ライブレポート2017年

2017年12月30日 (土)

2017年ライブまとめ

今年も早いものであと2日。恒例のライブまとめです。

2/6(月) BECK(名古屋市公会堂)
3/17(金) 電気グルーヴ「TROPICAL LOVE TOUR」(Zepp Nagoya)
4/14(金) 東京再起動ツアー~TALTO ナイト編~(池下CLUB UPSET)
5/26(金) 映画「カンタ・ティモール」上映会+エゴ・レモス来日ライブ(喫茶モノコト)
6/21(水) マキシマム ザ ホルモン 耳噛じる真打TOUR(Zepp Nagoya)
7/6(水) 清 竜人TOWN全国ツアー(SPADE BOX)
7/7(金) 水曜日のカンパネラ IN THE BOX TOUR(DIAMOND HALL)
8/10(木) 氣志團結成20周年記念ニューアルバム「万謡集」発売大感謝祭 『空前絶後の御礼参り ~何か言いたくて…夏~』わくわくコンサート(名古屋城 二之丸広場ステージ)
9/1(金) Andre Mehmari - Juan Quintero Japan Tour 2017(ボトムライン)
9/27(水) CRAZY KEN BAND 20TH ATTACK! CKB[攻](刈谷市総合文化センター大ホール)
11/4(土) 岡崎ジャズストリート2017(岡崎信用金庫本店、東邦ガス 他)
11/24(金) 野宮真貴、ホリディ渋谷系を歌う。(NAGOYA Blue Note)
12/5(火) 上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ LIVE IN JAPAN TOUR 2017(三井住友海上しらかわホール)

今年はようやく久しぶりに月1ペースでライブに足を運ぶことが出来ました。そんな中でベスト3は・・・

3位 マキシマム ザ ホルモン@耳噛じる真打TOUR

今年足を運んだライブの中では間違いなくプレミアム度No.1のライブ。マキシマム ザ ホルモンのライブ活動再開ライブ。個人的にはまさか彼らのワンマンライブのチケットが確保できるとは思いませんでした・・・。私はほぼ会場の最後列に近い位置で見ていたのですが、そんな後ろまで盛り上がっており、ここ数年、いや10数年で暴れたライブに。予想通りの迫力満点、エンタテイメント性満点の素晴らしいステージ。でも、今後はなかなか見れないんだろうなぁ・・・。

2位 東京カランコロン@東京再起動ツアー

彼女たちがメインアクトとなってのイベントライブでのステージ。短い時間でのステージということもあってベスト盤的な内容になっていたのですが、なによりもワクワクとさせるポップなナンバーの連続に、意外とライブ映えする分厚いサウンドの演奏が強く印象に残るステージ。なによりも東京カランコロンのメロディーのポップスさを再認識し、彼女たちがさらに好きになった素晴らしいステージでした。

1位 水曜日のカンパネラ@IN THE BOX TOUR

正直言って最初はカラオケのようなステージで、ひょっとした音源は最高だけどライブはいまひとつか・・・と危惧していたのですが、途中からなんとコムアイがステージから降りて観客席の中を歩き回り歌うという展開に。さらに出し惜しみなしのエンタテイメント性あふれるパフォーマンスの連続で、気が付いたらすっかりはまっていたステージでした。ライブの迫力というよりも、しっかりとみせるエンタテイメント性あふれるライブで、とにかく楽しいステージでした。

他にも数多くの素晴らしいステージを見ることが出来た2017年。やはりライブは楽しい!という事実を再認識できた1年でした。また来年も出来るだけたくさん、ライブに足を運びたいなぁ。

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2017年12月19日 (火)

既存のスタイルにとらわれないパフォーマンス

上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ LIVE IN JAPAN TOUR 2017

会場 三井住友海上しらかわホール 日時 2017年12月5日(火) 19:00~

2017年最後のライブは上原ひろみのライブに足を運んできました。以前から上原ひろみのライブには行ってみたいなぁ、と思っていたのですが、今回は、先日もアルバムをリリースしたジャズ・ハープ奏者、エドマール・カスタネーダとの合同ツアー。そのため、ちょっとどうかなぁ、とも思ったのですが、彼とのコラボアルバムの内容も素晴らしかったため、今回、上原ひろみとエドマール・カスタネーダのステージに足を運んできました。

会場は名古屋伏見にあるしらかわホールという主にクラシックのコンサートを演奏する会場。壁には木目の素材がつかわれ、ちょうど良い広さの上品な雰囲気の会場で、いかにもクラシック向けといった雰囲気の会場となっていました。

ライブは定時を5分くらい過ぎた頃に会場が暗くなりスタート。上原ひろみとエドマールの2人がステージにあがり、終始2人のみでのステージとなりました。まず1曲目は「A HARP IN NEW YORK」からスタート。アルバムでも1曲目に入っている曲からのスタートとなったのですが、まず驚いたのはエドマール・・・以上に上原ひろみの演奏スタイル。ピアノの前におとなしく座って演奏するといった感じではなく、ピアノの前で全身を躍動させながら、激しく鍵盤を叩きつけたり、演奏にあわせて足を踏み鳴らしたりして、まさに全身で音楽を表現しているように感じ、そのアグレッシブな演奏スタイルにまずは惹きつけられました。

続く2曲目「FOR JACO」ではグランドピアノの弦に直接手を突っ込んで、弦を直接かきならして演奏したりして、そういう演奏方法もあるんだ、とちょっとビックリ。一方、エドマールの方もパープでありながらもギターのように弦を激しく叩きつけるように演奏しており、こちらも既存のハープのイメージとは大きく異なる演奏方法をとっていました。ある意味両者とも楽器の一般的なイメージの枠組みを超えるような演奏で、驚かされました。

かと思えば続く「MOONLIGHT SUNSHINE」「CANTINA BAND」ではある意味、本来のピアノまたはハープらしい、美しいフレーズをしんみり聴かせる演奏をじっくりと聴かせてくれました。美しいその演奏にしばし聴き入ります。また、上原ひろみとエドマールどちらのミュージシャンとしての幅の広さにも驚かされました。

途中のMCではエドマールが日本に来て、ラーメンにはまったという話が。この日も演奏の前に名古屋コーチンのラーメンを食べてきたとか。ラーメンが食べたくなってくるMC(で、ライブの後に食べに行きました(^^;;)でした。また、上原ひろみもハープという一般的なイメージからかけはなれたエドマールの演奏に、最初「なんじゃこりゃ(by松田優作)」と思ったそうです。ただ、私からすれば上原ひろみの演奏スタイルにもかなり驚かされたのですが(笑)。

その後はエドマールのソロで「JESUS OF NAZARETH」、そして上原ひろみのソロで「HAZE」をそれぞれ披露。「HAZE」はなんでも一番最初に演奏したのが名古屋だったとか。そんなエピソードを披露しつつの演奏となりました。

そして最後は「THE ELEMENTS」。「AIR」「EARTH」「WATER」そして「FIRE」の四部作からなる組曲なのですが、MCで「『AIR』『EARTH』『WATER』そして?」と客席に投げかけると大きな声で「FIRE!」という返事が。この観客とのやり取りは世界各国のライブでもやっていて、どこでも大きな声で返事があるのですが、最初日本でやった時に、ほとんど反応がなく、エドマールががっかりしたというエピソードも。ただ、その後、日本でもちゃんとファンが呼びかけに答えるようになり、この日も大きな声があがっていました。

