとてもありますね!非常に便利で音楽を今まで以上に聴きやすくなったなとは思いますが…
私もCD業界にまつわる仕事に就いているので、いつ仕事がなくなるかと思うとヒヤヒヤものです。うまいこと新旧の文化が共存してくれやしないかと願っております笑

投稿: 通りすがりですが… | 2018年1月 3日 (水) 16時23分

>亮さん
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。本当に洋楽に関しては、ほぼ100%、Spotifyでアルバムを聴くことが出来るため、聴けるアルバムの幅が一気に広がりました。
紅白は毎年いろいろと言われるけども、このヒット曲不在の中でいろいろと頑張っていると思います。これからもがんばってほしいのですが。

>ひかりぴっとさん
邦楽はもっとSpotifyが解禁されるとうれしいんですけどね。

>通りすがりですが・・・さん
CD業界にお勤めということで、今の状況に関しては心中お察しします。ただ、どんな業界でも新しい技術が出てきた場合に昔の技術と両立して生き残るというのはかなり厳しいと思っています。ただ、CDショップ以外に関してはなんだかんだいって最終的には生き残るのではないかとは思っているのですが・・・CDショップはどんどんアイドルとアニメの専門店になりつつあるような感じが・・・(苦笑)。

投稿: ゆういち | 2018年1月 4日 (木) 14時57分

明けましておめでとうございます。
今年もCD等の情報源にさせていただきます。

近年はCDを買う量も減っています。
そのためCDベスト5等はできないのですが
一昨年の訃報によりL⇔R及び黒沢健一氏の音源が
リリースされそれらをメインに入手した年となりました。
特に昨年12月にCDショップに流通はないものの
公式通販で黒沢健一名義の最後のアルバムが発売されたのが
個人的に一番印象の残るアルバムでした。
既にレコーディングされていた曲の他にも完成していなかった曲を
L⇔Rのメンバー、モーターワークスや徳山秀典君らが集まって完成されたものでした。
このような形で未発表曲が世に出たのは嬉しい限りでした。

最後に記事の中でSpotifyについて触れられておりましたが
自分も同様の音楽サービスは気になっており
どれぐらいの音源に触れられるのか教えていただけないでしょうか。
特にオールディーズ辺りが気軽に聴けると
新たにCDを買って置き場所が無いという状況から脱却できるかなと考えています(笑)

それでは今年もよろしくお願いいたします。

投稿: Toshi | 2018年1月 6日 (土) 20時41分

遅ればせながら明けましておめでとうございます。
今年もゆういち様の面白いレビューを期待しております。


2017年の音楽シーンに関しては、MOMA様のサイト「Beautiful Dreamer」の記事を参考にしても、2016年のヒット曲である「恋」や「前前前世」がロングヒットしている一方で、一応は2017年に発表された楽曲にもヒットした印象のある曲はありますが、個人的にそういう実感をもてるものは数える程度という感じです。同じくMOMA様のサイトにて2017年のオリコンシングルチャートのレビューを参考にしても、CDの売上が世間での音楽の流行の乖離が顕著になって久しいとは感じていますが、2010年代は年間上位勢がAKB関連とジャニーズの独壇場、つまるところアイドル勢の独壇場といっても良いくらいな状況ですね。オリコンシングルチャートについては一応は毎週チェックはしているものの、話のネタとして取り上げるのもきつくなっているようにしか思えません。

Spotifyに関してはゆういち様の記事にて初めて知り、登録して使い始めてみましたがこれは面白いサービスだと思います。キーワードで楽曲を検索出来るというのは画期的にも感じられました。個人的にもこれからも使っていきたいと思えるくらいです。
私個人的にも昨年購入したCDは、ゆういち様も当ブログにてレビューされているTM NETWORKの「Get Wild」の30周年記念アルバムぐらいですが、お金を払ってCDを購入する習慣は無くなって久しいというか、せいぜい図書館でCDを借りるという程度だったりします。音楽を聴く事についてはYouTubeを利用する事が圧倒的になっています。好きなアーティストのライブに行くにしても最新アルバムを予習してライブに臨むというスタイルももう廃れつつあるのでしょうか。


