至近距離のパフォーマンスに大興奮!
水曜日のカンパネラ IN THE BOX TOUR
会場 DIAMOND HALL 日時 2017年7月7日(金) 19:15~
個人的に今、最もはまっているミュージシャンのひとり、水曜日のカンパネラのライブに行ってきました。彼女のライブに行くのは正真正銘これがはじめて。昔はライブで鹿の解体を披露したり奇抜なパフォーマンスを行っていた、という噂を聞いたことがあったのですが、どのようなステージを見せてくれるのか、非常に楽しみにしながら会場に足を運びました。
会場に入ってまず驚かされたのはステージ上に設置された大きなモニュメント。たらいでつくられた大きな木のようなモニュメントと向日葵の形の鏡のような大きなモニュメントが設置されており、ファンタジックな雰囲気のセットになっていました。
ライブは開始予定時間10分後にスタート。最初は水泡の音が鳴る中、エフェクトがかけられたコムアイの歌がまず流れ出してライブセットと同様、ファンタジックな雰囲気でのスタートとなりました。1曲目は「ゴッホ」からスタート。その後「マリーアントワネット」「チャップリン」と続きます。
基本的にステージはコムアイ一人だけ。演奏はカラオケでバンドメンバーは全くいませんでした。序盤は幻想的な雰囲気の中、コムアイがステージ上でちょっと奇妙なダンスを踊りながらのステージ。正直言ってしまえば演奏はカラオケですし、コムアイ一人で淡々と歌うだけのステージに音源は素晴らしいけどライブはいまひとつなんではないか、不安な気持ちになりました。
その後もライブは徐々に盛り上がりつつ、「メロス」ではファンをステージ上にあげて一緒に踊らせました。このパフォーマンスに会場は盛り上がったものの、ファンをステージ上にあげるというのは一般的に終盤のクライマックスで行うような盛り上がるためのお約束のようなパフォーマンス。それを前半にやってしまって大丈夫だろうか、正直、この段階でもそう感じていました。
ただ、前半に感じたライブの不安が解消してきたのがその後の中盤から。「メロス」終了後、ステージには一度幕がかかります。続いてはじまった「バク」では最初、幕の向こうでシルエットの状態でコムアイが踊っていたかと思うと、ステージ上の幕がいきなり持ち上がり、客席の上を後ろの方に滑っていきます。そして幕に覆われた客席の中心にいきなりコムアイが!ライブハウスという狭い会場ながらも客席の中にセンターステージをつくって至近距離でのパフォーマンスにいきなりビックリしてしまいました。
さらにその後、客席の中を様々な場所へ移動。一時は私のいた場所のほんの1m程度向こうという超至近距離でその歌声を聴くこともできて大興奮!さらには2階席にまで移動。ちょうどコムアイがあらわれたあたりには小さな子供連れの家族がいたみたいで、子供たちも大喜びのようでした。
その後もセンターステージなどで「ライト兄弟」を披露しつつ会場は大盛り上がりの中、再び前方のステージ上へ。続く「ツチノコ」ではピラミッド型のかぶりものが登場。ここに虹色の光をあててなぜかピンクフロイド「狂気」のジャケ写を再現したようなパフォーマンスが。さらに続く「ミツコ」では冒頭の歌詞を忘れてしまうというちょっとしたトラブルが。ただ会場のファンが大合唱でフォローしておりコムアイに「なんで私より知ってるの?」なんて言われていました。
ここからライブは終盤に。終盤は会場はディスコさながらにダンサナブルなナンバーの連続で一気に会場のテンションはあがっていきます。「シャクシャイン」では会場みんなで北海道の地名を連呼!みんな歌詞をスラスラと歌えてちょっとビックリしました。さらに「世阿弥」と続き本編ラストはおなじみの「桃太郎」へ。ここでコムアイは大きな風船のボールの中に入り客席にダイブ!客席の中でみんなにボールをまわされながら会場全体のテンションは最高潮へ。最後は無事ステージ上に戻り、ライブ本編は終了となりました。
その後はもちろん盛大なアンコールへ。比較的短いスパンで再びコムアイはステージへ。ここで簡単なMCでライブグッズの紹介をした後「一休さん」、そして「アマノウズメ」へ。「アマノウズメ」では再び客席の中を進み、黒いダンボール箱を取り上げたかと思うと、中からミラーボールが。ミラーボールで観客席を照らし、盛り上げていました。
最後は再びセンターステージへ進み「マルコ・ポーロ」で締めくくり。ラストはまた幻想的な雰囲気となり、最初とおなじく静かな水泡の音が鳴る中、ライブが終了。きちんと一番最初と最後がつながるきれいな構成となっていました。
約1時間半のステージ。MCは途中、軽いMCが数度あった程度で基本的には歌とダンスのみでつながるステージになっていました。選曲は最新アルバム「SUPERMAN」の曲だけではなく懐かしい曲からおなじみのナンバーまで万遍なく選曲されており、いわばベスト的な選曲。正直、昔の曲より最近の曲の方が盛り上がっていましたが、満足感のあるセットリストだったと思います。
上にも書いた通り、最初はあまり盛り上がれず、ちょっと不安に感じたライブでしたが、途中からコムアイが観客席の中に飛び込んで歌うパフォーマンスに大興奮。後半は最近の曲を中心にアゲアゲに盛り上がるダンスチューンが連続して一気に会場のテンションもあがっていき、気が付けばそのステージにすっかりはまっている自分がいました。
バンドメンバーなしのカラオケの状態でのライブでコムアイ一人だけのステージながらも、次から次へと登場するパフォーマンスに惹かれる非常に楽しいエンタテイメント性高いステージになっていました。彼女たちの楽曲にはすっかりはまりまくっている私ですが、ライブも予想以上に楽しい内容ですっかりはまってしまいました。本当に水曜日のカンパネラ、素晴らしいミュージシャンですね。また彼女たちのライブは是非とも足を運びたいです!
| 固定リンク
「ライブレポート2017年」カテゴリの記事
- 2017年ライブまとめ(2017.12.30)
- 既存のスタイルにとらわれないパフォーマンス(2017.12.19)
- 渋谷系を歌う。(2017.12.10)
- 「ジャズの街」がジャズに染まる日(2017.11.21)
- 大人のエンターテイメントショー(2017.09.30)
コメント