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2017年8月15日 (火)

結成30周年

Title:CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection
Musician:スピッツ

結成30周年を迎えたロックバンド、スピッツ。いままでベスト盤として2006年に「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」「CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection」という2枚のベスト盤がリリースされていましたが、今回、その2枚のベスト盤がリマスターされ再発売。さらに2006年以降の楽曲をおさめた「CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection」をしたボックス盤「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」がリリースされました。ただ「1991-1997」「1997-2005」はいずれも既発のアルバムをリマスターしたのみ。そのため、この2枚のアルバムはもう持っているし、さすがにリマスターで買い直すほどじゃない・・・と思っている方にために、「2006-2017」のみのバージョンもリリースされています。こういう配慮もうれしいですね。

本作は2006年にリリースされた「魔法のコトバ」から2016年にリリースされた最新シングル「みなと」まで収録。また配信限定でリリースされた「愛の言葉-2014mix-」「雪風」も収録されているほか、「ヘビーメロウ」「歌ウサギ」「1987→」という3曲の新曲が収録されています。

この2006年以降の彼らといえばすでにスピッツという地位も確立。以前のような「国民的ヒット曲」というものはないものの、安定した人気を博している頃。そのため楽曲に関しても正直言えば目新しさみたいなものは感じません。これぞスピッツといった感じの楽曲が並んでおり、良くも悪くもファンにとっては安心して楽しめる楽曲ばかりです。

ただ今回のアルバムに収録されている作品、もちろんリアルタイムで聴いた楽曲ばかりなのですが、あらためて聴くとやはり聴きほれてしまいます。決して派手さはないものの心に染みいってくるメロディーラインが実に素晴らしい。どこか切なさとノスタルジックさを感じさせるメロディーは何度聴いても全く飽きることがありません。大いなるマンネリといえばマンネリなのですが、文字通りエバーグリーンなメロディーラインばかりのため、結成30年たった最近の楽曲ですら、ある種の新鮮さすら感じます。

新曲3曲のうち「ヘビーメロウ」「歌ウサギ」に関しては、まさにそんなスピッツらしさを体現化した楽曲。そしてこの中でユニークだったは「1987→」。楽曲は今のスピッツからすると考えられないようなビートパンク。結成当初の彼らはこういう楽曲をやってたそうなので、まさに原点回帰ともいえる作品。スピッツのちょっと意外な側面を感じられることが出来るユニークな楽曲に仕上がっています。

結成30年を経過しながら今なお新鮮さを保ち続ける彼ら。まだまだこれからも数多くの名曲を聴かせてくれそう。これからの活躍も楽しみです。

評価:★★★★★

スピッツ 過去の作品
さざなみCD
とげまる
おるたな
小さな生き物
醒めない


ほかに聴いたアルバム

NEWWAVE/THE STARBEMS

日高央率いるパンクロックバンドの最新作は2枚組のミニアルバム。Disc1は新曲5曲入り。ハードコア風のへヴィーなサウンドながらもポップなメロを聴かせるあたり、良い意味でいつもの日高央らしい楽曲。Disc2は既発表曲のリアレンジや日高央以外のメンバーがボーカルを取った楽曲などを収録した企画盤的な内容。こちらはお遊び的な要素も強いものの、バリエーションある楽曲でポップで楽しい感じに仕上がっていました。

評価:★★★★

THE STARBEMS 過去の作品
SAD MARATHON WITH VOMITING BLOOD
VANISHING CITY
Feast The Beast

バタフライエフェクトを語るくらいの善悪と頑なに選択を探すマエストロとMoon Song Baby/The Mirraz

前作「Mr.KingKong」は事前告知なしに突然の配信リリースとなったThe Mirrazですが、続く本作も突如、配信オンリーでリリースされた7曲入りのミニアルバム。前作に引き続きパンキッシュなギターロックに思いっきり早口なボーカルという、The Mirrazらしいスタイル。「ツ!」のようなちょっと皮肉じみた歌詞も彼ららしくユニーク。良くも悪くも似たようなスタイルの曲が多いというのはマイナスポイントではあるのですが・・・あと早口とはいえ、要所要所のポイントとなる部分はもうちょっと聴きやすく構成した方がよいのでは?

評価:★★★★

The Mirraz 過去の作品
We are the fuck'n World
言いたいことはなくなった
選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ
夏を好きになるための6の法則
OPPOTUNITY
しるぶぷれっ!!!
BEST!BEST!BEST!
そして、愛してるE.P.

ぼなぺてぃっ!!!
Mr.KingKong

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