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2017年9月 4日 (月)

夢のような1時間半

Andre Mehmari - Juan Quintero Japan Tour 2017

会場 ボトムライン 日時 2017年9月1日(金) 19:30~

Andrejuan1

今回、足を運んだのは南米のミュージシャン2人によるジョイントライブ。1人はAndre Mehmari(アンドレ・メマーリ)というブラジルの作曲家・ピアニスト。2016年リオ五輪閉会式のアレンジャーも務めたという、現代ブラジル音楽を代表するピアニストの一人だとか。そんな彼が組んだのがJuan Quintero(フアン・キンテーロ)というアルゼンチン出身のシンガーソングライター・ギタリスト。彼もまた、現在のアルゼンチンの音楽界を牽引するミュージシャン。そんな2人によるコラボユニットの来日公演に足を運んできました。

もっとも彼らに関してはライブ前にチラッとYou Tubeで試聴しただけでほとんど音源を聴いたことありませんでした。ただ、先日、富山で行われたワールドミュージックのフェス、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドに参加しており、今回の招致元も、そのスキヤキの実行委員長。以前は毎年足を運んでいたこのフェス、毎回実力のある魅力的なワールドミュージックのミュージシャンが参加しています。そんなスキヤキが招致したミュージシャン、ということで興味が沸き、名古屋公演が実施されるということで足を運んできました。先日、同フェスの派生イベント、SUKIYAKI NAGOYAが行われたのですが、そちらに足を運べなかったのでその代わりに・・・という要素も大きいのですが・・・。

この日の会場はオールスタンディングではなく椅子席が用意され、基本的には着席でのライブとなりました。予定時間から約10分程度が経過したころにおもむろにメンバー2人が登場。演奏がスタートされました。

演奏はアンドレによるピアノとフアンによるアコースティックギターのデゥオというスタイル。基本的にボーカルはフアンが取る歌モノというスタイル。ピアノもアコギもその音色は非常に美しく、フアンも美しいボーカルを聴かせてしんみりと歌い上げます。夢のように美しく鳴り響く音の世界が繰り広げられます。

途中のMCは時々たどたどしい日本語も登場しましたが基本的には(おそらく)スペイン語。もちろん内容はさっぱりわかりません。ただ、MCの都度、スタッフの日本人男性が登場し、彼らのMCを訳してくれました。そのため、楽曲についてもタイトルまで知ることが出来ました。

2曲程度披露した後、「トゥクマール」「エンテロギウス」という曲を披露。いずれもアルゼンチンの地名だそうです。「トゥクマール」ではエレクトロサウンドで幻想的なサウンドを流しながらの演奏となりました。ちなみにこのエレクトロサウンドはアンドレのピアノの上にのせられたタブレットから流れています。タブレットに気づいた時、何のためのタブレットだろう?と思っていたのですが、なるほど、タブレットは立派な楽器になるんですね・・・。

Andrejuan2

続いては「アメリカ大陸の心」という曲。著名なアルゼンチンのミュージシャンによるスタンダードナンバーだそうです。さらには「 ベアトレスドランテ」という曲へ。これは女性の名前からとられたナンバーだそうで、哀愁たっぷりのメロディーが印象的なナンバーでした。

その後もフアンが所属している音楽グループACA SECA TRIOのナンバー「水に捧げる歌」や(水について歌ったような、非常に清らかな雰囲気のナンバーでした)この来日公演でピアノの調律を担当した調律師のミカタミチコに捧げるナンバー、さらにはアンドレによるピアノのソロ曲や、フアンによるアコギのソロ曲などを挟みつつライブは続いていきます。

後半は「散歩」という飛び跳ねるように演奏されるピアノがかわいらしいナンバーを聴かせてくれた後、本編ラストは「パンテーラ」というナンバー。こちらではいままでの美しく聴かせるピアノとは一転、非常にアグレッシブにピアノを奏でるシーンもあったりして、軽快ながらも力強さを感じる楽曲になっていました。

本編終了後はもちろんアンコールの拍手が。ここでは意外とあっさりと再登場し、ラストの曲。非常に郷愁感あるピアノの音色を聴かせるナンバーがはじまります。そして途中、なんとフアンがピアノの音色にのせて日本の名曲「ふるさと」を日本語で歌い始めたではありませんか。アンドレの奏でるピアノの音色ともマッチし、その切ない歌声が涙腺を直撃。おもわずジーンとなってしまいました。

そんな素敵な演奏でステージは終了。息の合った2人による美しい演奏がとても印象的なステージでした。タブレットで奏でられる幻想的なエレクトロサウンドを入れつつ、基本的にはピアノとアコギのみのアコースティックなステージ。それも透き通ったような美しいサウンドが印象的なステージ。その音色と歌声に終始酔いしれたステージでした。

ただちょっと残念だったのがアンコール含めてライブの長さは1時間半程度。短くって、終わった時、「え?もう終わり??」と思ってしまいました。この長さに関してはちょっと物足りなかったなぁ。素晴らしいステージだっただけに、この夢のような世界にもうちょっと酔いしれたかったです。これだけはとても残念でした。

事前に音はほとんど知らないミュージシャンだっただけに期待半分不安半分といった感じのステージだったのですが、期待を上回る素晴らしいステージだったと思います。まさに夢のような1時間半。とても気持ち良い時間を過ごすことが出来ました。

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