後昨年末の紅白に関しては、視聴率面では歴代ワースト3位という事が報じられてしますが、前年のような謎演出が無かった分見所あるものになっていたと思います。瞬間視聴率ではトップだった安室奈美恵さんにその次点となる桑田佳祐氏が観る事が出来たのだけでもポイントは高いと考えています。報道ではクライマックスの夜11時台(安室さん、桑田氏の登場した時間帯でもある)が瞬間視聴率的にはピークだった事が語られていたのも内容的に見ても分かります。しかしながら年末の音楽特番ではFNS歌謡祭やミュージックステーションスーパーライブ等の民放の方が2017年の流行というものを押さえていた感があって(「けものフレンズ」や「美女と野獣」等も取り上げていた)、そういった面では負けていたとは思いますが。その前日のレコ大でも2017年の末期に“バブリーダンス”で話題を集めた荻野目洋子さんと大阪府立登美丘高校ダンス部が出演されていた事を思うと、紅白が特別枠でも出さなかったのは失敗だったのではないでしょうか。

音楽ファンとしては年末はカウントダウンライブで年越しを体感するというのがベストだと考えていますが、自分は現在に至るまでそういった機会に恵まれていません。いい加減年末年始を家で過ごしているというライフスタイルを変えたいとは思う所だったりします。


長くなりましたがどうぞよろしくお願いします。

投稿: MoTo | 2018年1月 8日 (月) 17時41分

追伸で、

紅白の瞬間視聴率で桑田氏は安室さんの次点と書きましたが、調べた所、正確にはゆずで、その次が桑田氏との事でしたので、訂正させて頂きます。まぁ歌手別でのトップスリーという事にもなるのでしょうか。

投稿: MoTo | 2018年1月 8日 (月) 18時23分

>Toshiさん
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
黒沢健一のニューアルバムはノーチェックでした。
配信も近日中にスタートするみたいなので、配信がはじまったら聴いてみようかな。彼の訃報は非常に残念でしたが、こうやって彼の音源が世に出てくるのはうれしいニュースですね。
Spotifyの音源ですが、洋楽については9割以上網羅されていると思います。
逆に配信されていないアルバムの方が珍しいくらいです。
邦楽は私が聴きたい音源は5割程度配信されている感じでしょうか。大物やベテラン系はあまり配信されていないような印象です。
Spotifyは入会しないと配信音源がわからないのですが、Amazon Music Unlimitedでしたら、入会していなくても配信音源がわかるので参考になるかと思います。(配信音源は9割程度、一致しています)

>MoToさん
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
CDはもうアイテムとして事実上、廃れつつあるような感じはします。
少なくともシングルに関しては完全に廃れてしまいましたね。
私もシングルCDは、もうここ10年以上、購入していません。
Spotifyのようなストリーミングサービスは導入すると本当にはまります。
好き嫌いに関わらず、今後はこういう視聴スタイルにシフトしていくのでしょうね。
紅白はがんばっているとは思うのですが、やはり名前が大きいだけに荻野目洋子のように年末近くにポッと出で話題となったミュージシャンは起用しずらいのかもしれませんね。
ちなみに私も家族の都合で年末のカウントダウンは一度も参加したことはありません・・・ただ、個人的には年末は家でのんびり過ごしたいので、正直、あまり参加したいとは思っていないのですが・・・。

投稿: ゆういち | 2018年1月 9日 (火) 22時48分

SpotifyとAmazon Music Unlimitedの情報ありがとうございます。
今アマゾンプライム加入しててプライムミュージックのことを
すっかり忘れてたので曲数は少ないですがそちらで一旦試してみようと思います。
一番の問題は最近音楽を聴くのは通勤時や外出時がほとんどなので
ストリーミングでスマホの通信容量がネックですね。
本格的に導入する時は容量増やそうかな?

黒沢健一氏のアルバム興味持っていただき嬉しいです。
このアルバム本人のヴォーカル録音されていない曲もあって
健一氏と縁のある方々が歌っている曲もあるということだけ
踏まえていただければ(^^;

投稿: Toshi | 2018年1月10日 (水) 23時49分

>Toshiさん
プライムミュージックの方はかなり曲数も少ないので、ちょっと厳しいかもしれません・・・ただSpotifyは本当にいままでなかなか聴けなかった音楽も気軽に聴けるようになったのでお勧めです。
黒沢健一のアルバム、本人歌唱曲以外も多いんですね。それでも是非聴いてみたいです!

投稿: ゆういち | 2018年1月21日 (日) 22時30分

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