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2017年7月 8日 (土)

心待ちにしていたライブ

マキシマム ザ ホルモン 耳噛じる真打TOUR

会場 Zepp Nagoya 日時 2017年6月21日(水)18:30~

Hormone

ライブをここまで心待ちにしたのは久しぶりかもしれません。今、もっともライブチケットが取りにくいと言われているバンド、マキシマム ザ ホルモン。チケット抽選に応募した段階でほとんど期待はしていなかったのですが、なんと奇跡的にチケットが当選!ここ最近、ホルモンにはすっかりはまっていただけにこの日のライブも非常に楽しみにしていました。ただもっともホルモンのライブ自体は2006年に一度、イベントライブで見たことがあるだけにこれが2回目となりました。

メンバーであるナヲの妊娠出産によるライブ活動休止を経て、久しぶりとなったライブツアーなだけに久々のステージを今か今かと待ちわびる腹ペコ(=ホルモンのファン)で会場は超満員。会場は熱気にあふれていました。

まず18時40分くらいからスタートしたのがこの日の対バンバンド、10-FEET。ホルモンと同世代の彼らは付き合いも長いということで1曲目はいきなり彼らのデビューシングルに収録されていた「BE FRIENDS AGAIN」というファンにとっては非常に懐かしいナンバーからのスタートとなりました。

その後も「1sec」「その向こうへ」「RIVER」などといった代表曲や最新作である「ヒトリセカイ」などベスト的な選曲でのライブ。最後は「superstomper」「goes on」というおなじみのナンバーで締めくくり。全8曲40分程度のステージでした。メロコア路線のベテランらしい安定感あるステージ。その後のホルモンのライブに備えてか、大暴れといった感じではなかったのですが、会場は大いに盛り上がり、ホルモンのステージまでの会場を温めてくれたステージでした。

そして20分近いセットチェンジが終了。会場が再び暗くなるとステージ上には封印のお札が貼られた炊飯器の絵が浮かび上がります。千葉繁(だと思う)の豪華なオープニングのアナウンスに続いてステージ上に煙がたちこめついにホルモンのメンバーが登場。会場はもちろん一気にヒートアップしました。

ライブはいきなり「握れっっっっっっっっ!!」からスタート。まさに「maximum the hormone」といきなりキラーチューンの連発からスタートします。その後短いMCを挟んで「ぶっ生き返す!!」「爪爪爪」「ハイヤニ・スペイン」とツアータイトルとなっている「耳噛じる真打」や直近の「予讐復讐」に留まらず、ライブの定番曲が続々と続いていきます。

続いてもMCへ。基本的にこの日は2、3曲演奏した後MCを挟むという構成に。さすがにメンバー全員アラフォー世代なだけにあれだけ激しい曲を何曲も続けるのは厳しいということでしょうか?ちなみに名古屋でのライブということもあり、ダイスケはんが「燃えよドラゴンズ」をワンフレーズ歌うなんていうサービス(?)も。言うまでもないことですが基本的にMCはダイスケはんとナヲの2人の漫才のようなMCになっていました。亮君は結局この日、一言もMCで発しなかったな・・・(^^;;

さらに「耳噛じる真打」から「アバラ・ボブ」で盛り上がったかと思うと、続くMCではダイスケはん曰く「(ライブ活動を休止していた間の)2年間のバンド活動の集大成」ということでいきなりバズーカが登場。「2階まで届くで」と煽っておきながらもいざ発射すると、1階の最前部までしか届かないというお約束の展開。おなじみダイスケはんの地元、香川の銘菓「かまど」がバズーカから発射されるというオチでした。

その後も「平成ストロベリーバイブ」「恋のスウィート糞メリケン」などちょっと懐かしいナンバーを挟みつつ「耳噛じる」より「薄気味ビリー」。さらにはMCを挟んで「中2 ザ ビーム」で大盛り上がり。途中のMCではナヲよりライブの応募倍率は名古屋が一番高かったという情報も。これが事実か会場を盛り上げるためにどこでも似たようなことを言っているのかは不明なのですが、名古屋といえば他の都市に比べてライブチケットがなかなか売れないことで有名なのですが、その名古屋でこれだけ人気を集めるとは・・・ホルモン、おそるべしです。

