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2017年8月

2017年8月23日 (水)

本作もロングヒットなるか?

今週のチャート評はお盆休み期間中ということでアルバムの初登場が少なかったため、Hot100とアルバム同時更新です。

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

来ました!今週の第1位。星野源「Family Song」。先週の12位からランクアップし、見事1位獲得です。

ご存じの通り、前作「恋」が大ヒット&ロングヒットを記録した彼。おそらく今、最も勢いのあるミュージシャンの一人と言っていいでしょう。本作も日テレ系ドラマ「過保護のカホコ」主題歌という好タイアップがついています。CD販売・ダウンロード・ストリーミング数(以下「実売数」)、ラジオオンエア数、PCによるCD読取数で1位、Twitterつぶやき数でも4位を記録。ただ前作「恋」のロングヒットの大きな源泉となったYou Tube再生回数では10位に留まっており、こちらがどれだけ伸びるかがロングヒットのカギになりそう。なお、前作「恋」もまだ今週15位にランクインしており、驚異のロングヒットを続けています。

ちなみにオリコンでは初動売上19万1千枚を記録し初登場で1位獲得。前作「恋」はオリコンでは最高位2位だったので、本作が初のベスト1ヒットとなりました。初動売上も前作「恋」の10万2千枚から大きく増加しています。

2位はDAOKO×米津玄師「打上花火」が先週の3位からワンランクアップ。実売数、ラジオオンエア数、Twitterつぶやき数で2位、You Tube再生回数では1位を獲得。PCによるCD読取数は9位に留まっていますがダウンロード販売が多い影響のよう。傾向としては星野源「恋」と似たようなヒットの傾向となっておりロングヒットの予感がします。ちなみに今週、CDリリースに伴いオリコンでもランクインしてきましたが初動1万枚で9位止まり(シングル盤の名義はDAOKOのみの名義)。ただし、DAOKOとしては前作「もしも僕らがGAMEの主役で」の2千枚(29位)から大幅アップし、自身初のベスト10ヒットとなっています。

3位は名古屋を中心に活動する男性ローカルアイドルグループBOYS AND MENの研修生からの選抜ユニット祭nine.「嗚呼、夢神輿」が初登場でランクイン。実売数は3位でしたが、ラジオオンエア数95位、PCによるCD読取数70位、Twitterつぶやき数24位と軒並み下位。典型的な一部のファンのみによる支持を受けてのヒットとなっています。オリコンでは初動売上10万枚で2位初登場。本作が初のランクイン作品となっています。

続いて4位以下の初登場曲です。5位にスターダストプロモーション所属の男性アイドルグループDISH//「僕たちがやりました」が先週58位からCDリリースにあわせてベスト10入り。フジテレビ系ドラマ「僕たちがやりました」主題歌。実売数5位、Twitterつぶやき数9位なのに対してPCによるCD読取数は52位に留まっています。一方、ラジオオンエア数は11位とこの手のアイドルソングとしては健闘しました。オリコンでは初動3万6千枚で4位初登場。前作 「I'm FISH//」の2万7千枚(4位)からアップしています。

7位にはEGOIST「英雄 運命の詩」がCDリリースにあわせて先週の69位からランクアップしベスト10入り。アニメ「Fate/Apocrypha」オープニング・テーマ。実売数6位、PCによるCD読取数5位、Twitterつぶやき数19位の一方、ラジオオンエア数が圏外なのがこの手のアニソンらしい感じ。ちなみにオリコンでは初動売上2万1千枚で5位初登場。前作「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」の3万枚(2位)からダウンしています。

今週の初登場曲は以上。一方ロングヒット曲の動向としてはSEKAI NO OWARI「RAIN」は7位から9位にランクダウン。ただ実売数で9位、PCによるCD読取数は4位とまだ上位にランクインしており、まだまだ人気は続きそう。一方TWICE「TT」は8位から10位にランクダウン。You Tube再生回数もついに1位から陥落しており、がけっぷちな状況となってきました。また先週ベスト10に返り咲いたEd Sheeran「Shape Of You」は6位から8位にランクダウンながらもベスト10をキープ。実売数10位の他、You Tube再生回数も3位と上位に食い込んでおり、まだまだロングヒットが続きそうです。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャート、新譜はわずか3枚でした。

まず1位が初登場。韓国の男性アイドルグループiKON「NEW KIDS:BEGIN」が獲得しました。初動売上は3万4千枚。前作「WELCOME BACK」の6万1千枚(3位)から大きくダウンしています。

2位には長渕剛のニューアルバム「BLACK TRAIN」がランクインしています。途中、ベスト盤のリリースがあったもののオリジナルアルバムとしては5年3ヶ月ぶりとなるニューアルバム。初動売上3万1千枚。直近作はベスト盤「Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。 」の6万8千枚(4位)から大きくダウン。オリジナルとしての前作「Stay Alive」の4万2千枚(3位)よりもダウンという結果となっています。

3位には先週1位V6「The ONES」が2ランクダウンでベスト3をキープ。

続いて4位以下の初登場盤ですが、今週最後の新譜は4位初登場「仮面ライダーエグゼイド TVサウンドトラック」。タイトル通りテレビ朝日系「仮面ライダーエグゼイド」の劇伴曲を収録したサントラ盤。初動売上6千枚。新譜が少ないせいか、ベスト10としては極端に少ない売上枚数ですが、見事ベスト10入りを果たしています。ちなみに同作の主題歌、挿入歌をあつめた「仮面ライダーエグゼイド TV主題歌&挿入歌 ベストソングコレクション」も今週18位にランクインしています。

今週の新譜は以上ですが、今週、ベスト10圏外からランクアップし、初のベスト10入りを果たしたアルバムがありました。それが先週15位から5位にランクアップしたDJ和「ラブとポップ~好きだった人を思い出す歌がある~mixed by DJ和」。主にJ-POPやアニメソングなどをつないだDJミックス盤をリリースしているDJ。売上も先週の5千枚から6千枚にアップ。彼のアルバムがベスト10入りしてくるのは2013年の「J-アニソン神曲祭り -パラダイス- [DJ和 in No.1 胸熱 MIX]」以来、2作目となります。

他にも今週、スピッツ「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」が14位から6位、NMB48「難波愛~今、思うこと~」が17位から10位にランクアップし、いずれもベスト10返り咲きを果たしています。

今週のチャート評は以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2017年8月22日 (火)

こちらも早くも復帰作

Title:Crying End Roll
Musician:indigo la End

ご存じ、不倫騒動などで大バッシングを受けたゲスの極み乙女。のボーカル川谷絵音の別バンド、indigo la End。活動再開後すぐ、ゲスの極み乙女。はニューアルバムをリリースしましたが、それに続きindigo la Endも早くもニューアルバムをリリースしてきました。

もっとも「indigo la Endはゲスの極み乙女。の川谷絵音の別バンド」という書き方をしたのですが、結成の経緯からするとむしろこちらが本体でゲスの極み乙女。の方が別バンド。シニカルな歌詞や実験的なサウンドが多いゲスと比べるとシンプルなメロと歌詞の多いこちらのバンドの方が、川谷絵音の本来の魅力をより伝えているように感じます。

今回のアルバムでもまずは哀愁感あふれる悲しげなメロディーラインが魅力的。「想いきり」「プレイバック」「エーテル」などほどよくファルセットを入れつつ、インパクトある泣きメロを聴かせてくれます。J-POPでメロに哀愁感を入れてくると、普通は良くも悪くも「歌謡曲」的になりがちですが、彼の書く楽曲はむしろブラックミュージックからの影響をほどよく感じられ、垢抜けたメロディーラインになっているのも大きな魅力です。

歌詞にしても、川谷絵音の見た目のイメージそのまま、ちょっとなよなよっとした女々しい雰囲気で女の子に切なく語り掛けるような歌詞がメイン。まあ確かに不倫騒動で騒がれた彼のイメージそのままに、悪い意味でもプレイボーイ的なイメージも受けてしまう歌詞になっているのですが、これが泣きメロともピッタリとマッチし、非常に心に響いてくる歌詞になっています。

今回のアルバムでも特にインパクトが強かったのが「猫にも愛を」という曲。自らの心境を飼い猫に仮借したような歌詞なのですが

「僕は猫
気持ちを言葉に出来ないから愛される
僕の特権さ
でも今日は伝えたくて
鳴いてみたけど
ニャーって
響いただけだった」

(「猫にも愛を」より 作詞 川谷絵音)

という非常にユニークだけど切ない歌詞が印象的。タイトル通り、猫のつぶやきを歌詞にした内容なのですが、その歌詞の内容はいかようにでも深読みできるような内容になっています。

脂ののりまくった傑作だったゲスの極み乙女。の最新作に比べると、indigo la Endは過去の作品と比べると「脂ののりまくった」といった印象は受けません。ただ、過去の作品同様、十分な勢いを感じますし、ある種の安定感のある傑作に仕上がっています。上にも書いた通り、間違いなくメロディーメイカーあるいは作詞家としての川谷絵音の魅力という点ではゲス以上にこちらのバンドでよくあらわれているように思います。まだバッシングが続いている彼。その行動自体に擁護するつもりはありませんが、ミュージシャンとしての実力には関係ありません。ミュージシャンとしてはこれからも傑作をリリースしてくれることを期待します。

評価:★★★★★

Indigo la End 過去の作品
あの街レコード
幸せが溢れたら
藍色ミュージック


ほかに聴いたアルバム

最高築/中村一義

メジャーデビュー20周年を迎えた彼が、代表曲をバンドサウンドによりタイトル通り「再構築」したセルフカバーアルバム。ただ・・・そのリアレンジしたバンドサウンドは正直言って平凡。もともとメロディーに定評のあった彼でしたが、今回のアレンジで聴きなおすと、あれ、こんな程度の曲だったっけ?と思ってしまう部分もあり、あらためて原曲のアレンジの力を感じます。やはり中村一義はあくまでも「ポップミュージシャン」なんだな、ということを感じてしまったアルバムでした。

評価:★★★

中村一義 過去の作品
最高宝
6 REMIX'N BIRDS
対音楽
海賊盤

進撃の軌跡/Linked Horizon

Sound Horizonがタイアップ作をリリースする時に使用する別名義、Linked Horizonの新作。本作はアニメ「進撃の巨人」につかわれた曲を集めたアルバム。ミュージカル仕立ての楽曲が多く、Sound Horizon名義の曲と同様、良く言えばダイナミック、ちょっと悪くいえば仰々しいアレンジの曲がメイン。これはこれで彼の「味」だとは思うのですが、Sound Horizon名義の曲以上に仰々しさを感じさせる曲が多く、最後はちょっと食傷気味でした・・・。

評価:★★★

Sound Horizon 過去の作品
Moira
Marchen
Chronology[2005-2010]

Nein

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2017年8月21日 (月)

プチ夏フェス気分

氣志團結成20周年記念ニューアルバム「万謡集」発売大感謝祭
『空前絶後の御礼参り ~何か言いたくて…夏~』わくわくコンサート

会場 名古屋城 二之丸広場ステージ 日時 2017年8月10日(木) 18:00~

今回のライブ、実は前日、氣志團の公式Webサイトを見ていて偶然発見。名古屋城で行われている「名古屋城夏祭り」の一環として行われたライブで無料(ただし名古屋城への入場料金は別途必要)ということ。仕事的にも18時に間に合いそうな日だったので、足を運んできました。

この日の会場は野外ステージ。思ったよりもセットは小さかったのですが、会場の後ろには屋台やビールスタンドも並んでいました。私もビール&屋台で売っていたハンバーガー片手に開始を待ちます。この感じ、ちょっとした夏フェス気分。ここ数年、家庭の都合で全く足を運べなくなっただけに、久々にこの爽快さを味わいました。

Kishidan

18時ちょっと前に司会による前説からステージはスタート。その前説がステージから去るといきなり「徹子の部屋」のテーマ曲が流れ、メンバーが登場。いきなりユニークな登場スタイルとなりました。

1曲目は「喧嘩上等」からスタート。この日はバンドセットはなく、メンバー全員がダンスするというスタイル。「LDH所属のEXILEの下部組織、氣志團です」なんていうジョークのMCも飛び出すくらい、最初はみんなでのダンスというEXILEっぽい(???)ステージからのスタートとなりました。

で、その後はMC。メンバーそれぞれの紹介からニューアルバムの紹介へと延々と続きます。10分くらい綾小路翔らしいユニークなMCが続きようやく2曲目。最新アルバムから森山直太朗が楽曲を提供した「バームクーヘン」というナンバー。この日はバンドセットがないということから、綾小路翔と早乙女光以外のメンバーは全員アコースティックギターを抱えてのアンプラグド形式でのステージ。この曲も(森山直太朗らしく)ミディアムテンポの聴かせるポップチューンだっただけにアコギとの相性もピッタリのナンバーでした。