最後といってもこの「THE ELEMENTS」、全部で30分以上にも及ぶ演奏でじっくり聴かせます。ピアノとハープの美しい音色をしんみりと聴かせるようなシーンもあれば、一方ではアグレッシブな演奏を聴かせるシーンもあったり、さらには2人ともピアノやハープの筐体をパーカッションのように叩くようなパフォーマンスも。まさにこの日のライブを総括するようなピアノとハープの様々な側面を聴かせてくれるような演奏でした。

その後はアンコールへ。しばらくすると2人が再登場。最後は「LIBERTANGO」で締めくくり。公式サイトでは「90分」と表示されていた演奏時間でしたが、たっぷり2時間10分の演奏でこの日のステージは幕を下ろしました。

今回初めて上原ひろみのステージを見ましたが、まずはそのアグレッシブな演奏スタイルに驚かされました。もともと、非常にジャズという枠組みに捕らわれない演奏を聴かせてくれるイメージがあったのですが、ステージのパフォーマンスもジャズの演奏の枠組みに捕らわれないようなパフォーマンスで惹かれました。

もちろんそれはエドマール・カスタネーダの演奏も同様。ハープをまるでギターのように激しくかき鳴らしたり、打楽器のように叩いたり、ハープという楽器のイメージとは全く異なるイメージのパフォーマンスにあらためて驚かされました。ある意味、この両者、既存の楽器の枠組みに捕らわれない演奏スタイルという意味で共通項があり、息があった2人と言えるのかもしれませんね。非常に素晴らしいパフォーマンスに、満足できたステージでした。

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2017年12月10日 (日)

渋谷系を歌う。

野宮真貴、ホリディ渋谷系を歌う。

会場 NAGOYA Blue Note 日時 2017年11月24日(金) 18:30~

ご存じ90年代にピチカート・ファイヴのボーカリストとして活躍した野宮真貴。ここ最近は、「野宮真貴、渋谷系を歌う。」と題して、ピチカート・ファイヴに代表される90年代の音楽ムーブメント、渋谷系のルーツになったような曲を取り上げてカバーする企画ライブを行い、CDもリリースしています。この企画ライブ、以前から気になっていたのですが、今回ちょうどよいタイミングで名古屋ブルーノートでライブを開催。はじめて野宮真貴のライブに足を運んできました。

ブルーノートでのライブはこれで3回目。ただうち1回はSAKAE SP-RINGでのステージだったので、純粋な意味でブルーノートのライブを見るのはこれが2度目。入口で受け付けをすますと席までエスコートされるという、普段とはちょっと違った雰囲気の中、ライブのスタートを待ちます。

ライブは18時半ちょうどからスタート。野宮真貴は全身白のふわふわなドレスで着飾って優雅に登場。1曲目はピチカート・ファイヴの「きよしこの夜」からスタート。この曲、なんとライブで披露するのは25年ぶりだとか。知る人ぞ知る的な楽曲から、ちょっとスペシャルなこの日のライブはスタートしました。

続くMCのコーナーでは曲の紹介やこの日のステージ衣装について。「せっかくなので記念撮影をしましょう」となんと携帯での撮影が解禁(!)。私もiphoneのカメラを向けたのですが・・・真っ白な衣装がハレーションを起こして上手く取れませんでした(T T)。残念・・・。

その後はライブツアーと同タイトルのアルバムにも収録されていたいしだあゆみの「ウィンターコンサート」、その後はタイアップコーナーと題して、「ヴァカンス渋谷系を歌う。」に収録されていた「世界!西原商会の世界!」や、Francfrancとのコラボ曲「Fun Fun Christmas」など、アルバムの中からの曲を聴かせてくれました。

中盤は彼女のデビューアルバム(1981年!)「ピンクの心」の中に収録されている「絵本の中のクリスマス」なんていうレアな選曲も。さらに「おもて寒いよね」の前には、横山剣から届いたというクリスマスカードを披露。横山剣は残念ながらこの日、ライブには来なかったのですが、「ソウル電波を届けます」というメッセージが。野宮真貴による「イイネ!」も飛び出して、楽曲へ突入。横山剣のパートはテープを流す形だったのがちょっと残念ですが、息の合った(?)デゥオを聴かせてくれました。

その後は全身金色のラメの服にクリスマスツリーの飾りをつけたド派手なスタッフ(ヘアメイク担当の方らしい・・・)が登場し、野宮真貴とコント的なやり取りが飛び出したりして、ここでこの日のライブグッズの紹介。野宮真貴のエレガントな雰囲気とはちょっと違う、コミカルなMCを聴かせてくれました。

そのまま野宮真貴本人はお色直しということで一度ステージから去ります。バンドの演奏で間を繋いで、今度は黒色のシックな衣装で登場。「野宮真貴が歌っていない小西康陽の曲シリーズ」(?)ということでPIZZICATO ONEの「東京の街に雪が降る日、ふたりの恋は終わった。」をカバーしました。

前半から中盤にかけてはどちらかというと大人な雰囲気で聴かせる展開が続いていたのですが、ここからはアップテンポな曲が続きます。「Winter's Tale~冬物語~」に、「雪やこんこ」を大瀧詠一アレンジによるフィルスペクターサウンドをバックに披露。さらに個人的に聴きたかった槇原敬之の「冬がはじまるよ」のカバーで会場を盛り上げます。

最後はユーミンの「A Happy New Year」のカバーでちょっとしんみりとした雰囲気にして本編終了。メンバーは一度会場を去りました。

もちろんその後はアンコールが。アンコールはライブでの恒例らしいピチカート・ファイヴメドレー。「メッセージソング」や「東京は夜の7時」など、個人的にも非常に懐かしいナンバーをナマで聴くことができたとてもうれしい瞬間。最後は「12月24日」で締めくくり。ライブは大盛況のうちに幕を下ろしました。

ライブは本編が1時間強、アンコール込で1時間20分程度のステージ。通常のライブだとちょっと短いライブなのですが、ブルーノートは2ステージ制ということもあり、予定通りの長さのライブ。それだけにあっという間のステージでした。

はじめて野宮真貴のライブを見たのですが、とにかく声が若々しく、昔から全く変わっていないことが驚かされます。今、彼女は57歳だそうで、外見もとても美しいのですが、大変失礼ながら年齢相当な部分も否定できません。ただ声に関しては全く年齢を感じさせないつやや色気を感じ、驚かされました。本人はこの日のライブでも「還暦まで歌い続けたい。あと3年」と言っておられましたが、これだけの歌唱力を維持しながらあとたった3年はもったいなさすぎる・・・是非、まだまだ歌い続けてほしいです。

ブルーノートで大人な雰囲気でのステージでしたが、魅力的な野宮真貴のボーカルを堪能できたライブでした。選曲も名曲が多かったし、この念願の「渋谷系を歌う。」の企画ライブを思う存分楽しめました。やはり彼女のボーカルは素晴らしい。また機会があれば足を運びたいです。

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2017年11月21日 (火)

「ジャズの街」がジャズに染まる日

岡崎ジャズストリート2017

会場 岡崎信用金庫本店、東邦ガス 他 日時 2017年11月4日(土)

Okazaki_jazz1

久しぶりにライブサーキット系のイベントに足を運んできました。岡崎ジャズストリート。毎年、岡崎で開催されているジャズ系のライブサーキットです。このイベントが開催された11月4日、ちょうど1日時間が空き、いろいろと調べる中、このイベントにBloodest Saxophoneと土岐麻子というちょうと見てみたいミュージシャンが参加していることを知り、足を運んでみました。

