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2017年12月10日 (日)

渋谷系を歌う。

野宮真貴、ホリディ渋谷系を歌う。

会場 NAGOYA Blue Note 日時 2017年11月24日(金) 18:30~

ご存じ90年代にピチカート・ファイヴのボーカリストとして活躍した野宮真貴。ここ最近は、「野宮真貴、渋谷系を歌う。」と題して、ピチカート・ファイヴに代表される90年代の音楽ムーブメント、渋谷系のルーツになったような曲を取り上げてカバーする企画ライブを行い、CDもリリースしています。この企画ライブ、以前から気になっていたのですが、今回ちょうどよいタイミングで名古屋ブルーノートでライブを開催。はじめて野宮真貴のライブに足を運んできました。

ブルーノートでのライブはこれで3回目。ただうち1回はSAKAE SP-RINGでのステージだったので、純粋な意味でブルーノートのライブを見るのはこれが2度目。入口で受け付けをすますと席までエスコートされるという、普段とはちょっと違った雰囲気の中、ライブのスタートを待ちます。

ライブは18時半ちょうどからスタート。野宮真貴は全身白のふわふわなドレスで着飾って優雅に登場。1曲目はピチカート・ファイヴの「きよしこの夜」からスタート。この曲、なんとライブで披露するのは25年ぶりだとか。知る人ぞ知る的な楽曲から、ちょっとスペシャルなこの日のライブはスタートしました。

続くMCのコーナーでは曲の紹介やこの日のステージ衣装について。「せっかくなので記念撮影をしましょう」となんと携帯での撮影が解禁(!)。私もiphoneのカメラを向けたのですが・・・真っ白な衣装がハレーションを起こして上手く取れませんでした(T T)。残念・・・。

その後はライブツアーと同タイトルのアルバムにも収録されていたいしだあゆみの「ウィンターコンサート」、その後はタイアップコーナーと題して、「ヴァカンス渋谷系を歌う。」に収録されていた「世界!西原商会の世界!」や、Francfrancとのコラボ曲「Fun Fun Christmas」など、アルバムの中からの曲を聴かせてくれました。

中盤は彼女のデビューアルバム(1981年!)「ピンクの心」の中に収録されている「絵本の中のクリスマス」なんていうレアな選曲も。さらに「おもて寒いよね」の前には、横山剣から届いたというクリスマスカードを披露。横山剣は残念ながらこの日、ライブには来なかったのですが、「ソウル電波を届けます」というメッセージが。野宮真貴による「イイネ!」も飛び出して、楽曲へ突入。横山剣のパートはテープを流す形だったのがちょっと残念ですが、息の合った(?)デゥオを聴かせてくれました。

その後は全身金色のラメの服にクリスマスツリーの飾りをつけたド派手なスタッフ(ヘアメイク担当の方らしい・・・)が登場し、野宮真貴とコント的なやり取りが飛び出したりして、ここでこの日のライブグッズの紹介。野宮真貴のエレガントな雰囲気とはちょっと違う、コミカルなMCを聴かせてくれました。

そのまま野宮真貴本人はお色直しということで一度ステージから去ります。バンドの演奏で間を繋いで、今度は黒色のシックな衣装で登場。「野宮真貴が歌っていない小西康陽の曲シリーズ」(?)ということでPIZZICATO ONEの「東京の街に雪が降る日、ふたりの恋は終わった。」をカバーしました。

前半から中盤にかけてはどちらかというと大人な雰囲気で聴かせる展開が続いていたのですが、ここからはアップテンポな曲が続きます。「Winter's Tale~冬物語~」に、「雪やこんこ」を大瀧詠一アレンジによるフィルスペクターサウンドをバックに披露。さらに個人的に聴きたかった槇原敬之の「冬がはじまるよ」のカバーで会場を盛り上げます。

最後はユーミンの「A Happy New Year」のカバーでちょっとしんみりとした雰囲気にして本編終了。メンバーは一度会場を去りました。

もちろんその後はアンコールが。アンコールはライブでの恒例らしいピチカート・ファイヴメドレー。「メッセージソング」や「東京は夜の7時」など、個人的にも非常に懐かしいナンバーをナマで聴くことができたとてもうれしい瞬間。最後は「12月24日」で締めくくり。ライブは大盛況のうちに幕を下ろしました。

ライブは本編が1時間強、アンコール込で1時間20分程度のステージ。通常のライブだとちょっと短いライブなのですが、ブルーノートは2ステージ制ということもあり、予定通りの長さのライブ。それだけにあっという間のステージでした。

はじめて野宮真貴のライブを見たのですが、とにかく声が若々しく、昔から全く変わっていないことが驚かされます。今、彼女は57歳だそうで、外見もとても美しいのですが、大変失礼ながら年齢相当な部分も否定できません。ただ声に関しては全く年齢を感じさせないつやや色気を感じ、驚かされました。本人はこの日のライブでも「還暦まで歌い続けたい。あと3年」と言っておられましたが、これだけの歌唱力を維持しながらあとたった3年はもったいなさすぎる・・・是非、まだまだ歌い続けてほしいです。

ブルーノートで大人な雰囲気でのステージでしたが、魅力的な野宮真貴のボーカルを堪能できたライブでした。選曲も名曲が多かったし、この念願の「渋谷系を歌う。」の企画ライブを思う存分楽しめました。やはり彼女のボーカルは素晴らしい。また機会があれば足を運びたいです。

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