その後はまたMC。ここではアコギをつかったネタで、「アコギを持っているとこうやりたくなりますね」と綾小路翔が両手を手の前でクネクネと交差させるパフォーマンスを。そのままなぜか懐かしい「なんでだろう」のネタへ。「紅白でやらかしたのはDJ OZMAなのに氣志團までNHKの出入り禁止となるのはなんでだろう~♪」という微妙にブラックなネタも披露して、ファンを笑わせていました。

そしてニューアルバムから「R"N"R P@RTY」へ。ユニコーンのABEDON提供による楽曲で、彼ららしいアップテンポなパーティーチューン・・・のようですが、この日はこちらもアコギバージョンで披露。ただ基本的にアップテンポな楽曲だったため会場は盛り上がっていました。

さらに最後は同じく「One Night Carnival」。何度も聴いたこのナンバーをアコギのみで披露するというちょっとレアなステージ。どうなるか、と思ったのですが予想以上に原曲に忠実なアレンジで聴かせてくれており、会場は大盛り上がりとなりました。途中、「One Night Carnival」がいつのまにか円広志の「夢想花」に変わるという演出も。もともと「似てる」と言われていたらしく、そういう噂を逆手にとった彼ららしいユニークなパフォーマンスでした。

そんな訳で曲は4曲。MCが結構長かったこともあり全45分のステージとなりました。基本的にはアコギのみのステージという氣志團としては珍しいステージとなりました。

個人的には非常に久しぶり、調べたら2006年の横浜アリーナワンマン以来11年ぶりとなる氣志團のライブでした。ワンマンホールライブみたいな大胆な演出に基づいたパフォーマンスこそありませんでしたが、逆にアコギオンリーのステージが見れたのは貴重だったかも。もちろん、綾小路翔のトークを中心に非常に楽しいステージ。非常に暑い野外でのライブだったのですが、ちょっとだけ夏フェスの気分を味わい、ビール片手に楽しめたミニライブでした。

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2017年8月20日 (日)

歌謡ファンク路線

Title:FUNK A LA MODE
Musician:及川光博

ここ最近、ほぼ毎年のようにアルバムをリリースし、全国ツアーを行っている及川光博。役者としてもコンスタントに活躍を続けており、まさに音楽に俳優に八面六臂な活動が目立ちます。

そんな中リリースされた今回のニューアルバム。「FUNK A LA MODE」というタイトル通り、全面的にファンクというジャンルを前に押し出したアルバムになっています。もともと彼自身、音楽的にかのプリンスから大きな影響を受けており、ファンクという要素はデビュー時から多く取り入れていました。そういう意味では今回、あらためて彼の音楽的な原点に立ち返ったアルバムと言えるかもしれません。

ただファンクはファンクでもバリバリブラックミュージックど真ん中のどす黒いファンクチューン、といった感じではなくあくまでもポップ。というよりも一言で言うと「歌謡ファンク」という言い方が出来るかもしれません。「愛し愛されまSHOW☆」はライブでも盛り上がりそうなホーンセッションと女性コーラスを入れたファンキーなポップチューンなのですが、続く「紅のマスカレード」はラテンフレーバーなサウンドにムーディーな歌謡曲のメロとなっていますし、「アクアリウム」「ガールフレンド」もファンキーなリズムを入れつつも、基本的に歌謡曲風なメロをしんみり聴かせるナンバーとなっています。

そういう意味では今回、カバーとして収録されているのが「sure danse」という選曲が見事。ご存じ米米CLUBによるナンバーのカバーなのですが、米米CLUBもいわば歌謡ファンクという要素を取り入れたロックバンド。音楽的に及川光博に通じる部分も強く、そういう意味ではミッチーのボーカルもピッタリはまったカバーになっています(ライブのエンタテイメント性が強いという面でも共通していますね)。

昨年に続き7曲入り(うち1曲がインスト)というミニアルバムだったため、Amazonの評価は低いようですが、ただ、だからといって忌避してしまうのはもったいないような勢いのある楽しいファンクポップが並んでいます。特に、「インスト1曲、カバー1曲なので実質5曲」という評価が見受けられますが、でもこのカバーの1曲、アルバムの中でも重要曲だと思うし、なによりも十分「ミッチーの新曲」として聴ける出来だと思うんですけどね。ここらへん、いまひとつカバーの評価が低いんですよね、日本って・・・。

そしてラスト「炎上!バーニング・ラブ」はまたミッチーらしい陽気なファンキーチューンで締めくくり。確かに実質6曲のミニアルバムなのですが、及川光博というミュージシャンの特徴がよく出ているアルバムだったと思います。個人的にはここ数作のアルバムの中では一番の出来だったように感じました。また久しぶりにミッチーのライブに行きたいな・・・そう思わせてくれたミッチーらしいエンタメ要素もあふれた傑作です。

評価:★★★★★

及川光博 過去の作品
RAINBOW-MAN
美しき僕らの世界
喝采
銀河伝説
ファンタスティック城の怪人
さらば!!青春のファンタスティックス
男心DANCIN'
20 -TWENTY-
パンチドランク・ラヴ


ほかに聴いたアルバム

実録! 港カヲル人間生活46周年コンサート~演奏・グループ魂~(東京大阪いいとこ録り) /港カヲル

タイトル通り、先日、ソロアルバムもリリースしたグループ魂の司会者兼ボーカルをつとめる港カヲル(=俳優の皆川猿時)のソロライブ。ただタイトルにも書いているように演奏はグループ魂がつとめ、楽曲もむしろグループ魂の曲がメイン。事実上、グループ魂のライブアルバムとなっています。

ただやはりライブの中心は港カヲルのようで、先日彼がリリースしたソロアルバムからの曲も何曲か披露。ソロアルバムではネタとしても聴いていてちょっと辛いものがあったカバー曲に関してもライブの中ではしっかりと「ネタ」として昇華されており、それを含めて楽しめるライブアルバムに。コント的なMCを含めてライブの楽しさが伝わるアルバムになっていました。

評価:★★★★★

港カヲル 過去の作品
俺でいいのかい~港カヲル、歌いすぎる~

10-FEET入り口の10曲/10-FEET

タイトル通り、夏フェスではじめて10-FEETを聴くような人に向けてリリースされた、10-FEETを知るための10曲を収録した配信限定の入門盤。10-FEETは以前にベスト盤をリリースしていますが、レコード会社が勝手にリリースした非公式盤だったため、公式サイトでも紹介される公式のベスト盤はこれがはじめてといった感じでしょうか。

そんな訳で、これぞ10-FEETといった感じの代表曲が10曲並んでいるアルバム。10曲40分弱という長さも入門盤としてはちょうどよい長さといった感じ。アップテンポでメロディアスなパンクロックの連続。良くも悪くもフェスで人気のメロコアバンドらしい感じだな、といったバンドなのですが、フェスでは多くのリスナーを惹きつけて盛り上がりそう。夏フェスの予習としては最適な選曲でした。

評価:★★★★

10-FEET 過去の作品
VANDALIZE
Life is sweet
thread
Re:6-feat
6-feat 2

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2017年8月19日 (土)

勘違いしていました(^^;;

Title:FEARLESS
Musician:ビッケブランカ

すいません、私、ビッケブランカというミュージシャンについては以前から知っていたのですが、ずっと韓流の男性アイドルと勘違いしていました(^^;;名前もいかにもですし、ルックスも韓流のアイドル顔。列記とした日本人(それも地元愛知県出身(!))の男性シンガーソングライターだったんですね。だから・・・というよりも影響を受けたミュージシャンとしてエルトン・ジョンやビリー・ジョエルをあげていたことから俄然興味が沸き、今回、はじめてアルバムを聴いてみました。

また今回のアルバム、なによりもジャケットが印象的。まるで何かの賞を取ったかのようにインタビューボードをバックにトロフィーを掲げる彼の姿。ただ残念ながら何かの賞を取った訳ではなく、あくまでも架空のもの。ただ微妙に誇らしげで微妙に恥ずかしげな笑顔も音楽賞を受賞したミュージシャンの写真としてよくありがち。いや、実によく出来たジャケット写真になっています。

さてそんな彼の楽曲なのですが、個人的には壺をつきまくりの陽気なポップソング。ピアノ+バンドサウンドという明るく分厚いサウンドにファルセット気味のボーカル。アルバムはイントロ的な1曲目に続く「Moon Ride」から、とにかくピアノをメインとした楽しいポップソングを聴かせてくれます。このピアノを軸としつつ底抜けに楽しいポップソングという点では個人的にも大好きなSUEMITSU&THE SUEMITHに近いものを感じます。ただSUEMITSUはバンドサウンドがより強く出ていてロック色が強いのに対して、彼の場合、圧倒的に「ポップ」の色合いが強くなっています。

特に彼の場合、ホーンセッションや打ち込みのシンセサウンドなどが入り、より賑やかで楽しいポップソングになっているのが魅力的。マイケル・ジャクソンからも強い影響を受けている彼は、例えば「Take me Take out」のようによりファンキーな楽曲も目立ちます。

また楽曲的にも「ピアノで明るいポップ」という一本調子な感じではなく「Stray Cat」のようなファンキーなエレクトロディスコチューンや「さよならに来ました」のような泣きメロをしっかりと聴かせるようなミディアムチューン、「Broken」のようなちょっと怪しげなメロディーがユーモアさも感じるポップスなど、バラエティーに富んだ作風を聴かせてくれ、その音楽性の懐の広さも感じさせます。

そして終盤「Slave of Love」はピアノ+バンドサウンドで祝祭色の強い楽しいポップソングを爽快なファルセットボイスで聴かせてくれる、まさにこれぞビッケブランカだ、といった感じのナンバー。さらにラスト「THUNDERBOLT」もミディアムテンポでポップなメロディーをしっかりと聴かせてアルバムは幕を閉じます。最初から最後までとても楽しくワクワクする素敵なポップソングが次々と登場するアルバムでした。

彼については、彼自身も影響を受けたミュージシャンとして名前をあげるMIKAとの類似性を上げることも多いのですが、確かにMIKA同様、とことん楽しいポップソングを聴けるシンガーだったと思います。個人的には上にも書いた通り、このポップソングがかなり壺にはまりました。

ただあえてマイナスポイントを言えば、これだけ素敵なポップソングが並びながらも、一発でメロディーが口から出てくるようなキラーフレーズを持った楽曲がなかったという点はちょっと気になりました。メロディーのインパクトが弱いといった感じではないのですが、サビはちょっと弱かったように思います。このキラーフレーズが一発出てくれば、一気に大ブレイクしそうです。

とにかく個人的には一気に注目度の増したポップシンガー。楽曲のエンタテイメント性も強いですし、これからまだまだ人気も伸びていきそうな予感がします。これからが非常に楽しみになってくるシンガーソングライターのアルバムでした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Mirage/Dub Squad

元ROVOの中西宏司、DJ Taro Acidaとしても活躍している山本太郎、そしてROVOの益子樹の3人によるテクノユニットによるなんと16年ぶりとなるニューアルバム。基本的にはトランシーなエレクトロサウンドを心地よく聴かせる中、ダブやファンク、フリージャズなどの要素を入れつつ複雑に構成された楽曲が魅力。「音」をしっかりと聴かせつつ、ダンスミュージックとしても高い機能性を有しています。久々の新作は2枚組となっており、Disc2にはDisc1の楽曲を砂原良徳やSystem7によってリミックスされた曲が並んでいます。こちらもDisc1の楽曲からグッと雰囲気の変わったエレクトロチューンが並んでおり、全く違った楽曲としても楽しめそう。久々のアルバムですが、メンバーそれぞれが個々で活動していただけに、16年というスパンを全く感じない傑作アルバムでした。

評価:★★★★★

佐野元春&ザ・コヨーテ・グランド・ロッケストラ LIVE AT 国際フォーラム/佐野元春

佐野元春最新のライブアルバムは、昨年3月22日に行われた東京国際フォーラム35周年アニバーサリー公演から厳選したライブ音源を、ミックス & リマスタリングした作品。ベスト盤的なセレクトとなっており、大人のロックバンドとも言うような安定感ある演奏でしっかりと聴かせてくれます。

評価:★★★★

佐野元春 過去の作品
ベリー・ベスト・オブ・佐野元春 ソウルボーイへの伝言
月と専制君主
ZOOEY
BLOOD MOON

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2017年8月18日 (金)