このイベントは「ジャズの街」を標榜している岡崎で開催されているイベント。チケットが必要な全11会場の他、チケットが不要な会場も13か所設け、イベントの最中は町中にジャズが流れ出しているイベントになっています。ちなみにチケットが必要な11会場についても、音楽専門のホールは数か所だけで、他は会社の中のホールだったり、ホテルやお寺の一角だったりを利用しており、街ぐるみで参加しているようなイベント。運営のスタッフも普通のおじさん、おばさんだったり、おそらく地元の高校生と思われる子が運営しており、手作り感覚も感じるイベントになっていました。

Bloodest Saxophone@中部美容専門学校岡崎校

有料会場のステージはこの日は13時からスタート。まずはさっそくお目当てのBloodest Saxophoneを見に会場の中部美容専門学校岡崎校へ。会場は専門学校の中のホール。舞台もないようなステージで、カーテンも特にひかれず明るい状態の中での会場。ライブを見るにはちょっと不思議な感じなのですが、逆にバンドのメンバーは非常に身近に感じられる会場になっていました。Okazaki_jazz2

さてBloodest Saxophoneはアルバムを聴いたことはあるのですが、ライブを見るのはこの日がはじめて。メンバー全員、スーツ姿でビシッと決めています。メインをはっているテナーサックスの甲田'ヤングコーン'伸太郎はスーツにシルクハットで決めて、バリトンサックスのユキマサはスキンヘッド、ホーンのCohは非常に大柄で存在感があり、メンバーのキャラ立ちも十分。見た目も非常に決まっていました。

楽曲はデューク・エリントンの「キャラバン」をカバー。これがサックスの音をブイブイと響かせてスモーキーな雰囲気の渋くカッコイイナンバー。どちらかというと陽の光の差し込むような会場よりも夜のライブハウスが似合いそうな感じなのですが・・・(^^;;さらに同じデューク・エリントンのナンバー「イン・ア・センチメンタル・ムード」。こちらはしんみりと聴かせるナンバーもしっかりと決めてくれます。

その後もギター、ベース、ドラムスだけのナンバーを入れてきたり、トロンボーンのCohがボーカルを取り、古いヒット曲として「スウィート・スー」を歌ったりと、バラエティー富んだ展開に。彼らの楽曲は、1930年代から40年代にかけて流行した「ジャンプ」と呼ばれるビックバンドに影響を受けたアップテンポなブルースがメイン。そのため、楽曲としては戦前や50年代あたりのブルースの香りも漂うようなルーツ志向の楽曲がほとんど。本人たちのパフォーマンスも決まっていて、めちゃくちゃカッコよいパフォーマンスを見せてくれました。正直、真昼間に椅子席で見るよりもライブハウスで思いっきり踊りながら見てみたかったです。予想以上に素晴らしいステージで、これはまたライブを見てみたいなぁ~。今度はビール片手に思いっきり踊りながら見てみたいです!

土岐麻子@岡崎信用金庫本店

続いてはこの専門学校の目の前にある岡崎信用金庫本店へ。この2階のホールで土岐麻子のライブを見に行きます。この信金、全国屈指の規模を誇る信金なだけに本店もかなり大きく重厚感が。ここでジャズのコンサートというのもちょっと不思議な感じ。ホールもそれなりに大きなステージとなっていました。

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土岐麻子はアルバムこそリリースされるたびに聴いているのですが、ライブを見るのは久しぶり。相変わらずきれいな方で見とれてしまいます(笑)。彼女はジャズというよりもポップスシンガーなのですが、彼女の父親はジャズサックス奏者の土岐英史。本人もジャズのアルバムをリリースしていたりします。それだけにこの日は普段とはちょっと違う、ジャジーなステージになるのか・・・と思っていたのですが、「Beautiful Day」からスタート。その後も「Fancy Time」「Blue Moon」と最新アルバム「PINK」からのナンバーが続き、通常モードのポップスのステージとなっていました。

その後はカバー曲へ。マイケル・ジャクソンの「Human Nature」、ニーナ・シモンで有名な「Feelin' Good」、さらにちょっと変わった選曲で「おてもやん」をポップ風アレンジにして披露してくれました。なんでも最近、日本の民謡に興味が出てきたそうで、この「おてもやん」もなかなかユニークなカバー。この日の選曲の中でも決して浮かずに自然に歌い上げていました。

さらに「僕は愛を語れない」、そしてCMソングにもなりおそらく彼女の曲の中では一番知られていると思われる「Gift~あなたはマドンナ~」で締めくくり。50分の予定がちょっと短めの40分でのステージとなったのですが、基本的にはジャズというよりもポップスの楽曲を聴かせるステージとなりました。

久しぶりに彼女のステージを見たのですが、かわいらしいボーカルも以前から変わりなく、とても楽しいステージを見せてくれました。ジャズを期待した層からするとちょっとポップス過ぎるかな?とも思うのですが、この日、土岐麻子がお目当ての一人だった私にとっては十分満足の行くステージ。彼女のステージ、また見てみたいです。

ユッコ・ミラーBAND@東邦ガス

さて、この日のイベントのお目当て、Bloodest Saxophoneと土岐麻子を見たので、次は何を見ようか迷ったのですが・・・事前にいろいろと調べた結果、ユッコ・ミラーというジャズサックスプレイヤーのライブを見に行くことにしました。非常に若いサックスプレイヤーで(年齢未公表ながらもおそらくは20代前半)、この日のパンフレットに「萌え系ファッションで話題のサックスプレイヤー」と書いてあったのですが、そのような奇抜なファッションといういで立ちながらも、キャンディー・ダルファーやグレンミラー・オーケストラとその実力が非常に高い評判を呼んでいるジャズミュージシャンだそうです。

Okazaki_jazz4

会場は東邦ガスの岡崎営業所内のホール。おそらく普段は研修か何かに使われていそうな比較的こじんまりとした会場ということもあってか、人の入りは超満員になっていました。

で、会場にあらわれた彼女は、カラフルに染めた髪に服はピンクのセーラー服というかなり奇抜なスタイル(笑)。背格好はかなり小柄で、とてもかわいらしい女の子といった感じでした。本人曰く、もともとは違った服装だったそうですがパンフレットに「萌え系ファッション」と書かれた期待に応えるためにドンキホーテで購入したピンクのセーラー服に着替えたそうです。

ちなみにMCでも「萌え系」を意識したようなハイトーンでのトークで、「ミラクル星から来た」というどこかで聴いたようなキャラ設定のいかにもなトークを展開して、会場に微妙な空気感を漂わせていました(笑)。

ただ・・・ライブがスタートするとそんな雰囲気は一転。サックスのプレイはあんな小柄な身体のどこにこんなパワーを秘めていたんだろうと思うようなアグレッシブな演奏。まずは「Yes Or No」というウェイン・ショーターのナンバーからスタートしたのですが、その力強いプレイに一気に惹きこまれました。

その後は彼女のオリジナルアルバムから「Pick Up The Pieces」。さらには彼女のキャラ設定「ミラクル星へ帰る途中の旅についての曲」らしい(^^;;「Miller Crew」を披露。ただ、この「痛い」設定とは異なり、楽曲自体は非常にカッコいいナンバーに。宇宙の旅をイメージしたようなスペーシーなエフェクトを入れたり、さらにダイナミックな演奏が入ったりと、ジャズでありながらもロック的なちょっとプログレっぽい要素も感じられる曲で、非常に惹きつけられました。