さらに終盤は「人間エンピ」などを挟み、その後はホルモンライブ恒例の恋のおまじない。「めんかた~」で手を上であわせて「こってり~」でこの超満員の会場でみんなしゃがみ、最後は「やった~」で上にジャンプというライブお決まりのノリ。ワンマン初参戦の私にとっても恋のおまじない初参加でした。そしてそのまま「恋のスペルマ」に突入。会場の前方にはサークルも出現し会場のテンションは最高潮で本編が終了しました。

その後のアンコールは比較的あっさり短めでメンバー再登場。この日、ライブ終了後、ホルモンTシャツ着用者限定での競技イベントが行われたのですが、その競技が騎馬戦。アンコール後のMCでは10-FEETのメンバーが再登場し、10-FEETのメンバーと上ちゃんによって騎馬戦の騎馬をつくっていました。

アンコールでは「もっとポリスマンファック」へ。この曲、なぜかラストはLINDBERGの「BELIEVE IN LOVE」のイントロのギターで終わるのですが、この日はナヲがそのまま「BELIEVE IN LOVE」をワンフレーズ、カラオケで歌っていました。さすがに若い世代の腹ペコたちは若干「キョトン」とした感じだったのですが、昔LINDBERGの大ファンだった私にとってはかなりうれしいネタでした(笑)。

その後は「パトカー燃やす~卒業~」「川北猿員」で盛り上がり、再び恋のおまじない。今度はしゃがんで立ち上がるバージョンではなく、親指を立てた腕を前に突き出した後、後ろに反り返り、また前に手を伸ばすバージョン。このフリを考案したのが10-FEETのメンバーだったらしく、この日2度目の恋のおまじないへ。そしてラストは「恋のメガラバ」へ。再び会場にはサークルが登場。最高のテンションのまま約2時間に及ぶライブが終了しました。

はじめてワンマンライブに足を運んだホルモン。まず一番印象に残ったのはライブ会場全体が盛り上がっていたという点。さすがにアラフォーになってモッシュやダイブはキツイな、と思ってほぼ最後尾で見ていたのですが、一番後ろの後ろまで曲にあわせてこぶしを振り上げたりヘドバンをしたりする盛り上がり。基本的にどんなライブでも一番後ろは腕を組んだりしながら冷静に見ていたりする人が多数なのですが、ホルモンのライブは一番後ろの後ろまでみんな盛り上がっていたライブでした。

かく言う私も、その盛り上がりに同調してこぶしを振り上げたりヘドバンをしたりおそらくここ最近のライブでは一番「暴れた」ライブでした。最近、ライブは比較的おとなしい大人なライブがメインだったのですが、昔、この手のパンクバンドのライブにも行きまくって、時としてモッシュにも参加していた20年近く前に戻ったようなそんな感覚を覚えたライブでした。

今回のライブは「耳噛じる真打」リリースにあわせてのステージだったのですが、その「耳噛じる」が全編30分に満たないアルバムだったということもあり、その「耳噛じる」の曲もやりつつこれでもかというほどライブの定番曲を披露してくれる、いわばベスト的な選曲。そういう意味では非常にお得感のあるステージだったと思います。ライブバンドとしての実力をあらためて感じられるステージだったと思います。

また今回久しぶりに見たホルモンのライブだったのですが、やはり上手いですね、彼らの演奏は。Zepp Nagoyaはお世辞にも音のよい会場ではないのですが、それでも迫力ありなおかつクリアな音を聴かせてくれたのは彼らの実力あってのことでしょう。

とにかく、非常に楽しみにしていたライブだったのですが、その期待にしっかりと応えてくれたとても楽しいステージでした。やはりマキシマム ザ ホルモン最高!!!またチケットはとれるかどうかかなり微妙なのですが、次のライブツアーも是非足を運んでみたいなぁ。久しぶりに20代前半に戻ったような、そんな素敵な夜でした。

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コメント

マキシマムザホルモンは日本のラウドロックの一つの到達点だと僕は思いますよ。

投稿: ひかりびっと | 2017年7月13日 (木) 16時21分

>ひかりびっとさん
そう、確かにひとつの到達点ですよね、彼らは。

投稿: ゆういち | 2017年7月15日 (土) 00時30分

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