「日本」が所々に登場

Title:Crack-Up
Musician:Fleet Foxes

前作「Helplessness Blues」が高い評価を得て注目を集めたアメリカ・シアトル出身のフォークロックバンドFleet Foxesの新作。今回のアルバム、作品の要所要所に「日本」が登場してくることが大きな特徴的。まずジャケットの写真、日本の写真家濱谷浩が撮影した東尋坊の写真。さらにアルバムの中には「Third of May/Odaigahara」という曲が登場。ここで言う「Odaigahara」とは奈良と三重の県境に位置する大台ケ原山から取られたそうです。

「日本百名山」のひとつとはいえ、日本国内の観光地として誰もが知っている有名どころ・・・といった感じでもない大台ケ原の名前が楽曲のタイトルとして取られているのが意外な印象を受けます。ただこの9分近くに及ぶこの楽曲、今年3月にアルバムリリースに先立ち公表された楽曲なのですが、アルバムの中のひとつのクライマックスとなっています。

前半はアコースティックなサウンドでフォーキーで美しいメロディーラインを歌い上げるポップな楽曲からスタート。それが後半ではアコギやピアノの音が複雑に入り組み、アコースティックなサウンドで美しい音像を作り上げるドリーミーでサイケな世界が繰り広げられています。この独特な音世界が実に見事。思わずその音の世界に聴きほれてしまいます。

この「美メロ」と「幻想的なサイケフォーク」という音楽性がこのアルバムを通じて強く感じる特徴。そういう意味でもこの楽曲は本作を代表する曲と言えるでしょう。特に美メロという観点では中盤。「-Naidads,Cassadies」「Kept Woman」は美しいハーモニーとアコースティックなピアノやアコギで構成される世界が非常に輝かしくて耳を惹かれます。

その後もその美しいメロディーラインやコーラスを主軸としつつ、分厚いコーラスやアコースティックなサウンドに微妙にエフェクトをかけることによってドリーミーな雰囲気を醸し出しています。「Mearcstapa」「Fool's Errand」などは特にそんな幻想的な雰囲気をより感じる楽曲になっていました。

そしてラストは表題曲「Crack-Up」で締めくくられるのですが、こちらも美メロと重厚なハーモニーが魅力的な楽曲。最後はホーンの音が鳴り響く中、美しいボーカルの歌声で締めくくるという幻想的で神秘的ですら感じるフィナーレ。最後の最後までどこか神聖さすら感じさせるアルバムの雰囲気を保ったままの締めくくりとなりました。

今回のアルバム、冒頭に「日本」が要所要所に登場と書きましたが楽曲的には日本的な部分はほとんどありません。「Third of May/Odaigahara」も後半に若干エスニックな雰囲気のサウンドが入る程度で明確に日本的な部分はありません。ただ「日本」をテーマとすると、琴や三味線のようないかにもな様式化された日本像にウンザリさせられることも少なくないので(時として邦楽バンドでもありがち・・・)、これはこれでよかったように思います。

とにかく終始、その美メロと幻想的な音世界に惹かれるアルバム。幻想的といっても基本的にはアコースティックな音がメインとなっているため必要以上に仰々しさを感じる部分もなく、そういう点でも大きなプラス要素でした。

既に上半期洋楽ベスト3にも登場させているように今年を代表する名盤でした。最初から最後までその音世界に酔いしれるアルバムでした。

評価:★★★★★

FLEET FOXES 過去の作品
Fleet Foxes+Sun Giant EP
HELPLESSNESS BLUES


ほかに聴いたアルバム

TLC/TLC

90年代、一世を風靡し、日本でも絶大な人気のあった3人組ガールズグループTLC。2002年にメンバーのレフト・アイが交通事故により急逝し、その後は残ったメンバー2人で活動を進めていましたが、アルバムのリリースはありませんでした。そんな中、約15年ぶりにリリースされた本作がこれ。メンバーはこれがラストアルバムと公言しており、事実上、TLCとしての活動に幕が下ろされることになりました。

そんなフェアウェル的なアルバムということもあり楽曲的には90年代そのままのスタイル。ファンにとってはなじみ深い雰囲気の楽曲なのですが、ここ20年の特にブラックミュージックシーンでの音楽的な変化はすさまじいため、今聴くとかなり古臭く感じてしまいます。もっともそういう感想があることをわかった上で、あえて90年代そのままの音でのアルバムをリリースしたのでしょう。そういう意味では完全にかつてのファン向けのアルバム。このアルバムがはじめてのTLC、という方にはお勧めできませんが、90年代にファンだった方はまずは聴いて損のない作品です。

評価:★★★★

Kidal/TAMIKREST

前作「Chatma」が話題となったアフリカ・マリで結成されたバンドTAMIKRESTの新作。Tinariwenと同様に「砂漠のブルース」と呼ばれる彼らの楽曲。今回もそんなブルージーなギターが魅力的。哀愁感あるブルージーなギターを軸にミディアムテンポで独特のグルーヴ感を醸し出しており、また、コールアンドレスポンスを取り入れた楽曲もアフリカのバンドならではといった感じ。シンプルなサウンドでロックからの影響も強く、良い意味で垢抜けたところもありロックリスナーにも聴きやすくなじみやすい音を奏でているのも魅力的でした。

評価:★★★★★

TAMIKREST 過去の作品
Chatma

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2017年8月17日 (木)

韓流男性アイドルが並ぶ

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のチャートでまず目立つのは上位に並んだ韓流男性アイドル勢でした。まず2位にチャン・グンソク「Voyage」がランクインしています。初動売上3万3千枚。前作「モノクローム」の3万2千枚(3位)より微増。前作では前々作「Natural Boy」の初動5万6千枚から大きく初動売上を落としたのですが本作ではなんとか下げ止まった模様です。

さらに3位にはジョン・ヨンファ(from CNBLUE)「Summer Calling」がランクイン。韓国のバンドCNBLUEのボーカリストによりソロアルバム。初動売上2万1千枚。前作「ある素敵な日」は輸入盤リリースの影響で2週目に最高位4位を記録。その時の売上が2万2千枚でしたが、その売上に比べると若干のダウンとなっています。

で、韓流勢が2位3位と並んだのですが1位を獲得したのはジャニーズ系。V6「The ONES」が獲得しました。初動売上は12万8千枚。直近作はベスト盤「SUPER Very best」でこちらの15万2千枚(1位)よりダウンしていますが、オリジナルとしての前作「Oh!My!Goodness!」の5万3千枚(2位)から大幅増という結果となっています。

続いて4位以下の初登場盤です。まず4位に「『魔法少女まどか☆マギカ』 Ultimate Best」がランクイン。タイトル通り、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」で使用された曲のうち代表曲を網羅したベスト盤。初動売上1万3千枚でこの位置にランクインです。

今週の初登場はもう1枚。9位に「THE IDOLM@STER SideM ORIGIN@L PIECES 06」がランクイン。男性アイドル育成ゲーム「アイドルマスター SideM」のキャラクターソングシリーズの第6弾。初動売上は9千枚。同シリーズの前作「THE IDOLM@STER SideM ORIGIN@L PIECES 05」(12位)からほぼ横バイという結果になっています。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2017年8月16日 (水)

今週もAKB系が1位

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今週もAKB系が1位にランクイン。

 

先週10位にランクインした乃木坂46「逃げ水」がCDリリースにあわせてランクアップし1位獲得。CD売上・ダウンロード・ストリーミング数(以下「実売数」)、PCによるCD読取数、Twitterつぶやき数で1位、ラジオオンエア数でも5位と上位にランクインしています。オリコンでも初動売上88万枚で初登場1位を獲得。前作「インフルエンサー」の87万4千枚(1位)よりアップしています。

ちなみに同曲のカップリング「女は一人じゃ眠れない」は映画「ワンダーウーマン」のイメージソングとなっているのですが、女性の自立を歌ったフェミニスト的な映画とは歌詞が相いれないということで一部で炎上騒ぎになっています。ただ、秋元康の歌詞に批判が行っているようですが、ある意味、保守的で非フェミニスト的な立ち位置が乃木坂46のアイドルコンセプトな訳で、秋元はそれに沿った歌詞を書いただけ。「ワンダーウーマン」のイメージソングとして乃木坂のようなグループを抜擢した映画会社の側に大きな問題があるような印象を受けます。

2位は先週3位のMr.Children「himawari」がワンランクアップ。ラジオオンエア数は18位、Twitterつぶやき数42位、You Tube再生回数は61位に留まっていますが、実売数は2位、PCによるCD読取数は3位と根強い人気を見せています。

3位はDAOKO×米津玄師「打上花火」が初登場でランクイン。映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」主題歌。DAOKOと米津玄師という若手実力派同士のコラボということで話題となった同作。映画にも通じる切ないラブソングが胸をうつポップソングになっています。8月16日にリリースされたCDからの先行配信。実売数3位、Twitterつぶやき数2位と上位に食い込み、先行配信のみでベスト3入りを果たしています。CD販売後はさらに売上を伸ばしそう。今後のロングヒットも期待できそうです。

続いて4位以下の初登場曲です。まず4位にUNISON SQUARE GARDEN「10% roll,10% romance」が先週の90位からCDリリースにあわせてベスト10入り。アニメ「ボールルームへようこそ」オープニング・テーマ。彼ららしい爽快感あるポップソング。Twitterつぶやき数50位、You Tube再生回数53位と奮いませんでしたが、実売数5位、ラジオオンエア数8位、PCによるCD読取数6位といずれも上位にランクインし、総合4位という結果となっています。オリコンでは初動2万7千枚で3位初登場。シングルでベスト3入りはこれがはじめて。ただし、初動売上は前作「シュガーソングとビターステップ」の3万3千枚(5位)よりダウンしています。

5位はKnights「Article of Faith」が初登場でランクイン。男性アイドル育成ゲーム「あんさんぶるスターズ!」のキャラクターによるキャラソン。実売数4位、PCによるCD読取数7位以外はすべて圏外というのがこの手のキャラソンらしい感じ。オリコンでは同作を収録した「あんさんぶるスターズ! ユニットソングCD 3rdシリーズ vol.2 Knights(Article of Faith)」が初動3万2千枚で3位初登場。前作「あんさんぶるスターズ! ユニットソングCD 第2弾 vol.03 Knights(Silent Oath)」の3万枚(6位)から若干のアップとなっています。

9位10位はいずれも女性アイドル育成ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」のキャラクターソングがランクイン。9位には高垣楓,佐藤心,三船美優,安部菜々,片桐早苗「命燃やして恋せよ乙女」、10位に大槻唯,緒方智絵里,新田美波「銀のイルカと熱い風」がそれぞれランクインしています。前者は実売数10位、PCによるCD読取数2位、後者は実売数12位、PCによるCD読取数4位で、そのほかはいずれも圏外という結果に。ちなみにオリコンでは前作を収録した「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 12 命燃やして恋せよ乙女」が初動2万5千枚で4位、後者を収録した「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS SUMMER!(銀のイルカと熱い風)」が初動売上2万3千枚で5位初登場となっています。ちなみにアイドルマスターがらみでは直近作双葉杏(五十嵐裕美),諸星きらり(松嵜麗)「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 11 あんきら!?狂騒曲」の4万8千枚(2位)からダウンしています。

他に今週、ロングヒット組としてはSEKAI NO OWARI「RAIN」が9位から7位にランクアップ。実売数6位、PCによるCD読取数は5位となっており、まだまだヒットは続きそう。またTWICE「TT」は5位から8位にランクダウン。ただしYou Tube再生回数は今週も1位をキープしています。

さらに今週、Ed Sheeran「Shape Of You」が先週の13位からランクアップして6位にランクイン。4月17日付チャートよりなんと18週ぶりのベスト10返り咲き。ただしこの間、ずっとほぼ毎週、ベスト20圏内でロングヒットを記録していたため今回のベスト10入りも特別に何か大きな要素があったというよりも、相対的に他の曲が弱かった影響の模様。実売数9位、You Tube再生回数4位と上位に入っており、これからもまだまだロングヒットが続きそうです。

今週のHot100は以上。アルバムチャートは明日!