一方続く「Lagrimas」というナンバーは一転、ムーディーな雰囲気にしんみりと聴かせる曲に。彼女の風貌からするとかなりギャップのあるナンバーなのですが、非常に表現力豊かなプレイを聴かせてくれます。最後を締めくくるのは「Uptown Funk」というジャズファンクのナンバー。この曲もファンキーなリズムで思わず踊りだしたくなるような曲。最後はユッコ・ミラーが客席の中を歩きながらプレイして観客を沸かせました。

ジャズのイベントながらこの日3組目にしてはじめてスタンダードなジャズのライブを見たのですが、ユッコ・ミラー、その「萌え系」のいで立ちからするとかなりギャップのある非常にカッコいいプレイを聴かせてくれました。最初はかなり小柄に見えた彼女ですが、ステージ上の存在感は抜群で、最後の方はステージの上でかなり大きく見えるように感じれました。MCに関しては正直、かなり引いた部分もあるのですが、それは良くも悪くも彼女のキャラとして(笑)、非常に楽しめたステージ。また機会があれば彼女のステージも見てみたいです。

さてこの日はこの後、もう1ステージあったのですが、個人的な事情のためユッコ・ミラーのステージを最後に会場を離れました。3組のステージでしたがどれも非常に素晴らしいステージばかり。かなり満足感の高いパフォーマンスばかりでした。この日は無料ステージということで街角の至るところでも演奏が行われていたようですが、無料ステージのメインとなる場所は私が足を運んだ有料会場の場所からはちょっと離れており、そちらの雰囲気はあまり味わえなかったのはちょっと残念。ただとても楽しいイベントだったので、また機会があれば足を運んでみたいです。

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2017年9月30日 (土)

大人のエンターテイメントショー

CRAZY KEN BAND 20TH ATTACK! CKB[攻]

会場 刈谷市総合文化センター大ホール 日時 2017年9月27日(水) 18:30~

ライブツアーなどに何度も足を運ぶほど熱心なファンではないけれど一度はライブを見てみたいなぁ、と個人的に思っているミュージシャンが何組かいまして、クレイジーケンバンドもそんな一組。今回、結成20周年記念のベストアルバムがリリースされ、それに伴うライブツアーが開催。ベスト盤後のツアーということはベスト盤的な選曲が楽しめる!という期待もあり、はじめて彼らのライブに足を運びました。会場は刈谷市総合文化センター大ホール。名古屋市内ではなく、郊外での開催というのはちょっと意外な感じ。ただ(ライブの中でのMCでも横山剣が言っていたのですが)コンサートホールみずから共催として名前を連ねており、ホール側からのたっての願いということだったのでしょう。

Crazykenband_live_2

会場は刈谷駅から徒歩すぐという非常に好立地の真新しい音楽ホール。場内では左のような横山剣のロウ人形が展示されていました。なぜ?でも、とてもよく出来ていた・・・。

さてこの日は平日。仕事もあって会場にはギリギリの到着。すると比較的すぐ、開演予定時間を5分程度まわった時点でライブがスタートとなりました。ステージ上には大きな2匹のマーライオンに古代ギリシャ風の柱が2本。アジアンっぽさを混ぜつつ無国籍なステージ上にメンバー10人が2段になってズラリと並び、そして横山剣の登場となりました。

最初は「スージー・ウォンの世界」からスタート。ベスト盤1曲目の曲からのまずはスタートとなりました。で、この後ちょっと意外だったのは3曲目に「欧陽菲菲」が披露された点。グループ魂への提供曲でセルフカバーをしているとはいえベスト盤には収録されておらず、歌詞的にも(横山剣作詞とはいえ)グループ魂を意識したような歌詞。それを序盤に披露するというのはちょっと意外。ただ個人的にも好きなナンバーですし、ダイナミックで盛り上がる楽曲でしっかりライブ映えしていました。

4曲ほどまずは披露した後に最初のMC。今回は刈谷でのライブということで、刈谷=メリ谷なので(彼らの代表曲である)「メリメリ」と通じるものがある、という話だったり、地元のカリモク家具の話だったり、ちょっとした刈谷ネタで盛り上がりました。

さらに「秋になったけど夏に戻りましょう」というMCから「太陽のプレイメイト」「Loco Loco Sunset Cruise」と夏のナンバーで会場には夏らしいからっとした爽やかな空気感が漂います。そして刈谷ネタでも登場した「メリメリ」も聴かせてくれました。

その後は逆に「秋」ということで「秋になっちゃった」、そして「けむり」へと続きます。ここでベースの洞口信也が登場。横山剣とおじさま2人で簡単なコントをやった後、2人のデゥオで「Honolulu BBQ」へと続きます。

ライブは続きます。「ロサンゼルスの中華街」「シンガポール・スリング」と彼ららしい無国籍アジアンテイストな楽曲が続き、さらには「ルビーの指環」のカバーへ。ほぼ原曲準拠のアレンジなのですが、横山剣のボーカルが妙にマッチし、昭和らしい雰囲気がクレイジーケンバンドにもピッタリマッチしました。

その後のMCでは「ルビーの指環」の良さを語ったと思ったら、なんと再び「ルビーの指環」へ。なぜ、2度も?と思ったら、最後でしこを踏んで「寺尾、ドスコイ!」と微妙(?)なギャグで終了・・・そのネタをやりたかったんですね(^^;;

カバーコーナーはさらに続き、次は菅原愛子ボーカルにより「中央フリーウェイ」。こちらもなかなかクレイジーケンバンドの世界にマッチした選曲。その後はオリジナルに戻り「Midnight Cruiser」。さらには小野瀬雅生がメインとなるギターインスト曲を2曲披露し盛り上がります。

そして本編は終盤へ。おなじみ「タイガー&ドラゴン」、さらにその後、横山剣含めてメンバーがなぜかプロレスのマスクをつけて登場し1曲披露(すいません、曲名はわかりませんでした・・・)、さらには「GT」でこの日のクライマックスへ向かい会場は盛り上がります。本編ラストは「空っぽの街角」でちょっとメロウな雰囲気になり幕が下ります。最後は横山剣がおなじみの中腰で親指と人差し指を直角に顔の前で決める「イイネ!」のポーズで終了となりました。

もちろんアンコールに突入。アンコールではメンバー全員、白いスーツでパシッと決めてきて、大人のバンドらしいカッコよさを見せてくれました。アンコールでは「発光!深夜族」、そしてベスト盤のタイトルにもなった「愛の世界」。そして最後は「みなさんの長寿を願って」ということで「生きる。」で締めくくり・・・かと思ったら歌詞を間違えるというハプニングが。さらにやり直しでは意識しすぎたのか、また歌詞が出てこなくなるという事態に。なんとか3回目で成功。伸びやかな力強いボーカルでしんみりと聴かせてくれました。

そしてメンバーが退出・・・ここで横山剣は「また次のアンコールでお会いしましょう」というセリフで退場・・・もちろん盛大なアンコールが起こり、2度目のアンコールになりました。

2度目のアンコールではクレイジーケンバンドではおなじみのコーナーらしいリクエストのコーナーへ。ファンの中には大きな画用紙に曲名を書いて備えている方もいました。リクエスト1曲目は横山剣が以前組んでいたバンド、ダック・テイルズ自体の曲、「ウォー・アイ・ニー」。初耳でしたが、かなりレアなナンバーでした。さらには「君が代」へ。こちらは今度のF1日本GPで横山剣が披露する予定だとか。かなりパワフルな「君が代」を聴かせてくれました。そしてリクエストコーナーラストは「コーヒーキャンディー」。こちらもデビューアルバムからのレアな選曲。なかなか貴重な3曲を聴くことが出来ました。