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2017年8月15日 (火)

結成30周年

Title:CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection
Musician:スピッツ

結成30周年を迎えたロックバンド、スピッツ。いままでベスト盤として2006年に「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」「CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection」という2枚のベスト盤がリリースされていましたが、今回、その2枚のベスト盤がリマスターされ再発売。さらに2006年以降の楽曲をおさめた「CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection」をしたボックス盤「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」がリリースされました。ただ「1991-1997」「1997-2005」はいずれも既発のアルバムをリマスターしたのみ。そのため、この2枚のアルバムはもう持っているし、さすがにリマスターで買い直すほどじゃない・・・と思っている方にために、「2006-2017」のみのバージョンもリリースされています。こういう配慮もうれしいですね。

本作は2006年にリリースされた「魔法のコトバ」から2016年にリリースされた最新シングル「みなと」まで収録。また配信限定でリリースされた「愛の言葉-2014mix-」「雪風」も収録されているほか、「ヘビーメロウ」「歌ウサギ」「1987→」という3曲の新曲が収録されています。

この2006年以降の彼らといえばすでにスピッツという地位も確立。以前のような「国民的ヒット曲」というものはないものの、安定した人気を博している頃。そのため楽曲に関しても正直言えば目新しさみたいなものは感じません。これぞスピッツといった感じの楽曲が並んでおり、良くも悪くもファンにとっては安心して楽しめる楽曲ばかりです。

ただ今回のアルバムに収録されている作品、もちろんリアルタイムで聴いた楽曲ばかりなのですが、あらためて聴くとやはり聴きほれてしまいます。決して派手さはないものの心に染みいってくるメロディーラインが実に素晴らしい。どこか切なさとノスタルジックさを感じさせるメロディーは何度聴いても全く飽きることがありません。大いなるマンネリといえばマンネリなのですが、文字通りエバーグリーンなメロディーラインばかりのため、結成30年たった最近の楽曲ですら、ある種の新鮮さすら感じます。

新曲3曲のうち「ヘビーメロウ」「歌ウサギ」に関しては、まさにそんなスピッツらしさを体現化した楽曲。そしてこの中でユニークだったは「1987→」。楽曲は今のスピッツからすると考えられないようなビートパンク。結成当初の彼らはこういう楽曲をやってたそうなので、まさに原点回帰ともいえる作品。スピッツのちょっと意外な側面を感じられることが出来るユニークな楽曲に仕上がっています。

結成30年を経過しながら今なお新鮮さを保ち続ける彼ら。まだまだこれからも数多くの名曲を聴かせてくれそう。これからの活躍も楽しみです。

評価:★★★★★

スピッツ 過去の作品
さざなみCD
とげまる
おるたな
小さな生き物
醒めない


ほかに聴いたアルバム

NEWWAVE/THE STARBEMS

日高央率いるパンクロックバンドの最新作は2枚組のミニアルバム。Disc1は新曲5曲入り。ハードコア風のへヴィーなサウンドながらもポップなメロを聴かせるあたり、良い意味でいつもの日高央らしい楽曲。Disc2は既発表曲のリアレンジや日高央以外のメンバーがボーカルを取った楽曲などを収録した企画盤的な内容。こちらはお遊び的な要素も強いものの、バリエーションある楽曲でポップで楽しい感じに仕上がっていました。

評価:★★★★

THE STARBEMS 過去の作品
SAD MARATHON WITH VOMITING BLOOD
VANISHING CITY
Feast The Beast

バタフライエフェクトを語るくらいの善悪と頑なに選択を探すマエストロとMoon Song Baby/The Mirraz

前作「Mr.KingKong」は事前告知なしに突然の配信リリースとなったThe Mirrazですが、続く本作も突如、配信オンリーでリリースされた7曲入りのミニアルバム。前作に引き続きパンキッシュなギターロックに思いっきり早口なボーカルという、The Mirrazらしいスタイル。「ツ!」のようなちょっと皮肉じみた歌詞も彼ららしくユニーク。良くも悪くも似たようなスタイルの曲が多いというのはマイナスポイントではあるのですが・・・あと早口とはいえ、要所要所のポイントとなる部分はもうちょっと聴きやすく構成した方がよいのでは?

評価:★★★★

The Mirraz 過去の作品
We are the fuck'n World
言いたいことはなくなった
選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ
夏を好きになるための6の法則
OPPOTUNITY
しるぶぷれっ!!!
BEST!BEST!BEST!
そして、愛してるE.P.

ぼなぺてぃっ!!!
Mr.KingKong

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2017年8月14日 (月)

いつもと違うキノコホテルだが・・・

Title:プレイガール大魔境
Musician:キノコホテル

今年、結成10周年を迎えたガールズバンド、キノコホテル。60年代のグループサウンズやガレージロック、歌謡曲の要素を取り入れたちょっとレトロで、ちょっと怪しげな雰囲気が魅力的な彼女たち。本作はその結成10周年を記念してリリースされた企画盤。彼女たちの過去の楽曲を再録音したリメイクアルバムとなっています。

今回の企画盤、まずなかなか選曲がユニーク。彼女たちの代表曲ではなくアルバムの中の隠れた名曲たちをピックアップ。それを新たにレコーディング。アレンジも変えており、そのため実感としては「ベストアルバム」というよりも「オリジナルアルバム」的な感覚で楽しめるアルバムとなっています。

また本作で特徴的だったのはアレンジの幅広さ。スペーシーでサイケなアレンジの「球体関節」「悪魔のファズ」では途中に入る「ウッ!ハッ!」という掛け声が非常にユニーク。「愛の教育」は歌い方含めてメタルっぽい雰囲気の曲になっていますし、さらに「惑星マンドラゴラ」ではシンセを使ったアップテンポなサウンドも印象的ですが、なによりも疾走感あるポップなメロディーがどこか90年代J-POP的でインパクトがあります。

そんな中でも特に印象に残ったのが「風景」。ハワイアン的なリズムにパーカッションを軸としたシンプルなサウンド。サイケフォークな雰囲気の楽曲で空間を聴かせるその楽曲には独特なグルーヴ感があり、あえていえば坂本慎太郎の楽曲に近い雰囲気も。比較的ポップな曲が多い彼女たちにしては珍しい実験的な作風となっています。

「昭和歌謡GS風ガレージロックバンド」というイメージの強いキノコホテルですが、意外と幅広い音楽性を感じることが出来るアルバムだったと思います。そしてもうひとつ大きな特徴に感じたのは今回のアルバム、いつも以上にギターサウンドを前に押し出してロックバンド色が強くなっていた点でした。キノコホテルといえばもちろんガレージロックバンドなのですが、まず第一にマリアンヌ東雲のエレピが前に出てくることが多く、それがバンドの色となっていました。今回のアルバムはこのエレピの音はあまり目立ちません。むしろ迫力のあるギターサウンドやドラムスの音が前に出ており、ロックバンドらしさがよい出ていたと思います。またいつもより分厚くなったバンドサウンドが、このアルバムに統一感を与えていました。

そんな訳で音楽性といいバンドサウンドといいいつのもキノコホテルとはちょっと異なる今回のアルバム。しかし楽曲は間違いなくキノコホテルの曲になっていました。いかにもGS風なガレージサウンドや、わかりやすいエレピの音に頼らずとも、キノコホテルらしさを楽曲にきちんと反映させることが出来る・・・10周年を迎えてリリースされた今回のアルバムは、そんなバンドとしての自信を感じることもできました。そんな10年を迎えて一回り大きくなった彼女たちの姿を感じることが出来る作品。これからの彼女たちの活躍も非常に楽しみです。

評価:★★★★★

キノコホテル 過去の作品
マリアンヌの憂鬱
マリアンヌの休日
クラダ・シ・キノコ
マリアンヌの恍惚
マリアンヌの誘惑
キノコホテルの逆襲
マリアンヌの呪縛
マリアンヌの革命


ほかに聴いたアルバム

All Time Best Album THE FIGHTING MAN/エレファントカシマシ

デビュー30周年を迎えた彼らが、すべてのキャリアを通じた代表曲をまとめたベスト盤をリリース。え?こないだレコード会社毎に代表曲をまとめた「自選作品集」をリリースしたばかりじゃん、と思ったのですが、それから既に8年もたったんですね・・・早いなぁ。

今回のベスト盤、2枚組なのですが、1枚目に「悲しみの果て」のようなポップな曲が並び、2枚目に「ガストロンジャー」のようなハードな曲が並ぶ構成になっており、エレカシの持つハードソフト2つの側面の魅力をわかりやすく感じることが出来る内容になっています。そういう意味でも初心者にもピッタリのベスト盤。今回、2枚目の方で「ガストロンジャー」と最初期の代表作「デーデ」「奴隷天国」などが違和感なく並んでおり、一時期、「ポップになった」といわれたエレカシですが、本質的な部分は大きな変化はなんだな、ということをうれしく感じました。

「自選作品集」と異なり発表順ではないため紆余曲折のあったエレカシの歴史を感じることはできません。ただ代表曲がほどよくまとめられておりエレカシの魅力は存分に感じることの出来るベスト盤となっていました。

評価:★★★★★

エレファントカシマシ 過去の作品
STARTING OVER
昇れる太陽
エレカシ自選作品集EPIC 創世記
エレカシ自選作品集PONY CANYON 浪漫記
エレカシ自選作品集EMI 胎動記

悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~
MASTERPIECE
THE BEST 2007-2012 俺たちの明日
the fighting men's chronicle special THE ELEPHANT KASHIMASHI LIVE BEST BOUT
RAINBOW

HIT/三浦大知

「HIT」と題された三浦大知の新作は、その名の通り、最近の音楽シーンに「HIT」しそうなエレクトロダンスミュージックを主体としたアルバム。彼のボーカリストとしての才能を感じる伸びやかなボーカルは非常に心地よいものの、楽曲的にはいかにも「流行」といった感じで目新しさはない印象。良くも悪くも「HIT」を意識したアルバムといったところなのでしょうか。

評価:★★★★

三浦大知 過去の作品
D.M.
The Entertainer
FEVER

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2017年8月13日 (日)

11年ぶり・・・ちょっと意外

Title:Mellow Waves
Musician:CORNELIUS

先日開催されたフジロックで、CORNELIUSと小沢健二が同じ日に出演するということで大きな話題になりました。もちろん(?)両者の共演はなかったようですが、両者とも違う道を歩みつつ、それぞれが違うベクトルでその音楽活動に大きな評価を得ている点、いまさらなからフリッパーズギターというバンドはものすごいバンドだったんだな、ということを思ってしまったりします。

さて、ここに来て活動を開始したものの、ここ数年は散発的な活動しか見せていなかったオザケンに対してCORNELIUSはここ数年、むしろ積極的な活動が目立ちました。攻殻機動隊への音楽提供やSalyu x Salyuとしての活動、あるいはMETAFIVEへの参加も大きな話題となりました。それだけに今回のニューアルバム、前作「SENSUOUS」から11年ぶりというのが逆に意外にすら感じました。確かにそういわれてみれば・・・と思ってしまいます。それだけここ最近のCORNELIUSは逆に積極的な活動が目立ってすらいました。

さて、非常にシンプルで空間を聴かせるようなエレクトロサウンドを軸に、実験的ともいえる作風に仕上げていた前作「SENSUOUS」。今回のアルバムに関しても基本的にはその路線を引き継いだ作品になっています。そういう意味では今回のアルバムに関しては目新しさのようなものを求めるとちょっとがっかりするかもしれません。

一方、今回の作品で大きく変わったのは非常にポップでメロディーラインを聴かせるような曲が並んでいるという点でした。その今回のアルバムを象徴するような作品が1曲目の「あなたがいるなら」。サウンドは空間を生かしたシンプルなエレクトロサウンドと微妙にテンポをずらしたリズムが特徴的で前作からつながるようなものなのですが、切ないメロディーラインが印象に残りますし、非常にシンプルでわかりやすいラブソング風の歌詞ながらもシンプルな言葉を綴っているからこそいろいろと解釈できそうな、坂本慎太郎が書いた歌詞も強く心に響きます。ここ最近のCORNELIUSの興味がつまったような楽曲に仕上がっていました。

他にも同じく作詞を坂本慎太郎が手掛けた「未来の人へ」やドリーミーなサウンドや韻を踏んだポップな歌詞がかわいらしさすら感じるポップソング「夢の中で」(これ、攻殻機動隊サントラで相性の良さを感じた坂本真綾が歌ったらおもしろいかも・・・)などメロディーを主眼とした楽曲が並んでいます。

さらに最後を締めくくる「The Rain Song」「Crepuscule」はアコースティックな作風のポップな曲で締めくくられており、ちょっと冷たさを感じるエレクトロな作風でスタートした本作ですが、最後はむしろアコースティックな暖かみを感じさせる後味がありました。また他の曲に関してもギターなどのバンドサウンドも入っていたりして、暖かさを感じさせるアルバムになっています。そういう意味ではサウンドの方向性は似ていても、ここ数作「POINT」や「SENSUOUS」とはまた異なった作風ともいえるのかもしれません。

また今回の作品、暖かみを感じさせる曲調といいポップでメロディアスな作風といい、個人的にはCORNELIUSも参加したMETAFIVEからの流れも感じさせました。もっともMETAFIVEが影響を与えた、というよりはMETAFIVEにCORNELIUSの今の興味ある音が入り込んだ、という要素の方が大きいのかもしれませんが・・・。