リクエストコーナーに続いては「昭和の雰囲気を味わってもらおう」と札幌オリンピックのテーマ曲「虹と雪のバラード」のカバー。1971年のトワ・エ・モアによるナンバーですね。どちらかというとフォーク寄りの楽曲なので彼らがカバーするのはちょっと意外なイメージ。でも彼らの世界観の中でもピッタリとマッチして、(リアルタイムは生まれる前ですが)昭和の空気感を作り出していました。

そして本編ラストは「LADY MUSTANG」。最後はメンバーそれぞれのソロコーナーも加わり、ジャムサウンドでたっぷりと演奏を聴かせ会場を盛り上げます。最後はメンバー全員がステージ前に横に並び、手をつないでご挨拶。ボリュームたっぷりのステージは3時間弱という長さで幕を下ろしました。

はじめてのクレイジーケンバンドのライブだったのですが、いやぁ、楽しかった!正直、派手なパフォーマンスやらギミック的なものはなく、総勢11名のメンバーが奏でる分厚くも楽しいサウンドをバックにあくまでも「歌」を聴かせるステージで、まさに「大人のエンタテイメントショー」といった呼び名がふさわしいライブでした。またベテランの彼らなのですが、3時間という長丁場、MCも最小限でひたすら曲を披露するという体力にもちょっとビックリ。この手のベテランバンドって、1曲終わってはMC、というスタイルが多いだけに、彼らの「若さ」には驚かされます。

ただ今回彼らのライブにはじめて足を運んでちょっと意外だったのは客層の年齢が予想以上に高かったこと。30代あたりもチラホラいたのですが、アラフォーの私が若い方。下手すれば私の親あたりの世代もチラホラ。クレイジーケンバンドって「昭和歌謡が若い世代にも支持」的なイメージがあったのですが、ファン層を見ると、リアルタイムで昭和歌謡曲を楽しんでいたような世代が結構多いんですね。もっと若い世代の支持を集めているかと思っていただけにちょっと複雑・・・。

とはいえ、ベテランの彼らだけあって一流のパフォーマンスを見せてくれたステージ。あらためて彼らの曲をライブでじっくりと聴くと、自分が思った以上にクレイジーケンバンドのことが好きだったということに気が付かされました(笑)。3時間というフルボリュームのライブでしたが、あっという間でした。「一度は見てみたい」的な感覚で足を運んだ彼らのライブでしたが、また是非見てみたい、そう感じさせてくれるパフォーマンスでした。

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2017年9月 4日 (月)

夢のような1時間半

Andre Mehmari - Juan Quintero Japan Tour 2017

会場 ボトムライン 日時 2017年9月1日(金) 19:30~

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今回、足を運んだのは南米のミュージシャン2人によるジョイントライブ。1人はAndre Mehmari(アンドレ・メマーリ)というブラジルの作曲家・ピアニスト。2016年リオ五輪閉会式のアレンジャーも務めたという、現代ブラジル音楽を代表するピアニストの一人だとか。そんな彼が組んだのがJuan Quintero(フアン・キンテーロ)というアルゼンチン出身のシンガーソングライター・ギタリスト。彼もまた、現在のアルゼンチンの音楽界を牽引するミュージシャン。そんな2人によるコラボユニットの来日公演に足を運んできました。

もっとも彼らに関してはライブ前にチラッとYou Tubeで試聴しただけでほとんど音源を聴いたことありませんでした。ただ、先日、富山で行われたワールドミュージックのフェス、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドに参加しており、今回の招致元も、そのスキヤキの実行委員長。以前は毎年足を運んでいたこのフェス、毎回実力のある魅力的なワールドミュージックのミュージシャンが参加しています。そんなスキヤキが招致したミュージシャン、ということで興味が沸き、名古屋公演が実施されるということで足を運んできました。先日、同フェスの派生イベント、SUKIYAKI NAGOYAが行われたのですが、そちらに足を運べなかったのでその代わりに・・・という要素も大きいのですが・・・。

この日の会場はオールスタンディングではなく椅子席が用意され、基本的には着席でのライブとなりました。予定時間から約10分程度が経過したころにおもむろにメンバー2人が登場。演奏がスタートされました。

演奏はアンドレによるピアノとフアンによるアコースティックギターのデゥオというスタイル。基本的にボーカルはフアンが取る歌モノというスタイル。ピアノもアコギもその音色は非常に美しく、フアンも美しいボーカルを聴かせてしんみりと歌い上げます。夢のように美しく鳴り響く音の世界が繰り広げられます。

途中のMCは時々たどたどしい日本語も登場しましたが基本的には(おそらく)スペイン語。もちろん内容はさっぱりわかりません。ただ、MCの都度、スタッフの日本人男性が登場し、彼らのMCを訳してくれました。そのため、楽曲についてもタイトルまで知ることが出来ました。

2曲程度披露した後、「トゥクマール」「エンテロギウス」という曲を披露。いずれもアルゼンチンの地名だそうです。「トゥクマール」ではエレクトロサウンドで幻想的なサウンドを流しながらの演奏となりました。ちなみにこのエレクトロサウンドはアンドレのピアノの上にのせられたタブレットから流れています。タブレットに気づいた時、何のためのタブレットだろう?と思っていたのですが、なるほど、タブレットは立派な楽器になるんですね・・・。

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続いては「アメリカ大陸の心」という曲。著名なアルゼンチンのミュージシャンによるスタンダードナンバーだそうです。さらには「 ベアトレスドランテ」という曲へ。これは女性の名前からとられたナンバーだそうで、哀愁たっぷりのメロディーが印象的なナンバーでした。

その後もフアンが所属している音楽グループACA SECA TRIOのナンバー「水に捧げる歌」や(水について歌ったような、非常に清らかな雰囲気のナンバーでした)この来日公演でピアノの調律を担当した調律師のミカタミチコに捧げるナンバー、さらにはアンドレによるピアノのソロ曲や、フアンによるアコギのソロ曲などを挟みつつライブは続いていきます。

後半は「散歩」という飛び跳ねるように演奏されるピアノがかわいらしいナンバーを聴かせてくれた後、本編ラストは「パンテーラ」というナンバー。こちらではいままでの美しく聴かせるピアノとは一転、非常にアグレッシブにピアノを奏でるシーンもあったりして、軽快ながらも力強さを感じる楽曲になっていました。

本編終了後はもちろんアンコールの拍手が。ここでは意外とあっさりと再登場し、ラストの曲。非常に郷愁感あるピアノの音色を聴かせるナンバーがはじまります。そして途中、なんとフアンがピアノの音色にのせて日本の名曲「ふるさと」を日本語で歌い始めたではありませんか。アンドレの奏でるピアノの音色ともマッチし、その切ない歌声が涙腺を直撃。おもわずジーンとなってしまいました。

そんな素敵な演奏でステージは終了。息の合った2人による美しい演奏がとても印象的なステージでした。タブレットで奏でられる幻想的なエレクトロサウンドを入れつつ、基本的にはピアノとアコギのみのアコースティックなステージ。それも透き通ったような美しいサウンドが印象的なステージ。その音色と歌声に終始酔いしれたステージでした。

ただちょっと残念だったのがアンコール含めてライブの長さは1時間半程度。短くって、終わった時、「え?もう終わり??」と思ってしまいました。この長さに関してはちょっと物足りなかったなぁ。素晴らしいステージだっただけに、この夢のような世界にもうちょっと酔いしれたかったです。これだけはとても残念でした。

事前に音はほとんど知らないミュージシャンだっただけに期待半分不安半分といった感じのステージだったのですが、期待を上回る素晴らしいステージだったと思います。まさに夢のような1時間半。とても気持ち良い時間を過ごすことが出来ました。

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2017年8月21日 (月)

プチ夏フェス気分

氣志團結成20周年記念ニューアルバム「万謡集」発売大感謝祭
『空前絶後の御礼参り ~何か言いたくて…夏~』わくわくコンサート

会場 名古屋城 二之丸広場ステージ 日時 2017年8月10日(木) 18:00~

今回のライブ、実は前日、氣志團の公式Webサイトを見ていて偶然発見。名古屋城で行われている「名古屋城夏祭り」の一環として行われたライブで無料(ただし名古屋城への入場料金は別途必要)ということ。仕事的にも18時に間に合いそうな日だったので、足を運んできました。

この日の会場は野外ステージ。思ったよりもセットは小さかったのですが、会場の後ろには屋台やビールスタンドも並んでいました。私もビール&屋台で売っていたハンバーガー片手に開始を待ちます。この感じ、ちょっとした夏フェス気分。ここ数年、家庭の都合で全く足を運べなくなっただけに、久々にこの爽快さを味わいました。

Kishidan

18時ちょっと前に司会による前説からステージはスタート。その前説がステージから去るといきなり「徹子の部屋」のテーマ曲が流れ、メンバーが登場。いきなりユニークな登場スタイルとなりました。

1曲目は「喧嘩上等」からスタート。この日はバンドセットはなく、メンバー全員がダンスするというスタイル。「LDH所属のEXILEの下部組織、氣志團です」なんていうジョークのMCも飛び出すくらい、最初はみんなでのダンスというEXILEっぽい(???)ステージからのスタートとなりました。

で、その後はMC。メンバーそれぞれの紹介からニューアルバムの紹介へと延々と続きます。10分くらい綾小路翔らしいユニークなMCが続きようやく2曲目。最新アルバムから森山直太朗が楽曲を提供した「バームクーヘン」というナンバー。この日はバンドセットがないということから、綾小路翔と早乙女光以外のメンバーは全員アコースティックギターを抱えてのアンプラグド形式でのステージ。この曲も(森山直太朗らしく)ミディアムテンポの聴かせるポップチューンだっただけにアコギとの相性もピッタリのナンバーでした。

その後はまたMC。ここではアコギをつかったネタで、「アコギを持っているとこうやりたくなりますね」と綾小路翔が両手を手の前でクネクネと交差させるパフォーマンスを。そのままなぜか懐かしい「なんでだろう」のネタへ。「紅白でやらかしたのはDJ OZMAなのに氣志團までNHKの出入り禁止となるのはなんでだろう~♪」という微妙にブラックなネタも披露して、ファンを笑わせていました。

そしてニューアルバムから「R"N"R P@RTY」へ。ユニコーンのABEDON提供による楽曲で、彼ららしいアップテンポなパーティーチューン・・・のようですが、この日はこちらもアコギバージョンで披露。ただ基本的にアップテンポな楽曲だったため会場は盛り上がっていました。

さらに最後は同じく「One Night Carnival」。何度も聴いたこのナンバーをアコギのみで披露するというちょっとレアなステージ。どうなるか、と思ったのですが予想以上に原曲に忠実なアレンジで聴かせてくれており、会場は大盛り上がりとなりました。途中、「One Night Carnival」がいつのまにか円広志の「夢想花」に変わるという演出も。もともと「似てる」と言われていたらしく、そういう噂を逆手にとった彼ららしいユニークなパフォーマンスでした。

そんな訳で曲は4曲。MCが結構長かったこともあり全45分のステージとなりました。基本的にはアコギのみのステージという氣志團としては珍しいステージとなりました。

個人的には非常に久しぶり、調べたら2006年の横浜アリーナワンマン以来11年ぶりとなる氣志團のライブでした。ワンマンホールライブみたいな大胆な演出に基づいたパフォーマンスこそありませんでしたが、逆にアコギオンリーのステージが見れたのは貴重だったかも。もちろん、綾小路翔のトークを中心に非常に楽しいステージ。非常に暑い野外でのライブだったのですが、ちょっとだけ夏フェスの気分を味わい、ビール片手に楽しめたミニライブでした。

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2017年7月18日 (火)

至近距離のパフォーマンスに大興奮!

水曜日のカンパネラ IN THE BOX TOUR

会場 DIAMOND HALL 日時 2017年7月7日(金) 19:15~

個人的に今、最もはまっているミュージシャンのひとり、水曜日のカンパネラのライブに行ってきました。彼女のライブに行くのは正真正銘これがはじめて。昔はライブで鹿の解体を披露したり奇抜なパフォーマンスを行っていた、という噂を聞いたことがあったのですが、どのようなステージを見せてくれるのか、非常に楽しみにしながら会場に足を運びました。

会場に入ってまず驚かされたのはステージ上に設置された大きなモニュメント。たらいでつくられた大きな木のようなモニュメントと向日葵の形の鏡のような大きなモニュメントが設置されており、ファンタジックな雰囲気のセットになっていました。

ライブは開始予定時間10分後にスタート。最初は水泡の音が鳴る中、エフェクトがかけられたコムアイの歌がまず流れ出してライブセットと同様、ファンタジックな雰囲気でのスタートとなりました。1曲目は「ゴッホ」からスタート。その後「マリーアントワネット」「チャップリン」と続きます。

基本的にステージはコムアイ一人だけ。演奏はカラオケでバンドメンバーは全くいませんでした。序盤は幻想的な雰囲気の中、コムアイがステージ上でちょっと奇妙なダンスを踊りながらのステージ。正直言ってしまえば演奏はカラオケですし、コムアイ一人で淡々と歌うだけのステージに音源は素晴らしいけどライブはいまひとつなんではないか、不安な気持ちになりました。

その後もライブは徐々に盛り上がりつつ、「メロス」ではファンをステージ上にあげて一緒に踊らせました。このパフォーマンスに会場は盛り上がったものの、ファンをステージ上にあげるというのは一般的に終盤のクライマックスで行うような盛り上がるためのお約束のようなパフォーマンス。それを前半にやってしまって大丈夫だろうか、正直、この段階でもそう感じていました。

ただ、前半に感じたライブの不安が解消してきたのがその後の中盤から。「メロス」終了後、ステージには一度幕がかかります。続いてはじまった「バク」では最初、幕の向こうでシルエットの状態でコムアイが踊っていたかと思うと、ステージ上の幕がいきなり持ち上がり、客席の上を後ろの方に滑っていきます。そして幕に覆われた客席の中心にいきなりコムアイが!ライブハウスという狭い会場ながらも客席の中にセンターステージをつくって至近距離でのパフォーマンスにいきなりビックリしてしまいました。

さらにその後、客席の中を様々な場所へ移動。一時は私のいた場所のほんの1m程度向こうという超至近距離でその歌声を聴くこともできて大興奮!さらには2階席にまで移動。ちょうどコムアイがあらわれたあたりには小さな子供連れの家族がいたみたいで、子供たちも大喜びのようでした。

その後もセンターステージなどで「ライト兄弟」を披露しつつ会場は大盛り上がりの中、再び前方のステージ上へ。続く「ツチノコ」ではピラミッド型のかぶりものが登場。ここに虹色の光をあててなぜかピンクフロイド「狂気」のジャケ写を再現したようなパフォーマンスが。さらに続く「ミツコ」では冒頭の歌詞を忘れてしまうというちょっとしたトラブルが。ただ会場のファンが大合唱でフォローしておりコムアイに「なんで私より知ってるの?」なんて言われていました。