斬新さ、実験性という意味ではここ数作の中ではちょっと後ろに下がるかもしれません。ただポピュラリティー、いい意味での聴きやすさという意味ではここ数作の中では断トツの出来だったと思います。なによりも暖かさを感じさせるポップなアルバムに仕上がっていました。本作も間違いなく今年を代表しそうな傑作です。

評価:★★★★★

cornelius 過去の作品
CM3
FANTASMA
「NHKデザインあ」
CM4
攻殻機動隊 新劇場版 O.S.T.music by Cornelius


ほかに聴いたアルバム

FLY/清水翔太

R&B回帰をみせ、傑作アルバムに仕上げた前作「PROUD」。今回のアルバムもR&B路線が続きます。ただHIP HOPやファンク、ソウルなどの要素を取り入れて、それがピタリとはまった前作と比べると本作は、今時の音を取り入れつつも、よくありがちなメロウなR&Bといった感じにとどまってしまっています。彼の実力は感じることが出来、それなりに悪いアルバムではないと思うのですが、傑作だった前作と比べるとちょっと見劣りしてしまった印象も。

評価:★★★★

清水翔太 過去の作品
Umbrella
Journey
COLORS
NATURALLY
MELODY
ENCORE
ALL SINGLES BEST
PROUD

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2017年8月12日 (土)

初の「ベスト盤」

Title:All Time Best ハタモトヒロ
Musician:秦基博

秦基博初のオールタイムベスト・・・って、いままで結構、秦基博ってベスト盤リリースしてなかったっけ?とも思うのですが、「BEST OF GREEN MIND」と「evergreen」は弾き語りアルバム、「ひとみみぼれ」はセルフセレクションによる企画盤と、純粋に彼の代表曲を網羅したベスト盤は本作がはじめてのリリースとなります。ちょっと意外な印象を受けるのですが。

さてそんな秦基博初となる純粋なベストアルバム。以前から秦基博に関してはひとつ強く感じていたことがあります。それは彼、どうにもこれといった特徴の薄いミュージシャンだな、という点でした。

例えばメロディーライン。ルーツ志向で洋楽テイストが強いわけではありませんし、決定的にインパクトのある美メロを書いている訳ではありません。歌詞にしてもストレートなラブソングがメインでこれといった大きな特徴があるわけではありません。秦基博というとどういうミュージシャンかと言われると、「ポップスミュージシャン」の一言。それ以上でも以下でもありません。

ただ今回のベスト盤も見事チャート1位を獲得しましたしアルバムでは確実にベスト10入りをさせてくるなど、人気ミュージシャンとしてその歩を確実に進めている彼。今回のベスト盤を聴くと、上に書いた通り、これといってひとつ目立つような特徴があるわけではないのですが、それにも関わらず非常に心に残るようなポップソングが目立ちます。

アコースティックなサウンドが主導して展開していく彼の楽曲は決して派手なメロディーがあるわけではありません。しかし、妙に心にひっかかりのあるフレーズを書いてきます。このド派手なサビはないのにちゃんとひっかかるのあるメロディーラインを書いてくるというのは非常に難しいこと。それをさらりとやれてしまう彼にメロディーメイカーとしての実力を感じます。

比較的似たようなタイプの曲も多いのですが、それでも2枚組全26曲、ダレることなく最後まで聴くことが出来るのはやはり彼の楽曲に多くの魅力があるからでしょう。今回のベスト盤では秦基博のポップメイカーとしての実力とその魅力を再認識できる内容でもありました。

また今回のベスト盤、ちょっとユニークなのは彼の代表曲を網羅した2枚組の通常盤の他、そこからさらにセレクトして1枚にした「はじめまして盤」がリリースされたこと。これはなかなかユニーク。というのはここ最近のベスト盤、楽曲を詰め込みすぎて2枚組3枚組となり初心者にとっては手を出しにくく、本来あるべき「ベスト盤」の役割を果たしていないようなベスト盤が多く見受けられたからです。こうやって初心者にも聴きやすいように1枚にまとめた別バージョンを出す、というのは戦略として非常におもしろく感じました。

ただ今回、この別バージョンで非常に残念なのは2枚組の通常盤に入っていない曲が「はじめまして盤」に入っていたこと。特に大江千里のカバー「Rain」は「はじめまして盤」にしか入っていないようで、これによりファンは通常盤だけでなく「はじめまして盤」も購入する必要が生じたとか・・・複数枚買いを誘発するための戦略でしょうか。この点は非常に残念に感じます。

「売り方」には残念な点はあるもののベスト盤としての魅力はもちろん文句なし。最新盤「青の光景」はいままでの彼の魅力を上回る傑作だっただけにこれからの活躍もかなり期待できそう。これからの秦基博の活躍を楽しみにしつつ、あらためて彼の魅力に触れるには最適なベスト盤でした。

評価:★★★★★

秦基博 過去の作品
コントラスト
ALRIGHT
BEST OF GREEN MIND '09
Documentary
Signed POP
ひとみみぼれ
evergreen
青の光景


ほかに聴いたアルバム

HATE ME/Cruyff In The Bedroom

今年は往年のシューゲイザーバンドが次々と新作をリリースしてきましたが、それに歩調をあわせたのか日本を代表するシューゲイザーバンドである彼らも約4年7ヶ月ぶりとなるニューアルバムをリリース。相変わらずシューゲイザー直系の轟音のギターノイズが心地よいアルバムに。今回は以前のアルバムで感じていたちょっとベタというか平凡なメロディーラインも進化。しっかりとシューゲイザーバンドらしい(?)インパクトあるポップなメロを聴かせており、楽曲に花を添えていました。

評価:★★★★★

cruyff in the bedroom 過去の作品
Ukiyogunjou
hacanatzkina

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2017年8月11日 (金)

「ダーク」をコンセプトとした13作目

Title:13
Musician:cali≠gari

メジャー15周年を迎えるヴィジュアル系ロックバンドcali≠gariのニューアルバム。基本的に彼らのフルアルバムはリリース順に番号が付されており今回は13枚目。西洋で縁起が悪いとされる「13」という数字をストレートにタイトルとした本作は、その数字から導き出されたのか、「ダーク」ということをコンセプトとしているそうです。

「13」といえば毎回、挑戦的かつどこかユーモラスを感じる音楽性に挑戦しており一種独特のスタイルを貫くバンドとして非常に魅力的なバンド。今回のアルバムはここ数作の中では断トツでバリエーションが多く、かつ挑戦的で独特な楽曲が目立った作品になっていました。

タイトルに沿った13秒のイントロを経てスタートする「ゼロサムゲーム」は非常にパンキッシュでアバンギャルドな楽曲。「汚れた夜-暗夜行路篇-」も疾走感あるヴィジュアル系っぽいちょっと妖艶なビートロックなのですが、トライバルなパーカッションとフリーキーなサックスが魅力的。途中、童謡の一節を取り入れているのがユニークな「トイレでGO!」はパンキッシュでユーモラスながらも歌詞の世界がどこか狂っていて怪しげな感じになっています。

またアバンギャルドな色の濃い前半から後半はバラエティー富みながらもポップでメロディアスなナンバーが続きます。「三文情死エキストラ」は怪しげな歌謡ファンクチューン。「一切を乱暴に」はハイテンポなパンクナンバー。さらには「ファニソン」はエレクトロサウンドを取り入れたダンスチューンと彼らの幅広い音楽性が垣間見れる楽曲が続きます。

今回、「ダーク」というコンセプト性があるということですが、正直なところ歌詞はともかくサウンドやメロディーからはあまり「暗さ」は感じません。むしろいつも以上にポップなメロディーが光ったインパクトある楽曲が並んでいるように感じます。上に紹介した曲以外でも「トカゲのロミオ」などパンキッシュでちょっとアバンギャルドさもあるバンドサウンドが心地よい疾走感あるナンバー。サビは非常にメロディアスでインパクトあるフレーズを展開しており、ちょっと90年代っぽいフレーズは多くのリスナーが楽しめそうな楽曲に仕上がっています。

このポップでインパクトあるメロディーラインといい、実験的でバリエーションの多い作風といい、cali≠gariの魅力をしっかりと詰め込んだアルバムだったと思います。個人的にはここ最近のcali≠gariのオリジナルアルバムの中では一番の出来だったように感じました。最後はアルバムのコンセプトに沿ったダークな雰囲気を醸し出しつつ哀愁感あるメロディーでゆっくり聴かせる「深夜、貨物ヤード裏の埠頭からコンビナートを眺めていた」で締めくくり。確かに聴いた後の印象としては「ダーク」というアルバムコンセプトが印象に残る展開になっていました。

評価:★★★★★

cali≠gari 過去の作品
10
cali≠gariの世界

11
12


ほかに聴いたアルバム

Friends Again/シャムキャッツ

今、注目されているインディーロックバンドの一組、シャムキャッツ。これが4枚目のアルバムとなります。以前からその名前は知っていたのですが、今回はじめて聴いてみました。郷愁感あるメロディーラインとフォーキーなサウンド。日本語詞にこだわりつつ楽曲的には洋楽からの影響も強く感じさせるいい意味でバタ臭さのある楽曲。イメージとしてはサニーデイサービスに近い雰囲気を感じます。フェス受けしそうなストレートなパンクバンドが注目される昨今ではちょっと独特という印象すら受けてしまう彼らですが、徐々に注目度は高まりそうな予感も。これからの活躍に期待です。

評価:★★★★★

BABEL/9mm Parabellum Bullet

歌謡曲テイストを感じさせる哀愁感あるメロディーラインとメタルやハードコアの影響も強いダイナミックなバンドサウンドの融合が魅力的な9mm Parabellum Bullet。メンバー全員が作詞作曲で参加した前作から一転、本作はメインライターの滝善充がすべての曲を手掛けたという、いままでのスタイルに戻った作品に。そのため全体的な出来としてはやはり前作を上回る内容になっています。ただ基本的にはどの曲もいつも通りのスタイルといった感じで、良くも悪くも大いなるマンネリ的な感じに。一種の様式美といった印象も受けますが、もうちょっとバリエーションもほしいかな、といった印象も。

評価:★★★★

9mm Parabellum Bullet 過去の作品
Termination
VAMPIRE
Revolutionary
Movement
Dawning
Greatest Hits
Waltz on Life Line

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2017年8月10日 (木)

夏は山達!

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

・・・という訳で今週のアルバムチャートでまず目立ったのが山下達郎。今週、彼の隠れた名盤ともいえる「COME ALONG」シリーズの最新作「COME ALONG 3」が4位にランクインしてきました。

「COME ALONG」シリーズはもともとはレコード店の販促用アイテムとしてレコード会社が企画した作品。曲の間に小林克也のDJでつないだ「ベスト盤」的なアルバムで、大きな評判を呼びました。このたび同シリーズの最新作が上位にランクインした他、同時リリースとなった「COME ALONG 2」「COME ALONG」のリマスター盤がそれぞれ10位、11位にランクイン。惜しくも3作同時ランクインはなりませんでしたが、相変わらずその強さを見せつける結果となっています。

ちなみに初動売上は「COME ALONG 3」が2万8千枚、「2」が1万枚、「3」が9千枚という結果。前作はベスト盤「「OPUS~ALL TIME BEST 1975-2012~」で、こちらの27万5千枚(1位)からはさすがに大幅にダウンしています。

さて1位に戻ります。今週1位はAKB48の姉妹グループで大阪を中心に活動を行っているNMB48「難波愛~今、思うこと~」がランクインしています。初動売上は15万9千枚。前作「世界の中心は大阪や~なんば自治区~」の32万8千枚(1位)から大幅ダウンという結果になりました。NMB48といえばメンバーの須藤凜々花がAKB48選抜総選挙のスピーチで突然結婚を発表して話題となりましたが、今回の初動大幅ダウンはやはりその影響でしょうか。まああのスピーチ自体は最近、一時期に比べてさっぱり話題とならなくなったAKB48選抜総選挙の話題作りのため上がしかけた「やらせ」以上でも以下でもないと思うのですが。

2位初登場はUVERworld「TYCOON」。約3年ぶりとなるオリジナルアルバム。初動売上8万2千枚は前作「0 CHOIR」の8万4千枚(2位)から若干のダウン。

3位にはPKCZ(R)「360° ChamberZ」がランクイン。EXILE HIROプロデュースによりEXILEのDJ MAKIDAI、verbal、DJ DARUMAにより結成されたプロデューサーユニットの本作がデビューアルバム。初動売上4万2千枚を記録しベスト3入りです。ただ・・・verbalはこんなユニットより、そろそろm-flo復活させてくれないかなぁ・・・・・・。