ここからライブは終盤に。終盤は会場はディスコさながらにダンサナブルなナンバーの連続で一気に会場のテンションはあがっていきます。「シャクシャイン」では会場みんなで北海道の地名を連呼!みんな歌詞をスラスラと歌えてちょっとビックリしました。さらに「世阿弥」と続き本編ラストはおなじみの「桃太郎」へ。ここでコムアイは大きな風船のボールの中に入り客席にダイブ!客席の中でみんなにボールをまわされながら会場全体のテンションは最高潮へ。最後は無事ステージ上に戻り、ライブ本編は終了となりました。

その後はもちろん盛大なアンコールへ。比較的短いスパンで再びコムアイはステージへ。ここで簡単なMCでライブグッズの紹介をした後「一休さん」、そして「アマノウズメ」へ。「アマノウズメ」では再び客席の中を進み、黒いダンボール箱を取り上げたかと思うと、中からミラーボールが。ミラーボールで観客席を照らし、盛り上げていました。

最後は再びセンターステージへ進み「マルコ・ポーロ」で締めくくり。ラストはまた幻想的な雰囲気となり、最初とおなじく静かな水泡の音が鳴る中、ライブが終了。きちんと一番最初と最後がつながるきれいな構成となっていました。

約1時間半のステージ。MCは途中、軽いMCが数度あった程度で基本的には歌とダンスのみでつながるステージになっていました。選曲は最新アルバム「SUPERMAN」の曲だけではなく懐かしい曲からおなじみのナンバーまで万遍なく選曲されており、いわばベスト的な選曲。正直、昔の曲より最近の曲の方が盛り上がっていましたが、満足感のあるセットリストだったと思います。

上にも書いた通り、最初はあまり盛り上がれず、ちょっと不安に感じたライブでしたが、途中からコムアイが観客席の中に飛び込んで歌うパフォーマンスに大興奮。後半は最近の曲を中心にアゲアゲに盛り上がるダンスチューンが連続して一気に会場のテンションもあがっていき、気が付けばそのステージにすっかりはまっている自分がいました。

バンドメンバーなしのカラオケの状態でのライブでコムアイ一人だけのステージながらも、次から次へと登場するパフォーマンスに惹かれる非常に楽しいエンタテイメント性高いステージになっていました。彼女たちの楽曲にはすっかりはまりまくっている私ですが、ライブも予想以上に楽しい内容ですっかりはまってしまいました。本当に水曜日のカンパネラ、素晴らしいミュージシャンですね。また彼女たちのライブは是非とも足を運びたいです!

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2017年7月17日 (月)

「バンドメンバー」として参加してきました。

清 竜人TOWN全国ツアー

会場 SPADE BOX 日時 2017年7月6日(水) 20:00~

Town1

最近では清竜人25というアイドルグループを立ち上げたことでも話題となった男性シンガーソングライター清竜人。その「25」の活動を休止し、活動をスタートさせたのがTOWNというプロジェクト。これは清竜人とリスナーの関係性を演者と観客という関係ではなく同じバンドの一員として同じ目線でライブを楽しもうというコンセプトの下にはじまったプロジェクト。その後、音源が無料で公開され、ライブでは楽器の持ち込みを自由として、みんなでライブに参加するというライブが行われました。

個人的にこの企画には非常に興味を惹かれ、名古屋でもライブが行われたということで参加してきました。場所は新栄町のSPADE BOXというライブハウス。はじめて足を運んだライブハウスでしたが、ダイアモンドホールと同じビルの地下1階に位置する新しくきれいな箱でした。

ライブは20時10分過ぎにスタート。バンドセットはステージ上ではなくステージの下に置かれ、ライブスタートと共にいきなり清竜人が登場。清竜人は上半身裸。背中には入れ墨が・・・。ただ髪形はモヒカン、ではなく、デビュー当初の彼のように、真ん中訳のストレートヘアーの髪形になっていました。「TOWN」を短く演奏した後、「それでいい!それがいい!」では会場全体で盛り上がり、いきなり会場に一体感をもたらしました。

通常の客席スペースにバンドセットが置かれたため、観客の入りはおそらく満員の会場の7割程度といった感じでしょうか。楽器が持ち込み自由ということで、鈴やカスタネットを持ち込んで一緒に打ち鳴らしているファンも目立ちました。中にはドラゴンズの応援バットを持ち込んだ人がいたのも名古屋らしい感じ(笑)。それ以外もみんなこぶしを振り上げて一緒に歌を歌い、ライブに参加していました。

Town2

基本的にTOWNの曲はパンキッシュなナンバーがメイン。非常にシンプルなメロディーラインと歌詞で、なおかつみんなで合唱できるような曲ばかりが並んでいます。誰でも簡単に参加できるように、といった感じなんでしょうね。それだけに会場では大盛り上がりの状態が続きます。「やりたくないぜ!」「青春」と続き、さらに「I Don't Know! I Don't Care!」では清竜人本人が観客スペースの真ん中まで登場。みんなで輪になって大盛り上がりとなりました。

「縮んでどこにもありゃしない!」を挟み、清竜人はおもむろにステージ上へ。このライブハウスでは会場にピアノがあるということで、特別にピアノの演奏で「糞小便の歌」を披露。その後も「おい!ハゲ!ボケ!カス!」でもピアノの演奏を披露し盛り上がります。「大丈夫!大丈夫さ!」では再びステージ下へ降りて盛り上がり、「ケツの穴ちっちゃいね!」ラストは「ほどほどに生きましょう!」で締めくくりとなりました。

Town3

ライブは30分強程度。終わりはあっけなくいきなり清竜人が去って行ったといった感じで、最初は「あれ?終わったの?」と思ってしまったほどでした。正直かなりあっという間のライブだったのですが、まあ無料のステージだったから仕方ないかな・・・。

みんなで演奏というスタイルのライブだっただけにかなり音量は大きく、音が悪かったのはちょっと残念。また、みんなで歌うスタイルなら、プロジェクターで歌詞を映し出すとか、当日、歌詞カードを配るとかすればよかったようにも思うのですが、そこもちょっと残念でした(セットリストについては事前にTwitterでアップされていたみたいですが)。

ただ、ライブ全体としては会場全体が大盛り上がりの非常に楽しいステージでした。もともとTOWNの楽曲がすべて盛り上がるために作られた曲ということもあるのですが、みんなで曲を作り上げるというスタンスの元でのプロジェクトだけに参加したファンはみんなライブに参加する気持ちが強く、会場全体が一体となって盛り上がっていたのが印象的でした。

30分が本当にあっという間に感じられたステージ。このTOWNというプロジェクト、おもしろいプロジェクトだなと感じたのですが実際にライブに参加してみて、その思いがより強まりました。おそらく今年中にライブアルバムがリリースされると思うのですが、私もTOWNの一員として参加したそのアルバムの発売がとても楽しみです。

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2017年7月 8日 (土)

心待ちにしていたライブ

マキシマム ザ ホルモン 耳噛じる真打TOUR

会場 Zepp Nagoya 日時 2017年6月21日(水)18:30~

Hormone

ライブをここまで心待ちにしたのは久しぶりかもしれません。今、もっともライブチケットが取りにくいと言われているバンド、マキシマム ザ ホルモン。チケット抽選に応募した段階でほとんど期待はしていなかったのですが、なんと奇跡的にチケットが当選!ここ最近、ホルモンにはすっかりはまっていただけにこの日のライブも非常に楽しみにしていました。ただもっともホルモンのライブ自体は2006年に一度、イベントライブで見たことがあるだけにこれが2回目となりました。