続いて4位以下の初登場盤です。まず6位に人気男性声優宮野真守による「THE LOVE」が入ってきました。初動売上1万8千枚は前作「FRONTIER」の1万7千枚(3位)から微増。

そして8位にはBOWWY「"GIGS" CASE OF BOOWY -THE ORIGINAL-」がランクインしてきました。同作は1987年7月31日の神戸ワールド記念ホール、同8月7日の横浜文化体育館のライブの模様を完全収録した全4枚組のライブアルバム。もともと2001年に「“GIGS” CASE OF BOOWY」と名乗るライブ盤が、さらには2007年には「“GIGS” CASE OF BOOWY COMPLETE」がそれぞれリリースされていますが、本作は前2作で未収録だった部分を含むコンプリート盤(・・・って2007年のタイトルは「嘘」だったのかよ・・・)。それが横浜文化体育館公演のちょうど30年後にあたる8月7日にリリースされています。

全4枚組、8,600円にも及ぶ高値と、8月7日リリースのためフライング販売分のみ集計されるという悪条件の中、1万1千枚を売り上げ、見事ベスト10入りというあたりに彼らの根強い人気を感じさせます。ちなみに直近作は2013年リリースのベスト盤「BOΦWY THE BEST "STORY"」で、こちらの初動3万8千枚(1位)よりはさすがに大幅ダウンとなっています。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2017年8月 9日 (水)

AKB系 vs ももクロ

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今週はAKB系とももクロの新譜が同時にランクイン。

まず1位は福岡を中心に活動を続けるAKB48の姉妹グループHKB48「キスは待つしかないのでしょうか?」がランクイン。このタイトルもいかにも秋元康っぽい感じ。CD販売・ダウンロード・ストリーミング数(以下「実売数」)で1位を獲得した他、PCによるCD読取数7位、Twitterつぶやき数で10位を記録。ただラジオオンエア数は圏外となっており、ファンのすそ野は広がっていない印象。オリコンでも初動売上19万9千枚で1位初登場。前作「バグっていいじゃん」の21万枚(1位)からダウン。

一方ももいろクローバーZの新曲「BLAST!」は4位に留まりました。PCによるCD読取数は1位を獲得したものの、実売数は4位、Twitterつぶやき数は16位に留まりました。ラジオオンエア数は19位はアイドル系としては健闘した方でしょうか。オリコンでは初動5万枚で3位初登場。前作「ザ・ゴールデン・ヒストリー」の5万1千枚(2位)より微減。ちなみに前作発売時もHKB48と同時リリースとなっており、初動は26万9千枚vs5万1千枚という結果になっており若干差は縮まった形に。ただももクロ人気もかなり落ち着いた感がありますが。

2位は名古屋を中心に活動をする男性アイドルグループBOYS AND MEN「帆を上げろ!」が初登場でランクイン。TBSテレビ系ドラマ「マジで航海してます。」主題歌。爽やかな典型的アイドルポップ。実売数2位、Twitterつぶやき数3位を記録しましたが、ラジオオンエア数33位、PCによるCD読取数81位という結果になっています。オリコンでは初動16万5千枚で2位初登場。前作「YAMATO☆Dancing」の21万枚からダウン。前作のペースならHKB48を上回る可能性もあったのですが。

3位は先週1位のMr.Children「himawari」が2ランクダウンながらもベスト3をキープしています。

続いて4位以下の初登場曲です。7位にはLiSA「だってアタシのヒーロー。」がランクイン。日テレ系アニメ「僕のヒーローアカデミア」エンディング・テーマ。まんま90年代のガールズロック路線。実売数7位、PCによるCD読取数9位、Twitterつぶやき数6位と上位に入りましたが、ラジオオンエア数は58位に留まっています。オリコンでは初動1万5千枚で7位初登場。前作「Catch the Moment」の2万7千枚(4位)からダウンしています。

8位には三浦大知「U」が初登場でランクイン。日テレ系ドラマ「脳にスマホが埋められた!」主題歌。なんじゃそのドラマは??タイトルのインパクトだけは強烈ですね。かといって、見たいかと言われると全く食指が動かないのですが。実売数15位、PCによるCD読取数、Twitterつぶやき数いずれも13位なのですが、ラジオオンエア数が3位と上位にランクインし、総合チャートでは見事ベスト10入りを記録しました。オリコンでは初動1万2千枚で8位初登場。前作「EXCITE」の2万9千枚(1位)から大幅ダウンとなっています。

最後10位には乃木坂46「逃げ水」が先週の61位からランクアップしてベスト10入り。CDでは8月9日リリース予定ですが、先行配信のため一足早くベスト10に入ってきています。実売数13位、ラジオオンエア数26位、You Tube再生回数46位でしたが、Twitterつぶやき数7位にひきあげられた形になっています。

さて今週のロングヒット組はTWICE「TT」はTwitterつぶやき数及びYou Tube再生回数1位で9位から5位にランクアップ。これで7週連続のベスト10入り。実売数も22位を記録しており、もう少し上位も狙えるか?一方、SEKAI NO OWARI「RAIN」は7位から9位にランクダウン。こちらもベスト10入り7週目となりました。実売数9位、PCによるCD読取数は3位とまだ上位に留まっており、まだロングヒットを続けられるか?

今週のHot100は以上。アルバムチャートは明日!

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2017年8月 8日 (火)

90年代を代表する名盤

Title:OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017
Musician:RADIOHEAD

RADIOHEADを代表するアルバムであり、なおかつその後のRADIOHEADの方向性に決定的な影響を与えたアルバム「OK COMPUTER」。RADIOHEADにとってももちろんのことですが、90年代を代表する名盤として非常に高い評価を受ける本作。アルバムリリースから20年たつ今年、本作をリマスターした20周年記念盤がリリースされました。

「OK COMPUTER」については1997年の発売直後に聴いた訳ではありませんが、聴いたのはおそらく98年か99年の頃。次作「Kid A」がリリースされる前に、その当時のRADIOHEADの最新作としてはじめて聴きました。その当時、すでに「名盤」としての地位を確立していた本作なのですが、最初聴いた感じとしては時折、心をかきむしられるようなメロディアスなフレーズは入るものの、基本的に無機質で難解なアルバムという印象を受けました。

今回、20周年記念盤ということで久しぶりに聴いてみたのですが、予想外にポップで聴きやすいアルバムという印象をまず受けてしまいました。確かにその後彼らがリリースした「Kid A」や「Amnesiac」に比べると間違いなくポップで聴きやすい本作。はじめて聴いた時もそのメロディーが気に入った「PARANOID ANDROID」「KARMA POLICE」なんかはもちろんのことなのですが、それ以外の曲に関しても確かにアルバム全体として無機質という印象は受けるのですが、思った以上ポップで聴きやすいアルバムという印象を受けました。その後RADIOHEADがつくりあげた音楽と比べると、この時期の楽曲は今から考えると十分「ポップ」だったということなのでしょうね。

さて今回のアルバムで注目されるのはDisc2。その当時リリースされたシングルのカップリング曲が収録されているのですが、さらに「I Promise」「Man Of War」「Lift」という未発表曲3曲が収録されていることが大きな話題に。特に「Lift」に関してはいままでもライブで何度も披露されていた最も有名な未発表曲だったそうで、ファンにとっては待ちに待った音源化となりました。

「I Promise」も「Man Of War」もストリングスを取り入れて美しく聴かせつつ、非常に切ない雰囲気の叙情的なメロディーラインが強く印象に残る楽曲。また「Lift」に関しては比較的シンプルなギターロック。ただこの楽曲も美しくインパクトあるメロディーラインが実に魅力的なギターロックに仕上がっていました。

このDisc2におさめている曲はこの未発表曲3曲を含め、基本的に哀愁感ただようメロディーラインは「OK COMPUTER」に近い雰囲気を持っています。そういう意味で上手くアルバムの中に織り込むことは可能だったようにも思います。ただ一方、Disc2の曲に関しては「OK COMPUTER」の作品に比べるとより叙情的で、かつ有機的な雰囲気を感じました。そういう意味ではこれらの曲が入ると、今、「OK COMPUTER」が持っている無機質的な雰囲気が大きく変わってしまうかもしれません。Disc2に収録された曲たちがアルバム未収録となった大きな理由はそこらへんにあったのかもしれません。

今聴いても間違いなく多くの人の心に強いインパクトを与えてくれる名盤「OK COMPUTER」。未チェックの方はこれを機に是非。もちろんリアルタイムで聴いていた方も、後追いで聴いた方も、再度チェックしてほしいボリュームたっぷりの20周年記念盤でした。

評価:★★★★★

RADIOHEAD 過去の作品
In Rainbows
The Best Of
ROCKS:Live In Germ
THE KING OF LIMBS
TKOL RMX 1234567
Radiohead Live at Tramps June 1,1995
A MOON SHAPED POOL

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2017年8月 7日 (月)

あまりにもそのまんまなユニット名

Title:橋本絵莉子波多野裕文
Musician:橋本絵莉子波多野裕文

あまりにもストレートなミュージシャン名とアルバムタイトルですが・・・タイトル通り、チャットモンチーのギターボーカル橋本絵莉子とPeople In The Boxのギターボーカル波多野裕文によるユニットのデビューアルバム。いやあまりにもそのまんまなのですが・・・(^^;;

チャットモンチーとPeople In The Box。微妙に重なりそうな重ならなさそうなバンド同士。もともとチャットモンチーの橋本絵莉子が2016年頃、自分の書いた楽曲に自信を失いかけ、「自分以外の誰かが作った曲を歌いたい」という願いをかなえるために波多野裕文に楽曲提供をお願いしたことがきっかけだとか。彼女がそんなスランプ気味だったとは知りませんでした。確かに、ここ2年ほどチャットモンチーはアルバムリリースしていないしなぁ。

そしてリリースされた今回のニューアルバムはイメージとしてはチャットモンチーとPeople In The Boxの楽曲を足して2で割ったようなスタイルの作品でした。上に書いたような経緯もあって基本的に作曲は波多野裕文が担当し、橋本絵莉子は作詞を担当。それだけにもっとPeople In The Boxの色が強く出てもいいような印象を受けたのですが、聴いてみるとアルバムの中で主に橋本絵莉子がボーカルを取っていることもあり思いのほかチャットモンチー色が強く出ているアルバムになっていました。

ただおそらくチャットモンチー色を強く感じるのは橋本絵莉子がボーカルを取っているから、というだけではないでしょう。なによりもチャットモンチーっぽさを感じるのが彼女が書く歌詞。女の子の感情を素直に具体的な言葉で綴るスタイルはチャットモンチーそのもの。例えば「飛翔」などと

「小さなジャスコに行きたい
ショッカーの居場所もないステージ
近所のあの子も来るはず
こないだの転校生のあの子」

(「飛翔」より 作詞 橋本絵莉子)

という歌詞。郊外の風景を描いたような素朴な歌詞といい、「ジャスコ」やら「ショッカー」やら固有名詞を上手く用いた歌詞といい、まさにチャットモンチー節ともいうような歌詞。特にメロディーラインとあわせて「行きたい」の部分でかわいらしく跳ね上がるようなフレーズとなっており、作詞は波多野裕文にもかかわらず妙にチャットモンチーらしいフレーズに仕上がっています。

ただ一方でこの「飛翔」、コード進行は妙に複雑でチャットモンチーでは聴かれないようなスタイル。「ノウハウ」などもピアノを聴かせつつ、このピアノが不協和音を奏でており、不気味な雰囲気を醸し出していますし、「アメリカンヴィンテージ」も最後にはノイズが登場するなど、チャットモンチーでは微妙に聴かれないスタイルが顔を覗かせます。

なによりも橋本絵莉子の歌詞と歌でポップにまとまっているものの、よくよく聴くとチャットモンチーとは異なる微妙に歪んだ癖のあるメロディーラインが特徴的。波多野裕文の色がべっとりと楽曲に張り付いていることに気が付かされます。

基本的にはアコースティックな暖かい雰囲気のポップがメインとなっている本作。全体的にポップで聴きやすいものの、橋本絵莉子と波多野裕文の魅力がそのままつまっている一方、チャットモンチーともPeople In The Boxとも異なる魅力がつめこまれた作品になっていました。そういう意味では実に相性のよい2人だったということなのかもしれません。

ちなみにご存じの通り、橋本絵莉子といえば既婚者の人妻(波多野裕文は独身のようですが)。この相性の良さに旦那との関係は大丈夫なのか?とちょっと聴いていることらがドギマギしちゃいそう(笑)。ただそれだけ良く出来た楽曲ばかりだっただけに、今後もコンスタントに活動を続けてほしいなぁ。お互い、バンドとはちょっと違ったスタイルなのでバンドのためにもちょうどよい「ストレス解消」にもなりそうですし。これからの活躍も楽しみです。

評価:★★★★★


YES/サンボマスター

前作「サンボマスターとキミ」はデビューから12年目にしてむしろデビュー時期に戻ったような勢いを感じさせる傑作となっていましたが、ここ最近、サンボマスターは再び脂がのりだしたのかもしれません。続く本作「YES」も前作から引き続き、デビュー当初のような勢いを感じさせる一種の初期衝動的なものすら感じさせる傑作。へヴィーで力強いパンキッシュなサウンドに力強いメッセージ性のある歌詞。サンボマスターの魅力がぎっしりとつまったアルバムになっていました。この勢いはまだまだ続くのか?これからの活躍が楽しみです。

評価:★★★★★

サンボマスター 過去の作品
音楽の子供はみな歌う
きみのためにつよくなりたい
サンボマスター究極ベスト
ロックンロール イズ ノット デッド
終わらないミラクルの予感アルバム
サンボマスターとキミ

Dead End in Tokyo European Edition/MAN WITH A MISSION

Deadintokyo

今年1月にリリースされたシングル「Dead End in Tokyo」に新曲やライブ音源を追加し、全9曲入りとなり、欧州のみでリリースされる予定だったEP盤。ただ急きょ日本でも配信オンリーでのリリースされることになったのでチェックしてみました。

基本的にいつものマンウィズ節といった感じ。「Hey Now」「Dog Days」はBoom Boom Satellitesみたいだな、と思っていたらBoom Boom Satellitesの中野雅之プロデュースの作品。良くも悪くもそのまんまブンサテサウンドになっています。最後に3曲ライブ音源が入っているのですが、こちらが文句なしにカッコいい。MAN WITH A MISSIONの曲はもちろん悪くはないけども煮え切らないような物足りなさを感じる部分が多いのですが、ライブ音源に関してはどこか引っかかる煮え切らなさが完全に払しょくされています。やはりMAN WITH A MISSIONの魅力はライブなんでしょうね。

評価:★★★★

MAN WITH A MISSION 過去の作品
Trick or Treat e.p.
MASH UP THE WORLD
Beef Chicken Pork
Tales of Purefly

5 Years 5 Wolves 5 Souls
The World's on Fire
Out of Control(MAN WITH A MISSION x Zebrahead)

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2017年8月 6日 (日)

これで「御三家」すべて復活

Title:Weather Diaries
Musician:RIDE

ここ数年、往年のシューゲイザーバンドの再結成、さらには久々のアルバムリリースが相次いでいます。まず2013年にはかのMy Bloody Valentineが実に22年ぶりとなるアルバムをリリース。さらに今年に入ってThe Jesus And Mary Chain、そしてSlowdiveが相次いでアルバムをリリースしました。

そんな中、マイブラ、Slowdiveと並んでシューゲイザー御三家と呼ばれることも多いシューゲイザー系を代表するミュージシャン、RIDEも前作「Tarantula」から21年ぶりとなるニューアルバムをリリースしました。もともと2014年に再結成。その後、ライブツアーなどを実施していたのですが、このたびようやくニューアルバムのリリースとなりました。ちなみにイギリスのナショナルチャートでは最高位11位を記録。惜しくもベスト10入りこそ逃しましたが、多くのファンが待ちわびていたということがよくわかる結果となりました。

さて、そんな往年のシューゲイザーバンド再結成ですが、アルバムの内容としては基本的に2つのパターンにわかれているような感じがします。ひとつは比較的アグレッシブに新しい音楽性に取り組もうとしている作品。マイブラやSlowdiveの最新作はそちらのベクトルを感じました。もう一方は往年のサウンドをそのまま引き継いだ作品をリリースしてきたケース。ジザメリの最新作はこちらのベクトルでしたし、RIDEの最新作ももっとも彼らが売れていた時期のサウンドをそのまま引き継いだような楽曲が並んでいました。

まず再結成後のアルバムの1曲目を飾る「Lannoy Point」からしてホワイトノイズなけだるさを感じさせるギターサウンドと疾走感あってポップなメロディーラインがいかにもシューゲイザー的な楽曲。続く「Charm Assault」もドリーミーな雰囲気のギターのエフェクトといいハイトーンなスネアのリズムといい、彼らが活躍した90年代初頭のインディーバンドを彷彿とさせるバンドサウンドを聴かせてくれます。

その後も「Home Is A Feeling」みたいにノイジーなギターで埋め尽くされた哀愁感あるメロディーを聴かせる曲があったり、「Lateral Alice」みたいなへヴィーでノイジーなギターリフ中心に展開されるガレージ色の強い作品があったり(ただこのギターサウンドも微妙に90年代初頭っぽい音なのですが)、ある意味期待通りの展開になっています。

特に後半の「Cali」なんかはキュートともいえるポップなメロディーラインとその背後で時々鳴り響く破壊的なギターノイズというアンバランスさがいかにもシューゲイザーちっくな楽曲になっており、聴いていてうれしくなってきます。

いい意味でリスナーの期待に沿ったアルバム。目新しさはないかもしれませんが、ただ昔ながらのシューゲイザーサウンドながらも20年以上たった今でもあまり古臭さを感じさせないのも驚かされます。今後もコンスタントに活動を続けていくのでしょうか。RIDEも一度、ライブを見てみたいなぁ。

評価:★★★★★

RIDE 過去の作品
OX4 -the best of RIDE


ほかに聴いたアルバム

Ladies & Gentlemen/The Rolling Stones

1972年の名盤「メイン・ストリートのならず者」リリース後の北米ツアーを収録した、映画として完成したものの、一般に公開されることなく40年近くお蔵入りになったストーンズのライブ映画「Ladies and Gentlemen」。2010年に無事公開され、DVD化もされましたが、そのライブ音源を収録したライブCDがリリースされました。

もっともDVDの方は既に持っていて映画も見ていますので音源自体は以前聴いたことある音源。ただ改めて聴くと、やはりまだアラサーの頃のメンバーの演奏なだけに非常に若々しく、かつアグレッシブ。一方でこの時点ですでにバンドとしては結成10年以上たったベテランの域に達しています。そういう意味では若々しさとベテランバンドとしての円熟味のバランスがちょうど良く取れたライブアルバム。DVDを持っていればわざわざチェックするまでもないかもしれませんが、これはこれで間違いなく傑作なライブアルバムに仕上がっていました。

評価:★★★★★

The Rolling Stones 過去の作品
Shine a Light: Original Soundtrack
Some Girls LIVE IN TEXAS '78
CHECKERBOAD LOUNGE LIVE CHICAGO 1981(邦題 ライヴ・アット・ザ・チェッカーボード・ラウンジ・シカゴ1981)
(MUDDY WATERS&THE ROLLING STONES
GRRR!
HYDE PARK LIVE
Sweet Summer Sun-Hyde Park Live
Sticky Fingers Live
Blue&Lonesome

SPITTING IMAGE/THE STRYPES

デビューアルバム「Snapshot」が日本でも大きな話題となったアイルランドのギターロックバンドTHE STRYPES。60年代以前のロックンロールやブルースの影響をダイレクトに受けたガレージロックが大きな魅力で、個人的にも来日公演に足を運ぶほど、一時期はかなりはまっていたバンドだったのですが、この最新作となる3枚目のアルバム・・・正直言って、つまらなかった・・・。

基本的にはシンプルなギターロック路線なのは以前とは変わりません。ただ以前のアルバムで強く感じたルーツ志向はかなり薄くなってしまい、楽曲によってはむしろ80年代のオルタナ系ギターロック調ものも。ポップなメロディーラインはそれなりにインパクトはあるものの、THE STRYPESとしての個性は薄くなってしまい、正直、凡百なインディーギターロックになってしまったというイメージが。3枚のアルバムでどんどん出来が右肩下がりになってしまっているところが非常に気になってしまいます。このまま終わってしまってほしくないバンドなのですが・・・。

評価:★★★

THE STRYPES 過去の作品
BLUE COLLAR JANE
SNAPSHOT
HARD TO SAY NO EP
LITTLE VICTORIES
LIVE IN TOKYO 2015

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2017年8月 5日 (土)

ダンストラックに特化

Title:80:XX-05060708
Musician:80kidz

80kidzがリリースしていたダンストラックEPシリーズ「8○(ハチマル)」シリーズ。以前は「01」から「04」までリリースされ、その集大成的なアルバムがリリースされました。そこから約3年半。新しいシリーズがスタート。「05」から「08」までの4作が4か月連続でリリースされ、その後、それらの作品に新曲を追加してまとめたのが本作。以前「80:06」は曲数の都合でアルバム扱いだったのでここでも紹介しましたが、集大成的な本作をあらためて紹介したいと思います。

同シリーズの前作「80:XX-01020304」も徹底的にリスナーを踊らせることに拘った楽曲が並んでいましたが、その方向性は本作も同様。一言でいうと、外連味のないダンスチューンといった感じでしょうか。目新しさこそありませんが、リスナーを徹底的に踊らせるための分厚いビートにシンプルなサウンド。聴いていてまったく雑味がありません。難しいこと抜きにしてとにかく楽しめるダンスチューンが並んでいます。

アルバムはまずさわやかなピアノの音色が心地よいハウス風のトラック「Reversed Note」からスタート。ビート感はあまり強くない作品はまず準備運動といった感じでしょうか。しかし2曲目の「IFDB」から軽快なダンスチューンがスタート。「No Wave」「Pearl」はいかにもエレクトロといったサウンドを全面に押し出し、強いビートで聴かせる心地よいダンスナンバーに仕上げています。

そんな一方的に勢いのある楽曲が続く前半。そして続く中盤戦「Etape02」はエレピのさわやかなサウンドにポップなメロディーラインが印象的な作品。ビートは強くなく一種のチルアウト的な作品といった感じでしょうか。

しかしそこからアルバムは一気にクライマックスへ。ボーカルをサンプリングしてファンキーにまとめた「Get Back」に続き、「Loup」は強いエレクトロビートで高揚感あるナンバー。さらにノイジーなエレクトロサウンドでロッキンに奏でられる「Vert」へと続いていきます。

ラストの「Labo」はノイジーなエレクトロサウンドに女性の声をサンプリングしたさわやかなナンバー。ただ物悲しいメロディーラインが全編に流れており、しんみりした感触でアルバムは幕を閉じます。

基本的にいままでEPとしてリリースされた作品なのですが、それらを並べ替えることによりアルバム1枚でひとつの流れを感じさせてくれました。上にも書いた通り、サウンド的には決して目新しいわけではありませんし、また80kidzとしての新たな挑戦をしているわけではありません。ただ聴いていてとにかく素直に楽しめる80kidzの魅力満載なアルバムに仕上がっていました。とにかく気持ち良いの一言。最初から最後まで身体が踊りだりそうになる作品でした。

評価:★★★★★

80kidz 過去の作品
THIS IS MY SHIT
THIS IS MY WORKS
WEEKEND WARRIOR
TURBO TOWN
80:XX-01020304
FACE
Gone EP
5
80:06

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2017年8月 4日 (金)

2017年上半期 邦楽ベスト5

火曜日に引き続き、今度は邦楽ベスト5

5位 TROPICAL LOVE/電気グルーヴ

聴いた当時の感想はこちら

世間一般的な評価でも傑作の呼び声高い電気グルーヴのニューアルバム。全体的には熱量は薄め、爽やかなテクノチューンが並んでおり、タイトル通り、南国色も強くラテンフレーバーも感じる部分も。一方でシニカルでコミカルな歌詞の曲もきちんと搭載されており、電気グルーヴの魅力を様々な面から感じることが出来る傑作アルバムでした。

4位 平凡/ドレスコーズ

聴いた当時の感想はこちら

「平凡」をコンセプトとしたドレスコーズのニューアルバムは志磨遼平の非凡な才能を感じられる傑作。彼らしい歌謡曲テイストを含めつつインパクトある美メロがさく裂したナンバーやファンキーなポップチューンなどの連続で、いままでのアルバムの中でもっとも楽曲の強度が強いアルバムだったと思います。コンセプトアルバムという挑戦を行うこと自体、志磨遼平の活動が脂にのっていることを示していた傑作でした。

3位 re:Action/スキマスイッチ

聴いた当時の感想はこちら

スキマスイッチの代表曲をそれぞれ別々のプロデューサーによって手掛け、再録音したという企画盤。本作が非常にユニークかつ傑作だったのが、アルバムとしての統一感やスキマスイッチのミュージシャンイメージを無視し、各々のプロデューサーがその個性を出しまくっていること。その結果、スキマスイッチの楽曲の新たな魅力に気が付かされるとともに、各々のプロデューサーの魅力にも気が付かされるアルバムになっていました。ラストを飾るスキマスイッチの楽曲を分解再構成して「新曲」にしてしまったKANの仕事ぶりも見事。

2位 Popcorn Ballads/サニーデイ・サービス

Popcornballads

聴いた当時の感想はこちら

ストリーミングオンリーで突如リリースされたサニーデイ・サービスの新譜。直近のニューアルバム「DANCE TO YOU」も傑作でしたが、それに負けずとも劣らない傑作がバンドの、というよりは曽我部恵一の充実ぶりを感じさせます。全22曲85分というフルボリュームがCDという容量を考えなくてもよいストリーミングオンリーのリリースらしい構成。さらにアルバム全体としても挑戦的な楽曲も多く統一感は薄いため、「アルバム」というよりも「プレイリスト」的な感覚の作品になっていました。しかしそのどの曲も名曲揃い。最近はポストサニーデイとも言うべきシティポップバンドの活躍が目立つますが、その中でベテランとしての存在感をしっかりと示した作品でした。

1位 SUPERMAN/水曜日のカンパネラ

聴いた当時の感想はこちら

おととし、昨年と2年連続で私的ベストアルバムで1位を獲得した水曜日のカンパネラが、まさかの3年連続1位獲得か?まあ、主観ありまくりの「私的ベスト」で1位を取ろうが大して重要な話ではないのですが、ただここまでの充実作を3年連続という短いスパンでリリースしてきたことが驚き。本作では「ジパング」「UMA」と進化させてきたクラブ系のエレクトロサウンドに「私を鬼ヶ島に連れてって」以前のコミカルな路線を加味した水カンの現時点での集大成ともいうべきアルバムになっていました。

そんな訳で、今年も上半期1位は水曜日のカンパネラ!いや、まじで彼らの勢い、全く止まっていません。先日もはじめて彼女のステージを見たのですが、予想以上に楽しいステージでさらにはまってしまいました。このまま3年連続1位か?