メンバーであるナヲの妊娠出産によるライブ活動休止を経て、久しぶりとなったライブツアーなだけに久々のステージを今か今かと待ちわびる腹ペコ(=ホルモンのファン)で会場は超満員。会場は熱気にあふれていました。

まず18時40分くらいからスタートしたのがこの日の対バンバンド、10-FEET。ホルモンと同世代の彼らは付き合いも長いということで1曲目はいきなり彼らのデビューシングルに収録されていた「BE FRIENDS AGAIN」というファンにとっては非常に懐かしいナンバーからのスタートとなりました。

その後も「1sec」「その向こうへ」「RIVER」などといった代表曲や最新作である「ヒトリセカイ」などベスト的な選曲でのライブ。最後は「superstomper」「goes on」というおなじみのナンバーで締めくくり。全8曲40分程度のステージでした。メロコア路線のベテランらしい安定感あるステージ。その後のホルモンのライブに備えてか、大暴れといった感じではなかったのですが、会場は大いに盛り上がり、ホルモンのステージまでの会場を温めてくれたステージでした。

そして20分近いセットチェンジが終了。会場が再び暗くなるとステージ上には封印のお札が貼られた炊飯器の絵が浮かび上がります。千葉繁(だと思う)の豪華なオープニングのアナウンスに続いてステージ上に煙がたちこめついにホルモンのメンバーが登場。会場はもちろん一気にヒートアップしました。

ライブはいきなり「握れっっっっっっっっ!!」からスタート。まさに「maximum the hormone」といきなりキラーチューンの連発からスタートします。その後短いMCを挟んで「ぶっ生き返す!!」「爪爪爪」「ハイヤニ・スペイン」とツアータイトルとなっている「耳噛じる真打」や直近の「予讐復讐」に留まらず、ライブの定番曲が続々と続いていきます。

続いてもMCへ。基本的にこの日は2、3曲演奏した後MCを挟むという構成に。さすがにメンバー全員アラフォー世代なだけにあれだけ激しい曲を何曲も続けるのは厳しいということでしょうか?ちなみに名古屋でのライブということもあり、ダイスケはんが「燃えよドラゴンズ」をワンフレーズ歌うなんていうサービス(?)も。言うまでもないことですが基本的にMCはダイスケはんとナヲの2人の漫才のようなMCになっていました。亮君は結局この日、一言もMCで発しなかったな・・・(^^;;

さらに「耳噛じる真打」から「アバラ・ボブ」で盛り上がったかと思うと、続くMCではダイスケはん曰く「(ライブ活動を休止していた間の)2年間のバンド活動の集大成」ということでいきなりバズーカが登場。「2階まで届くで」と煽っておきながらもいざ発射すると、1階の最前部までしか届かないというお約束の展開。おなじみダイスケはんの地元、香川の銘菓「かまど」がバズーカから発射されるというオチでした。

その後も「平成ストロベリーバイブ」「恋のスウィート糞メリケン」などちょっと懐かしいナンバーを挟みつつ「耳噛じる」より「薄気味ビリー」。さらにはMCを挟んで「中2 ザ ビーム」で大盛り上がり。途中のMCではナヲよりライブの応募倍率は名古屋が一番高かったという情報も。これが事実か会場を盛り上げるためにどこでも似たようなことを言っているのかは不明なのですが、名古屋といえば他の都市に比べてライブチケットがなかなか売れないことで有名なのですが、その名古屋でこれだけ人気を集めるとは・・・ホルモン、おそるべしです。

さらに終盤は「人間エンピ」などを挟み、その後はホルモンライブ恒例の恋のおまじない。「めんかた~」で手を上であわせて「こってり~」でこの超満員の会場でみんなしゃがみ、最後は「やった~」で上にジャンプというライブお決まりのノリ。ワンマン初参戦の私にとっても恋のおまじない初参加でした。そしてそのまま「恋のスペルマ」に突入。会場の前方にはサークルも出現し会場のテンションは最高潮で本編が終了しました。

その後のアンコールは比較的あっさり短めでメンバー再登場。この日、ライブ終了後、ホルモンTシャツ着用者限定での競技イベントが行われたのですが、その競技が騎馬戦。アンコール後のMCでは10-FEETのメンバーが再登場し、10-FEETのメンバーと上ちゃんによって騎馬戦の騎馬をつくっていました。

アンコールでは「もっとポリスマンファック」へ。この曲、なぜかラストはLINDBERGの「BELIEVE IN LOVE」のイントロのギターで終わるのですが、この日はナヲがそのまま「BELIEVE IN LOVE」をワンフレーズ、カラオケで歌っていました。さすがに若い世代の腹ペコたちは若干「キョトン」とした感じだったのですが、昔LINDBERGの大ファンだった私にとってはかなりうれしいネタでした(笑)。

その後は「パトカー燃やす~卒業~」「川北猿員」で盛り上がり、再び恋のおまじない。今度はしゃがんで立ち上がるバージョンではなく、親指を立てた腕を前に突き出した後、後ろに反り返り、また前に手を伸ばすバージョン。このフリを考案したのが10-FEETのメンバーだったらしく、この日2度目の恋のおまじないへ。そしてラストは「恋のメガラバ」へ。再び会場にはサークルが登場。最高のテンションのまま約2時間に及ぶライブが終了しました。

はじめてワンマンライブに足を運んだホルモン。まず一番印象に残ったのはライブ会場全体が盛り上がっていたという点。さすがにアラフォーになってモッシュやダイブはキツイな、と思ってほぼ最後尾で見ていたのですが、一番後ろの後ろまで曲にあわせてこぶしを振り上げたりヘドバンをしたりする盛り上がり。基本的にどんなライブでも一番後ろは腕を組んだりしながら冷静に見ていたりする人が多数なのですが、ホルモンのライブは一番後ろの後ろまでみんな盛り上がっていたライブでした。

かく言う私も、その盛り上がりに同調してこぶしを振り上げたりヘドバンをしたりおそらくここ最近のライブでは一番「暴れた」ライブでした。最近、ライブは比較的おとなしい大人なライブがメインだったのですが、昔、この手のパンクバンドのライブにも行きまくって、時としてモッシュにも参加していた20年近く前に戻ったようなそんな感覚を覚えたライブでした。

今回のライブは「耳噛じる真打」リリースにあわせてのステージだったのですが、その「耳噛じる」が全編30分に満たないアルバムだったということもあり、その「耳噛じる」の曲もやりつつこれでもかというほどライブの定番曲を披露してくれる、いわばベスト的な選曲。そういう意味では非常にお得感のあるステージだったと思います。ライブバンドとしての実力をあらためて感じられるステージだったと思います。

また今回久しぶりに見たホルモンのライブだったのですが、やはり上手いですね、彼らの演奏は。Zepp Nagoyaはお世辞にも音のよい会場ではないのですが、それでも迫力ありなおかつクリアな音を聴かせてくれたのは彼らの実力あってのことでしょう。

とにかく、非常に楽しみにしていたライブだったのですが、その期待にしっかりと応えてくれたとても楽しいステージでした。やはりマキシマム ザ ホルモン最高!!!またチケットはとれるかどうかかなり微妙なのですが、次のライブツアーも是非足を運んでみたいなぁ。久しぶりに20代前半に戻ったような、そんな素敵な夜でした。

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