さて今年上半期、この5枚以外にも傑作揃い。昨年に続きかなり充実したシーンになっているように感じました。他のベスト盤候補は・・・

THE KIDS/Suchmos
半世紀No.5/UNICORN
光源/Base Ball Bear
EMO/TOWA TEI
達磨林檎/ゲスの極み乙女。
人生/ウルフルズ
PLAY/藤原さくら
Mellow Waves/cornelius

Suchmos、TOWA TEI、corneliusが次点といった感じでしょうか。さらに純粋に「楽しさ」だけでいえばUNICORNも上の5枚に負けないアルバムだったと思います。さてこの勢いは下半期も続き、さらなる傑作のリリースがあるのでしょうか。楽しみです。

以下、あらためて上の5枚を並べると

1位 SUPERMAN/水曜日のカンパネラ
2位 Popcorn Ballads/サニーデイ・サービス
3位 re:Action/スキマスイッチ
4位 平凡/ドレスコーズ
5位 TROPICAL LOVE/電気グルーヴ

2007年 年間1 
2008年 年間1  上半期
2009年 年間1  上半期
2010年 年間1  上半期
2011年 年間1  上半期
2012年 年間1  上半期
2013年 年間1  上半期
2014年 年間1  上半期
2015年 年間1  上半期
2016年 年間1  上半期

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2017年8月 3日 (木)

ジャニ系vsK-POP

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

まず今週1位。Hey!Say!JUMP初のベストアルバム「Hey!Say!JUMP 2007-2017 I/O」が獲得。2枚組のアルバムでデビューシングル「Ultra Music Power」から2月にリリースされた「OVER THE TOP」までの全シングル曲がリリース順に収録されています。初動売上は29万7千枚。直近のオリジナルアルバム「DEAR」の25万7千枚(1位)からアップしています。

続く2位初登場はJUNHO(From 2PM)「2017 S/S」。ミュージシャン名義通り、韓流男性アイドルグループ2PMのメンバーによるソロミニアルバム。初動売上3万4千枚は前作「DSMN」の4万5千枚(2位)からダウン。

3位は先週1位欅坂46「真っ白なものは汚したくなる」が2ランクダウンでこの位置になりました。

続いて4位以下の初登場盤です。まず4位に「ユートラ■/ユーリ!!! on ICE オリジナル・サウンドトラックCOLLECTION」(■は温泉マーク)がランクインです。タイトル通り、テレビアニメ「ユーリ!!! on ICE」のサントラ盤。初動売上2万2千枚。同アニメのサントラ盤としては前作「Oh! スケトラ!!! ユーリ!!! on ICE/オリジナル・スケートソングCOLLECTION」の4万4千枚(3位)から大きくダウン。

5位初登場は女性声優小倉唯「Cherry Passport」がランクインです。初動売上1万4千枚は前作「Strawberry JAM」(4位)から横バイ。

7位には男性2人組ユニットC&K「55」がランクインしてきました。5枚目となるオリジナルアルバム。初動売上1万2千枚。直近作はベスト盤「CK IT’S A JAM ~BEST HIT UTA~」でこちらの7千枚(10位)よりアップ。オリジナルアルバムとしての前作「CK MUSIC」の8千枚(7位)よりもアップしてきました。

今週はもう1作アニメ系が。8位に声優鈴木達央によるバンドプロジェクトOLDCODEX「they go,Where?」が入ってきました。初動売上は1万枚。直近作はベスト盤「OLDCODEX Single Collection『Fixed Engine』」で、同作の初動2万1千枚(3位)よりダウン。オリジナルフルアルバムとしては前作「A Silent, within The Roar」の初動2万1千枚(5位)からもダウンしています。

最後9位にはデビューシングル「CQCQ」がドラマ主題歌に抜擢されていきなりのヒットを記録したロックバンド神様、僕は気づいてしまったのデビューミニアルバム「神様、僕は気づいてしまった」がランクインです。初動売上9千枚でいきなりのベスト10入り。そのヒットした「CQCQ」は初動売上8千枚(10位)でしたので、アルバムの売上としてはまあまあ健闘といった感じでしょうか。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2017年8月 2日 (水)

やはり強いミスチル

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

先週のHot100で「HANABI」がベスト10入りしてきたミスチルですが、今週は新譜が見事1位です。

今週1位はMr.Children「himawari」が先週の59位からランクアップし1位獲得。映画「君の膵臓をたべたい」主題歌。ミディアムテンポでストリングス入れつつスケール感あるミスチルらしいナンバー。CD販売・ダウンロード・ストリーミング数(以下「実売数」)及びPCによるCD読取数で1位を獲得した他、ラジオオンエア数で8位、Twitterつぶやき数で12位を記録しています。最近はシングルは配信オンリーでのリリースが多かった彼らですが、今年に入って2枚目のCD媒体でのシングルリリース。オリコンでも1位を獲得しており、初動売上12万1千枚は前作「ヒカリノアトリエ」の10万枚(1位)よりアップしています。

2位はスターダストプロモーション所属の男性アイドルグループ超特急「My Buddy」が獲得。実売数2位、Twitterつぶやき数で6位。ただしラジオオンエア数65位、PCによるCD読取数41位となっており、アイドル系らしいチャート動向となっています。フジテレビ系ドラマ「警視庁いきもの係」主題歌。このドラマ、主題歌にいきものがかりの曲は使われないんですね・・・。オリコンでも初動8万6千枚で2位初登場。前作「超ネバギバDANCE」の7万2千枚(1位)よりアップしています。

3位にはEXILEの事務所に所属している女性アイドルグループの合同ユニットE-girls「Love☆Queen」が入ってきました。小学館「CanCam」CMソング。軽快なエレクトロダンスチューン。実売数3位を筆頭にラジオオンエア数14位、PCによるCD読取数10位、Twitterつぶやき数13位と概ね上位に食い込んでいます。オリコンでは初動6万9千枚で4位初登場。

続いて4位以下の初登場曲です。4位に765 MILLION ALLSTARS「Brand New Theater!」が入ってきました。ゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」のキャラクターによるキャラソン。実売数4位、PCによるCD読取数5位以外すべて圏外というのがこの手のキャラソンらしい傾向。オリコンでは同作が収録されている 「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 01 Brand New Theater!」が初動7万枚で3位初登場。

5位には三代目 J Soul Brothersのメンバー登坂広臣がHIROOMI TOSAKA名義でリリースされた配信限定シングル「WASTED LOVE」が初登場でランクイン。実売数は6位だった一方、Twitterつぶやき数では1位を記録し、チャートを押し上げる結果となっています。

6位にはハロプロ系アイドルグループつばきファクトリー「就活センセーション」が初登場でランクイン。タイトル通り、就職活動をテーマとした楽曲なのですが、作詞作曲及び歌っている本人もろくに「就活」をしたことがないんでしょうが・・・。実売数は5位ながらもPCによるCD売上数61位、Twitterつぶやき数52位、その他は圏外とチャートを押し下げる結果になりました。オリコンでは初動3万4千枚で5位初登場。前作「初恋サンライズ」の3万5千枚(3位)から微減という結果に。

8位初登場は宇多田ヒカル「Forevermore」。TBS系ドラマ「ごめん、愛してる」主題歌。配信限定リリースのシングルとなります。実売数は7位でしたが、ラジオオンエア数55位、Twitterつぶやき数34位、You Tube再生回数85位と伸び悩みました。

初登場最後は10位にランクインしてきた高橋優「虹」。テレビ朝日系「夏の甲子園」主題歌。甲子園のニュースのテーマ曲らしい、ちょっと暑苦しい感じもする前向きの力強いナンバーになっています。実売数12位、PCによるCD読取数16位、Twitterつぶやき数15位という中、ラジオオンエア数は2位と上位に食い込みました。オリコンでは初動1万6千枚で6位初登場。前作「ロードムービー」の1万4千枚(9位)から若干のアップです。

今週の初登場は以上。初登場が多めだっただけにロングヒット組は若干苦戦気味。TWICE「TT」はYou Tube再生回数は1位で変わらずだったものの、6位から9位にダウン。また、SEKAI NO OWARI「RAIN」も4位から7位にダウンしています。

今週のHot100は以上。明日はアルバムチャート!

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2017年8月 1日 (火)

2017年上半期 洋楽ベスト3

毎年恒例の上半期私的ベストアルバムの紹介。まずは洋楽編です。

3位 Slowdive/Slowdive

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ジザメリやRIDEなど往年のシューゲイザー勢バンドの復帰作のリリースが相次いだ今年でしたが、そんな中リリースされたシューゲイザー四天王のうちの一組、Slowdiveの22年ぶりとなる新作。懐古的な側面よりもただただ全編、薄く幕がかかったようなギターノイズとツインボーカルによるコーラスラインの美しさに酔いしれる傑作。22年というインターバルを全く感じさせない作品でした。

2位 Pleasure/Feist

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前作「Metals」も高い評価を受けたカナダ出身のシンガーソングライターによる6年ぶりの新作。基本的にフォーキーでシンプルなサウンドの楽曲なのですが、所々に入るノイジーでダイナミックなギターサウンドがインパクトに。なによりも彼女のどこか悲しげなボーカルと美しいメロディーラインが大きな魅力の傑作アルバムに仕上がっていました。

1位 Drunk/Thundercat

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昔のレアグルーヴ的な、ダサい雰囲気ながらも確実にどす黒いビートが聴けそうなジャケット写真に惹かれて聴いてみた作品。しかしこれがジャケットのイメージとは異なり80年代AORやフィリーソウル風な楽曲がおさめられている非常に爽やかなアルバムになっていました。しかし、本作のミュージシャンThundercatは今アメリカで最も評判なベーシスト。爽やかな楽曲の中にしっかりとしたグルーヴ感を覚える傑作アルバムに。まさにジャケット写真とは裏腹に、2017年の今のサウンドを聴かせてくれた作品でした。

さて今年上半期は非常に傑作アルバムが多かった洋楽シーンだったと思います。特に次の2枚については通常ならベストアルバムとして選んでもおかしくないくらいの傑作。今回のベスト3の次点ということで

Different Days/The Charlatans

Crack-Up/Fleet Foxes

ただ、シーンが活況だったというよりは、個人的にSpotifyを導入しまして、洋楽で聴くアルバムが大幅に増加したというのが大きな理由のような・・・・・・。

ちなみに他には下記のアルバムがベスト盤候補でした。

I See You/The xx
Dirty Projectors/Dirty Projectors
Arca/Arca
DAMN./Kendrick Lamer
FOR CRYING OUT LOUD/KASABIAN
Chuck/Chuck Berry

あらためてベスト3をまとめると

1位 Drunk/Thundercat
2位 Pleasure/Feist
3位 Slowdive/Slowdive

下期もまた多くの名盤が登場してくれることを期待しつつ・・・チャート評を挟んで金曜日に邦楽編!

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